SaaSスタートアップ従業員数ランキング発表!増加率1位は約3倍…?──5分で注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、ウォッチしておくべきニュースやコラムをまとめた記事を配信していく。題して、スタートアップ通信──。
土日にまとめて読みたい話題を、定期的に更新中。
昨今も国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせている。その中から1本の話題、そしてトレンドとして押さえたいニュース数本をピックアップ。
・Schooがサービス13年目でついに上場
・エンプラ向け生成AIのストックマーク、シリーズD45億
・大熊ダイヤモンドデバイス、ダイヤモンド半導体工場建設を発表。プレA40億円
・SaaSスタートアップ従業員数ランキング発表!増加率1位は約3倍…?
について見ていく。
- TEXT BY HIKARU HAMADA
News1──Schooがサービス13年目でついに上場
「世の中から卒業をなくす」を掲げるSchooは2024年10月22日、東京証券取引所グロース市場へ上場した。
☺上場しました
— 森健志郎Schoo(スクー)社長 (@kenshiro1014) October 23, 2024
10月22日、株式会社Schoo(スクー)は東証グロース市場に上場しました!東証コードは264Aです。
1人で創業してから13年。
たくさんの方々に支えていただいたからこそ、ここまで進むことができました。本当に恵まれてきた人生です。… pic.twitter.com/2brPTJsO1b
Schooは2011年に創業しサービスのβ版をリリース。個人と企業、双方を対象とした学習コンテンツを企画し、配信する。個人に向けては、『Schoo』にて生放送授業を毎日無料提供しており、法人向けには社員研修と自己啓発学習の両立を実現する『Schoo for Business』として提供している。その他、学習コミュニティを運営しており、コンテンツの提供だけではなく学習者同士のつながりも支援している。
2023年には『Schoo』の会員数が100万人を突破(プレスリリースはこちら)、2024年には『Schoo for Business』の利用企業数が4,000社を突破(プレスリリースはこちら)した。
特に、事業テーマの一つであるリスキリングは、現在の日本社会において一つの重要な社会課題となっている。今後、どのように事業を展開していくのか気になるところだ。
News2──エンプラ向け生成AIのストックマーク、シリーズD45億
ストックマークは、プライベート・エクイティ・ファンド大手のポラリス・キャピタル・グループを引受先とした第三者割当増資により、シリーズDとして総額45億円の資金調達を実施したと発表した。
今回の資金調達を通じて、国内エンタープライズ市場におけるプロダクトの拡張と競争力強化とLLM開発への投資を加速させていく。また中長期的には、海外市場への進出、M&Aやアライアンスを検討していくとのことだ。
ストックマークは、情報収集や市場分析などを手がけるAI SaaS『Anews』や『Astrategy』に加え、社内のデータ構造化や企業特化型のLLM開発の支援を手がけるAI PaaS『SAT(β版、リリース情報はこちら)』などを手がける。主にエンタープライズ向けサービスを展開しているとのことだ。
企業からのLLM需要は高まりを見せている。今後の同社の活躍に期待したい。
News3──大熊ダイヤモンドデバイス、ダイヤモンド半導体工場建設を発表。プレA40億円
大熊ダイヤモンドデバイスは、エクイティファイナンスとデットファイナンス併せて、プレシリーズAラウンドで40億円を調達したと発表した。エクイティファイナンスでは、グロービス・キャピタル・パートナーズがリードし、デットファイナンスではみずほ銀行が筆頭金融機関となった。
今回の資金調達により同社は、世界初となるダイヤモンド半導体工場の建設を発表。福島県大熊町に工場を建設。2024年度中に工場建設を開始し、2026年度には稼動を予定とのことだ。
ダイヤモンド半導体とは、既存半導体に比べて高周波特性や大電力効率、放熱性等に大幅に優れているという。そのため、廃炉・原子力や衛星通信、ポスト5Gなど、さまざまな領域で活躍が期待されている次世代半導体だ。そのほか、6G基地局への利用も期待されているという。
Column──SaaSスタートアップ従業員数ランキング発表!増加率1位は約3倍…?
「SaaSスタートアップ 従業員数ランキング」が今、Xで話題だ。Next SaaS Media Primaryの「SaaSスタートアップデータ」と日本年金機構のデータを組み合わせ作成しているランキング。2023年12月時点のデータと2024年10月のデータを比較し公開した。今回は、Xの反応を中心に紹介していく。
増加人数の1位はSmartHRの311人増。次いで、X Mileの207人増、LayerXの149人増だった。中でも、SmartHRやアンドパッドは規模が大きくなった以降も続けて組織を拡大していることが定量的に把握できた。
増加率の1位は、顧客のニーズに合わせてピンポイントで狙い撃ち営業を行う「インテントセールスサービス」を提供するSales Marker。2023年12月比2.95倍の109人増加した。1年間で約3倍もの従業員増となっており驚きだ。
SaaSスタートアップ従業員数増加率ランキングでNo1でした!
— 小笠原羽恭 | Sales Marker CEO (セールスマーカー) (@SapphireUkyo) October 21, 2024
多くの優秀な方にパーパスに共感してジョインいただけ、大変心強いです。最近は最終面接でGoogleやAmazonとSales… pic.twitter.com/UNVbd0ehwp
増加率2位は不動産売買仲介業のDXを手がけるFacilo。こちらは2.8倍と組織の急拡大を示した。CTO 梅林氏は、「引き続きマーケットをリードし続けたいと思います」とSNSでコメントした。
組織拡大の壁には50人、100人…とあると言われる。いかに働くメンバーに選ばれ、事業成長を実現できる組織を作れるか。このランキングを通じて、引き続き学んでいきたい。
さて、今回のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も定期的に更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
こちらの記事は2024年10月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。