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外資系のプロフェッショナルキャリアのパスとして、PEファンドもベンチャーCxOと同じく「経営」に関わるパスの1つかとおもいます。どんな人にはベンチャーのCxOをおすすめしますか?

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外資系のプロフェッショナルキャリアのパスとして、PEファンドもベンチャーCxOと同じく「経営」に関わるパスの1つかとおもいます。どんな人にはベンチャーのCxOをおすすめしますか?

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回答掲載日
2020.10.29
森 暁彦
  • 企業財務プロフェッショナル/経営科学研究者 

公認会計士を経てゴールドマン・サックスに入社。その後、スタートアップの経営職に転身し、これまでレノバ、エネチェンジ、シナモンAIにてCFOや取締役を歴任。

2022年4月より、リクルートホールディングスにてファイナンス本部担当執行役員、リクルートにて取締役、京都大学経営管理大学院博士後期課程に在籍。

PEファンドの投資プロフェッショナルもベンチャーのCXO業もどちらも素晴らしい仕事です。ただ、両者は本質的な役割が全く異なります。

PEファンドの本質は金融業であり投資業です。PEファンドの真のクライアントは、彼らに資金を預けている投資家(LP)です。あくまでも「金融業の中では事業サイドに寄っている職種」といえるのがPEファンドの立ち位置かと思っています。

その中でTier 1のPEファンドでは、最高の経営者をアサインし、彼らに仕事を委任して事業を成長させてもらいます。そして経営者の指名や報酬設計、監査・監督といったガバナンスの要諦を押さえて、必要に応じて限定的に企業経営に関与していくことが、本来的な投資プロフェッショナルの役割です。実際に現場にまで出てハンズオンするのはジュニアスタッフを多く雇用する必要がありますし、時間と労力を要しますから、金融業・投資家業としては見方によっては非本流と言えます。

一方で、自らの手で事業を伸ばすことにコミットしたい、という思いがある方であれば、ベンチャー企業に飛び込んでCXOなどを務めるのはとても良いと思います。ベンチャーのCXOは経営者として、権限と責任を持って企業成長を実現させる役割を担っています。ベンチャーでは「まだP/LやB/Sに現れていない変数を自らの手で作り出す」「新規事業をゼロから生み出していく」という産みの苦しみを経験するでしょう。このとき、ビジネスの商流を俯瞰し、経営におけるキーポイントを見つけるという、外資系コンサルティングファームや投資銀行で培えるスキルは、ベンチャー経営においても転用が可能です。

マインドセットなどのソフトスキルやCEOとの相性はよく確認されることをお勧めします。ベンチャーの総大将は創業者でありCEOです。彼らのビジネスパートナーとして長い道のりをともに歩んでいけるかをきちんと見極める必要があります。

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