連載資金調達の週報

“SaaS for SaaS”で人事・組織の情報を正しく管理。
イソエドが総額2億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。

『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。

2020年8月10日〜2020年8月16日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY YUI TSUJINO
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イエソド:SaaS管理の様々な悩みを解決

株式会社イエソド

資金調達概要

調達額
総額2億円
調達先
DNX Ventures
ANRI

サービス概要

複数のSaaSを一元的に管理できるプラットフォーム「YESOD」を展開する、イエソド

YESODでは、「人事・組織の情報を正しく管理できていないこと」を解決するために、「個人」ではなく「組織と役割」に基づくSaaSのアカウント管理、権限管理の自動化を提供。

特徴は、過去、現在、未来の人事・組織情報を格納可能なデータベース、国内外のSaaSサービスとのシームレスな連携、社内規定に沿ったSaaSの確実なアクセス管理の自動化、IT監査など内部統制を楽にする各種レポート出力ができることだ。

代表取締役 竹内 秀行氏は、ユーザベースでCTOとして開発をリードし、AWS/TechCrunchの初代CTO of the yearに選ばれた、日本屈指のエンジニアだ。

今回の資金調達により、エンジニア、業務コンサルタントの採用をおこなう予定だという。

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BeaTrust:従業員同士の自律的な協業を生み出すプラットフォーム

BeaTrust株式会社

資金調達概要

調達額
約3億円
調達先
サイバーエージェント・キャピタル
DNX Ventures
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
STRIVE
One Capital
Delight Ventures
PKSHA SPARXアルゴリズム1号
みずほキャピタル
複数の個人投資家

サービス概要

従業員同士での協業を促すプラットフォーム「BeaTrust」(今秋リリース予定)を展開する、BeaTrust

BeaTrustは従業員のスキルや経験、これまでの仕事内容、趣味などを全従業員同士が簡単に検索できるプラットフォーム。特徴は、従業員の業務内容やスキル・経験、チーム構成・組織体制、コラボレーションを生み出すためのコンタクト情報などを簡単に検索できることだ。

BeaTrust は2020年にGoogle 出身者である原 邦雄氏と久米 雅人氏によって創業。様々な環境で勤務した経験を通して、「多様性のある環境で、各従業員の特性を活かしながら、共有されたひとつのビジョンに向けて目的を達成していく組織」が今後必要だと感じ、起業に至った。

今回の資金調達により、主にプロダクト開発、人材採用への投資を行っていく予定だという。

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カンム:簡単・便利なキャッシュレス決済手段を提供

株式会社カンム

資金調達概要

調達額
11.3億円
調達先
株式会社セブン銀行

サービス概要

オンライン決済サービス「バンドルカード」を主軸とした個人向けの金融プラットフォーム事業を展開する、カンム

バンドルカードは、アプリ上で発行でき、誰でもカード支払いが可能だ。専用アプリはローンチから4年間足らずで250万ダウンロードを達成。

今後は、ユーザーが抱える個別の金融課題(投資・保険・決済など)に対して、シンプルでわかりやすいソリューションを提供し、より強大な金融プラットフォームを構築していくという。

株式会社フリークアウト・ホールディングス、株式会社セブン銀行との資本業務提携や国際ブランドVisaが提供する「Fintech ファストトラックプログラム」への参加などで事業拡大に努めており、デロイト トーマツ主催の企業成長率ランキング 「2019年 日本テクノロジー Fast 50」では1位を受賞した経験を持つ。

今回の資金調達により、バンドルカード会員の獲得強化、2020年12月にリリースを予定している新プロダクトの開発、採用活動をおこなう予定だという。

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コークッキング:フードロス削減を推進

株式会社コークッキング

資金調達概要

調達額
総額6億円
調達先
JR東日本スタートアップ株式会社
Social Entrepreneur3投資事業有限責任組合(運営会社:PE&HR株式会社)
東松山起業家サポート投資事業有限責任組合(運営会社:PE&HR株式会社)
麻生要一氏

サービス概要

「捨てざるを得ない危機」にある飲食店の食事をシェアリングする「TABETE(タべテ)」などフードロス解決事業を展開する、コークッキング

TABETEは、飲食店や小売店で廃棄の危機にある食事と、テイクアウト購入をしたい消費者をマッチングする仕組みによって、フードロス発生を防ぐ。

現在、20〜40代の働く女性を中心とした約29万人のユーザー・飲食店や惣菜店を中心とした約1300店舗が利用しており、累計で4万9千食以上の食品ロス削減に成功。

サービス開始から3年目を迎え、廃棄を減らしたい飲食事業者、食品ロス削減に貢献しながら買い物をしたい消費者、両者からの需要は増加しており、TABETEのさらなる機能向上やエリア拡大が求められているという。

今回の資金調達により、サービス開発の強化、TABETE展開エリアの拡大、TABETEレスキューデリ(駅ナカをはじめとする商業施設において展開中)の拡大をおこなう予定だという。

こちらの記事は2020年08月19日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集

辻野 結衣

1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。

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