連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

自動運転で100倍の電力効率を!ティアフォーの戦略──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。

・シリーズBで121億円調達したティアフォーとは?

・また、上場延期からの多額調達。AnyMindの実態を探る

・2カ月間で100マッチング。Meetyの秘訣をまとめたnoteが話題

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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シリーズBで121億円調達したティアフォーとは?

「自動運転の民主化」を目指すティアフォーは、シリーズBラウンドで121億円を調達したと発表した。 既存株主であるSOMPOホールディングス・ヤマハ発動機に加え、新たにブリヂストンを加えた3社が出資。その他にも、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業(GI基金)の自動運転ソフトウェアに関する研究開発項目に採択された。

ティアフォーは自動運転ソフトウェア『Autoware』を公開しつつ自動運転の実現を目指す、名古屋大学発スタートアップだ。今回の資金調達により累計資金調達額は296億円となった。

今回の資金調達とGI基金を活用し、ティアフォーは総額400億円規模の開発プロジェクトを立ち上げる。そして、現行技術比で100倍以上の電力効率を達成可能とする自動運転ソフトウェアの開発を進めていくという。 カーボンニュートラルが叫ばれる今、地球環境に良い活動は積極的に進めていく必要がある。その中でティアフォーの目指す自動運転レベル4は、電力効率を劇的に改善するという意味で貢献度合いが高い。

既にティアフォーの見る市場は、日本だけではない。常に世界と戦っている。ティアフォーの目指すビジネスモデルから、はそんな印象を受ける。

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また、上場延期からの多額調達。AnyMindの実態を探る

今年3月に上場延期を発表した、インターネット広告を主軸とするAnyMind Group。この度同社は、グローバルでの事業成長投資と将来的なM&A戦略を強化を目的に総額約50億円を調達したと発表した

既存投資家の三菱UFJキャピタルに加え、日本グロースキャピタル投資法人、プロトベンチャーズなどから第三者割当増資を実施。その他、みずほ銀行より10億円の当座貸越枠を確保した。

AnyMindは、2016年シンガポールにて創業したスタートアップ。東南アジアでインターネット広告を中心とするマーケティング事業を展開してきた。すでに13カ国・地域へ進出し、メディアやクリエイター支援、生産管理、EC サイト構築運用なども手がける。

今回の資金調達は、既存事業の成長投資と、将来的なM&Aを目的とするようだ。過去、日本やインドなどで7社の買収経歴のある同社だが、M&Aによりさらなる事業拡大に向け動き出すという。

世界の環境変化で一度は上場を断念した同社だが、今後の事業展開に期待したい。

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2カ月間で100マッチング。
Meetyの秘訣をまとめたnoteが話題

「Twitterでよくみるあの人と話したい」。そんな願いを叶えるカジュアル面談プラットフォーム『Meety』を使いこなし、2カ月間で100マッチングを成功させた話をまとめたnoteが話題となっている。

HERPのデータアナリスト兼レベニューオペレーションの池田将之氏が書いたnoteだ。たった2カ月間で累計の「話したい」の数102件、Meetyで面談した件数69件の成果を達成した秘訣を、かなり具体的に書いている。

中でも池田氏がKPIとして掲げていたのは「申し込みが2件以上来た募集を10件作る」だ。1つの募集でたくさんの申し込みを狙うのではなく、募集を多くすることで申し込み数を確保することを狙った。 また、テーマもトレンドに合わせて日々更新。ニーズの変化に対応して、ペルソナやテーマを柔軟に変えていったという。 既に公開した面談の内容にも日々テコ入れをし続けた。SEOなどのマーケティングスキルをフル活用したようなイメージだろうか、トレンドにあったテーマにマイナーチェンジをしていったという。

カジュアル面談プラットフォームをどううまく使って、候補者と会い、募集に導くか。どの会社でも悩んでいる人は多いだろう。一度このnoteを参考に、アクションを変えてみるといいのかもしれない。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2022年07月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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