連載資金調達の週報

藤田ファンドも注目。「国内No.1のチャットボット型広告」のZEALSが3.5億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。今週は日本から4社をピックアップした。

2019年4月1日〜2019年4月7日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY HAYATE KAWAJIRI
  • EDIT BY MONTARO HANZO
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ZEALS:国内No.1のチャットボット型広告サービス「fanp」を提供

ZEALS

資金調達概要

調達額
3.5億円
調達先
サイバーエージェント
ジャフコ
既存投資家

サービス概要

LINEやFacebook Messengerなどのトーク画面を通じて、商品やサービスの紹介から、購入や会員登録までを一気通貫して行える広告サービス「fanp」を運営。チャットbotとの会話を通じてニーズを導き出し、商品を提案することができる。

これまでに解析した会話データは1億3,000万を超え、直近半年の売上成長率は月次平均127%、単月売上は前回調達時から3.5倍、チャットボットの利用ユーザーも40万人を突破。今後は、決済機能以外にもカート機能や受注管理画面機能などを充実させることで、各事業者の販路拡大に貢献するという。

今回調達した資金により、コマース領域でのサービス展開を拡大させるほか、代理店との提携やアジアでのビジネス展開を予定している。また、プレスリリースによると「革新的な音声サービス」の準備を進めているという。

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quatre:商品を広めたいメーカーとオフィスや施設をつなぐ

quatre

資金調達概要

調達額
1億円
調達先
セレス
VOYAGE VENTURES
ハックベンチャーズ

サービス概要

商品のプロモーションを行いたいメーカーと、配布施設をオンライン上でマッチングする「aircatalog」を展開している。メーカーは、商品情報とターゲットの情報をサービスに登録。登録された配布施設との条件が噛み合えばマッチング成立となり、商品を置くことができる。

登録メーカー数は約170社。配布先にはホテルやフィットネスジム、一般企業のオフィスなど1万5,000箇所を超える施設が登録されいる。登録された配布施設の中には、コーヒーやエナジードリンクのメーカとマッチングすることで「無料の福利厚生ツール」を実現している企業もあるという。

最近では、家電をはじめとした大型商品をオフィスや宿泊施設に貸し出す「ディスプレイプラン」や社内イベントにメーカーが協賛する「セミナー型商品体験プラン」を開始。さらに、ポイントサイトを運営するセレスと資本提携を締結することで、新たなる相乗効果を向上させる狙いだ。

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Stockclip:グラフや図式を使ったビジネス系メディアを運営する

Stockclip

資金調達概要

調達額
8,000万円
調達先
AMG
金靖征氏
野口圭登氏
福島良典氏
名前非開示の個人投資家

サービス概要

日本や中国、アメリカを中心に企業の情報を集めて配信するメディア「Stockclip」を運営している。経済情報をインフォグラフィックで解説することで、忙しいビジネスパーソンから決算書に慣れない読者まで、幅広い層が楽しめるコンテンツを提供している。

月額1,980円となる個人ユーザ向けメニュー加え、5人以上の組織でのコンテンツ共有を想定した法人ユーザ向けメニューを2019年3月から提供開始。現在、数千名規模の登録者を抱えている。

今回の資金調達により、コンテンツの質と量を追求し、マーケティングへの適切な投資を図る考えだ。今後は、既存のiOS向けアプリに加え、メール配信など複数チャネルでユーザにリーチできる仕組みづくりにも着手していく予定だ。

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FAST JAPAN:訪日観光客向けチャットコンシェルジュ「tabiko」開発

FAST JAPAN

資金調達概要

調達額
6,000万
調達先
DGインキュベーション
キャナルベンチャーズ
KLab Venture Partners

サービス概要

日本に訪れる観光客の悩みをコンシェルジュがチャット上で解決するアプリ「tabiko」を展開する。観光地や交通情報の案内、宿泊施設・レストランの予約を始め、旅行に詳しいコンシェルジュが様々な相談に乗ってくれる。

現在は、英語と中国語(繁体字)の2言語に対応。広告によるプロモーションはほぼ実施せず、口コミを軸にしたオーガニック経由で約13万人の会員を獲得しており、毎月数千件のレストラン予約を代行している。

2019年5月からは、UberやAirbnbのように、旅行情報を持つ人がコンシェルジュとして参画できる「コンシェルジュプログラム」をスタートさせる。多様な人々が参画することで、本サービスをより幅広いニーズに応えられるプラットフォームへと進化させることが狙いだ。

今週は計4社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowは週次で調達状況を発信していく。

こちらの記事は2019年04月10日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

川尻 疾風

ライター・編集者(モメンタム・ホース所属)。在学中に、メルマガ・生放送配信やプロデュース・マネジメント支援を経験。オウンドメディアやSNS運用などに携わったのち、現職へ。起業家やクリエイターといった同世代の才能と伴走する存在を目指す。

姓は半蔵、名は門太郎。1998年、長野県佐久市生まれ。千葉大学文学部在学中(専攻は哲学)。ビジネスからキャリア、テクノロジーまでバクバク食べる雑食系ライター。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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