連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

80億円調達した超小型衛星開発のアークエッジ・スペースとは──5分で注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、ウォッチしておくべきニュースやコラムをまとめた記事を配信していく。題して、スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、定期的に更新中。

昨今も国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせている。その中から1本の話題、そしてトレンドとして押さえたいニュース数本をピックアップ。

・TechGALA JAPANが名古屋で開催!

・情報セキュリティの課題を解決するレンズ、シードで8.44億円調達

・ショッピングアシストアプリ『PLUG』、累計調達額は14.1億円へ

・80億円調達した超小型衛星開発のアークエッジ・スペースとは

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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News1──TechGALA JAPANが名古屋で開催!

テクノロジーの祭典TechGALA JAPANが、2月4日から2月6日の3日間、愛知県名古屋市で開催された。本イベントには、世界中から現在の社会をリードする各分野のプロフェッショナルが集結し、約5,000人が参加した。革新的なテクノロジーや社会創造をテーマに、3日間にわたってセッションや各種出展が実施された。

イベントは名古屋市内各地で実施され、昨年開業した中日ビルやSTATION Ai、ナディアパーク、オアシス21などで盛り上がりを見せた。

スポンサーには三菱UFJ銀行、Google Cloud、KDDIなどが名を連ね、その他にも愛知県を代表する企業が協賛した。

東海地方では、これまでスタートアップ関連のイベントがあまり開催されてこなかった。今回のTechGALA JAPANを皮切りに、スタートアップエコシステムのさらなる拡大が期待される。

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News2──情報セキュリティの課題を解決するレンズ、シードで8.44億円調達

情報セキュリティの課題を解決するレンズは、シードラウンドで8.44億円を調達したと発表した。リード投資家はCoral Capital で、DG Daiwa Venturesなども参画。今回の資金調達を通じて、プロダクト開発をさらに強化する方針だ。

レンズは2023年8月から、企業向けに委託先・サードパーティ管理SaaS『Lens RM』の提供を開始。すでに金融機関や大手企業での導入実績があるという。

近年、newmoなど、シードラウンドの資金調達額が大きくなっている。レンズが今後どのように飛躍し、成長していくのか注目される。

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News3──ショッピングアシストアプリ『PLUG』、累計調達額は14.1億円へ

Amazonや楽天などのサイトを往復せずとも、現時点で最もお得な価格を提示してくれるショッピングアシストアプリ『PLUG』を運営するSTRACTは、三菱UFJキャピタルやSMBCベンチャーキャピタルなどから資金調達を実施し、累計調達額が14.1億円に達したと発表した。今回調達した資金は、事業成長のためのマーケティングや採用への投資に充てる予定だ。

『PLUG』 は、EC サイトで利用できるキャッシュバックやクーポン、ベストプライスを自動で発見・通知するショッピングアシストアプリ。2022 年 3 月の正式リリースから 2024 年 1 月末までに、アプリのダウンロード数は 150 万を突破し、流通取引総額も8 四半期連続で過去最高を更新している。

オンラインショッピングが当たり前となる中、複数のサイトを比較する手間は依然として課題だ。その中で 『PLUG』 は、消費者や販売事業者のニーズをどのように取り込み、事業を成長させていくのか。今後の展開に注目したい。

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Column──80億円調達した超小型衛星開発のアークエッジ・スペースとは

超小型衛星を開発するアークエッジ・スペースは、インキュベイトファンド、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、WiLの3社をリード投資家とし、SMBCベンチャーキャピタルやみずほキャピタルなどから総額80億円を調達したと発表した。今回の資金調達は、国内外の政府機関や民間事業者向けにデータ収集を可能とする商業衛星コンステレーションの構築加速 や、50kg級を含む超小型衛星の量産化 に充てられる。

アークエッジ・スペースは、IoTデータ収集、リモートセンシング、船舶向け衛星通信(VDES)、光通信などに必要な衛星の自動運転システムを構築するスタートアップ企業。船舶向け衛星通信の分野ではNEDOのプログラムに採択され、衛星システムの基本設計や重要技術の開発に取り組んでいる。また、2024年にはJAXAの宇宙戦略基金による公募事業「商業衛星コンステレーション構築加速化」にも採択された。

さらに、地球観測、月インフラ、衛星測位などの分野でも複数のプロジェクトが進行している。

宇宙産業の成長は目覚ましく、デブリ回収を手がけるアストロスケールや、衛星軌道投入用の小型ロケットを開発するインターステラテクノロジズなど、国内外で注目を集めるスタートアップが台頭している。今後、これらの企業がどのように飛躍していくのか、その動向に注目したい。

さて、今回のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も定期的に更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2025年02月07日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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