500人が参加!?『スタートアップBBQ』から起業しろ──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。
土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。
今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。
・2023年上半期資金調達の環境は好調?INITIALのレポートを読む
・ESG投資を加速!東急不動産、1500億円規模のファンド組成
・500人が参加したスタートアップBBQの様子を紹介!
について見ていく。
- TEXT BY HIKARU HAMADA
2023年上半期資金調達の環境は好調?
INITIALのレポートを読む
今年も半分が過ぎ、あっという間に8月に入ろうとしている。この2023年のスタートアップ資金調達の様子をまとめたINITIALのレポートが公開されたので紹介したい。
INITIAL、2023年上半期の国内スタートアップの資金調達動向をまとめた『Japan Startup Finance 2023』の速報記事を公開。
— ユーザベース / Uzabase (@uzabase) July 23, 2023
レポートの速報記事を本日公開しました。また、本レポートに関する解説するセミナーを8/24(木)に開催します。https://t.co/lfYRgpyumD pic.twitter.com/TPpeGJ1RHN
INITIALは、2023年上半期(2023年1~6月)の国内スタートアップ資金調達状況をまとめた『Japan Startup Finance 2023上半期』を集計。同レポートによると、2023年上半期は3310億円と、昨年の同時期に集計した2022年上半期4160億円よりも減少。資金調達社数は同比16%増の1,226社となった。
調達社数が増加したものの、1社あたりの大型資金調達が減少していることが要因のようだ。10億~50億円を確認したところ、2022年上半期は99社だったが、2023年上半期は62社まで落ち込んでいる。100億円以上は1社減少の2社(京都フュージョニアリング、アストロスケールホールディングス)だ。特に、シリーズD以降での評価額の下落が大きく、中央値の推移が2021年の場合150億円だったが、2023年は76.8億円まで下落しているとのことだ。
One CapitalでもSaaSに特化した四半期ごとの資金調達レポートを公開。2023年第二四半期における資金調達額ランキングは、LayerXの26.8億円、FLUXの20.3億円と続く。
しかしこちらでも、調達額は242億円(前四半期比 -35%)、調達件数は107件(前四半期比 +87%)となっており、シード・アーリーステージの資金調達は活発的であるものの、調達ペースは減速していることが伺える。
資金調達の件数自体は増加しているようで、プレスリリースを目にする機会が増えていると感じることは、おかしな話ではないようだ。だが厳密に見ていくと、スタートアップ市場は大きな活況と言い切るまでは難しく、実態として「冷えてきている」面もあると言える。起業家・経営者として気を引き締めるべき場面も、少なくないだろう。
ESG投資を加速!
東急不動産、1500億円規模のファンド組成
ESG投資が加速している。東急不動産とグリーントランスフォーメーション(GX)スタートアップのSustechは共同で、再生可能エネルギーのファンドを設立すると発表した。運用期間は10年間で投資額は1500億円。主に東急不動産が開発する太陽光や風力などの再生エネ発電所への投資を目指すとのことだ。
Sustechは、カーボンニュートラル実現に向けた温室効果ガス(GHG)排出量削減と、環境戦略策定に向け、脱炭素化事業や電力運用事業などを展開するスタートアップ。みずほ銀行や伊予銀行などが同社のプラットフォームをすでに導入。GHG排出量を正しく把握することに取り組んでいるようだ。
また今週は、東京東信金がSNETインベストメントと共同で、「ひがしんファンド」を設立。地域金融機関のスタートアップ支援を目的としているとのことだ。
今後も、大手。老舗企業とスタートアップが共同で事業を加速していくことに着目していきたい。
500人が参加したスタートアップBBQの様子を紹介!
7月23日、突如スタートアップのTwitterをざわつかせた「スタートアップBBQ」。ここではその様子を紹介していきたい。
突如、Twitterに投稿された80人規模のVCの投資先や企業志望の学生向けのスタートアップイベント。リアルイベントが復活していく中、対面でのネットワーキングに注目が集まってきているようだ。
今回のスタートアップBBQはその一つだった様子だ。
noteを書くまでがスタートアップイベント!500人規模のスタートアップ・VC・スタートアップインターンや志望者の学生が参加してくれてサイコーでした。ありがとうございます。
— 木下慶彦(Max) / Skyland Ventures (@kinoshitay) July 24, 2023
Co-Hostカルチャーの夜明けとスタートアップBBQhttps://t.co/fyL3mCgCMb#起業しろ #スタートアップBBQ
スタートアップBBQには、多くのVCや起業家、学生が参加。その他にも、IVS代表やインフルエンサーなども参加したとのことだ。
スタートアップBBQに家族で参加
— 島川敏明@IVS代表 | Headline (@toshi_ivs) July 23, 2023
普通に500人規模、VCのGPクラスがゴロゴロいるのもすごいし、子供用スペースがあって他のパパママと繋がれたの個人的にとても良かった
あ、やっぱりこの絵本使いますよね〜的な安心感
木下夫妻有難うございました! @kinoshitay pic.twitter.com/FBYdBP5rNA
結果、500人以上が浜松町の竹芝に集結。当日のイベントの様子はSkyland Venturesの木下氏のnoteや、イベント運営として参加したインターンのシュート氏のnoteでまとまっているので、気になった方はぜひ一読してほしい。
さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
こちらの記事は2023年07月28日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。