連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

スタートアップ担当相への期待は?起業家の声まとめ──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4本のニュース・話題をピックアップ。

・スタートアップ担当相が山際経済再生相に決定!起業家はどう見る

・40億円を調達した、植物工場スタートアップのスプレッドとは?

・ラクスル、グノシーに投資した細野氏らが立ち上げた独立系VCとは

・エンジニアが気になる企業はどこ?Findyのホワイトペーパーがすごい

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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スタートアップ担当相が山際経済再生相に決定!
起業家はどう見る

スタートアップ担当大臣がついに決まった。

内閣官房長官の記者会見にて、山際大志郎経済財政・再生相にスタートアップ担当大臣の担務を追加すると発表した。スタートアップ担当大臣は、制作の司令塔として「スタートアップ育成5か年計画」を策定するとともに、エコシステムの形成も担うという。

今回の発表に際し、起業家たちからはさまざまな声を発信。今回は彼らのツイートを紹介していく。

もちろん、今回のスタートアップ担当相の設置や人選などには賛否両論がある。しかし、国がスタートアップと向き合い、応援するという姿勢には変わりない。今後の山際氏の示す政策に期待が募る。

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40億円を調達した、植物工場スタートアップのスプレッドとは?

今週の驚きの資金調達の発表といえば、植物工場スタートアップのスプレッドだろう。シリーズAで事業会社とエンジェル投資家から総額40億円を調達したと明かした

ところでスプレッドとは一体どのような会社なのだろうか。

スプレッドは2006年設立。2007年からサステナブルレタス『ベジタス』の栽培や農薬不使用栽培の高品質いちご、代替肉の研究開発などを行うフードテックスタートアップだ。京都府内に亀岡プラントと、テクノファームけいはんなという二つの拠点を構え、植物工場の実用化に向けた事業を進めている。

同社を注視するべき点は、植物工場を黒字化した点だろう。どうしても設備投資費や光熱費などで植物工場は赤字になりやすい。その中で亀岡プラントは世界で初めて黒字化を達成したという。

今後同社は、首都圏や中部圏に植物工場をパートナーとともに設立予定という。今後の実利的な植物工場に期待したい。

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ラクスル、グノシーに投資した細野氏らが立ち上げた独立系VCとは

独立系VCが新たに立ち上がった。

デジタルホールディングス(ボンズ)の投資チームと、Bonds Investment Groupでパートナーを務めていた細野尚孝氏と、日野大樹氏の2人が共同で新たに独立系VCのBIG Impactを立ち上げたと発表した。「日本各地に宿るスタートアップの力で、日本の社会変革を進める(Power of Japanese Startup)」をテーマに、東京だけではなく地方都市と連携したスタートアップの盛り上げを目指すという。

共同代表の一人、代表取締役CEOの細野氏は、ボンズ・インベストメントの元パートナーであり、ラクスル、グノシー、ジーニーといった上場ベンチャーの創業期を支援した人物だ。もう一人、代表取締役Co-Founderの日野氏は、ボンズ・インベストメントの立ち上げを経て、スタートアップのCFOなどを担った経歴を持つ。

今回両者が立ち上げた新ファンドは、シード、アーリーステージのスタートアップを対象に、1社あたり平均10億円の投資を行うという。社名の通り、国内のスタートアップエコシステムにBIG Impactを与えてほしい。

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エンジニアが気になる企業はどこ?
Findyのホワイトペーパーがすごい

エンジニア採用が飽和状態になっていることはここで書くまでもない。しかし、どこまでどういうレベル感でエンジニア採用が動いているのか、そしてエンジニアにとってどんな企業が魅力的に映っているのかはなかなかわからない。

そんな社長や採用担当者のためになるホワイトペーパーがFindyから公開された

やはり現状のエンジニア採用において気になる点としては、「採用目標未達が約7割の企業で発生している」「エンジニアが働いてみたいと思う企業がLayerXや10X、Ubieなどと一部に集中している」「副業人材の採用増加」の3点だろう。

この点については、Hubble 人事責任者の山岸雅己氏のTwitterがよくまとまっている。

またFindy代表取締役の山田裕一朗氏はTwitterにて現状のエンジア採用の現実を投稿。経営者目線の投稿となっている。

エンジニア採用は今後も熾烈な争いになるだろう。しかし、データ社外が到来した今、エンジニアは会社にとって必要な存在だ。どう会社をブランディングし、エンジニアにとって働きたいと思う会社づくりをしていく必要がありそうだ。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2022年08月05日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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