ハッカソンでの“小さな成功体験”が、眠ったままのデータ活用の突破口に。CDLEハッカソンが導く、AI活用への道筋
AIを用いたデータ分析は、企業活動をトランスフォーメーションする……近年、そうした議論や実践が重ねられてきました。しかし、「社内のデータを有効活用し、AIによる変革を実現できている」と自信を持って口にできる企業が、一体どれだけあるでしょうか。 いま、少なくない数の企業が「AIの活用方法がわからない」と悩んでいます。その背景をたどると、データを蓄積はできていても、「データが整理されていない」「データの管理者がバラバラ」といった課題が浮かび上がります。 そうした課題の解決に寄与する取り組みの一つが、TMIPがスポンサーを務める「CDLE(※)ハッカソン」です。AI人材の育成を通して日本の産業力の向上を目指す団体、日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)が主催するこのハッカソンでは、企業が事業運営によって得たデータを提供し、参加者がそのデータを活用した新規事業をプロトタイピングしています。 同イベントを運営する中で浮かび上がってきたのは、「社内での適切なデータの整理・管理が進まない理由の一つは、データを活用して何かを生み出した成功体験が少ないからではないか」という仮説。そしてハッカソンは、データを提供する企業に“小さな成功体験”をもたらし、AI活用を推進するモチベーションを生み出すポテンシャルを持つということが見えてきました。 本記事では、CDLEハッカソンの軌跡を追いながら、データ活用によるイノベーション創出に取り組む際のポイントを探ります。…
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