連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

IPO激増!withコロナ時代のイグジット、トレンドを追うANOBAKA、60億円規模の3号ファンド創設──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信しいていく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4本のニュース・話題をピックアップ。

・IPOしやすい業界は、SaaSとフィンテック?

・ANOBAKA、60億円規模のファンド創出

・動画サイトを30秒で作成!?個の発信を動画でサポート

・人材エージェントとエンジェル投資家になりたい”弟子”募集中

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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IPOしやすい業界は、SaaSとフィンテック?

スタートアップのIPOマッピングが面白いと話題だ。

ここで引用されている資料は、シニフィアン共同代表の村上誠典氏が作成した「日本版SPAC導入の意義とその課題〜持続可能な成長産業の創出に向けて〜」と題したものだ。

背景には、スタートアップの資金調達の難しさやエグジット選択肢の少なさがある。一方で、上場後の資金調達はしやすい環境となってきている。

その中で同資料では、どの業態が現状、一番上場しやすいのかを分析。これによれば、資金需要が拡大するフィンテックやSaaSは、企業価値評価が容易なため「勝ち組企業」と分析。一方で、資金需要は拡大しているものの企業価値評価が困難なものに宇宙や素材、ヘルスケアなどが並ぶ。そして、資金需要が少なく企業価値の評価が難しい業態にAIやエネルギーテックがあるという。

ただ、昨今話題にのぼりやすいスタートアップはSaaSを主軸とする企業が多い。差別化しにくいようにも思われるが、2022年はどの企業が注目を集めるIPOを実現するのか。あくまで資料は現状なので、今後どのように変遷していくのか気になるところだ。

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ANOBAKA、60億円規模のファンド創出

ANOBAKAは60億円規模の3号ファンドを立ち上げたと発表した。100社へ投資を実行する予定で、2022年5月ごとに組成完了を目指す。

同社は今までシューマツワーカーやCBcloudなどへ投資。すでに9社エグジットさせている。メインの投資対象はシードスタートアップ。国内に眠る“金の卵”を発掘し続けている。

今回のファンド設立経緯について同社は、「日本のスタートアップエコシステムをシード期から下支えするような存在になりたい」と力を込める。

起業家からはさまざまな声が聞かれた。

今、国内でも投資熱は加熱している。国内から多くの起業家を育てるためにも、VCの活躍には注目が集まる。

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動画サイトを30秒で作成!?個の発信を動画でサポート

ディー・エヌ・エー(DeNA)出身の別府泰典代表が立ち上げた「mish」は、動画サイト作成サービスを提供するサービス『mish』を開始した。個の発信能力が年々高まる中、動画による発信をサポートする。

mishは、動画配信サイトを簡単に作成できるサービス。サブスク型動画配信サイトに必要な、サイトデザイン作成や決済システム、動画・視聴者の管理などの機能を持つ。YouTubeとは異なり、配信者の好みに合わせてサイトデザインを作成できる点が特徴。個を強く意識した独自ブランディングをサポートする。

mishによれば、背景には再生数に縛られるYouTubeの収益モデルの限界があると指摘する。ここから同社は再生数ではなく、ファンとのコミュニケーションをより密に行うため、同サービスを立ち上げたという。

個の時代と言われ、だいぶ経った。気づけば、TwitterやYouTube、ポッドキャストなどで個がさまざまな情報発信をいつも行うようになった。今後の個をターゲットにしたサービスに期待したい。

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人材エージェントとエンジェル投資家になりたい“弟子”募集

スタートアップ・ベンチャー企業の転職をサポートするキープレイヤーズ代表で、エンジェル投資家でもある高野秀敏氏が“弟子”の募集を開始した。

弟子になる条件は「何か強みがあること」。会社は辞めなくてもいいという。主な業務はTwitter投稿とSEO記事執筆のようだ。

弟子の第一号には、ヘルスケアスタートアップのBeautyGym代表の高橋延明氏がなったようだ。

なかなか公に弟子を募集する投資家は少ない。今後もどんな人が弟子になるのか気になるところだ。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2021年12月17日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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