「僕らのそばに叱ってくれる人を置きたい」「早い段階で経験のある人をそばに置きたい」と、ツクルバ代表の村上と中村に言われた、この2つの言葉が決め手です。「会社が大きくなると創業者の自分たちに意見を言う人はいなくなるかもしれない」という地に足がついた姿勢に感動を覚えました。彼らはずっと先を見ているなと。
また、良い会社・伸びる会社の見極め方としては大きく3つあると思います。「謙虚さ」「バリュー」「利他」の3つです。
会社が伸び続けるためには経営者がしっかりと自分の意見を持ちつつも、謙虚に学び続けることが重要です。また、就職活動においてその会社のトップや社員に会って話を聞く機会があると思います。彼らは異なる経験から異なる言葉を話しますが、よく聞いているとそこに共通点があるはずです。それが彼らに共通する価値観であり行動規範です。ミッション・ビジョン・バリュー、中でもバリューを感じ取ってください。ミッションやビジョンに注目しがちですが、それらがハンドルだとすれば、バリューは事業を伸ばすエンジンですから。
最後に、トップが利他の心を持っているかも重要です。その会社のトップがどんな車に乗り、どんな家に住み、どんな時計をつけているか調べよ。これは私がとある会社に転職を打診されたときに、尊敬する方から頂いたアドバイスです。この言葉自体は多少比喩の要素もありますが、我欲のために事業をやっているのか、それとも利他の精神で行っているのかは、自然と行動や姿勢に表れるものです。会社のトップが社会性、利他の心を持っていれば、「売り手良し、買い手良しし、世間良し」の「三方良し」を実現する可能性を持っています。それが永く生き残る会社かどうかの一つの判断基準になると思います。