特別連載信用経済社会におけるプラットフォーマー ネットプロテクションズ

新人が「億」を動かし、新規事業や経営戦略策定も推進。
“他社なら規格外”の若手が育つネットプロテクションズの企業カルチャー

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インタビュイー
文野 雄太

2017年に株式会社ネットプロテクションズに新卒入社。セールスグループに配属され、主幹事業であるNP後払いの大手通販事業者向けセールスを担当。その後、サービス向け後払い決済のNP後払いairにジョインし、戦略立案/セールス/マーケティング/アライアンス/育成/チーム運営など、サービスのグロースに必要な業務を広く担当している。

及川 航大

2017年に株式会社ネットプロテクションズに新卒入社。マーケティンググループに配属され、PR/デジタルマーケ/クリエイティブ/プロモーション/ブランド策定/戦略企画等、マーケティング業務全般を担当。2019年から上記に加えコンシューマー向けマーケチームの立ち上げとデータサイエンスグループを兼務。

長崎 太志

BA(ビジネスアーキテクトグループ)へ配属される。当時の新規事業である会員決済atoneの開発チームへ配属される。
具現化する力を身につけたくてシステム部門であるBAを希望した。業務内容は、システム関連の全ての業務。具体的には保守開発、システム運用、調査・障害対応、開発プロジェクト、加盟店導入サポート、育成、チーム運営など。

辻 真理子

2017年、新卒でネットプロテクションズに入社。主幹事業「NP後払い」のカスタマーサービスグループに配属。与信審査のロジック構築、システム改修、オペレーション改善、組織改善等を担当。主業務のほか、2018年新卒の新卒研修の企画運営や新拠点のオフィス設計、総務領域にも携わる。

「人が育つ会社」といえば、どんな企業が思い浮かぶだろうか。

幅広い業種・業界のクライアントと対峙し、戦略立案力を身に着けていくコンサルティングファーム。若手への権限移譲に積極的で、早期に実戦経験を積ませるメガベンチャー、即戦力としてあらゆる責務を任されるスタートアップ……数多ある選択肢でも、ネットプロテクションズを思いつく読者は、そう多くないかもしれない。

しかし同社は、一般的な“新入社員の仕事”からは想像もつかないような、重要度の高いミッションを若手メンバーに課している。新入社員が「億」レベルの金額を動かし、新規事業や経営戦略の策定といった重責を果たすのだ。

経営哲学、事業戦略、組織体、開発体制、起業家を輩出する環境、オペレーション・ディベロップメント……後払い決済事業を中心にクレジットテック市場を牽引するネットプロテクションズを、FastGrowは多角的に取り上げてきた。本記事では、若手ビジネスパーソンの成長環境としての側面にフォーカスする。2017年度に新卒入社した4名を招き、普通は新人には任せない、責任の重い業務が続く環境と、それを下支えするカルチャーに迫った。

  • TEXT BY MASAKI KOIKE
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「億」の仕事を動かす新人たちと、それを支えるサポート体制

ネットプロテクションズには、数億円規模の予算を任される新入社員も少なくない。

その一人が、セールスグループに所属する文野雄太氏だ。新卒1年目で、主力事業であるBtoC通販向け決済サービス『NP後払い』の営業担当として、年間取引額が数十億円規模に達する大手クライアントを任された。

クライアントとエンドユーザー、そしてクライアントのパートナーであるシステムベンダーやコールセンター、さらにはカスタマーサクセスやビジネスアーキテクトといった社内の部署……様々なステークホルダーの課題解決を検討し、スムーズで安定的な運用スキームを提案するのが、文野氏の任務。一般的な営業担当とは一味違う、ファシリテーターのような役割を担った。

小さなミスでも大きな損失につながる、その難易度の高さが想像できる。ネットプロテクションズはもちろん、クライアントの経営状況にも影響を及ぼしうる責任感と緊張感を、常に覚えていたという。

それでも「なんとか乗り切れた」のは、並走してくれる先輩社員の存在が大きかった。

株式会社ネットプロテクションズ セールスグループ・文野雄太氏

文野とにかく最初は先輩との壁打ちを頼りにしていました。相談を重ね、自分なりに試行錯誤しながら、最適なソリューションを探り続けていましたね。

お客様とエンドユーザーだけでなく、社内の運用負荷も考慮したファシリテーションはとても難易度が高かった。僕の検討不足が原因で、既存システムではカバーできない手動の業務を盛り込んだ提案をしてしまい、社内の運用コストが膨らんでしまったこともあります。

でも、試行錯誤を重ねていくうちに、あらゆるステークホルダーの事情を考慮しながら中長期的な視点で最善策を編み出す、「全体最適」の視点が養われました。

マーケティンググループの及川航大氏も、新卒2年目で大きな予算規模のプロジェクトを任された。BtoB向け決済代行サービス『NP掛け払い』のマスマーケティング施策を進める、プロジェクトマネージャーとしてアサイン。タレント起用、クリエイティブ方針の策定、露出媒体の選定を推進した。

しかも、この取り組みはネットプロテクションズとしても初めての経験。「アサインされたときは、『マジか』と驚きましたよ」と及川氏は振り返る。「初めての取り組みで、社内にノウハウが転がっているわけではなかった」状況で、経営に関する情報を主体的に取りに行った。そうして得たのは「経営視点」だという。

株式会社ネットプロテクションズ マーケティンググループ・及川航大氏

及川マス向けのアプローチで多くの人の目に触れるがゆえに、マーケティング施策としてのROIだけでなく、中長期的な企業/事業ブランドも総合的に考慮しながら落としどころを探っていく必要がありました。

部門を超えて、全社を“立体的”に眺めながら考えていくなかで、経営に関わる数値や定性情報、今後の方針を見ながら意思決定できるようになった感覚があります。

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金額の大きさだけではない。新規事業や経営戦略でも若手が活躍

新規事業づくりや経営戦略の策定など、新卒で関わることがあまりないようなプロジェクトでも、同社は若手社員を積極的に登用する。

ビジネスアーキテクトグループの長崎太志氏は、新卒1年目から、新規事業部門におけるプロジェクトマネジメントを任された。担当したのはBtoC向け会員制決済サービス『atone』。そのグロースにはアライアンス推進が欠かせなかったが、提携先との契約管理、支払いツールの開発プロジェクトにアサインされたのだ。

アライアンス先企業はもちろん、社内のビジネス部門と経理部門まで含めたステークホルダーの課題を吸い上げ、最適なシステムを企画・設計・実装・運用していった。「アライアンスの概念も知らない状態で始まったので、かなりのストレッチ環境でしたね」と長崎氏は振り返る。

株式会社ネットプロテクションズ ビジネスアーキテクトグループ・長崎太志氏

長崎とにかく行動量を増やすことを意識して、がむしゃらに食らいつきました。その際、先輩社員が伴走してくれて、裏側から助けてくれたのは心強かった。スケジュール策定からシステムとしてのリスク管理まで、チェックすべき観点に抜け漏れがないか、一緒に考えてくれたんです。

正直、先輩からすればもどかしかったと思います。自分でやったほうが早い仕事なのに、あえて裏方に回っているのですから。でも、我慢して僕に主導させてくれたおかげで、カオスな状況を整理し、アウトプットに落とし込んでいく推進力を身に付けられました。

カスタマーサービスグループの辻真理子氏は、入社2年目で、主力事業である『NP後払い』の長期的な事業戦略を策定するプロジェクトに加わった。4名からなるチームは、入社2年目が3名、入社3年目が1名という若手ばかり。市場拡大のプロセスやサービスの根本思想を議論し、言語化していった。

ネットプロテクションズでは、全員が経営視点をもって事業や組織を動かしていくことを理想としている。経験の少ない若手であっても、成長機会として重要度の高い施策にアサインしてもらえることが多いという。

経営インパクトも大きいイシューを任された辻氏。全体で事業の未来をディスカッションする合宿を開催したり、事業のコアバリューを数ヶ月にわたって研究する分科会を運営したりしながら、戦略を形成していった。成功に導く鍵は、事業に関わるすべての部署からの協力を引き出すことだったという。

株式会社ネットプロテクションズ カスタマーサービスグループ・辻真理子氏

自分だけで考えると、どうしてもチェックすべき観点に漏れが出てしまいます。経験豊富なメンバーを巻き込み、知恵を絞って本当に意味のある戦略をつくることを意識し続けていました。

気持ちよく協力してもらうための環境構築やコミュニケーション方法を模索していくうちに、チームとして仕事を進めていく勘所がつかめましたね。

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とことん“納得感”を追究する企業カルチャー

ネットプロテクションズの若手メンバーが、営業同行や資料作成といった“新入社員の仕事”とは一線を画する役割を果たせているのは、なぜなのだろうか。

背景には、個人の意向を踏まえたうえで、適切なストレッチ環境に任命する企業カルチャーがある。具体的な志望にもとづいたアサインと、先輩社員が「漠然とした志向性に鑑みて重要だ」と判断した業務へのアサインの2パターンで、担う業務が決められていく。

たとえば長崎氏は、「自分の想いを具現化したい」という志向性のもと、システム開発を志望し、開発部門にアサインされた。それだけでなく、「上流工程でのマネジメントも『想いの具現化』を徹底するためには必要だ」と、リーダー職を務める機会を与えてもらえたという。

長崎最終的にありたい姿に到達するのに必要な経験を積むため、経験の有無や得意かどうかにかかわらず、難易度が高い職務も積極的に打診されます。自己認識が改まり、能力をより開発できる感覚がありますね。

それぞれの「こうなりたい」「こうありたい」を、とても尊重してくれますよね。私もメイン業務に加えて、新卒研修の企画運営や新拠点のオフィス設計を担当しました。それらに関する経験もスキルもなかったのですが、手を挙げたら任せてもらえました。

一方で、意志が尊重されるからこその厳しさもある。「何も強制されないので、自分の意志を示さないと、ただただ時間が過ぎていってしまう」と長崎氏。辻氏も「『自分は何がしたいのか?』という問いに晒され続けるので、それについて考え抜ける人でないと成長しづらい」と同意する。

意志を重視しているからこそ、「納得感の醸成を何よりも大切にしている」と文野氏。自身やメンバーの志向性、経営や事業の状況といったあらゆる要素を考慮し、取り組むべき業務をすり合わせていく。

文野入社直後は「ここまで納得感を大切にするのか」と驚きました。「とりあえずやってみよう」と無計画に動くことはなくて、まずは行動すべきと感じるようなシーンでも、そうすべき理由を徹底的にすり合わせてから動く文化があります。

納得感の醸成のため、メンバー間でコミュニケーションする機会も怠らない。毎月実施される「ディベロップメント・サポート面談」では、毎回異なる先輩社員と一緒に、自身のありたい姿から逆算して、現時点で身につけるべき能力を客観的に見つめ直す。相談しやすいフラットな関係性のもとで、関係性づくりを目的としたワークショップや合宿が自主開催されることも多いという。

加えて、経営情報の開示も徹底している。『Slack』のあらゆるチャンネルがオープンにされ、ナレッジシェアツール『Scrapbox』にも経営にまつわる議論を記録。社内の状況が常に変化しているため、「キャッチアップし続けないと、目の前の意思決定ができない」と及川氏。

及川誰もが経営状況を把握しているので、あらゆる意思決定に納得感が持てるんですよ。全社の方向性を踏まえると、「もっともな決定だ」と素直に理解できる。経営と個人の意向が最大限に反映されたうえでの意思決定なので、“他人事”が存在しないんです。

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カオスな状況でも「逆に燃える」人が向いている

“納得”し尽くすことを、何よりも重視するネットプロテクションズ。フィットするのは、妥協せずに考え抜ける人だ。

長崎ゼロベースで考え、自発的に動き続けたい人にとっては、機会に溢れた環境だと思います。考え方を固定化することなく柔軟に動ける人に、仲間になってほしいですね。

とにかく、固定観念を疑う会社です。前例があっても、それを踏まえてゼロベースで問い直す。今までの自分のやり方にとらわれず、常にアップデートし続けられる人には向いていると思います。

そして、チームプレーも大切にしています。競争や個人プレーではなく、チームでものごとに取り組んでいくことが好きな人のほうが向いているでしょう。

文野お金儲けや自分の承認欲求を満たすためではなく、前向きな成長意欲を持っていて、社会に価値あるものをチームで生み出したい人が向いていますよね。それさえあれば、「意志を持っていることが大事」とは言いましたが、入社時点で明確にやりたいことが見えていなくても十分フィットするでしょう。

及川ネットプロテクションズは、「つぎのアタリマエをつくる」と、抽象的で手触り感がないミッションに向かって進んでいる会社。けっこうカオスな状況も続きます(笑)。そうした状況に「もう無理だ」ではなく、「やばい!でも逆に燃える」と笑いながら前進できる人は楽しめるはずです。

特定のスキルや経験が求められるわけではない。必要なのは、固定観念に縛られず、考え抜いて、チームで動く姿勢。終わりなき「つぎのアタリマエをつくる」旅を楽しむ気概こそが、ネットプロテクションズを支える何よりの土台なのだろう。

こちらの記事は2020年05月26日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

小池 真幸

編集者・ライター(モメンタム・ホース所属)。『CAIXA』副編集長、『FastGrow』編集パートナー、グロービス・キャピタル・パートナーズ編集パートナーなど。 関心領域:イノベーション論、メディア論、情報社会論、アカデミズム論、政治思想、社会思想などを行き来。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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