IVS参加者数1万人越え!アジア最大規模のスタートアップ祭典を追いかける──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。
土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。
今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。
・IVS盛り上がりは?Twitterのトレンドをまとめてみた
・米国で活躍する日本人起業家再び資金調達!Anyplaceとは
・スタートアップ健康保険組合設立!Twitterの反応は
について見ていく。
- TEXT BY HIKARU HAMADA
IVS盛り上がりは?
Twitterのトレンドをまとめてみた
Headline Japanや京都府などIVS KYOTO実行委員会が運営する『IVS 2023 KYOTO』が28日、京都にて開幕した。期間は30日までの3日間。日本全国のスタートアップ起業家・VC、起業を志す学生などが参加。参加者数は過去最高の1万人を突破し、大盛況のようだ。
無事に参加者数は10,000人を超え、アジア最大規模となりました 明後日6月30日(金)まで、会場にて皆様のお越しをお待ちしております#IVS2023 #IVSCrypto https://t.co/aUMD6l4lS4
— IVS公式アカウント | IVS Official Account (@IVS_Official) June 28, 2023
そこで今回はこのIVSの盛り上がりをTwitterで見ていこうと思う。
なんといっても今回トレンドを賑わせたのは「IVS参加表明」だろう。
【IVS参加表明】今年のIVS京都に3日間参加します。
— 阪井 優 / 請求書振込サービスなら「ペイトナー」 (@redxyz_) June 29, 2023
フリーランスやスタートアップ向けに「請求書のFintechサービス」を作ってます!
スタートアップや投資家の方、起業準備中の方とも是非ぜひお話したいです。
もし行かれる方いましたら、お声掛けさせてください!オレンジのはっぴを着てます… pic.twitter.com/NfUxVwCyFt
IVS来てます!
— 平 翔馬 (@shoma_taira) June 28, 2023
映像/写真/SNS運用などPR業務を一通りできる会社をやってます!
PRしたいけど、どうすればいいのか分からない方などお話させて頂ければ嬉しいです!#IVS2023KYOTO #IVS参加表明 pic.twitter.com/LMizZnPV6l
茨城から新幹線で #IVS2023 来ました!!
— 酒井 天音 (@amane_170cm) June 28, 2023
超絶人見知りなので声掛けてもらえるとたすかります、、
ただの上智大学生ですが、メンタルヘルスと学生のキャリア支援に興味があります!#IVS参加表明 pic.twitter.com/u7Gr1w4Zqe
2日目の29日は日本最大級のスタートアップピッチコンテスト『LAUNCHPAD KYOTO』が開催された。優勝したのは、排泄センサーを手がけるabaだった。
IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO 終了いたしました
— IVS公式アカウント | IVS Official Account (@IVS_Official) June 29, 2023
現地での写真とプレスリリースは追って速報で公開予定です!
【ピッチ結果】
1位&オーディエンス賞
排泄センサー「ヘルプパッド2」
株式会社aba@Wieee_aba @abalabcom
2位
Lecto株式会社@Y_Lecto
3位
株式会社Poetics@HazumuY @IncPoetics… pic.twitter.com/qnLDk8O1FR
IVSに合わせて、準備に余念のないスタートアップも多く見られた。Luupは、IVS参加者限定でクーポンコードを配布。
IVS参加者はLUUPアプリにて以下のクーポンコードを入れていただくことで期間中京都に限り60分のライドが何度でも無料になります!
— 岡井 大輝 Daiki Okai|LUUP (@DAIKIOKAI) June 28, 2023
ぜひご利用ください!
そしてIVS参加者の方はぜひRTをよろしくお願いします!
クーポンコード:IVS2023 pic.twitter.com/HZmfgDy6Eo
LayerXは、京都駅で巨大広告を出している様子。
#IVS2023 pic.twitter.com/y3xM3ja4xI
— 牧迫(maki)|LayerX (@35_mki) June 27, 2023
そのほかにも、YOUTRUSTはオリジナルどら焼きや和菓子を配布。
今日だけでも100名以上の皆さんとお話しさせていただいた…!嬉しい〜!明日以降もユートラブースでコーヒーかどら焼き配ってるので、ご挨拶させてください#IVS #IVS2023KYOTO #IVS京都 pic.twitter.com/sqkBXQvtAR
— イワヤン / YOUTRUST (@yuccaaaa) June 28, 2023
様々なスタートアップがイベントの盛り上がりに貢献している様子が伺えた。
またIVS内で資金調達を獲得する企業家も続く。千葉道場が最大2,000万円のシード投資をその場で即決するキャンペーンを打ったことがきっかけのようだ。
シード起業家の皆さまへ#IVS2023 にて、最大2,000万円のシード投資をその場で即決しちゃうキャンペーンを開催します!
— 石井 貴基 / Takaki Ishii@千葉道場ファンド (@takaki_ishii) June 23, 2023
ルールはシンプル。IVS会場にて千葉道場ファンド石井または廣田 @kohirotaco にピッチいただき、どちらか1名が「めっちゃいいな!」と思ったら、その場で投資を即決します! 続 pic.twitter.com/WipVeEQtEQ
社会的にも注目を集めるようになったスタートアップ。その代名詞イベントとして、来年度も注目していきたい。
米で躍動する内藤氏のAnyplace、調達の裏側
週刊Startup通信5月12日号でも紹介した、シリコンバレーで活躍する日本人起業家による資金調達。今回はVCなどから1,000万ドル(約14億円)の資金調達を成功させた、リモートワーク向けアパート賃貸を手がけるAnyplaceを見ていきたい。
Jason CalacanisのLAUNCH Fundをリードに$10Mの資金調達を行いました!LAUNCH FundからはMikeが、弊社のボードに入ります!彼は若かりしJasonのインターン時代の上司だった人です。また、$10Mのうち$2Mはお騒がせしたSVBからのデットファイナンスです!世界中で愛される、大きな事業を作っていきます! pic.twitter.com/ny5h0fq12i
— 内藤聡 - Satoru Naito (@sili_yoro) June 27, 2023
Anyplaceは、ニューヨークやロサンゼルスなど米4都市で約100のテレワーク可能な物件を貸し出す事業を手掛けている。主な顧客はコンサルティング会社や法律事務所の職員で、長期滞在での利用を想定。日本経済新聞によれば、稼働率は8割を超えるという。
中でもこの資金調達での注目ポイントは、3月に経営破綻したSilicom Valley Bankを買収した銀行からのデット・ファイナンスだ。その裏側も含め、BRIDGEの記事で詳細が明らかにされているので、ぜひ合わせて読んでみてほしい。
また今週は、EV充電インフラのTerra MotorsがシリーズCで40億円の資金調達、言語AIプラットフォームを展開するコンシェルジュがシリーズAでの資金調達を発表している。
スタートアップ健康保険組合設立!
Twitterの反応は
日本経済新聞が、スタートアップ企業で働く人を対象にした国内初の健康保険組合「VCスタートアップ健康保険組合」を設立すると報じた。
スタートアップ初の健保組合、24年設立へ 360社加入
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 29, 2023
【日経イブニングスクープ】https://t.co/AleGXnHE5Q
一般社団法人VCスタートアップ労働衛生推進協会も、設立を発表するプレスリリースを出した。
これらによれば、「約330社のスタートアップと、約30社のベンチャーキャピタル(VC)が参加する一般社団法人が7月初旬、厚生労働省に「VCスタートアップ健康保険組合」の設立を申請する」とのこと。認可が降りれば、約360社程度が加盟するという。
なお、日経新聞の記事で言及された加入条件では、創業から3年経過し、かつ、VCの投資を受けていることとなるとのこと。そのため、いわゆるエンジェルラウンドやシードラウンドですぐに対象になるわけではないかもしれないが、比較的多くのスタートアップは対象となりそうだ。
Twitterの声を拾っていきたい。
当面はスタートアップは平均年齢が一般的な健保より低い時代続くはずなので、独自の運用を最適化する余地はありそうですね。
— 村上誠典I シニフィアン共同代表 (@Murakami_Japan) June 29, 2023
これに負けず、歴史ある健保も現状に甘んじることなく頑張ってほしいものです。そうしないと、退会のトレンドは止まらないと思いますね #NewsPicks https://t.co/BAuqNlK990
スタートアップの福利厚生を充実させながら、イノベーションの土壌を育むのが使命だと思っています
— Yuichi Tamura/ 田村雄一:心臓/循環器の学際領域のひと (@TamCardio) June 29, 2023
スタートアップ初の健保組合 独立採算、保険料安く:日本経済新聞https://t.co/kk9KN0giIf
徐々に、スタートアップで働くことのハードルが下がっているように見える。今後も、これらの施策に注目していきたい。
さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
こちらの記事は2023年06月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。