連載スタートアップ通信──5分で注目ニュースをまとめ読み

CARTA代表・宇佐美氏の就職・転職・起業の失敗から学ぶ「ベンチャーマインド」とは──5分で注目ニュースをまとめ読み

指数関数的な成長を志向するスタートアップ。当然、その流れは早い。各社からリリースされるニュースを追っていくだけでも一苦労だ。

そこで、忙しいベンチャー・スタートアップに関わる人のために、ウォッチしておくべきニュースやコラムをまとめた記事を配信していく。題して、スタートアップ通信──。

土日にまとめて読みたい話題を、定期的に更新中。

昨今も国内外問わず、数多くのスタートアップに関するニュースが世間を賑わせている。その中から1本の話題、そしてトレンドとして押さえたいニュース数本をピックアップ。

・STATION Ai開業、スタートアップなど約700社入居へ

・LayerXがMUFGと提携。メガバンクとスタートアップの連携広がる

・ジョーシス、ベンチャーローンで150億円を調達。カスタマーサポートを強化

・estie、シリーズB28億円調達。M&Aを推進

・CARTA代表・宇佐美氏の就職・転職・起業の失敗から学ぶ「ベンチャーマインド」とは

について見ていく。

  • TEXT BY HIKARU HAMADA
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News1──STATION Ai開業、スタートアップなど約700社入居へ

ソフトバンク子会社のSTATION Aiは10月1日、日本最大規模のオープンイノベーション拠点『STATION Ai』を愛知県名古屋市に開業した(プレスリリースはこちら)。

STATION Aiに所属する企業数は約700社(スタートアップは約500社、関連企業は約200社)ほどになる見込みだ。現時点で入居予定のスタートアップ名は発表されていないが、スタートアップとのパートナーシップ拡大を図る関連企業にはトヨタ自動車や中部電力、日本特殊陶業など、愛知県を代表する企業が名を連ねた。

この拠点の特徴はなんといっても、スタートアップが持つ技術や、そのビジネスと、積極的な連携を図りやすくしているという点だろう。たとえば、ロボットによる実証実験を行うことができるロボットフレンドリーな設計が意識されていたり、施工段階からそのほかのスタートアップの技術を積極的に活用したりするなど、さまざまな工夫が凝らされている。

グランドオープンは10月31日を予定しているとのことだ。

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News2──LayerXがMUFGと提携。
メガバンクとスタートアップの連携広がる

LayerX三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は業務提携契約を締結し、「顧客の業務効率化における協働」「法人支出管理×銀行決済等領域における協働」「法人カード領域における協働」「法人支出管理領域のデータ活用ビジネスにおける協働」の4つのテーマをもとに協業すると発表した

また「顧客の業務効率化における協働」として、MUFGの法人の顧客向けに、LayerXの法人支出管理効率化SaaSサービスである「バクラク for MUFG」の提供を開始。請求書処理や経費精算、請求書発行など法人支出管理に関連する業務をAIなどのサポートによってなめらかに一本化するバクラクの価値を、MUFGの行員から顧客に展開する。

このようなメガバンクとスタートアップとの連携は加速している。

9月には、オリジナルPayを構築可能なサービスを展開するインフキュリオンがSMBCグループ(三井住友銀行と三井住友カードの総称)と資本業務提携を発表(リリースはこちら)。金融起点のデジタルトランスフォーメーションを総合的に支援する金融ソリューション・プラットフォームを目指している。

またSAKANA AIは、MUFJ、SMBC、そしてみずほフィナンシャルグループ(MFG)という3大メガバンク系より資金調達を発表している。

ほかにも思い浮かぶ提携や協業が、読者それぞれにあるだろう。メガバンクとスタートアップが今後どのようなシナジーを生み出していくのか、注目したい。

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News3──ジョーシス、ベンチャーローンで140億円を調達。カスタマーサポートを強化

情報システム部門のSaaS管理を効率化するジョーシスは、新たに140億円のベンチャーローン調達を実施したと発表した。本資金を用いて、新サービスの発表や開発組織の強化、カスタマーサポートへの投資を加速する考えだ。

また同日、新サービス「SaaSドック」と「SaaSキュア」の提供を開始。顧客の現状を可視化し、隅々まで調査・診断した上で、最適なガバナンスに向けた管理業務を全面的に代行するサービスを展開していくとのことだ。

開発組織・カスタマーサポートも強化する。特にカスタマーサポートは10倍の拡大に向け、千葉市の海浜幕張に1000㎡・300坪の大型のオペレーションセンターの拠点を設置。2025年末までには200名規模のスタッフ増員を予定している。

なおこの件に関しては、ファイナンスのすごさについての反応が多くみられた。

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News4──estie、シリーズB28億円調達。
M&Aを推進

不動産業界のDXを推進するestieは、シンガポールのVertex Growthおよび日本政策投資銀行を含む既存株主よりシリーズBで28億円を調達したと発表した。今回調達した資金用途は、M&Aの推進や採用、プロダクト強化、AI技術への積極投資を想定しているとのことだ。

estieは、商業用不動産業界が抱えるデータ流通の課題をデジタル化により解決し、業界の取引を円滑にするサービスを不動産デベロッパーや機関投資家などに提供している。

今回の資金調達によりM&Aを通じて、不動産業界における一連の業務課題をまとめて解決するためのデジタルインフラを早期に構築することを目指すとのこと。金融機関からのデット資金も活用しながら、大型のM&A案件にも対応していくとのことだ。

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Column──CARTA HD代表・宇佐美氏の就職・転職・起業の失敗から学ぶ「ベンチャーマインド」とは

どのような人物がスタートアップで活躍するのだろうか。活躍するためには、ポジションやその会社のフェーズ、カルチャーなど複合的な要因があるので一概にはいえないものの、「どうせ失敗する可能性が高いのであれば、ここでやれるだけやってみよう!」というマインドの人はどの条件下でも活躍するだろう。

今回紹介するnoteは、スタートアップの中で生き残る、活躍するために必要な「ベンチャーマインド」について熱く語ったCARTA HOLDINGS 代表取締役 社長執行役員の宇佐美進典氏の記事「就職も、転職も、起業も失敗したけれど、いま僕は1400人超の会社の社長」だ。

宇佐美氏は、トーマツコンサルティング(現デロイトトーマツコンサルティング)からキャリアをスタート。その後ベンチャーへ転職、そして起業を経験した。一見花々しい経歴に見えるかもしれないが、一つひとつのポイントで挫折、そして決断をしてきた。その物語がこのnoteには詰まっている。

Xでは起業家たちが、「1本の映画を観たような気持ちだ」、「面白かったし学びになったいいnote」、「魂が震える記事だった。もっと頑張らねば」といったコメントと共に投稿。

すでにスタートアップで働いている人だけでなく、飛び込もうとしているビジネスパーソンにとっても、ぜひこの連休で一読いただきたい記事だ。

さて、今回のスタートアップニュースはいかがでしたでしょうか?今後も定期的に更新していきますので、ぜひFastGrowをチェックしてみてください。

こちらの記事は2024年10月11日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

濱田 ひかる

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