5Gを活用したDXの時代。
『通信×アイデア』という、KDDIだからつくれる新しい価値とは
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2020年は良くも悪くも歴史に残る1年となりそうだ。DX、withコロナ、テレワーク、ニューノーマル……これだけ多くのビジネス上のキーワードが一般社会にまで広く行き渡った年も珍しい。とりわけ「DX」は、2018〜2019年から繰り返し語られ続けて今に至っているのだが、正直なところ「いまだに何がどう進展しているのか」という実態が見えづらい。
だが人知れず、日本企業の中にその「DX」をじわりじわりと進めている存在をご存じだろうか。それが「KDDI DIGITAL GATE」だ。2018年の開設以来、いわば“DXに特化した実践/実戦の道場”として、日本の大企業におけるDXを推進させている。
そんな場で、社内外に向けて変革リーダーとして発信を続けている2人のキーパーソンに、DXの現在地と今後について、持論を余すところなく語ってもらった。これを読めば、「トランスフォーメーション(ビジネス変革)」の真実と、これから何を念頭に置いて事業に臨むべきなのかが、あなたにも見えてくるはずだ。
- TEXT BY NAOKI MORIKAWA
- PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
ほとんどの企業が「文字通り」にすらできてないDX
KDDI DIGITAL GATE(以下、DIGITAL GATE)は、DXの推進を目指すすべての企業に門戸を開き、KDDIが持つ「アセット=技術、人材、知見、手法」を開放して、ともにトランスフォーメーションを目指していくための「場」である。ここでセンター長を務める山根隆行氏に聞いてみた。日本企業のDXは今どういう状況なのか、と。
山根デジタルトランスフォーメーション=DXと一言で表現しても、目指しているものの中身は企業によってまちまちですし、そもそも何をもってDXと呼ぶのか、という部分さえも、その目的によって変わってきます。
私自身の考えとしては、少なくとも既存のビジネスやプロセスに先端デジタル技術を取り込むだけの営みは本来のDXとは違うのではないか、ということです。
山根デジタル技術を当たり前のものとして取り入れて、今までにないまったく新しい価値を創出することで、既存のライフスタイルやワークスタイルを一変させ、リデザインするのが本来のDXであり、目指すべきDXではないでしょうか。そういう意味で捉えれば、そこまで実現できている企業はまだまだ少ないのではないでしょうか。
この山根氏の発言に、サービス企画開発本部長である藤井彰人氏も同調して応じる。主に、KDDI自体のDXの達成も含め、新規事業の確立やそのためのパートナーとの連携スキームなどを執行役員として牽引している存在だ。
藤井山根が言うように、「デジタル技術を活用する」だけでなく「それによってトランスフォーメーションを起こす」のがDX。「文字通り」なのですが、これがなかなか難しい。
新型コロナの影響が起点となり、例えばハンコを廃してデジタルサインで業務を遂行できるようにするなどの取り組みがクローズアップされるようになりましたが、これらはDXというよりもシンプルに「デジタル化」と呼ぶべきでしょう。
ただし「デジタル化」が浸透している組織でなければ、その先にあるDXだってままならないというのも事実。間違いなく前に進んではいますし、いずれ近い将来、本当の意味でのDXが進んでいきます。そうして世の中を一変させたり、生き方や働き方に革命を起こしたりする事業やサービスが立ち上がっていきます。
その中で実は、特に真価を問われるのが現在の若者たち。「日本のDXはまだまだ」と冷ややかに見ているのではなく、すでに足元でうごめき始めているトランスフォーメーションの胎動に、自分がどれほど感度良く対応できているかを考えてくれたら嬉しいですね。
ハンコ問題を始め、「いまだにそんなアナログな慣習を持っているから日本の大企業はダメなんだ」と、あたかも冷笑するようにDXの進まなさを指摘する向きもある。だが、批判するだけなら簡単だ。藤井氏が指摘するように、そうしたレガシーをデジタルで一掃できた組織こそが、真のトランスフォーメーションにいち早く集中できる、というのは紛れもない事実。
だが、なぜ「特に今の若者たち」が真価を問われるのか?
山根これまで多くの企業で当たり前に行われてきたのは、最初にプロセスを策定し、これに基づくかたちで適した技術を選択し導入するというアプローチでした。でも今求められるDXは、そういう性質のものではありません。「先端技術込み」で変革の姿が想定され、プロセス策定と技術導入が同時スタートで行われなければ何も始まりません。
そのためには、新しいテクノロジーが示す可能性というものを敏感に察知し、強い興味を持っているデジタルネイティブ世代がどこまで本領を発揮できるかが重要になるんです。
さらに藤井氏は「DX」を「D」と「X」に分解して、以下のように語る。
藤井「D」つまりデジタルに対する感度の高さが、若い世代はやはり他の世代とは比べ物にならないと、日々の取り組みの中で感じています。
また「X」、トランスフォーメーション、つまりは前例をひっくり返すような取り組みについても、物心ついたときから様々なデジタルサービスを活用してきた若者たちこそが、ミドルマネジメントが作り上げてきた「過去の成功事例」にとらわれることなく、遠慮なく手がけていけるのではないかと思っています。
誤解がないように補足しておくと、KDDIにおけるDX関連の語り部として数多くのイベントやセミナーで発信を行ってもいる藤井氏は、「ミドルこそがDX成否の鍵を握っている」という信条の持ち主。従来型の成功パターンに執着するあまり「D」にも「X」にも懐疑的なミドルが多数いる企業と、逆に若手社員同様の感度と意欲で「D」と「X」にチャレンジするミドルがいる企業との間で、今後大きな差が生まれてくるという考え方だ。
前例に囚われずに新しい動きを示そうとする若手と、その真意や必然性を理解して共感しつつ、しっかりとビジネスとして成立させるノウハウを蓄えているミドルとが噛み合う組織こそが強みを発揮するというわけだ。
「通信」をあらゆる変革の礎に。KDDIが先進チャレンジを続ける理由
ところでKDDIはなぜ、DX推進に手を広げているのだろうか。確かに、オープンイノベーションしかり、ベンチャー共創しかり、「単なる大手通信キャリア企業ではない」という話は多方面で聞き及ぶ。それでも、DXとなるとさらにスケールの大きな話である。
藤井わかりますよ、そうやって聞きたくなる気持ちは(笑)。「通信回線を売って、管理して、運用するのがKDDIのビジネスでしょ?」という目線は、今でも感じることがあります。でも、逆に問いたいのは「通信ってそもそも何だっけ?」という根源的なこと。世の中の通信が電話回線だけだった時代と違って、今や有線・無線を問わず無数の「通信」ネットワークが世界中に張り巡らされています。企業内のシステムや人をつないでいるのも「通信」でしょう。重要なデータが個人間でも組織間でも大量に「通信」で行き交っています。
「つながっている」のは当たり前の大前提になっていますが、個人や集団が何か新しいことをしようと思った時には絶対に必要なもの。そればかりか「通信×アイデア」の掛け合わせが、あらゆる新しいことの出発点にもなります。
この時代に、お客様からお願いされた「回線」を提供するだけの姿勢では、通信会社の発展はありません。むしろ先陣を切り、お客様と一緒になって、「通信×ビジネス」で何ができるのかを模索すべきだし、そのほうが圧倒的に面白い。
山根先ほど私は、最初からデジタルの可能性込みでプロセスの変革に取り組むのがDXだとお話ししましたが、そもそも「通信」自体が1つの先進デジタル技術です。ですから、5Gをはじめとした現代のデジタル通信技術を「どう使いこなすか」というレベルまで踏み込んで、事業を考えるべき時期に差し掛かっているのです。
私たち自身も「こう使えばこんな可能性が広がる」という事例をどんどん創り出し、こなしていかないと、世の中の旺盛な変革ニーズに応えられる存在ではいられなくなります。
ようやく答えが見えてきた。「この通信技術」を「こういう風」につないで、さらに「こんな工夫」を凝らせば、「今までにない新しい価値」を創造できる……というユースケースを増やすこと。それが通信会社の使命であり、生き抜くための道なのだと両氏は言うのである。
KDDI ∞ Laboの数々の取り組みも、『バーチャル渋谷』や『オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス』も、その中身は確かに面白いが、表面的な動きだけを見れば「通信事業者として儲けはあるの?」と聞きたくなる。パートナー企業やスタートアップに対し、気前よく自社のあらゆるアセットを献身的に提供するKDDIはカッコイイとも言えるが、「もとは取れているの?」と思ってしまう。
しかし藤井氏も山根氏も暗に言っているのだ。「こうすることで、しっかり商売の幅と奥行きが生まれている」「ユースケースを広げて見せることでモノは売れるし、ノウハウも貯まっている」と。
山根DIGITAL GATEは、大企業が内部で進めようとしているDXの取り組みのパートナーになり、そのチャレンジをともに進めていく。KDDI ∞ Laboのほうは、ベンチャー企業が進めている技術開発や事業確立にコミットして共創関係を築いていく。
どちらも我々KDDIがアセットを気前よく提供しているように見えるかもしれませんが、実は大企業やベンチャーからたくさんのことをKDDIが学ばせてもらう機会になっているし、一緒になって手に入れた経験やノウハウが「次」の可能性を連れてきてくれているんです。そして、どちらの取り組みについても、通信のユースケースを広げる成果を上げているのですから、KDDIとしてのビジネスもしっかり成立しているんです。
とはいえ、まだ気になる点はある。こうした「新しい取り組み」を担う人材をどうやって育成しているのか、だ。とりわけ山根氏が率いるDIGITAL GATEのメンバーたちは、大企業に対してアジャイル開発をはじめとする多様な先進的アプローチをリードする立場を担っている。リッチな通信環境や開発環境をセンターに揃え、変革トライアルの場として提供しているだけでなく、人材が持つ知見も評価されていることから、同センターは開設以来、参画希望企業が殺到している状態。そんな評判を支える人材はいつどこで生まれたのか?
藤井私が担当しているサービス企画開発本部には、アジャイル開発センターがあり、企画部門とともにサービス開発をしています。例を挙げれば、『au HOME』や『auでんき』『相乗り通勤タクシー/MaaS』『KDDIクラウドプラットフォームサービス』など、従来型の通信会社ならやらないようなサービスばかりです。
アジャイル開発の現場は、それこそ試行錯誤の連続です。泥臭い思いもしながら歯を食いしばって事業を形にしたり、日本でまだアジャイル開発なんてものが市民権を得ていなかった時期から一歩一歩ノウハウを蓄積してきたり。そうやって育った強者たちの一部が、山根のDIGITAL GATEへの参画を希望して、今度は伝える側としての経験値を膨らませているんです。
KDDIのサービス企画開発本部としてのチャレンジでは、当然のことながら通信ベースの内容になってきますが、山根のところへ行けば、参画されている大企業のそれぞれのテーマやチャレンジに基づいた新たな経験ができます。
山根つまりDIGITAL GATEの存在は、社内の成長志向の強いメンバーにとっても次なるチャレンジのステップとして認識されているんです。だから、藤井さんのところばかりでなく、様々な部署から参加希望があります。
DIGITAL GATEは参画企業にとっての変革道場であると同時に、ある意味、KDDIの社内人材にとっても次なる成長を期待できる道場として認識されている。おかげでDIGITAL GATEには、常に前向きな有力人材が集まってくるという好循環が成立しているのだ。
請負でも支援でもなく「共創」の意識を徹底
そして最後に改めて言及したのは、どのようなパートナーシップに基づいてこの取り組みを進めているか、という点だ。
藤井良からぬ意味での受託開発文化というのが、日本には存在しています。委託されたシステム開発を、仕様通りに正確に納期を守って安価に開発すれば良いのだという考え方です。
もちろん、これで全く問題ないケースもありますが、そうでないケースが増えてきています。ほとんどのお客様のビジネスにおいて、最新の「通信」を掛け合わせようにも、その正解は普通、わかりません。ですから、最初から正確に発注できるわけがない。だからこそ、パートナーとして一緒に考え、議論し、作り上げていかなければなりません。DIGITAL GATEはこの意識を強く持ち、やっています。
あくまでも「請負業者」ではなく「共創パートナー」として、言うべきことは言い、議論を尽くす。それがKDDIのスタンスであり、対峙する企業に求める姿勢でもあるのだ。
藤井山根はこんな風に一見柔和な物腰だから想像つかないかもしれませんが、けっこうなこだわり人間です。DIGITAL GATEに参画してくれている企業にもハッキリと言っているはず。「言ったとおりにやってほしい」とか「そちらで考えて提案してほしい」とか言うのであれば、ここで一緒にやらなくてもいいですよね(笑)。
山根ありがたいことに、私たちのことを請負事業者のように捉える企業さんはいません。ですから、藤井が言ったような強い調子でもの申す場面なんて滅多にありません(笑)。
それでもたまに「自分たちがわからないことは、きっとやってもらえるんだろう」みたいなニュアンスを感じるときもあるので、そういう時は「いえいえ、皆さんもやるんですよ」と伝え、「一緒にやりましょう」という方向に引っ張っていきます。とにかく「一緒に創り出す」トライをできるところから進めていく。
どんな大企業であっても当事者意識をもって自らが新しいチャレンジで手を動かしていかなければ、DXはもとより、あらゆるトランスフォーメーションが叶わない。この美しい正論を体現しようとしたら、どれほど苦労が伴うのかもKDDIは知っている。だからこそ、DIGITAL GATE参画企業にもそれを体感してもらう必要があるのだと真剣な表情で語る。
ここまで聞いてしまえば、これからKDDIに新卒で入っていく人間が、いきなり藤井氏や山根氏のもとで腕を磨いていくことは簡単ではなさそうだ。そんな感想を率直に伝えると、2人はこう答えた。
藤井いや、最初から入れますよ。その代わり、プロフェッショナルな仕事が問われるというだけのこと(笑)。
山根思いさえ強烈ならば参加できますよ。ただし、努力し続ける覚悟があれば、ということですよね。
藤井「やめろ」と言われるまで、それこそやり抜いてしまうような人間が、私のところにも山根のところにも集まってきている気がしますね。
山根キラキラしているように見えるでしょうがその実、失敗の連続だということも共通点ですね。それがわかっていてもなお「やりたい」という人を歓迎します。近年では「ピボット」という言葉が一部で都合良く使われていたりします。「失敗してもめげない」という表現を間違って理解していたりする。私がよく言っているのは「真剣に取り組んで賢く失敗しましょう」です。
藤井失敗は付き物なんだけど、ちゃんと正しく悔しがってほしいし、また次もゼロからスタートするんじゃなく、失敗の焼け跡から1つでも価値あるものを拾って、「次」に挑んでいく、そういう「賢さ」だよね。
山根私もいろいろな研修を受けてきたのですが、結局のところ、一番成長するのは「実践の機会における失敗ギリギリの状態」を乗り越えたとき、これに尽きます。そんな機会がたくさんありますし、私たちはそれこそ意識して提供し続けますよ。
仕事観を楽しそうに語り合う2人、止まらないどころか、さらに熱を帯びていく。これから聞こうと思っていた「大企業ならではの窮屈さはないのか」という問いにも自然と答えてくれた。
山根ちなみにDIGITAL GATEで活躍しているのは20代後半から30台前半が8〜9割。若手ばっかりですよ。大企業に行ったら面白い仕事を若いうちからやらせてもらえない、なんてことは少なくともKDDIではあり得ません。
うちのエンジニアたちは、開発に着手する前にその価値をとことん追求します。根拠に乏しいと思ったら、相手がKDDI社員だろうがクライアントさんだろうが、あまり気にせず指摘します。そうすることが結果的には大きな学びにつながるんですよね。そんな風にやって、チームのメンバー全員が相互に成長し合っていますよ。
藤井このいわゆる「アジャイル企画開発」の考え方が、ITスタートアップなら当たり前なんだけど、いま私たちが相対している大企業群、すなわちDXが本当に必要なところでは、まだまだなんですよね。だからやりがいがあるし、若い皆さんにはぜひ飛び込んでほしい領域なんです。
もちろん、すでにやりたい“事”や“領域”が定まっていて、そこに集中をして経験を積みたいのならば、起業してもいいし、スタートアップで奔走するのもいいと思います。でもそうじゃないのなら、KDDIには幅広くて奥深いチャレンジのステージが無数にある。
「やりたい」という気持ちがあれば、いまはネットを駆使してすぐにたくさん学べる。昔みたいに「先輩の背中を見て盗め!」なんてことはない。
山根その学び方なんかも、ひとつのDXですよね(笑)。
とにかく当社が直接手がけているものだけでもそうなのに、加えて∞ LaboやDIGITAL GATEなど、外の企業を通じて経験できるトランスフォーメーションの機会も豊富に揃っている。
藤井1人のエンジニアとして考えても、通信からIoT、クラウドまで幅広い領域を対象にできるし、ビジネスパーソンとして考えても、例えばビジネスデベロップメントからプロダクトマネジャー、プロジェクトマネジメントまで幅広い。
山根コロナショックというのがきっかけになって、「変わらなきゃ」「変えなきゃ」という問題意識や成長願望に目覚めた人が一気に増えました。本気モードになった者と、そうじゃない者、あるいは自ら学ぼうと立ち上がった者とそうじゃない者との差が、おそらく過去に例がないほど広がっていく時代が、すでに来ていると思っています。
藤井しかも、5GやIoTやクラウドなど、数え上げたらキリがないほど未開の可能性を秘めた技術が続々と現れているのが今です。これは10年に1度とかのレベルで大きな波が来ているということ。クラウドの時代、どこにいても開発はできるし、しかもその影響範囲は一つのアプリなんかじゃない。「社会全体にインパクトを与える大きなサービス開発ができる」んですよ。ワクワクしません?
特定の会社で特定のスキルや知見を手に入れられればそれでいい、という人はそれでかまいませんが、こんなにワクワクする時代を生きているのだから、ぜひチャレンジできる場、学べる場というのを真剣に選んでくれたらうれしいです。
楽しそうに語る2人から、今のチャレンジを楽しんでいるということがとてもよく伝わってくる。「いま何ができるか」などというスケールの小さな話ではない。「これから何をやらかそうか」という野心と向上心、そして「失敗上等。そこから何かをつかんで前に進む」という覚悟があれば、大企業もベンチャーも関係ない、仕事のやりがいなんてものには困らないのだ。
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こちらの記事は2020年11月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
執筆
森川 直樹
写真
藤田 慎一郎
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