連載資金調達の週報
医療現場の体験をVRで届ける
ジョリーグッドが総額10億円を資金調達──押さえておきたい資金調達ニュース
「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。
『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。
2021年1月18日〜2021年1月24日分 過去の週報はこちら
- TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
- EDIT BY YUI TSUJINO
ジョリーグッド
医療現場の体験をVRで届ける
資金調達概要
調達額 |
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総額10億円 |
調達先 |
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ジャフコ |
アクシル・キャピタル・パートナーズ有限責任事業組合 |
いわぎん事業創造キャピタル |
サービス概要
手術を術者目線で360度体験できるVR臨床教育プラットフォーム『オペクラウドVR』、発達障害向けコミュニケーショントレーニング用VR『emou』などを展開する、ジョリーグッド。
『オペクラウドVR』は、医療施設に360度カメラを常設してあらゆる症例をVR化し、術者目線の技を360度視点で体験学習できるVR臨床教育プラットフォーム。
『emou』は、学校生活や職場などの日常生活をVR化し、コミュニケーショントレーニングを行える発達障害向けVR支援プログラム。
今回の資金調達により、組織体制の拡充、事業スピードの加速をおこなう予定だという。
代表取締役CEO 上路健介氏は、テレビ局の技術者として番組制作に従事。その後、2000年から放送とインターネットを連携させた先端サービスを多数開発。2008年より博報堂DYメディアパートナーズにて事業開発チームのリーダーを歴任。2011年から3年間単身渡米後、シリコンバレーにてVRの可能性を感じ、同社を創業したという。
Bizibl Technologies
採用イベントをオンラインで
資金調達概要
調達額 |
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総額4,300万円 |
調達先 |
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プライマルキャピタル |
インキュベイトファンド |
F Ventures LLP |
鈴木悠人氏を含む複数の個人投資家 |
サービス概要
採用イベントのオンライン開催ツール『Bizibl(ビジブル)』を展開する、Bizibl Technologies。
『Bizibl』は、オンラインで「会社説明会」「座談会」「グループディスカッション」などの採用イベントを開催できるプラットフォーム。また、告知ページの作成や収集した候補者の情報管理、録画のアーカイブなどおこなえる。
正式版リリースは春頃を予定しており、現在はβ版の先行利用を受け付けている。
今回の資金調達では、プロダクトの開発体制強化をおこなう予定だという。
代表 花谷燿平氏が同サービスを思いついたのは、過去に就職活動をしたとき、大阪と東京を何時間もかけて移動しており「なぜこんなにも無駄な時間を過ごしているんだろう」と思った学生時代の体験からサービスの着想を得たそうだ。
資金調達を致しました!
— 花谷燿平 / Yohei HANATANI (@YoheiHanatani) January 19, 2021
心強いメンバー/株主の皆さまとともに、『雇用格差の解決』や『採用DX』といった大きなテーマに取り組めることに非常にワクワクしております!
採用情報も公開しておりますので、皆さまからのご応募お待ちしております!https://t.co/V7mDAOm42V
HERBIO
「体温」を軸にして人々の健康に貢献する
資金調達概要
調達額 |
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総額1.2億円 |
調達先 |
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Beyond Next Ventures |
Velocity LLP |
サービス概要
ウェアラブルセンサーで取得する「体温」をもとに健康管理をサポートする『Carekara(ケアカラ)』を展開する、HERBIO。
『Carekara』は、現在開発中のウェアラブルセンサーにより取得された体温データをもとに、健康を管理できるサービス。
『Carekara』は現在開発中であり、リリース後は製薬会社・研究機関・企業などBtoBでの取引からスタートし、将来的には一般ユーザーへサービスを普及していくという。
今回の資金調達により、開発中のウェアラブルセンサーの量産化、人員強化、医療機関や企業と連携した共同研究の実施、サービス開発をおこなう予定だという。
代表 田中彩諭理氏は、過去にPMS(月経前症候群)で苦しみ、生理周期を知るために毎日体温を測ろうとしたが面倒で続かなかったという。そこで、無理なく体温を測定し、体調を管理できるサービスを作ろうと思ったことがきっかけで同社創業をした。
東京ファクトリー
サプライチェーンの状況を写真で管理
資金調達概要
調達額 |
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約1億円 |
調達先 |
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ANRI |
サービス概要
製造状況の可視化をおこなうサービス『Proceedクラウド』を展開する、東京ファクトリー。
『Proceedクラウド』は、重工業での生産工程写真をもとに、生産工程の情報をまとめれるサービス。
モバイル端末での写真整理や保存機能、写真一覧画面への工程情報の表示機能、写真への書込み機能などにより、業務効率化、遠隔での製作進捗状況の把握、技能継承をサポートする。
今回の資金調達により、『Proceedクラウド』の強化、顧客サポートのための社内体制強化をおこなう予定だという。
代表 池実氏は、川崎重工とBCGで重工業を担当した中で、日本の重工業が世界No.1であり続けるためには、サプライチェーンの見える化と製造情報の蓄積をはたすプロダクトが必要だと感じ、同社を創業したという。池氏のnoteもぜひご覧いただきたい。
こちらの記事は2021年01月27日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
小酒井 圭祐
国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。
編集
辻野 結衣
1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。
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