ネイリストが個性を発信できる世界の実現を。
ネイリストとユーザーをつなぐCtoCサービス「Nailie」が1.5億円の調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。

全てを追いきれない読者のために、 FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。

今週も日本から4社をピックアップした。

2019年10月7日〜2019年10月13日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY TOMOAKI SHOJI
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ビットキー:本人認証と権利移転のプラットフォーム

Bitkey

資金調達概要

調達額
22億円(りそな銀行とみずほ銀行などの融資で4.6億円の調達も同時に実施)
調達先
ゴールドマン・サックス
BizTechファンド(マーキュリアインベストメント)
新生銀行グループの新生企業投資株式会社関連のファンド
阪急阪神不動産株式会社関連のファンド

サービス概要

本人認証と権利移転のプラットフォーム「bitkey platform」の開発、運営を手掛ける。

bitkey platformは、高い改ざん耐性と非中央集権という特徴を持つブロックチェーンか ら着想を得て、その利点を活かしたまま、より最適な自律分散システムを実現したプラットフォームという。

このプラットフォームを応用し、定額制で初期費用なし、月額300 円(税別)から利用できるスマートロック「bitlock LITE」などを販売(法人は500円(税別)から)。単にカギをデジタル化するのではなく、宅配や家事代行、クリーニングといったサービスを不在時でも利用可能にすることで、人々の生活スタイルに革命を起こし、人生をより人間らしく豊かに変えることを目指す。

同社では、協業先や提携先を含む、複数の事業会社とCVCなどから追加の調達を実施し、2019年中にシリーズAラウンドを完了予定だ。完了時に今後の戦略について発表予定としている。

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モノオク:個人間の物置シェアリングサービス

モノオク

資金調達概要

調達額
約2.6億円
調達先
W ventures
株式会社エイブル&パートナーズ
須田将啓氏(個人投資家/株式会社エニグモ 代表取締役)
個人投資家

サービス概要

収納や保管場所に困っている荷物を預けたい人と、空いたスペースを物置として提供したい人をマッチングする個人間の物置シェアリングサービス「モノオク」を運営。

2018年4月にサービスを開始し、登録ユーザー数は累計1万2000人、登録スペース数は全国4500箇所を突破。月間GMV(流通取引総額)は、昨年比の10倍増で成長を続けているという。

今後は、荷物の保管スペースのシェアを起点とした不動産市場への参入や物流面での提携も視野に入れ、さらなる事業拡大を進める。また、次の1年間で登録スペース数を全国3万箇所まで拡大し、約40兆円の巨大な不動産市場における収納、保管市場においてNo.1を目指すとしている。

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ネイリー:ネイリストが個性を発信できる世界の実現を

Nailie

資金調達概要

調達額
1.5億円
調達先
株式会社サイバーエージェント
西江肇司(株式会社ベクトル 代表取締役CEO)
株式会社エボラブルアジア

サービス概要

ネイルをしたい人とネイリストをつなぐSNS型のネイル予約アプリ「Nailie(ネイリー)」を提供。

Nailieでは、ネイリストが投稿したネイル画像からデザインを探したり、気に入ったネイリストをワンタッチで予約、クレジットカード登録で簡単に決済まですることが可能だ。登録や掲載にかかる必要は無料。Wantedlyの公式ページによると、2018年8月にサービスを公開してから若い世代の女性に指示され、今では登録ネイリスト4800人、ネイルデザインは10万件を突破したという。

今回調達した資金は、サービスの認知向上に向けたマーケティングの強化、事業の成長スピードを加速するためのデザイナーやエンジニアの採用などに活用していく。これにより、さまざまなネイリストが、それぞれの個性を発信できる世界の実現を目指すとした。

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ニューロープ:ファッションに特化したAIを法人向けに

NEWROPE

資金調達概要

調達額
1億円
調達先
大和企業投資株式会社
株式会社ディノス・セシール
中京テレビ放送株式会社
Reality Accelerator

サービス概要

ファッションに特化した人工知能(AI)を企業向けに提供するスタートアップ。

同社は2014年に「#CBK(カブキ)」と呼ぶ、提携インスタグラマー約350人のスナップが掲載され、気に入ったスナップに似たアイテムを提携ECで購入できるメディアコマースをリリースした。

こうしたコンシューマ向けのサービスを通して培ったデータをもと、2年以上をかけてファッションに特化したAIの開発を進めている。それ以降、AIによるファッション画像検索やスタイリング提案、トレンド分析、需要予測といった、さまざまななサービスを法人向けに提供してきた。

今回の調達とともに、ディノス・セシールとの協業も発表。需要予測やトレンド分析に関する新規サービスの開発と検証に先行投資し、業界の課題解決に取り組むという。

こちらの記事は2019年10月16日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集

庄司 智昭

ライター・編集者。東京にこだわらない働き方を支援するシビレと、編集デザインファームのinquireに所属。2015年アイティメディアに入社し、2年間製造業関連のWebメディアで編集記者を務めた。ローカルやテクノロジー関連の取材に関心があります。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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