連載資金調達の週報

日本に新たなバーチャル体験を。
バーチャルヒューマンをプロデュースするAwwが1億円を調達──押さえておきたい資金調達ニュース

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「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。

『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。

2020年8月31日〜2020年9月6日分 過去の週報はこちら

  • TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
  • EDIT BY HUSTLE KURIMURA
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Aww:日本初のバーチャルヒューマンをプロデュース

Aww Inc.

資金調達概要

調達額
1億円
調達先
Coral Capital

サービス概要

imma』『plusticboy』『Ria』などのバーチャルヒューマンをプロデュースする、Aww

バーチャルヒューマンとは、3DCGで作成された人物キャラクターのことを指す。バーチャルアイドルやVtuberなどに比べてより人間に近い容姿をしている点が特徴とされ、大手アパレルブランドのGUが広告に起用するなど、徐々に商用化も進んでいる。

大きく分けて「実在の人物をバーチャル化する」または「ゼロからキャラクターをつくる」の2パターンが存在するバーチャルヒューマン。『imma』は後者に該当する、ピンクのボブスタイルが特徴的な日本初のバーチャルヒューマンだ。2018年のデビュー以来SNSを中心に人気を博し、現在instagramのフォロワーは24万人を超えている。Porsche、SK-II、IKEA、Salvatorre Ferragamo、Valentino、Amazon Fashionなどのグローバルブランドのキャンペーンに起用された実績もあるという。

またAww全体でみると、同社がこれまでプロデュースしたバーチャルヒューマンのSNSフォロワー数は合計100万を超えているそうだ。今後は、バーチャルヒューマンに最適化された基礎技術の根幹である『MASTER MODEL』を開発し、パートナー企業や著名人とのバーチャルヒューマンプロデュースをおこなう予定のほか、5GやXR時代を見据えた新規領域開拓にも積極的に取り組むという。

代表の守屋貴行氏は、新卒で映像プロダクションのロボットに入社。その後は、エウレカで勤めた後、ウェブ・アプリ制作やメディア・アプリサービスをおこなうブルートを設立。2016年にフィルムメーカーのNIONを立ち上げ、2019年にAwwを設立した。

守屋氏のTwitterアカウント

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Flamers:大学生に長期インターン情報を正しく届ける

株式会社Flamers

資金調達概要

調達額
非公開
調達先
Heart Driven Fund(株式会社アカツキ)

サービス概要

大学生のための長期インターン口コミサイト『Voil(ボイル)』を展開する、Flamers

『Voil』は、学生が自分にあった長期インターン先企業を見つけられる口コミサイトだ。実際にインターンを経験した学生による口コミを400件以上掲載しているほか、口コミを元に複数の軸で算出した独自の企業ランキングも閲覧できる点が特徴だという。同サービスの各企業ページには、口コミとあわせて募集中の長期インターンシップ求人情報も掲載しており、『Voil』内で興味のある企業へ応募が可能。同サービスは2020年6月のリリースから2ヶ月ほどで、350名以上の学生に利用されているそうだ。

Flamersは2019年11月、代表の佐藤航智氏を含む3人の現役大学生によって共同創業された。3人は、これまでに複数社で長期インターンを経験。その際に感じた、事前に企業内部の情報やインターン内容を把握することが難しく、自分に合ったインターン先を見つけられないことへの課題意識から、長期インターンにおける企業のリアルな情報を集約した『Voil』の開発を決意したという。

今回の資金調達により、ユーザー獲得および口コミ数増加のためのマーケティング強化、掲載企業の拡充、企業ランキングの精度向上などサービス改善、サービス利用エリアの拡大をおこなう予定だという。

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Greenspoon:パーソナルスムージーで新たな健康習慣を

株式会社Greenspoon

資金調達概要

調達額
総額1.8億円
調達先
Heart Driven Fund(株式会社アカツキ)
株式会社泉州屋
その他個人を含む投資家

サービス概要

定額制のパーソナルスムージーサービス『GREEN SPOON(グリーンスプーン)』を展開する、Greenspoon

同社は『GREEN SPOON』について、ユーザーごとにアンケートを実施することでその人が今必要な栄養素を特定し、60種類以上の野菜やフルーツ・スーパーフードから配合したオリジナルのスムージーを届けている点を特徴に挙げる。同サービスは発売開始直後の2020年4月に比べ、同年7月の売上高は約3倍に成長しているという。20代後半~30代女性を中心に多くのユーザーに利用され、累計契約者数は6,300名を超えたそうだ。

同社は今回の資金調達により、さらなる購買層拡大に向けたマーケティング強化、新商品の開発および商品改良、法人向けの事業展開に向けた採用強化をおこなう予定と発表している。

「感覚的にスムージーを飲んでいれば野菜が摂れてる実感があったので好きだったが、世の中には葉物を使用したグリーンスムージーしか無かった。だから、他の野菜(トマトやさつまいも、かぼちゃなど)を主役にした野菜ベースのスムージーをつくろうと決めました。」新卒でサイバーエージェントに入社し、AbemaTVの立ち上げも歴任した代表の田邊友則氏が、どのような想いで『GREEN SPOON』の立ち上げに至ったかを綴ったnoteも、ぜひチェックいただきたい。

パーソナルスムージーの「GREEN SPOON」を正式リリースしました!

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ルームクリップ:暮らしの写真が集まるインテリアSNS

ルームクリップ株式会社

資金調達概要

調達額
総額約10億円
調達先
【第三者割当増資】
日本郵政キャピタル株式会社
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(ドコモ・イノベーションファンド2号投資事業有限責任組合)
株式会社マーキュリアインベストメント(マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合)
岡三キャピタルパートナーズ株式会社(OCP1号投資事業有限責任組合)
株式会社博報堂DYベンチャーズ(HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合) 他
【融資】
三井住友銀行 日比谷支店
三菱UFJ銀行 青山支店
りそな銀行 虎ノ門支店 他

サービス概要

日本最大級の住まいと暮らしの実例写真共有サービス『RoomClip(ルームクリップ)』を展開する、ルームクリップ

『RoomClip』は、ユーザーが自宅のインテリアや暮らしの様子などのライフスタイルを気軽に投稿できるSNSメディアだ。具体的には、ユーザー同士がDIYや収納アイデア、住宅設備など、住まいと暮らしにまつわるさまざまな情報を共有する際に活用されており、月間ユーザー数は830万人、投稿された写真枚数は累計400万枚を超えるという。

また同社は、インテリアホームファッションやホームセンターなどの住生活産業関連企業に向けて、『RoomClip』をマーケティングプラットフォームとして提供しているという。月間で830万人が集まるユーザーコミュニティを活用し、企業のマーケティングを支援しているそうだ。

同社は今回の資金調達により、新規事業開発、顧客獲得のためのマーケティング強化、人材採用をおこなう予定と発表している。

代表の高重正彦氏はマジニアにて、キャリア公式サイト、スマホアプリ、SNSアプリの新規立ち上げを経験後、Tunnel(現ルームクリップ)を創業。その後2012年に、『RoomClip』をリリースした。今回の調達により、同社の累計資金調達額は22億円を超えたという。

RoomClipのさらなる成長に向けて、10億円の資金調達を実施致しました。累計で22億円という大きな期待をお預かりすることになりますので、結果で返して参ります。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/0000...

高重 正彦さんの投稿 2020年9月1日火曜日

こちらの記事は2020年09月09日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

小酒井 圭祐

国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。

編集

ハッスル栗村

1997年生まれ、愛知県出身。大学では学生アスリートを取材し、新聞や雑誌の制作・販売に携わる。早稲田大学文学部在学中。

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