連載資金調達の週報
今までのカレンダーとは違った“推し”の情報を見逃さないカレンダーアプリ。
powが総額5,100万円を資金調達──押さえておきたい資金調達ニュース
「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowは、さまざまなコンテンツを通して、いま注目すべき次世代の成長企業と出会う機会を提供している。
『資金調達の週報』では、編集部が厳選したスタートアップの資金調達ニュースをまとめてお届け。資金調達の様子を定点観測していれば、次の成長企業が見えてくるはずだ。今週は4社をピックアップした。
2021年7月26日〜2021年8月1日分 過去の週報はこちら
- TEXT BY KEISUKE KOSAKAI
- EDIT BY YUI TSUJINO
pow
大事な“推し”の情報を見逃さないカレンダーアプリ
資金調達概要
調達額 |
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総額5,100万円 |
調達先 |
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ANOBAKA |
East Ventures |
土屋尚史氏 |
柳澤安慶氏 |
他1名の非公開投資家 |
サービス概要
ソーシャルカレンダーアプリ『Skele(スケル)』を展開する、pow。
『Skele(スケル)』は、通常のカレンダー機能に加え、ユーザーが“推している”人たちの予定を見逃さないカレンダーアプリ。
他のカレンダーアプリと違う点は、アイドルの出演情報やスポーツチームの試合情報など、様々なコンテンツの予定情報をフォローできることだ。
今回の資金調達により、開発体制をさらに強化する予定だという。
代表 柳澤蓮氏は、青山学院大学時代、株式会社終活ねっとでインターンを経験。その後、大学在学中にpowを設立。
ソレクティブ
日英対応の凄腕フリーランス採用プラットフォーム
資金調達概要
調達額 |
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6,100万円 |
調達先 |
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千葉道場ファンド |
他複数の投資家 |
サービス概要
完全審査制のフリーランス採用プラットフォーム『Sollective』を展開する、ソレクティブ。
『Sollective』は完全審査制となっているため、即戦力のフリーランスだけが集まっている。
また日英対応しており、近年ニーズが高まるバイリンガル人材や海外に居住している日本人、海外のフリーランスなど様々なユーザーが登録している。
今回の資金調達により、プロダクト開発のさらなる加速、フリーランスコミュニティの活性化を行う予定だという。
資金調達を発表しました!#フリーランス と企業をつなぎ、働きかたを変えていくサービスとして誕生した @sollective
— Erika Iwai | Sollective (@IwaiErika) July 29, 2021
今後はますますプロダクト開発の加速、コミュニティの活性化を進めていきます。応援していただけると嬉しいです#スタートアップ #起業家 #資金調達https://t.co/57MheFEGbF
トイポ
店舗の顧客データを活用した売上拡大支援プラットフォーム
資金調達概要
調達額 |
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累計5,700万円 |
調達先 |
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TLM |
田中邦裕 |
FGN ABBALabファンド |
F Ventures |
East Ventures |
サービス概要
リアル店舗向け顧客管理/販売促進プラットフォーム『toypo』を展開する、トイポ。
『toypo』は、リアル店舗の顧客データを可視化し、様々なデジタル施策を簡単に行えるプラットフォーム。
スマホ1台ですぐ利用開始でき、ITに苦手なユーザーでも手軽に始められることが特徴。
今回の資金調達により、人材採用の拡充、プロダクト開発チームの強化、営業/マーケティング体制の構築をおこなう予定だという。
代表 村岡拓也氏の創業出発点は、リアル店舗と客のやりとりのアナログさに課題を感じ、それを解消できるものを作りたいと考えたのがきっかけだったという。
BABY JOB
保育園向けの紙おむつの定額制サービス
資金調達概要
調達額 |
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約5億円 |
調達先 |
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DIMENSION株式会社 |
ハックベンチャーズ株式会社 |
栖峰投資ワークス株式会社 |
SMBCベンチャーキャピタル株式会社 |
池田泉州キャピタル株式会社 |
ダイレクトマーケティングミックス株式会社 |
株式会社iSGSインベストメントワークス |
みずほキャピタル株式会社 |
サービス概要
保育施設で紙おむつが使い放題になる日本初のサブスク『手ぶら登園』を展開する、BABY JOB。
ユーザーである保護者は、紙おむつに手書きで名前を書いて持参するという手間が無くなる。また、保育士はおむつの個別管理の手間が無くなる。保護者・保育士双方の課題を解決するサービスである。
2019年7月にサービスを本格的に開始し、現在は1,000施設以上の保育施設で導入されている。
今回の資金調達により、手ぶら登園や新規事業に関わるシステム開発、さらなる顧客施設拡大に向けた営業・マーケティング活動、優秀な人材の採用活動等をおこなう予定だという。
代表 上野公嗣氏は、ユニ・チャーム株式会社に10年勤め、「ママの笑顔をつくる環境を提供し続ける」という理念で起業。2013年から、大阪市で定員5名の家庭的保育から始まり、地域型保育事業を中心に全国で48施設を運営。2019年7月より『手ぶら登園』を開始する。
こちらの記事は2021年08月04日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
小酒井 圭祐
国内スタートアップの資金調達ニュースをまとめていきます。トレンドの変遷を追っていくことに興味があります。趣味は筋トレとプログラミング。
編集
辻野 結衣
1997年生まれ、東京都在住。関西大学政策創造学部卒業し、2020年4月からinquireに所属。関心はビジネス全般、生きづらさ、サステナビレイティ、政治哲学など。
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