シード起業家を”お金”と”ひと”でサポート──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み
指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。
そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。
土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。
今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から3本のニュース・話題をピックアップ。
・ココナラの新規事業は起業家のサポート?
・子育て世代も唸る!メルカリのコロナ施策
・Meety採用の好事例!LayerXが見せるカジュ面
について見ていく。
ココナラの新規事業は起業家のサポート?
ココナラは、子会社のCVCココナラスキルパートナーズを通じて、ベンチャーキャピタル事業を開始した。ベンチャーキャピタルのエクイティ投資によるリターンを活用して、ココナラが創り上げてきた「スキルを持った人材」と「誰かの助けを必要としている人や企業」をつなぐスキルマッチングを行うという。
人材不足に悩まされるスタートアップは少なくない。特に創業期はなおさらだ。その中でココナラは自社の強みを活かし、企業経営などの知見が豊富な「極めて高度な専門スキルをもった人材」と「専門スキル不足に直面するスタートアップ企業」のマッチングを行う。
今回組成した1号ファンド規模は10億-15億円程度を見込み、出資額は1件あたり1000万~1億円を想定するという。ココナラやMTGなど、市場で成熟してきたスタートアップが、次なる起業家を支援する動きが加速している。国内でもさらなるエコシステム形成を期待したい。
子育て世代も唸る!メルカリのコロナ施策
オミクロン株の流行で、新型コロナウイルス感染者数が高止まりしている。その煽りを一番に受ける子育て世代をどうサポートするのか、経営者たちの手腕が問われる一例となった。
株式会社メルカリは、オミクロン株の感染拡大に伴う保育園や学校等の休園・休校を受け、臨時措置として全社員を対象に2月1日より上限日数なしの特別有給休暇の付与ならびに上限金額なしのベビーシッターの費用補助を開始しましたのでお知らせいたします。https://t.co/1Bzush3lyB
— 株式会社メルカリ (@mercari_inc) February 9, 2022
メルカリは保育園や学校等の休園・休校を受け、全社員を対象に2月1日から上限日数なしの特別有給休暇の付与と、上限金額なしのベビーシッターの費用補助を開始した。急な休園・休校により、子育て世代が休暇を取得するという選択肢に追い込まれるのではなく、「就業」という選択肢も残す施策だ。
今回のメルカリの発表を評価する声はネット上に多数見られた。
この間の件もそうだけどメルカリ好きすぎる https://t.co/0EmCx3kmXK
— Anna Matsumoto / 松本杏奈 (@My_Liberty_) February 9, 2022
メルカリは一貫して、ファミリーファーストな会社。補助はコストではなく投資と考えている。
— 宮本恵理子@インタビュアー・ライター・編集者/PIVOT (@ericomymt) February 9, 2022
以前、同社の経営陣を取材した際、「大企業から転職を決断して来てくれた社員もたくさんいる。『メルカリで働いてくれてありがとう』と、家族からも喜ばれる会社にしたい」と言っていたのが印象的でした。 https://t.co/mb6DnUnTAG
メルカリは、メルカリで働く「ひと」のため、今までさまざまな施策を打ってきた。従業員本人やその家族・パートナー等が新型コロナウイルスに感染した場合は、有給休暇とは別に社員本人・ペット・パートナーの病気・ケガを事由とした休暇を年10日間取得できる「Sick Leave」のほか、卵子凍結費用の補助や妊活のサポート、語学学習のサポートなどがある。
今回の決定も迅速で、驚いた人も多かったのではないだろうか。メンバーのエンゲージメントを高める施策に力点を置くことは、 成長し続ける企業であるための秘訣なのかもしれない。
Meety採用の好事例!LayerXが見せるカジュ面
Meetyからの採用が22.9%ー。
LayerX執行役員の石黒卓弥氏は、自身のTwitterでカジュアル面談プラットフォーム『Meety』からの採用が22.9%だったとつぶやいた。
2021年の採用経路について先程話した内容です(緑のところはYOUTRUSTさんです)#LayerXざつだん pic.twitter.com/i43m7zvPZ4
— 石黒 卓弥|LayerX (@takaya_i) February 8, 2022
これが大きな波紋をよんだ。
きっかけは、LayerXが8日昼にTwitterSpacesで開催した「○○採用について話そう by LayerXざつだん」。ここでカジュアル面談での採用話となった。
スタートアップ採用で多いのは、すでにいるメンバーが推薦した人物を選考する「リファラル採用」。もちろん同社もこのリファラル採用が最も多い。しかし、その次になんとMeetyがランクインしたのだ。
もともとLayerXは、初期からMeetyを活用していた。役員以外の社員が多く参加している点も特徴で、「みんなで採用をしよう」という意志がTwitterからも伺える。採用は、その企業の今後の成長スピードに直結する。
さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。
こちらの記事は2022年02月14日に公開しており、
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