連載ベンチャー人事報

delyに待望のCFO・CHRO──21年11~12月の注目人事情報

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ベンチャー・スタートアップの成長に影響する変数はさまざまあれど、最も重要なものは果たして何か。

それを「人」に見るのがFastGrowだ。月刊で「ベンチャー界隈の注目すべき人事情報」として、転職や異動、その他人事施策を取り上げていく。企業のスケールを推進するのは、起業家や事業家だけではない。対象は幅広く扱う。

「人」の流れをみることによって、皆さんに事業戦略だけでなくキャリアとしても、気づきを与えたい。

第14回となる今回、取り上げたのは、戸田翔太氏、梅田杏奈氏、永妻玲子氏、鈴木健太氏、田面木宏尚氏、John Lagerling(ジョン ラーゲリン)氏、青柳直樹氏の計7名。

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  • TEXT BY HARUYUKI HIROSE
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dely、CFOに戸田翔太氏、CHROに梅田杏奈氏が就任

国内No.1のレシピ動画サービス『クラシル』、ライフスタイルメディア『TRILL』を運営するdely。2021年12月頭には最短30分で配達するグロサリーデリバリーサービス、『クラシルデリバリー』の提供を開始したことでも話題となった。

同社は2021年12月1日付で戸田翔太氏が財務責任者として取締役・CFO、梅田杏奈氏が人事責任者として執行役員・CHROに就任したことを発表した。

新たにCFOに就任した戸田氏は2007年、三井住友銀行に入行し、営業・企画などに従事。2011年よりSMBC日興証券の投資銀行本部テクノロジーセクターに従事し、英国拠点への出向なども経験。

2018年からはシティグループ証券投資銀行統括本部のテクノロジーセクターにてM&Aや財務アドバイザー業務などに従事。2021年8月にdelyに入社し、今回新たにCFOに就任することとなった。

dely代表の堀江裕介氏は創業以来、何十人もCFO候補に会い、話をしてきた。その中でも人間性の面でdelyらしさを持った戸田氏に惚れ込んだという。

CHROに就任した梅田氏は2010年、新卒でリクルートに入社。人材領域にて法人営業、組織リーダー等を担当した。2014年よりコーポレートスタッフとして採用領域、人事領域、広報、若手起業家支援などを経験。産休・育休を経て復帰し、直近では新卒・中途採用領域において責任者を歴任した人物だ。2021年10月にdelyに入社し、今回のCHRO就任に至った。

代表の堀江氏は、バリバリ子育てしながら大活躍している梅田氏を幹部に迎え入れられることについて、喜ばしく語っている。戸田氏の国内外の投資銀行における戦略立案等の経験や、梅田氏のリクルートにおける人事経験を活かし、経営体制をより強化することがこの人事の狙いだ。

新たな経営体制を背景に、事業成長を加速させ、「BE THE SUN」というdelyのビジョン実現に向けてさらなる躍進に期待がかかる。

戸田 翔太氏
三井住友銀行→SMBC日興証券→シティグループ証券→dely→同社取締役CFO (2021年12月)
梅田 杏奈氏
リクルート→dely→同社執行役員CHRO (2021年12月)
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Twitter Japan、新代表取締役に永妻玲子氏が就任

創業者のジャック・ドーシー氏がCEOを退任したことでも話題となっているTwitter。そんな中、Twitter Japanは11月22日、代表取締役に永妻玲子氏が就任すると発表した。2014年から代表取締役としてTwitter Japanを率いてきた笹本裕氏は、日本と韓国を含むアジア太平洋地域全体(JAPAC)をリードする役割を担うという。

永妻氏は、日本マイクロソフトなどでのコンシューマー向け製品のプロダクト・マーケティング、オンライン事業の事業戦略企画に従事。2018年からはアマゾンジャパンセラーサービス事業本部長として、販売事業者向けの在庫保管・配送代行サービス『フルフィルメントby Amazon (FBA)』、海外販売サービス『グローバルセリング』などの各事業を統括してきた人物だ。

Twitter Japanの代表に女性が就任するのは今回が初めてで、取締役会のメンバーでも初めて女性が加わることとなる。多様性を尊重するプラットフォームを目指していくためにも、組織も多様性を尊重すべきということもあり、今回の就任に至った。

永妻 玲子氏
日本マイクロソフト→アマゾンジャパン→Twitter Japan 代表取締役 (2021年11月)
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CARTA HOLDINGS、新CTOに鈴木健太氏が就任

VOYAGE GROUP、サイバー・コミュニケーションを傘下に持つCARTA HOLDINGSは、経営体制の変更に伴い、2022年1月1日付けで、新CTOとして鈴木健太氏が就任することを発表した。

鈴木氏は2012年に新卒でVOYAGE GROUPに入社。データ解析基盤およびウェブ広告配信に関わる領域の開発に広く従事し、2019年からはfluctにて取締役CTOを務め、経営戦略、ウェブ広告領域でのプロダクト戦略策定、技術方針作りおよびエンジニア組織マネジメントに携わってきた人物。

CTO就任に伴い、鈴木氏は、現任の小賀昌法氏がCTOとして築き上げたVOYAGE GROUPにおけるエンジニア組織の礎を活かしていきたいと語る。その上で、CARTA HOLDINGSの技術者が実験と失敗により継続的に学びつつ、より一層事業への貢献を深められるよう取り組んでいくという。

鈴木 健太氏
VOYAGE GROUP→fluct CTO→CARTA HOLDINGS CTO (2022年1月)
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メルカリ、新経営体制へ。グローバル展開の加速を強化

2021年6月期通期決算において、ミッション達成に向けた中長期の方針として「1次流通と2次流通を融合した循環型社会を牽引」と「更なるグローバル展開」を重要なマイルストーンに掲げたメルカリ。この動きを加速させるべく、新たな経営体制への移行が発表された。

今後、国内においてはフリマアプリ『メルカリ』を中核にさらなる既存事業の成長と事業間シナジーを創出していくことを目指しているメルカリ。また、海外においてはこれまで注力しているUS事業に加え、新たなグローバル展開を加速させることにも取り組む。

新経営体制では現メルカリジャパンCEOの田面木宏尚氏をSVP Global Expansion(グローバル推進担当)として、新規参入国の選定および立ち上げに専念させる。また、現 Mercari, Inc. CEOのJohn Lagerling(ジョン ラーゲリン)氏をSVP Global Strategy(グローバル戦略担当)兼務とし、国際戦略の立案等の支援を担い、グローバル展開を田面木と共に推進することになる。

国内事業においては、現メルペイ代表取締役CEO、株式会社メルコイン代表取締役CEOの青柳直樹氏をSVP Japan(メルカリグループ日本事業責任者) とし、フリマアプリ『メルカリ』、スマホ決済サービス『メルペイ』、Eコマースプラットフォーム『メルカリShops』などの日本事業全体の戦略性をより強化する。

また、本経営執行体制への移行に伴い、メルペイの代表取締役CEOに山本真人氏(現メルペイ 取締役COO)が、メルカリジャパンCEOにJeff LeBeau氏(現:株式会社メルカリ執行役員 メルカリジャパン CPO 兼 VP of Analytics)がそれぞれ就任予定だ。

メルカリの更なるグローバル展開に期待が高まる。

田面木 宏尚氏
GMOクラウド→ピクシブ→アニメイトラボ CEO→メルカリ→同社 上級執行役員 SVP Global Expansion(グローバル推進担当) (2022年1月)
John Lagerling(ジョン ラーゲリン)氏
Google→Facebook→メルカリ→同社 上級執行役員 SVP Global Strategy (グローバル戦略担当)兼 Mercari, Inc. CEO (2022年1月)
青柳 直樹氏
ドイツ証券→グリー→メルペイ 代表取締役CEO→メルコイン代表取締役CEOを兼務→メルカリ 上級執行役員 SVP Japan(メルカリグループ日本事業責任者) 兼 メルコイン 代表取締役CEO
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あなたの会社のキーパーソンを教えていただけませんか?

さて、今月は戸田翔太氏、梅田杏奈氏、永妻玲子氏、鈴木健太氏、田面木宏尚氏、John Lagerling(ジョン ラーゲリン)氏、青柳直樹氏の計7名をご紹介した。どの企業にも必ず成長を支えるキーパーソンがいるはず。あなたの会社のキーパーソン、ぜひFastGrowに紹介いただけませんか?

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こちらの記事は2021年12月09日に公開しており、
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執筆

廣瀬 陽之

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