連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

日本のスタートアップに、世界のVCが注目する最新の理由とは──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。

・世界のVCが日本へ集結?なぜ彼らは来日しのか

・女性エンジニア増へ!Ms.EngineerがIBMと連携

・DAIZが新工場設置、日本でも植物肉が大増産へ

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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世界のVCが日本へ集結?なぜ彼らは来日しのか

今週、1本の記事がスタートアップの関係者の中で話題となった。

そのタイトルも「先週、大勢のシリコンバレーのVCが東京に来ていたワケ」。Coral Capital 創業パートナーCEOのJames Riney氏が執筆した記事だ。

フックとなったのは先週、11月第二週にAndreessen Horowitz(a16z)がさまざまな規模感のシリコンバレーのVCを大勢を引き連れて来日し開催された、日米VCカンファレンス。

日米VCカンファレンス自体はコロナ禍以前から行われており、さほど目新しいトピックでもない。しかし、シリコンバレーを中心にスタートアップ投資は「冬の時代」と言われている中、日本国内に限ったスタートアップ環境は「日本は外部から遮断された「バブル」の中で自己完結しているように感じられる部分もあり、ベンチャーキャピタル界ではそれが特に顕著」だ。

この記事を通じてX(旧Twitter)では「本当その通り」や「賛同できる部分、少し違う視点を持っている部分を共有」する起業家が出てくるなど、さまざまな意見が飛び交った。

国内のスタートアップエコシステムをより強固にするためにも、ぜひ一読し、一考したい記事だ。

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女性エンジニア増へ!
Ms.EngineerがIBMと連携

女性エンジニアの数を増やす──。

ITエンジニアの需要が年々高まる中、重要な課題となっている。実際に女性エンジニアの割合を見てみるとやはり低い。一般社団法人情報サービス産業協会の『2020年版 情報サービス産業 基本統計調査』によれば、IT企業のITエンジニアにおける女性比率は約21%だ。

この課題の解決、そしてひろく女性のキャリアをサポートを目指すMs.Engineerが、IBMと連携したと発表した。地方在住の女性エンジニアを対象として、IBMが全国7カ所で展開する「IBM地域DXセンター」を中心に、地方における就職支援やそのための育成で協力していくという。

Ms.Engineerは、「未来の担い手となるテクノロジースキルを持った女性」を輩出することを目的に、経験から最短6ヶ月で即戦力となる女性エンジニアを輩出するコーディングブートキャンプを展開。すでに500人以上の受講生に対してプログラミング講座を提供してきた。実際に、マネーフォワードやfreeeなどへ受講生が入社して活躍しているという。

女性エンジニアの人口を増やし、キャリアを応援する。今後も注目していきたい会社の一つだ。

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DAIZが新工場設置、日本でも植物肉が大増産へ

植物肉スタートアップのDAIZが、熊本県に新工場を設置すると発表した。投資額約42億円、年間8,000トンの生産能力を保有するとのこと。2025年より稼働予定だ。

DAIZは、環境負荷の小さい次世代植物性食品「ミラクルミート」の研究開発・生産を手掛ける熊本県の植物肉スタートアップ。コア技術である「落合式ハイプレッシャー法」は、発芽直後の大豆の栄養価を高める技術を強みに持っている。

今回の新工場は、熊本県の新工業団地「くまもと臨空テクノパーク」内に建設。また建設にあたり、三菱UFJ銀行や日本政策金融公庫からの資金調達を実施。そのほか、工場内の設備は、2022 年 9 月に資本業務提携を行った日清製粉グループの日清エンジニアリングの力を借り、高度な粉体工場建設の技術・ノウハウの活用による生産プロセスの最適化・生産性向上を目指す。

今回の新工場建設を通じ、ミラクルミートの国内供給ならびに欧州・北米・アジアを中心とした海外展開を加速させていく。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2023年10月20日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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