連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

決済も投資も、これ1枚!若者の悩みを解決する新事業とは──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。 そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信しいていく。題して、週刊スタートアップ通信──。 土日にまとめて読みたいニュースを、毎週金曜日に更新中。 今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4つ話題を取り上げた。

「資産形成が面倒……という若者に、カンムが差し伸べる手」

「日本のEdTech企業、実は世界各地で躍進中?」

「異世界空間の夢が叶う?」

「オリンピック閉会式、起業家たちどう見る?」 について見ていく。

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資産形成めんどい……という若者に、カンムが差し伸べる手

「資産形成」、その重要性はなんとなく理解していても、実際に行動している若手ビジネスパーソンはそれほど多くないだろう。行政や企業の努力により、年々そのハードルが下がってはいるものの、行動に移すきっかけをつかめないままでいる人が多いはずだ。そんな中、あのフィンテックスタートアップが、現状を打開する可能性を秘めたサービスを生み出した。

カンムは、年内をめどに手元の資産形成に活用できるVisaカード『Pool』をリリースする。同カードに入金した資金の中で決済していない分を運用に回す仕組み。また、同カードで決済を行った場合は1%が還元される。

背景には日本で資産運用を行う人口割合の低さがある。日本の金融資産額は積立NISAやiDeCoの浸透で増加傾向にあるものの、規模が小さいのが現状だ。金融庁の『人生100年時代における資産形成』によれば、日本は資産を預金にまわす割合が高く、金融資産額の推移は20年間でたったの2倍の924万円。対してアメリカは20年間で8倍の3,399万円と、日本の約3.7倍だ。

感覚値だけでなく、データからもはっきりとわかる、日本における資産形成意識の遅れ。スタートアップが創る未来に、この解消はあるだろうか?

リリースは年内とまだ先になりそうだが、周囲からの注目度は高い。

カンムは合わせて、今後の展開が気になるユーザーのために、最新情報を配信するサービスも開始。新しいもの好きベンチャーパーソンのあなたは、登録必須だ。

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日本のEdTech企業が、実は世界各地で躍進中?

EdTech企業が、海外での挑戦を加速させている。ProgateはIT国家としても名高いインドのインド工科大学ポンペイ校に、プログラミングオンライン教材「Progate」の提供を開始したと発表した。

Progateは、オンラインでプログラミングを安価で学べる教育ツール『Progate』を開発、運営している。HTML&CSS、Pythonなど一般的に使われる言語を学ぶことができる。長らく日本国内で展開してきたが、ここ数年はアジア進出を加速させルと同時に、以前から指摘されていた「初心者向け」というイメージの打破にも取り組んでいる。このインドでの事例だけでなく、インドネシアでも注目すべき動きがある。法人を構えると共に、インドネシアの教育機関と連携し、同国の大学の単位認定も受けたのだ。

リクルートが運営する『スタディサプリ』事業もまた、海外へ目を向ける。フィリピンとインドネシアに進出する同社が次に目をつけたのは「アフリカのシンガポール」を目指すルワンダ共和国。スタディサプリ教育AI研究所所長の小宮山利恵子氏が、自身のTwitterにて発表したのは、なんとルワンダのEdTech教育アドバイザーとして、同国の教育をサポートするという驚きの動きだ。

EdTechスタートアップに関する話題は、常に事欠かない。直近ではatama plusがシリーズBラウンドで約51億円の資金調達をしたと発表、しかも投資したのはシンガポールの政府系ファンドであるテマセクや、アメリカの資産運用ファンドT.Rowe Priceなど。海外からの注目が集まっている証左といえるだろう。atama plus自身も「海外におけるIPOを視野に入れている」ようだ。日本のEdTech企業のプロダクトやコンテンツが、注目を集めている。これから海外でどのような立ち位置を得るのか、期待が高まる。

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異世界空間の夢が叶う?

バズワードなのか?真に意味のある潮流なのか?とまた多くのビジネスパーソンを悩ませる言葉がSNS上で流れている。「メタバース」だ。

メタバースとは「リアルな仮想世界」の意味。例えば、2000年代に流行した3Dアバターたちが住む世界『Second Life』は、このリアルな仮想世界を実現しようとしたコンテンツの1つだった。現実に生きる人間が仮想世界で生きるアバターを持ち、仮想世界で会話する未来。『サマーウォーズ』や『ソードアート・オンライン(SAO)』など、さまざまな人気コンテンツの題材にもなっている。

日本ではまだ市民権を得たとまでは言えない状況ともいえるが、業界内の動きは活発だ。VRゲームを手がけるThirdverseが、同じくVRゲーム事業を手がけるgumi創業者の國光宏尚氏をCEOに迎える人事を発表したのだ

VRメタバース実現のため、Thirdverseは2013年に立ち上がった。その成果物として、VRゲーム『Sworsds of Gargantua』がある。このゲームはVR空間で仲間と協力し、武器を使ってモンスターなど敵を倒すゲーム。今後はVR空間で利用者自身が収益化できる仕組みの構築も検討しているという。

ここに國光氏が加わったことで、スマホゲームで培ったノウハウを生かし、新たなヒットコンテンツが生成されることに期待がかかる。國光氏は自身のTwitterにて「今度こそ世界制覇いきますよ〜!」と発言。

その他にもTwitterでは盛り上がりを見せた。

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オリンピック閉会式、起業家たちはどう見た?

東京オリンピック2020がついに幕を閉じた。今回はこの閉会式に関する起業家たちのコメントを拾っていく。

自転車や電動キックボードのシェアリング事業を展開するLuupの代表取締役社長兼CEO岡井大輝氏は、「死ぬ前にもう一度日本の実力を挽回する機会を作るために、それぞれが今日から頑張らないと…」と発言。

『クラシル』を運営するdelyの代表取締役CEO堀江裕介氏は、「悔しいと思った皆で変えていかないとですね」と発言。

ZIZAI代表取締役CEOの塚本大地氏や、Anker Japanの取締役COO猿渡歩氏らが「やったりましょう!!」と賛同した。

また猿渡氏は、自身のTwitterにて「批判コメントはあまりしないけれど、内容云々より全体的なまとまりがないのは残念でした」と発言。

東京オリンピック2020は無事終えることができたものの、将来の日本を背負う起業家たちはさまざまな感想を抱いたようだ。

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最後に

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2021年08月13日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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