連載資金調達の週報
コロナ渦でも熱狂的なエンターテイメント体験を
VARKが約6億円を資金調達──押さえておきたい資金調達ニュース
「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。
『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。
2021年5月17日〜2021年5月23日分 過去の週報はこちら
- TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
- EDIT BY YUI TSUJINO
VARK
新しいバーチャルエンターテインメント体験
資金調達概要
調達額 |
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約6億円 |
調達先 |
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ジャフコ グループ株式会社 |
株式会社博報堂DYベンチャーズ |
株式会社電通グループ |
TBSイノベーション・パートナーズ合同会社 |
セガサミーホールディングス株式会社 |
その他 |
サービス概要
バーチャルライブプラットフォーム『VARK』を運営する、VARK。
『VARK』は、バーチャル空間でライブイベントを楽しめるアプリケーション。
決まった時間に開催されるイベントに参加し、その場に“居る"アーティスト達の生のパフォーマンスを楽しむことができる。
リアルの存在感やイベント形式をベースにしながらも、“目の前で歌ってくれる”“世界が一瞬で変化する”など、バーチャルならではの特徴を活かした体験を届けている。
今回の資金調達により、新規サービス開発及びバーチャルライブの更なる進化を目指していく予定だという。
「VARKはより多くの人に届くようになる。そして、よりプロデュース方面に力を注ぎつつも、新しい才能に気づいたり、出会えるサービスにしていきます
そう語るのは、代表 加藤卓也氏だ。加藤氏が起業したきっかけがまとめられたnoteをぜひご覧いただきたい。
Willbox
国際物流デジタルプラットフォーム
資金調達概要
調達額 |
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総額9,500万円 |
調達先 |
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丸紅ベンチャーズ株式会社 |
ANOBAKA |
SMBCベンチャーキャピタル |
三菱UFJキャピタル |
LAUNCHPAD FUND(Headline Asia) |
守屋 実氏 |
サービス概要
国際物流プラットフォーム『Giho』を展開する、Willbox。
『Giho』では、荷主が入力した貨物の寸法や内容物・出荷地・荷受地・スケジュールなどの条件を入力。その条件をもとに、最適な物流事業者を組み合わせた見積もりを最短10秒程度で作成する。
見積もりには費用の内訳が分かりやすく表示される。そのため、荷主は複数の見積もりを比較した後に、最適と判断した各物流事業者へ発注を一括で行える。
今回の資金調達により、更なるシステム改善や新機能開発、サポート体制の強化、人材採用などをおこなう予定だという。
代表 神一誠氏は、ディップ株式会社、株式会社マイナビと人材業界に従事してきた。マイナビでは法人営業として結果を残し、歴代最短・最年少で支部長に昇進。その後東証一部上場企業を経て、家業で創業56年の総合物流会社に入社。物流の現場作業、営業、経営企画、台湾での駐在の後、Willboxを創業した。
Luup
次世代の公共交通インフラを創り上げる
資金調達概要
調達額 |
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7.5億円 |
調達先 |
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Spiral Capital Japan Fund 2号投資事業有限責任組合 |
ANRI3号投資事業有限責任組合 |
ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社 |
株式会社アダストリア |
非公開の投資家複数名 |
サービス概要
電動キックボードや小型電動アシスト自転車などの電動マイクロモビリティを取り扱うシェアリングサービス『LUUP(ループ)』を展開する、Luup。
同社は、電動キックボードなどの新しいモビリティを日本で安全かつ便利に利用するための「新しい機体の実証」と、シェアリングの形での移動体験を検証する「新しいシェアサービスの実証」の2つに取り組んでいる。
2021年4月23日より、国内で初めてヘルメットの着用が任意となった電動キックボード。そのシェアリングサービスを政府の特例措置のもとで展開中だ。将来的には、高齢者でも簡単・安全に乗ることができるモビリティの導入を目指している。
今回の資金調達により、更なるエリア拡大、機能拡充のための組織体制強化、安全性・利便性の高い機体の開発をおこなう予定だという。
「僕はLUUPというサービスについて考えるとき、“街のインフラを目指す”という視点を忘れないようにしています。インフラとは、社会生活の根底となる基盤を指すため、LUUPには相応の社会的な責任があります。
そう語るのは、代表 岡井大輝 氏だ。LUUPがどのように街のインフラを目指しているかがまとめられたnoteをぜひご覧いただきたい。
tacoms
飲食店のデリバリーインフラ
資金調達概要
調達額 |
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非公開 |
調達先 |
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ANRI |
EastVentures |
その他個人投資家 |
サービス概要
複数のデリバリー/テイクアウトサービスからの注文を一元管理できる飲食店向けSaaS『CAMEL(キャメル)』を展開する、tacoms。
『CAMEL』は、複数のデリバリー/テイクアウトサービスの注文受注やメニュー管理などを、1つのタブレットで完結させることができるサービス。
簡潔な店内のオペレーションで新しいデリバリープラットフォームに出店でき、管理コストの削減・売り上げを最大化できる。
今回の資金調達により、飲食店様のデリバリーインフラとなれるよう、製品の開発と採用の強化をおこなう予定だという。
こちらの記事は2021年05月26日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
小酒井 圭祐
国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。
編集
辻野 結衣
1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。
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