連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

プレAで早くも10万ユーザーのSpir、5.5億円調達──5分で今週の注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、一週間のウォッチしておくべきニュースだけをまとめた記事を配信していく。題して、週刊スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、毎週金曜日に更新中。

今週は国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせた1週間となった。その中から4本のニュース・話題をピックアップ。

・YOUTRUSTが「カジュ面」機能を追加!期待値は

・スタートアップ採用の「いろは」をHERPがまとめる

・資金調達リリースラッシュ!注目の会社は?

・ChatGPTにミッション・バリューを書かせると?

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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YOUTRUSTが「カジュ面」機能を追加!
期待値は

企業と採用候補者が、お互いのことをよく知るための面談「カジュアル面談」。採用候補者へ自社のことを説明する機会として、多くのスタートアップが導入している。現にYOUTRUSTによれば、ユーザー企業の73%がカジュアル面談を実施しているとのことだ。

そんなカジュアル面談を採用SNS『YOUTRUST』上にて気軽に設定できる「カジュアル面談機能」が同サービスに追加された

今回新たに追加したカジュアル面談機能は、『YOUTRUST』上で登録された情報と紐付き、応募者の転職意欲や副業意欲がわかることが最大の特徴となる。もしカジュアル面談以降の採用プロセスへ進む場合も、同サービス上で管理することが可能だ。

待ちに待った機能だけあって、Twitterでは大きく盛り上がった。

スタートアップ採用にとって必須となるカジュアル面談。カジュアル面談の導入を考えている方はぜひ検討していただきたい。

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スタートアップ採用の「いろは」をHERPがまとめる

今週は採用に関して、かなりためになるコンテンツが公開された。

採用管理システムを提供するHERPは、スタートアップの採用についてまとめた「スタートアップ採用立ち上げキット」を公開した。

スタートアップ採用立ち上げキットは、採用の全体像や採用に着手するタイミング、採用時に実施すべき具体的な内容などをまとめた記事。採用の成果につながる状況に到達するまでの最短ルートを提示しているとのことだ。

記事は2部構成。1部では理論として採用の全体像や業務のリソース確保、採用業務で具体的に着手すべきことをまとめている。2部では実践として、人材要件の言語化方法や採用サイトの作成、会社紹介資料の作成方法など、採用管理サービスを展開するHERPだからこそのノウハウが詰まっている。

スタートアップの採用担当でなくとも、採用に関わる人はぜひ週末に読んでいただきたいコンテンツとなっている。

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資金調達リリースラッシュ!
注目の会社は?

今週は驚きの資金調達リリースが相次いだ。

五常・アンド・カンパニーの海外需要開拓支援機構からの30億円調達リリースや、社会人向けオンライン学習サービスSchooのシリーズE21.5億円調達リリースシリコンバレー発スタートアップFaciloがシードラウンドで2億円調達したリリースなど、どれも深く掘り下げたくなるようなリリースが飛び交った。

その中でも今回は、日程調整ツールSpirがプレシリーズAラウンドで5.5億円調達したニュースを掘り下げていこうと思う。

日程調整ツール『Spir』を提供するSpirは、ジャフコ グループとOne Capitalから総額5.5億円を調達したと発表した。プロダクト強化と海外進出のための人材採用が目的という。

『Spir』は、日程調整をシームレスにできるサービス。オンラインミーティングが一般的になった今、日程調整をいかに効率よく行うかは多くのビジネスパーソンにとって重要となってきている。その中でSpirはカレンダープラットフォームとして、Google MeetやZoomなどのWeb会議の日程調整からカレンダーへの登録までをワンストップで行うことができるサービスだ。2021年にサービスを開始し、2月時点で10万人の登録者数を突破した。

日程調整を効率化し、ビジネスに貢献する。海外展開を発表したこともあり、今後の展開に注目していきたい会社だ。

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ChatGPTにミッション・バリューを書かせると?

ChatGPTへの注目は止まらない。

ユーザー1億人までリリースから2ヶ月で突破するなど、その勢いは翳りを見せない。使い方もリサーチから簡単な文章の作成、コーディングなど多岐にわたっている。中でもBuzzFeedがChatGPTで記事を生成する指針を示したというロイターなどの報道により、同社の株価が2倍以上に急上昇するなど、ビジネスの側面でも期待値が高い。

その中で、ChatGPTにスタートアップならどの会社も掲げるミッション・ビジョン・バリューを生成させたnoteがいま、注目を集めている。

事業開発からコミュニケーションデザインまで幅広く手がけるbe代表の池田一彦氏はnoteにて、ChatGPTでトヨタ自動車やKDDI、テスラ、メルカリなど日本・世界を牽引する50の企業のミッション、ビジョン、バリューをつくり、百科事典としてまとめたものを公開した。

池田氏は仕事柄、企業のミッションなどMVV作成に携わることが多いという。クリエイティビティを持って仕事に向き合う中で、ChatGPTを活用したMVV作成は、意義があるしスピードが早くなると結論づけている。

やはり「言葉」を生み出すためにはそれ相応の経験・知識、そしてクリエイティビティが必要だ。その経験・知識部分をおぎなってくれるという期待値が高そうだ。

もちろんディレクションやプロセスの共有などは必要だ。何でもかんでもChatGPTに「MVVを作って」と言っても当たり障りのないものしか出てこない。価値あるアウトプットを生み出すにはやはり人間の操作が必要になってくるとのことだ。

MVV作成に悩んでいる経営者やCxOにはぜひ一読していただきたいnoteだ。

さて、今週のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も毎週更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2023年02月24日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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