博報堂に引き続きSonyも…Startale Labsが目指すエンプラビジネスとは──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。
土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。
今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。
・空飛ぶクルマ、JAXAと連携へ。SkyDriveが研究加速
・Sonyがブロックチェーン参入、渡辺創太氏企業とのJVで
・「お金に関する正しい意思決定を」モニクル、13億円調達
について見ていく。
- TEXT BY HIKARU HAMADA
空飛ぶクルマ、JAXAと連携へ。
SkyDriveが研究加速
空飛ぶクルマの飛躍が目覚ましい。
SkyDriveはJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と連携し、騒音低減に向けた共同研究に関する契約を締結したと発表した。今後はJAXA協力のもと、空飛ぶクルマの機外騒音推定技術の向上に関する研究を進めていくという。
SkyDriveは2025年に開催される大阪・関西万博(日本国際博覧会)での運航に向けて、空飛ぶクルマの開発を進めているスタートアップ。代表取締役CEO福澤知浩氏が、トヨタ自動車在籍中に設立。「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、空飛ぶクルマの開発を推進している。
SFの世界に出てきそうな空飛ぶクルマだが、耐空性や安全性などさまざまな課題をクリアしていく必要がある。今回のJAXAとの連携は、市街地での飛行を想定した騒音をいかに小さくするかに対する課題を共に解決していくためという。今回の共同研究の成果を元に、騒音源のロータやシステム開発を改善していくとのことだ。
誰もが夢描く空飛ぶクルマ。しかしその現実は、意外と近い未来なのかもしれない。
Sonyがブロックチェーン参入、渡辺創太氏企業とのJVで
渡辺創太氏が率いる、Web3テック企業と大企業との連携がさらに進んだ。
Startale Labsは、ソニーネットワークコミュニケーションズとWeb3グローバルインフラの確立に向けたブロックチェーンを共同開発するための新会社設立を目的とした合弁契約を締結したと発表した。今回のリリースについて渡辺氏は「時代を創りにいく」とコメント。Web3への期待値が高まるニュースとなった。
渡辺氏は2022年別会社のStake Technologies Pteと博報堂での新会社設立も発表しており、大企業との合弁会社設立の発表は2社目。対大企業とのエンタープライズビジネスのモデルとも言えるだろう。
今回の新会社は、「Web3キラーユースケースの創出」に向けたグローバルインフラとなるブロックチェーンの開発を目指す。ソニーグループが展開するゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、金融などの多様な事業との連携を通じて、様々な産業領域で新たな付加価値の提供に取り組むとのことだ。
スタートアップにとって大企業と連携できることは、会社としての信頼性向上や、プロダクトの成長にもつながる。今後の渡辺氏率いるWeb3に注目していきたい。
「お金に関する正しい意思決定を」モニクル、13億円調達
誰もがお金に関する正しい意思決定ができる社会作りに貢献するモニクルは、ジャフコ グループをリード投資家として、ロッテベンチャーズ・ジャパン、中国電力などから総額13億円の資金調達を実施したと発表した。
モニクルは、2013年に設立した金融メディア『LIMO』を展開するナビゲータープラットフォームと、2018年に設立した資産運用サービス『マネイロ』を展開するOneMile Partnersの2社を率いる持株会社。2021年に現体制となった。
今回の資金調達の用途は、採用、新規事業の立ち上げなどを予定している。今後は、お金に関する「正しい意思決定」が誰でもできるよう、メディアやプロダクトのサービス拡充を目指すとのこと。生活していく上で密接に関わる「お金」の話。今後も注目していきたいトピックだ。
さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
こちらの記事は2023年09月15日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。