連載新生キャディ

ムーンショットで突き進む“冷静で熱い”集団、キャディ──元スタートアップ経営者やメガベンチャーPdMがキャリアを賭ける“果てなき事業ポテンシャル”

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インタビュイー
梅木 道子

株式会社ウィルグループにて製造業のお客様を中心に人材採用のご支援や、全社のCRMシステム導入を企画・実行。その後、20人ほどのSaaSベンチャーでコミュニティのイベント企画や採用等を担当。弟がキャディでインターンをしていたことをきっかけに2021年3月にキャディに入社。HRにて年間数百人の採用を担った後、2022年からカスタマーサクセスに異動。CADDiDrawerの活用支援に加え、現在はマネジメントにも従事。

樋口 優貴

株式会社ワークスアプリケーションズにてセールス&マーケティングDiv Vice President、株式会社グロービスにて法人営業責任者、ラストマイル物流DXサービスを提供する株式会社エニキャリにて取締役 事業統括 執行役員 事業推進本部長を歴任後、2024年9月、エンタープライズ事業本部 営業本部長としてキャディにジョイン。

平井 凌太郎

京都大学を卒業後、リクルートコミュニケーションズ(現リクルート)に入社。BPR・DX Projectを複数リードしたのち、プロダクト開発に従事。2018年社内新規事業制度Ringでグランプリを受賞し、当該新規事業の立ち上げ責任者として0→1の事業立ち上げと事業撤退を経験。その後不動産/人材領域の新規事業で事業経営・BizdevとしてPMFを達成。旅行領域新規事業でPdMを経験後、2024年10月よりCADDiに入社し現職。

「事業の行方は?」「組織は完成?」「ドライなカルチャーなのでは?」

キャディを巡る3つの“謎”。FastGrowは今、その実態に迫るべく連載インタビューを展開している。第1回では、客観的な事実を基に、キャディの事業成長の今を解剖。第2回ではCHRO幸松氏が語る、事業統合という大胆な意思決定の背景や、組織づくりの哲学を紹介してきた。そして第3回にあたる今回は、主に3つめの謎、「ドライで実力主義な組織」というイメージの真偽に迫る。

キャディといえば、経営陣を中心に外資系コンサルティングファーム出身者が多い印象から、「徹底した成果主義」や「Up or Outなカルチャー」、そういったイメージを持つ読者も多いのではないだろうか。正直、FastGrowもそのイメージがまったくなかったかといえば、嘘になる。がしかし、今回の取材を通じて見えてきたのは、その印象とは真逆とも言えるキャディの「熱い」姿だった。

急成長スタートアップの経営者やメガベンチャーでの新規事業経験者など、多彩なキャリアを持つ優秀な人材たちが互いの背中を預け合いながら、「常識を超えた挑戦」を楽しんでいる。

2024年7月、キャディは創業以来最大の転換点を迎えた。「このままでは、自分たちが生きているうちにミッションを達成できない」。その危機感から、『CADDi Manufacturing』を『CADDi Drawer』に統合し、製造業AIデータプラットフォームとして生まれ変わる決断を下した。この変革は既に、日本を含む世界4カ国での事業展開や、グローバル企業のDX支援など、具体的な成果として表れ始めている。

なぜ彼らは、常識を超えた挑戦をこれほどまでに楽しめるのか。その答えを探るべく、FastGrowは3名のビジネスサイド・キーパーソンに話を聞いた。

  • TEXT BY SHUTO INOUE
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
  • EDIT BY TAKUYA OHAMA
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どう考えても実現不可能?
無謀なムーンショットを楽しむ“CanDo思考”な組織

「正直、この目標設定は異常ですよね(笑)」。

キャディに入社したばかりの平井氏は、目を細めながらそう切り出した。リクルートで新規事業立ち上げを手がけ、複数の革新的なプロジェクトをリードしてきた彼でさえ、その目標設定の在り方に衝撃を受けたという。

平井キャディに入社してみて、チームの目標設定のあまりの“ムーンショット”ぶりに、「目標設定の仕方を知らない方が多いのかな……?どう考えても無理では……(笑)」と思ったほどでした。

でも入社して2ヶ月目の今、既にそのカルチャーに馴染んでいる自分がいますね。キャディでは、「ムーンショットだから達成は難しい」という前提ではなく、「どんな難題でも解は必ずある」という前提で皆が会話しているんです。

Product本部 Product部 Product Managementグループ 平井 凌太郎氏

例えば、プロダクトロードマップの策定時。平井氏が「現状の2倍のリソースが必要です」と提案した際、彼が驚いたのは、その後の展開だった。

平井普通なら却下される規模の提案でも、キャディだと「では採用をどのように進めていくか」「並行開発の仕組みをどう整えるか」という具体的な実現方法の議論に入っていくんです。

なぜそんなことができるのか?それは、製造業の変革というキャディのミッションに向けて、各プロダクトが確実に価値を生み出せるという確信があるからこそですよね。

「確かに、以前の自分だったらこんな目標設定はしないだろうな……(笑)」。エニキャリで取締役として事業全体を統括し、上場準備も手がけてきた樋口氏も、思わず笑みを浮かべる。

樋口平井さんが言うように、「普通に考えたら無理があるものを、どうやって実現するか」と考え、逃げずに向き合う強い意志が、キャディにはありますね。

エンタープライズ事業本部 営業本部長 樋口 優貴氏

この「常識外れ」とも言える目標設定は、プロダクト開発だけでなく、営業やカスタマーサクセスの現場でも日常だという。人材系企業でのHR経験を経て、キャディの創業期から組織づくりに携わり、現在はCustomer Successグループでマネージャーを務める梅木氏は、同社の独特なカルチャーをこう説明する。

梅木例えばCSでは、お客様の状態をできるだけ可視化して適切なご支援ができるような取り組みをしています。具体的には、お客様とも短期・中期のゴールを議論しながら、現状とのギャップを徹底的に分析させていただく。さらに個々の商談においても、達成すべきゴールや基準値を事前に明確化していく。この入念な準備に全体の9割の時間を費やすことで、はじめて本質的な課題が見えてくるんです。

以前、別のマネージャーも「徹夜するならDAY1だ」ということをよく言っていました。夏休みの宿題を最終日に徹夜でやるように、最後にばたつくのはナンセンス。最初に徹底的に考え尽くしてから実行に移すことが大事、ということです。

Maker事業部 CSマネジャー 梅木 道子氏

一見すると厳しい環境に聞こえるかもしれない。しかし3名は口を揃えて「普通だと面白くない」と笑う。

梅木正直、その挑戦の過程でしんどいことはたくさんあります。でも、常に周りの優秀な仲間たちが助けてくれる。そして何より、根性論でなくきちんとロジックありきでムーンショットの実現を示してくれるリーダーたちがいることが大きいですね。特に(代表の)加藤さんが昔から本当にブレないんですよ(笑)。その視座の高さに鼓舞されて、「私たちもやればできるはず」と感じることができています。

上場企業の取締役、メガベンチャーでの新規事業責任者、人材業界のプロフェッショナル──。豊富な経験を持つ3名が、まるで初めて大きな挑戦に出会った冒険者のような目の輝きで語る姿が印象的だ。一体、彼らをここまで魅了する組織の本質とは何なのか。その答えは、キャディ特有の“コトへの向き合い方”にあった。

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一丸でコトに向かう“冷静で熱い”組織。
それがキャディだ

「キャディは、ワンチームでコトに向かう、熱い組織だと思います」──。

梅木氏は、穏やかな口調で語る。

梅木「人」に向かうか「コト」に向かうか。キャディは間違いなく後者です。だからこそ、熱量が違います。キャディには様々なバックグラウンドのメンバーがいますが、製造業出身者は業界変革へのコミットメントがもちろん強いですし、非製造業出身者も難しい課題や負が大きい業界への挑戦心が強い。ベクトルが自分ではなく社会への貢献に向いているんですよね。だからこそ、バックグラウンドの違いを超えて、全員が同じ方向を向いて走ることができるんです。

これが単なる理想論でないことは、樋口氏の経験からも裏付けられる。(各自のキャディ参画理由は後ほど別章で詳しく紹介するが)2024年9月、LinkedInでの一通のメッセージをきっかけにキャディに入社した同氏。これまでワークスアプリケーションズのセールス&マーケティングDiv Vice President、グロービスでの法人営業マネージャーを経て、先述のエニキャリ取締役として事業全体を統括してきた。上場やその先の展開まで視野に入れて奮闘してきたにも関わらず、それでもなお、CEO加藤氏との半年以上に及ぶ対話を経て、キャディを選んだのだ。

樋口キャディに入社して驚いたのは、皆、自分たちの仕事に対する圧倒的な自信や誇りを持っていることです。どのメンバーも、「製造業を変える」という強い想いと、プロダクトの価値に対する確信を持っており、自分たちの提案はお客様に対して「絶対に価値がある」という自信に満ち溢れています。

入社前は確かにドライなイメージが少しありましたが、実際に入ってみるとまったく違うことに驚きました。キャディは急成長している会社なのでもちろんハードワークな側面はありますが、営業に限らず、全員がオーナーシップをもって支え合う文化があります。皆が部門を超えてコトに向かい、一丸となって取り組むキャディの文化・環境はすばらしいものだなと感じています。

その点はもちろん、平井氏も同様だ。他スタートアップと比較した上で製造業の構造変革という分野に強い関心を抱きキャディを選んだ彼は、その理由をこう語る。

平井製造業には、他業界にはない決定的な強みがあるんです。それは、図面という世界共通言語の存在です。各国で仕様や法令、産業構造が異なる他の領域と異なり、図面データさえあればグローバルでの展開が可能となります。このポテンシャルの大きさに惹かれてキャディに集まった仲間たちが、互いに切磋琢磨しながら事業を前に進めているんですよね。

それと、僕も入社して感じましたが、キャディは年齢問わず大人な感じの人たちが多いです。いわゆる若者中心といったワイワイしたスタートアップとは雰囲気が違います。かと言って、それはキャディがドライというわけではなく、「冷静で落ち着いている」というのが正しい表現だと思います。

壮大な挑戦に期待を寄せながらも淡々と語る彼らからは、ドライというより、まるで静かなる青い炎を纏ったマチュアな組織という印象を感じる。ヒトではなくコトに向かう姿勢が強いからこそ、外から見るとドライに映るのかもしれない。しかし、それはあくまで外から見た印象でしかなかった。

そもそも、先の章で見たような「ムーンショットな目標実現」を果たしていく上で、ドライでギスギスした組織では到底成し得ない。ミッションに共感し、卓越性をもつメンバーたちが互いに背中を預け合うことで、ハイグロースな事業を生み出しているのだ。

では、この一丸となった組織は、具体的にどのような挑戦を行っているのか。その現場に迫っていこう。

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変革を望まぬ99%の声に、
“変えるべき理由”を届ける

冒頭で梅木氏が述べていた、「徹底的な準備と即座の実行」というアプローチは、キャディの現場でどう実践されているのか。それは、一般的なスタートアップとは一線を画する挑戦の連続だ。樋口氏は、その特異性をこう説明する。

樋口私が属するキャディのエンタープライズセールスでは、上場企業の経営層を相手に、僅か3-4ヶ月で数千万円規模の契約をご提案させていただいています。これを、キャディの経営メンバーではなく、現場レイヤーのメンバーたちが実現しているんです。営業観点でいうと、ここがキャディのユニークな点であり、やりがいだと感じています。

樋口キャディの提案は、保守期限のタイミングで必然的に導入の意思決定が行われるというものではありません。製造業の知見やデータ(=強みとなる技術・業務資産)を活用した業務変革をもたらすことで、「製造業のポテンシャルを解放する」──。

つまり、今まで誰も実現できていない“業務のあり方を変える提案”なので、お客様にこの提案を実現する価値を理解いただく“啓蒙”から始まるのです。かつ、それを大手企業に対して“超”短期で実施して、受注する。普通に考えたらありえないですよね(笑)。

単なる高単価商材の提案であれば、大手企業の経営層への提案は珍しくない。しかしキャディの場合、誰も見たことのない製造業の未来を描き、その実現に向けた具体的な価値を提示していく。しかも、それを非常にタイトな時間軸でだ。彼らは製品やサービスありきの提案ではなく、まず顧客と共に「製造業の変革とは何か」を議論し、その解決策としてのプロダクトの価値を理解してもらう。この「啓蒙からはじまる提案」こそが、キャディならではの、セールスとCSに共通する特徴だ。

しかも、その対象は「製造業」という、日本、そして世界の産業の中でも最も歴史ある業界。長年の経験と勘に基づく判断、何十年と積み上げられてきた業務プロセス、確立された商習慣──。それだけ先人たちが築き上げてきた文化があり、生半可な提案では変革など望めない。事実、この「変革への挑戦」が如何に困難な道のりであるかは、製造現場との対話から如実に見えてくる。梅木氏は、現場の最前線での経験を以下のように語る。

梅木製造業の現場では、今の業務フローや慣習に対して「変える理由がない」とお考えの方が多くいらっしゃいます。これは、ベンチャー企業やスタートアップにいらっしゃる方々にはなかなか想像しづらい感覚かもしれません。

キャディの取り組みは、「何百年も紡いできた歴史をなぜ変える必要があるのか?」その理由をお客様と一緒に考えるところから始まるんです。

導入をご検討くださる方は“変えたい”側の方ですが、その組織の中には「なぜ変える必要があるのか?」と感じている方々がたくさんいらっしゃる。そうしたお客様方にとっても如何に幸せになっていただけるプロダクトなのかをお伝えしながら導入いただくのは、とても難しい仕事なんです。

この課題に対し、キャディは独自のアプローチを確立してきた。先のセクションで触れた「入念な準備」は、こうした現場との対話にも活きている。事業統合後、平井氏が所属する新規事業の開発チームに製造業の調達経験を持つ3名のメンバーが加わったことで、その取り組みはさらに加速したという。その変化をこう分析する。

平井「DX」を掲げてさまざまなベンチャー / スタートアップがソリューションを提供されていると思うのですが、バリューチェーンのあるいち部分に対する個別最適を行うものが多い印象を持っています。キャディのように、産業構造や業務オペレーション全体、あるいは組織文化の変革といった改善まで含めてお客様にご提案させていただいているところは、ほとんどないのではないでしょうか。

このように、キャディは製造業の本質的な変革に向けて、現場と真摯に向き合い、長い歴史の中で築かれてきた業務慣習を覆すような提案も辞さない。そんな挑戦を行っているのだ。

「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」──。

この言葉に秘められる挑戦の難しさを、解像度高く掴めてきたのではないだろうか。

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「製造業×グローバル」が秘める果てなき事業ポテンシャル。キャリアを賭けてチャレンジする理由

ここまでの話だけでも、キャディで挑戦する魅力は十分に見えてきているはず。しかし、世の中には他にも魅力的な環境が様々に存在するのも事実。ここでは、なぜ彼らが他でもないキャディを自身の挑戦の場として選んだのかを率直に聞いてみたい。

まずは、急成長スタートアップの取締役という立場を捨ててまでキャディにジョインした樋口氏に、その胸中を聞いた。

樋口まず何より、事業の「果てしなさ」に魅力を感じました。日本でトップシェアを獲って終わり、という挑戦ではないんです。日本と世界を単一事業で拡大していくことができる稀有なソフトウェア事業だと考えています。日本の製造業が抱えている課題と、世界の製造業が抱えている課題は同じです。なので、キャディの将来性には限界がないと考えています。

特に、経営者である加藤自身が、ベンチャー経営者として経済的な成功を収めることを目的としておらず、「死ぬ時にかっこいい人生だったと思いたい」という、ある意味で果てのない夢をもっており、加藤とキャディならこの夢を実現していけるのではないかと考えました。

そして、その可能性をより具体的に感じさせたのは、入社選考プロセスの中で課された事業成長の立案課題(ワークサンプル)だった。

樋口製造業の知識は皆無でしたから、ワークサンプルを通じて初めて製造業の業務について学びました。そこで見えてきたのは、図面という製造業の“命”とも言えるデータの価値です。

今後、『CADDi Drawer』を起点に製造業の設計・調達・製造(生産)・品質保証・アフターサービスなどすべての部門の業務がつながり、製造業の根幹である設計にすべての情報が集約され、設計の品質が向上することで生まれる業務の変革にはとてつもない価値があると考えました。将来的には、メーカーとサプライヤーのすべての企業がつながり、製造業全体での業務変革まで実現できる未来がキャディにはあると考えています。

このキャディのビジネス価値への確信がなければ、おそらく入社は決断できなかったと思います。

新規事業『CADDi Quote』のプロダクトマネージャーを務める平井氏も、Verticalな業界変革を担うスタートアップなど複数社からのオファーを断り、キャディに唯一無二の可能性を見出していた。

平井キャディに対しては、昔から「産業構造の変革」という観点で興味は持っていました。他の業界でも構造変革に挑戦される魅力的なスタートアップはありますし、私はいずれもファンなのですが、最も事業ポテンシャルを感じたのはキャディでしたね。

理由は、やはりグローバル展開にあります。他業界の企業は事業モデル的に国内重視だったり、法規制的に海外展開のハードルが高いことが多いと思っています。その点、キャディのプロダクトは上記のいずれにも該当せず、伸びしろだらけなんです。なので、率直に「これからのキャディは打席が多そうだ」と感じましたね。

加えて、梅木氏は“人”の観点でのキャディの魅力も語る。

梅木私の場合、入社のきっかけは創業期にインターンをしていた弟の紹介だったんです(笑)。(詳細エピソードは梅木氏のnote「キャディに飛び込んだ私の物語」より)

正直、キャリアやスキルといったことはそこまで深くは考えていませんでした。シンプルにキャディの実現したいことに共感したのと、加藤さん、小橋さん、幸松さんら創業メンバーたちの人柄に惹かれたんです。スキルや経験は優秀な仲間たちがいくらでもフォローしてくれるので、安心して飛び込むことができました。

グローバルな事業展開の可能性、図面データを軸とした新しい価値創造、そして信頼できる仲間との挑戦。3名それぞれの視点でキャディの魅力を語るものの、その根底には「製造業の変革」という壮大なミッションへの共感がある。樋口氏は事業としての無限の可能性に、平井氏は産業構造を変えるインパクトに、そして梅木氏は実現したい未来を共に描ける仲間の存在に、それぞれ強く惹かれたのだ。

では、そんなキャディで獲得できるこれからの挑戦や成長の機会とは如何に──。

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キャディだからこそ実現できる、
メンバーの“ポテンシャル解放”

「製造業の経験やテクノロジーのスキルがないと、活躍できないのでは?」──。採用の場でよく投げかけられるというこの疑問に対し、梅木氏は明確な答えを持っている。

梅木製造業の経験も、テクノロジー活用のスキルも、あくまで二の次で大丈夫です。それよりも大切なのは、製造業の変革という大きなミッションにワクワクできるかどうかですね。

私自身、人事からCustomer Successへのキャリアチェンジをキャディで経験しています。製造業のお客様と折衝した経験もなければ、CSスキルもなかったので、当初は不安でした。でも、今ではキャディでのCSにこそ自分の適性を感じるようになっています。ミッション実現に向け、こんなにもやりがいのあるポジションはありませんね。

梅木そして、スキルは優秀なメンバーのフォローで補えます。むしろ、しんどい時に「しんどいです」と声を上げられる。そんな素直さのほうが大切だと思っています。私も本当にしんどい時は、正直に「助けてください!」と周囲に協力を求めてきて、今があります(笑)。なので、その点はまったく心配いらないと思います。

実際に、キャディの成長環境としての魅力は、具体的な形となって表れている。25歳でエリア統括部長を務めるセールスマネージャーもその一例だ。新卒入社からわずか4年での抜擢は、キャディでの成長スピードやフラットな実力主義を端的に示している。

樋口キャディは、年齢にかかわらず、裁量権のある業務を任せていただけることが大きな特徴ですね。エンタープライズセールスの場合、超短期で上場企業の経営陣との直接商談、複雑な組織力学を読み解き営業シナリオを組む営業活動を進める中で、セールススキルが引き上がります。

これらを、過去の自分では到底設定できないような高い目標で実現していくので、今の自分に満足していない、更なる成長を望まれている方にはぜひおすすめしたいと思います。また、セールスではインセンティブ制度もありますので、成果に応じて報酬面でも報われる形になっています。

平井セールス、プロダクト、CSなど各領域のプロフェッショナルから日々学べることが多いです。メンバーが優秀かつ非常に協力的で、何か相談すればその場で示唆をもらえます。

平井一般的には、業務において悩みが出ると適切な相談相手にミーティングを打診し、数日後に詳しい内容を共有、相談しますよね。もちろん相談の内容にもよりますが、組織規模によってはそこから数週間〜1ヶ月後に回答をもらうといったケースも多いのではないでしょうか。

そこに対し、キャディではファンクションを超えて密に協業するので、“毎日”のペースで相談〜回答〜改善のサイクルを回せるんです。そう考えると、どちらがスピード感ある成長が実現できそうかは明白ですよね。

そして、この環境はキャディのミッションである「ポテンシャルの解放」を実現可能にする。梅木氏自身が、その好例だという。

梅木キャディでは、高すぎる目標が故の、高い視座や挑戦の機会をもらえます。日々思いもよらない強みの発見や、成長を実感させてもらっています。私自身も人事からCSチームリーダーへと可能性を引き出してもらいました。

キャディでは、「できるできない」ではなく、「やりたいかどうか」で任せてもらえる環境が整っていると思います。

「コトへのコミットメント」──。樋口氏は、この言葉に込められた本質を語る。

樋口キャディは成長性が高いビジネスを行っているため、メンバー個々に求められる業務成果の水準が高く、実行スピードも早い。ですので決して容易ではない、むしろハードな環境ではあります。そのため、自分自身の中に「キャディで働く意味とは何か?」を見出すことが非常に大切です。

キャディのメンバーは誰もが「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションや、良いプロダクトづくりへの想いを強く持っていますので、それが自分でも持てるかどうかが大事だと思います。

平井同感です。その上で、新しい挑戦を楽しめる方が向いているんだと思います。キャディはこれまで誰も成し遂げたことがない難題に挑んでいます。そんな壮大な挑戦に、仲間と立ち向かっていくことにやりがいを覚える方に、ジョインいただけたら嬉しいです。

もはや「キャディ = ドライな組織」という印象は覆された。

製造業という巨大産業の変革に向けて、途方も無く高い目標に、熱く、果敢に挑戦し続ける。

そこには、非連続な成長機会も、世界を変えるインパクトも、信頼できる仲間との共創も、読者が次のキャリアに求めるであろうあらゆる要素が詰まっている。

「キャディは、ワンチームでコトに向かう、熱い組織だと思います」──。

記事を読み終えた読者も、梅木氏のこの言葉に納得できていることだろう。

さて、次回はいよいよ連載のクライマックスだ。4記事目は、CTOの小橋氏率いるテックチームの鼎談。「キャディのミッションから考えたら、600人の組織など小さすぎる」といったコメントが印象的だった。こちらも12月中旬の公開を予定している。乞う、ご期待。

こちらの記事は2024年12月12日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

井上 柊斗

写真

藤田 慎一郎

編集

大浜 拓也

株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。

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