連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

IVS参加者数1万人越え!アジア最大規模のスタートアップ祭典を追いかける──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。

・IVS盛り上がりは?Twitterのトレンドをまとめてみた

・米国で活躍する日本人起業家再び資金調達!Anyplaceとは

・スタートアップ健康保険組合設立!Twitterの反応は

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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IVS盛り上がりは?
Twitterのトレンドをまとめてみた

Headline Japanや京都府などIVS KYOTO実行委員会が運営する『IVS 2023 KYOTO』が28日、京都にて開幕した。期間は30日までの3日間。日本全国のスタートアップ起業家・VC、起業を志す学生などが参加。参加者数は過去最高の1万人を突破し、大盛況のようだ。

そこで今回はこのIVSの盛り上がりをTwitterで見ていこうと思う。

なんといっても今回トレンドを賑わせたのは「IVS参加表明」だろう。

2日目の29日は日本最大級のスタートアップピッチコンテスト『LAUNCHPAD KYOTO』が開催された。優勝したのは、排泄センサーを手がけるabaだった。

IVSに合わせて、準備に余念のないスタートアップも多く見られた。Luupは、IVS参加者限定でクーポンコードを配布。

LayerXは、京都駅で巨大広告を出している様子。

そのほかにも、YOUTRUSTはオリジナルどら焼きや和菓子を配布。

様々なスタートアップがイベントの盛り上がりに貢献している様子が伺えた。

またIVS内で資金調達を獲得する企業家も続く。千葉道場が最大2,000万円のシード投資をその場で即決するキャンペーンを打ったことがきっかけのようだ。

社会的にも注目を集めるようになったスタートアップ。その代名詞イベントとして、来年度も注目していきたい。

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米で躍動する内藤氏のAnyplace、調達の裏側

週刊Startup通信5月12日号でも紹介した、シリコンバレーで活躍する日本人起業家による資金調達。今回はVCなどから1,000万ドル(約14億円)の資金調達を成功させた、リモートワーク向けアパート賃貸を手がけるAnyplaceを見ていきたい。

Anyplaceは、ニューヨークやロサンゼルスなど米4都市で約100のテレワーク可能な物件を貸し出す事業を手掛けている。主な顧客はコンサルティング会社や法律事務所の職員で、長期滞在での利用を想定。日本経済新聞によれば、稼働率は8割を超えるという。

中でもこの資金調達での注目ポイントは、3月に経営破綻したSilicom Valley Bankを買収した銀行からのデット・ファイナンスだ。その裏側も含め、BRIDGEの記事で詳細が明らかにされているので、ぜひ合わせて読んでみてほしい。

また今週は、EV充電インフラのTerra MotorsがシリーズCで40億円の資金調達言語AIプラットフォームを展開するコンシェルジュがシリーズAでの資金調達を発表している。

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スタートアップ健康保険組合設立!
Twitterの反応は

日本経済新聞が、スタートアップ企業で働く人を対象にした国内初の健康保険組合「VCスタートアップ健康保険組合」を設立すると報じた。

一般社団法人VCスタートアップ労働衛生推進協会も、設立を発表するプレスリリースを出した

これらによれば、「約330社のスタートアップと、約30社のベンチャーキャピタル(VC)が参加する一般社団法人が7月初旬、厚生労働省に「VCスタートアップ健康保険組合」の設立を申請する」とのこと。認可が降りれば、約360社程度が加盟するという。

なお、日経新聞の記事で言及された加入条件では、創業から3年経過し、かつ、VCの投資を受けていることとなるとのこと。そのため、いわゆるエンジェルラウンドやシードラウンドですぐに対象になるわけではないかもしれないが、比較的多くのスタートアップは対象となりそうだ。

Twitterの声を拾っていきたい。

徐々に、スタートアップで働くことのハードルが下がっているように見える。今後も、これらの施策に注目していきたい。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2023年06月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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