連載資金調達の週報
リーガルテック、スマホ保険、農地解析サービスまで──押さえておきたい資金調達ニュース【〜7月1日】
資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。
全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。
今週も日本から4社、海外から2社をピックアップした。
2018年6月25日〜2018年7月1日分過去の週報はこちら
- TEXT BY MASUMI OSAKI
- EDIT BY KAZUYUKI KOYAMA
Pulit : ユーザーとコンテンツを直接つなぐ流通システム
資金調達概要
調達額 |
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数億円(シリーズA) |
調達先 |
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Samsung Venture Investment |
LINE Ventures |
サービス概要
独自の「電子透かし技術」を活用し、動画などのコンテンツをユーザーに直接配信できるシステムを開発する『Pulit』。従来はNetflixを始めとした既存のプラットフォームで配信していたコンテンツを、ユーザーに直接届けられる仕組みとして注目を集めている。
コンテンツホルダーはコンテンツとビジネスモデルを管理者ページに登録して、MDI(Multicast Distribution Image)とDAL(Direct Access Link)に変換。生成されたリンクをSNSなどを通じてシェアする。ユーザーはこのリンクをクリックすることで、アプリのインストールや登録なしにコンテンツを視聴可能。気になったものはスマホにに保存もできる。
お金のデザイン : ロボアドバイザー「THEO」
資金調達概要
調達額 |
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59億円(シリーズE) |
調達先 |
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東海東京フィナンシャル・ホールディングス(第三者割当増資) |
三井住友銀行 |
りそな銀行(融資) |
サービス概要
AIを搭載したロボアドバイザーに資産運用を任せられるサービス「THEO」を運営する『お金のデザイン』。
年齢や金融資産額などを元に、世界の約6,000種類のETF(上場投資信託)の中から、システムが最適な組み合わせを提案・運用する。1万円から手軽に始められるのが特徴で、運用報酬も1%。現在は20代〜30代を中心に、4万3千人を超えるユーザーが資産を運用している。
今回の調達で累積の資金調達額は104.8億円になる。
justInCase : 安全スコアを用いたスマホ保険
資金調達概要
調達額 |
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1億5,000万円 |
調達先 |
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500 Startups Japan |
グロービス・キャピタル・パートナーズ |
LINE Ventures |
サービス概要
独自の安全スコアを用いたスマホ保険を開発している『justInCase』。
スマホから最短90秒で申し込みができるシンプルな設計。「どれだけスマホを丁寧に取り扱っているか」で安全スコアを測定し、スコアが高いほど更新時の保険料の割引率が高くなる仕組みが特徴だ。スマホの破損や故障、水漏れのほか盗難紛失にも対応する。
ABEJA : AIプラットフォーム
資金調達概要
調達額 |
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42.5億円 |
調達先 |
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PNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合 |
エヌビディア コーポレーション |
産業革新機構 |
SBI AI&Blockchain |
投資事業有限責任組合 |
ダイキン工業 |
TBSイノベーション・パートナーズ2号投資事業組合 |
トプコン |
日本郵政キャピタル |
武蔵精密工業 |
サービス概要
企業のAI活用に必要な環境を整えたプラットフォーム「ABEJA Platform」を展開する『ABEJA』。
早くから企業のAI導入・運用に取り組み、100社以上をサポートしてきたノウハウをプラットフォーム化して提供している。特にディープラーニングを活用する上で必須となる①取得、②蓄積、③学習、④デプロイ、⑤推論・再学習という5つのプロセスにおいて、必要なインフラや周辺システムを整備。運用時の大幅な省力化・自動化を実現する。
またこのABEJA Platformを軸にした業界特化型のSaaS「ABEJA Insight」も開発している。
Doctrine(フランス): 判例のデータベース
資金調達概要
調達額 |
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1,160万ドル(約13億円) |
調達先 |
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Otium Venture |
Xavier Niel |
サービス概要
判例の検索エンジンを開発するフランスのスタートアップ『Doctrine』。
過去の膨大な裁判例を誰でも効率的にアクセスできるようにデータベース化。必要な判例を見つける時間を短縮する検索エンジンとして、弁護士事務所など1,000社が同サービスを導入している。
こちらの記事は2018年07月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
大崎 真澄
編集者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサル会社の編集ディレクター / PMを経て、weavingを創業。デザイン領域の情報発信支援・メディア運営・コンサルティング・コンテンツ制作を通し、デザインとビジネスの距離を近づける編集に従事する。デザインビジネスマガジン「designing」編集長。inquire所属。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。
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