どこまでいくのかYOUTRUST──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。リリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップパーソンのために、週次でウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──
土日にまとめて読みたいニュースを、毎週金曜日に更新中。
今週は、この4つのニュースをお届けする。
・進撃のYOUTRUST
・決算をデザインする
・freeeが海外公募増資に至るまでの思考過程
・電動キックボードシェアサービスついに解禁
進撃のYOUTRUST
YOUTRUSTの快進撃が止まらない。キャリアSNS「YOUTRUST」を運営するYOUTRUSTは14日、登録ユーザー数が累計5万人を突破したと発表した。2020年12月末の3万人からたった数ヶ月で急速に伸びた形となる。
思い返せばこの数週間、SNSのタイムライン上でその名を見ぬ日はないと行っても過言ではない。実際多くのスタートアップ経営者がこぞってYOUTRUST関連の情報を発信している。
書きました! #YOUTRUST リリースおめでとうございます記念noteです
— 石黒 卓弥|LayerX|Takaya Ishiguro (@takaya_i) April 14, 2021
新しい採用サービスを使い始める時、最初に考える「たったひとつ」のこと|石黒 卓弥|Takaya Ishiguro |LayerX @takaya_i #note https://t.co/LdKvf46On6
このムーブメントの背景には、4月12日にリリースされたiOSアプリ「YOUTRUST -日本のキャリアSNS」があるだろう。アプリの強みでもある即時的な通知機能により、スカウトや投稿などの情報に対応しやすくなったという。
同社のミッションは「信頼される人が報われる転職市場にすること」。FastGrowとしても現在の転職市場は、その情報の非対称性から必ずしも求職者にとってフェアな市場ではないと痛感している。同社はキャリアSNSとして「日本版Linkedin」となれるか。今後も目が離せない。
昨日のリリースを喜んでくださった皆様本当にありがとうございました。「ああ、こういう日のために生きてるんだな」と思う、人生に数えるほどしかない大切な日になりました。
— イワヤン / YOUTRUST (@yuccaaaa) April 13, 2021
日本のキャリアSNS「YOUTRUST」、やっとアプリをリリースしました。|岩崎由夏 #note https://t.co/BVny3kV8XZ
決算をデザインする
グッドパッチは4月14日に2Qの決算を発表。売上高は前年比20%増の13.4億円、営業利益は前年と同じく50%増の2.4億円にのぼった。決算分析に関してはこの記事が詳しいのでぜひご参照いただきたい。
その好決算への反響もさることながら、毎回注目されるのはその決算資料の美しさだ。さすがはミッション「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」を掲げている企業、界隈からも多くの賞賛の声があがった。
なぜ同社の決算資料は多くの人がこんなにも美しいと感じるのだろうか。それに対して細やかな分析をしているnoteがあったのでご紹介する。参考までに端的にまとめると、「シンプルさを追求した、読み手に優しい構成になっているから」だという。近年デザインはいうまでもなく注目されている分野である。今後同社が「決算書のデザインコンサルティングを始める」なんて日がやって来るかもしれない。
freeeが海外公募増資に至るまでの思考過程
年前までは考えられなかったことが起こっている。freeeのIPOまでの資本政策が明かされたのだ。freeeファイナンス統括の原昌大氏が公開したこのnote、公開と同時に凄まじい勢いで拡散され、界隈からは賛辞の声が飛び交った。
freeeが海外公募増資に至るまでの思考過程「ほぼすべて」(なぜ公募増資か、なぜ144Aか....等)を、noteにまとめてみました。https://t.co/ztuoVp4Xc4
— Masa Hara@freeeファイナンス統括 (@haramasa1980) April 9, 2021
これが常にベストな手法ではないと思いますが、スタートアップの上場後資金調達手法のケーススタディとして参考になれば幸いです。
原氏は同ツイート内にて「これが常にベストな手法ではないと思いますが、スタートアップの上場後資金調達手法のケーススタディとして参考になれば幸いです。」と謙虚に語るが、これはスタートアップ界隈にとって大きな価値だ。プレイドが同様にIPOへの軌跡を公開したこともまだ記憶に新しい。
資本政策のノウハウは、われわれFastGrowのようなメディアが「取材したい」と頼んでも、なかなか首を縦に振ってもらえないというのがよくあるところ。そんな話を、あえて発信し、コミュニティへ還元する流れがじわじわと増えてきている。こうした起業家等の働きにより、日本のスタートアップに次々と知見が蓄積され、次なる成功事例が生まれやすくなるという好循環が生まれつつある。
電動キックボードシェアサービスついに解禁
電動・小型・一人乗りのマイクロモビリティのシェアリング事業を通して、日本に新しい短距離移動インフラの創造を目指すLuup。4月下旬からいよいよ電動キックボードシェアサービスを開始する。「ヘルメットの着用が義務ではなくなる」という、地味にも思えるが、手軽な利用の促進には欠かせない規制緩和を確実に実現させていっていることに正直、驚きを隠せない。
2018年7月の創業以来、このサービスの展開に向け実証実験を重ねてきたが、日本では規制がネックとなりなかなか実装には至らなかった。いよいよ4月下旬より、政府による最終的な認可を待って、念願のシェアリングサービスをいよいよ開始する。東京都6区内でのサービスを開始する。
「いかに早く、これからの日本に必要な新しい交通インフラをつくるかが、僕らがLuupで実現したい全てです。」こう語るのは代表取締役岡井大輝氏。コロナ禍、規制に立ち向かい、3年来の思いを成就させた同氏。国家による大きな規制との間で落としどころを探り、壮大なビジョンに向けてまた一歩前身を見せた。これは、スタートアップへの期待を大きく膨らませる一歩とも言える。ぜひ皆様もこのニューマイクロモビリティを利用してみてほしい。
さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
ヘルメットが任意になる、などの特例を受ける形で電動キックボードのシェアサービスがようやく始まります!
— 岡井 大輝|LUUP (@DAIKIOKAI) April 15, 2021
※一般的に市販されている機体のヘルメットの着用は義務ですご注意を!
電動キックボードシェアサービス、ついに東京で開始へ──Luup3年目の挑戦|DIAMOND SIGNAL https://t.co/xhN2kr3L3h
こちらの記事は2021年04月16日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。