スタートアップキャリア、30歳が決断の時?インキュベイトファンド村田氏・スマートラウンド砂川らが語るエコシステム論

登壇者
村田 祐介

2003年にエヌ・アイ・エフベンチャーズ株式会社(現:大和企業投資株式会社)入社。主にネット系スタートアップの投資業務及びファンド組成管理業務に従事。2010年にインキュベイトファンド設立、代表パートナー就任。
2015年より一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会企画部長を兼務。その他ファンドエコシステム委員会委員長やLPリレーション部会部会長等を歴任。2023年同協会理事就任。Forbes Japan「JAPAN's MIDAS LIST(日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキングBEST10)」2017年第1位受賞。

南出 昌弥
  • インキュベイトファンド株式会社 

2017年、野村證券株式会社に入社。投資銀行部門にて、不動産/REITセクターのコーポレートファイナンス業務に従事した後、資本市場部での国内外における資金調達業務や公開引受部にて新規株式公開(IPO)の支援を担当。2020年、インキュベイトファンドに参画。新規投資先発掘および投資先のバリューアップ業務等に従事。慶應義塾大学 商学部卒

砂川 大

三菱商事、米国独立系VCを経て株式会社ロケーションバリューを起業し、同社をNTTドコモに売却。その後Googleマップの製品開発部長、Androidの事業統括部長を歴任。2018年に株式会社スマートラウンドを起業。一般社団法人スタートアップ協会代表理事。エンジェル投資家。

佐藤 涼介

三菱UFJ銀行にて法人営業を経験の後、経営企画部に異動。業界関連活動、トップマネジメントの渉外活動サポート、新規事業開発に従事。2022年1月、株式会社スマートラウンドに入社。経営企画・事業開発を担当し、2023年9月より執行役員CSOに就任。新規事業であるセカンダリー事業部長として立ち上げに従事。

2024年6月、東京・虎ノ門にて、スマートラウンド主催の「Startup Career Next #1」が開催された。「もし今、30歳なら選ぶスタートアップキャリア」をテーマに、スタートアップ界隈の重鎮たちが熱く語り合う場だ。

登壇したのは、20年以上VCとして活躍するインキュベイトファンド代表パートナーの村田祐介氏、スマートラウンドCEOの砂川大氏。そしてこの両社から、30歳前後の南出昌弥氏と佐藤涼介氏。世代を超えた対話を通じて、スタートアップキャリアの可能性と挑戦について語り合う。

スタートアップという未知の世界に飛び込むリスク、そこで得られる成長の機会、そして自身のキャリアを主体的に切り開いていくための心構えを探っていく。どんな人生にもキャリアにも、リスクはある。では、どのリスクを取り、リターンを狙うべきなのか?30歳の岐路に立つあなたに、スタートアップキャリアが秘める真の価値をお伝えしよう。

  • TEXT BY WAKANA UOKA
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スタートアップエコシステム全般に関わる人の人口を増やし、熱量を高くしていきたい

──まずは今回のStartup Career Nextというイベントが企画された背景について、お話をいただけますでしょうか。

砂川弊社スマートラウンドが、今日このイベントを企画させていただいた背景を簡単にお伝えさせてください。もしかしたら見たことがある方もいらっしゃるかもしれないですが、この左の図がスタートアップ育成5か年計画のところも広く利用させていただいています。

左上にもあるように、人材の課題というのはスタートアップ育成の五カ年計画の中でも3本の柱の一つに入っているくらい、とても重要視されているというのをご存じの方も多いと思います。

──そうした中で、特に注目されているポイントはどこにあるのでしょうか。

砂川これからの時代のキャリア論として、本当に大事なことって何だろう?みたいなことを常日頃から考えています。私としては、エコシステムに関わる皆さん、たとえば今回この場をご提供いただいているインキュベイトファンドの皆さんとか、政府の皆さんとか、いろんなスタートアップエコシステム全般に関わる人の人口を増やし、熱量を高くしていきたい。

こうした想いで取り組むことで、スタートアップの人材課題に対して力になれるのではないかなと思っています。

今日は30歳ぐらいの参加者が多くなっています。30歳っていうのは、キャリア選択期とか、確立期と言われるところですよね。

私も30歳を迎えた時に悩んだ経験があります。キャリアが確立され始める30歳のタイミングで、何を選ぶのかってところは、皆さん悩んでいらっしゃるのではないかと思っています。

──このイベントを通じて、参加者の方々にどのようなことを感じ取ってほしいとお考えですか。

砂川スタートアップエコシステムでどのような経験ができるのか、どのような機会があるのか、そうした情報を持ち帰ってもらえるといいですね。

具体的には二つの主要なセッションを用意しています。一つ目は「もし今30歳なら選ぶ、スタートアップに関わるキャリア」というテーマで、私とインキュベイトファンドの村田さんが対談します。二つ目は「30歳の今選ぶ、スタートアップに関わるキャリア」というテーマで、実際に30歳前後でキャリアチェンジを経験した方々にお話しいただきます。

これらのセッションを通じて、参加者の皆さんがスタートアップキャリアの可能性や挑戦について、具体的にイメージできるようになればと考えています。

──ありがとうございます。それでは、本編のセッションに移っていきたいと思います。

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日本のスタートアップエコシステムでは「大きなことを実現させる力」に伸びしろが

──ここからメインセッションを始めます。「もし今、30歳なら選ぶスタートアップキャリア」というテーマで、スタートアップシーンの最前線を走っていらっしゃるお二人をお招きしてセッションをスタートしたいと思います。まずは、お二人に自己紹介をお願いできますでしょうか。村田さん、お願いします。

村田はい。村田と申します。よろしくお願いします。2003年からVCの仕事をしていまして、まる21年VCをやっていて22年目という感じです。

新卒VCとして、2003年から2010年までNIFベンチャーズという金融機関系VCに7年間在籍した後、インキュベイトファンドを立ち上げました。ジュニアとして7年、GPとして14年やってきています。実は、2003年に新卒でVCに入る前、19歳の時に起業経験があります。99年に金融機関向けの今でいうSaaSをつくる会社を立ち上げ、コードを書きながら運営していました。

──では砂川さんも、改めてよろしくお願いします。

砂川こんばんは。私の経歴は村田さんよりもスタートアップ界隈という意味では短いです。2005年からベンチャーキャピタルの仕事を始めました。その前は三菱商事で働いていました。MBA取得後、ベンチャーキャピタルでの経験を経て起業し、その会社をNTTドコモに売却しました。その後、Googleでの勤務を経て、2018年にスマートラウンドを立ち上げ、現在に至ります。

──お二人とも非常に豊富な経験をお持ちですね。では、本題に入りたいと思います。もし今、お二人が30歳だったら、どんなスタートアップキャリアを選ぶのか、お聞かせください。村田さんからお願いできますでしょうか。

村田29歳でインキュベイトファンドをつくった2010年って、リーマンショック直後で市場がもうボロボロの状態だったんですよね。VCは金融機関系がほとんどっていう状態で、年間投資額が3,000億円強ぐらいはあったのが冷え込んで一気に200億円ぐらいになって。そんな絶望的な、ファンドなんて普通はつくらないようなタイミングにファンドをつくらせてもらうことができました。

で、そこからマーケットを成長軌道に少しずつ回復させていくところに取り組んできたからこそ、今になって振り返れば「良い14年だったな」と。成長の実感が湧くところにいられたと感じます。

──なるほど、ありがとうございます。砂川さんはいかがでしょうか。

砂川そうですね。僕がなんでそもそも起業しようと思ったかっていうと、実はある人と話をしている中で、「労働力みたいなものをオンラインで取引できないかな」って思ったのがきっかけでした。

まだ世の中にはまったくない仕組みだったわけですが、自分の想いに従って愚直に事業をつくっていったら、買収いただくところまで進めることができました。

──お二人とも、時代の最先端にいることの重要性を強調されていますね。今のスタートアップエコシステムはどう見えますか?

村田マクロな視点で見れば、日本のスタートアップ業界は巨大なポテンシャルを持っていますが、それを現実にする力にまだまだ伸びしろあります。そのためにはもっとこの業界に優秀な人々が飛び込んできてくれないといけません。

砂川僕も村田さんと同じで、本当にこの業界には人材が必要だと感じています。いかに優秀な人がスタートアップエコシステムに入ってきてくれて、みんなでイノベーションを起こすことができるか。日本ではそれが今までできてなかったので、やっぱりチャンスしかないですよね。まだまだブルーオーシャンだと思います。皆さん、ぜひ一緒に頑張りましょう。

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キャリアチェンジで大切にすべきは「信頼できる人々のネットワーク」

──ここからは、実際に30歳前後でキャリアチェンジを経験された方々にお話を伺います。インキュベイトファンドの南出さん、スマートラウンドの佐藤さん、自己紹介をお願いできますでしょうか?

南出はい。インキュベイトファンドの南出です。2017年に野村證券に入社し、投資銀行部門で働いていました。3年間、不動産/REITセクターのコーポレートファイナンス業務や、資本市場部での国内外における資金調達業務、公開引受部での新規株式公開(IPO)の支援などを担当しました。2020年にインキュベイトファンドに参画し、現在は新規投資先発掘および投資先のバリューアップ業務等に従事しています。今年31歳になる年で、今はちょうど30歳です。

佐藤スマートラウンドの佐藤です。私は2015年に三菱UFJ銀行に入行し、最初の3年間は法人営業を経験しました。その後、経営企画部の経済調査室に異動し、金融機関や金融規制の調査、海外FinTechの分析などを行いました。2022年1月にスマートラウンドに入社し、現在は取締役として新規事業開発に携わっています。年齢は31歳で、来年1月に32歳になります。

──お二人ともキャリアチェンジを経験されていますね。それぞれの転職の理由や、決断に至るまでの経緯を教えていただけますか?

南出私の場合、野村證券での経験は非常に貴重でしたが、もっと長期的な視点でビジネスに関わりたいと考えるようになりました。IPOの支援などを通じて、成長段階にある企業の可能性に魅力を感じ、そういった企業により深く関わりたいと思ったんです。VCという選択は、その願望を叶える最適な道だと考えました。

また、自分自身のスキルセットを広げたいという思いもありました。金融の知識は持っていましたが、より幅広い産業や技術に触れ、新しいビジネスモデルを理解し評価する能力を磨きたいと考えたんです。

佐藤私の場合、銀行での経験を通じて、日本の金融システムや経済の課題を肌で感じていました。特に、新規事業開発に携わる中で、既存の大企業の枠組みでは解決できない問題があることに気づきました。そこで、よりフレキシブルに、スピード感を持って新しいことにチャレンジできる環境を求めて、スタートアップの道を選びました。

また、FinTechの調査を通じて、テクノロジーが金融業界にもたらす変革の可能性に強く惹かれました。スマートラウンドは、まさにテクノロジーを活用して金融の在り方を変えようとしている会社だったので、自分の経験を活かしつつ、新しいことにチャレンジできる環境だと感じたんです。

──転職を決意されてから、実際に行動に移すまでに不安はなかったですか?

南出もちろん不安はありました。安定した大企業から、まだ成長途上のVCへの転職は、キャリアにとって大きな賭けでした。でも、長期的に見たときに、自分の成長とやりがいを感じられる環境に身を置くことが重要だと考えました。また、インキュベイトファンドの実績や評判を調べ、ここなら自分の目標を達成できると確信したんです。

佐藤私も大きな不安を感じました。特に、銀行という安定した環境から飛び出すことへの不安は大きかったです。ただ、その一方で、このタイミングでチャレンジしないと、いつまでたっても現状は変わらないという危機感もありました。また、スマートラウンドの事業内容に惹かれたのはもちろん、加えて、砂川さんをはじめとする経営陣の方々の熱量高い話を聞く中で「ここで自分の可能性を試してみたい」という気持ちが強くなっていきました。

──実際に転職してみて、期待通りだった点、予想外だった点などはありますか?

南出期待通りだったのは、多様なスタートアップと接する機会が得られたことです。毎日新しいアイデアや技術に触れ、自分の視野が大きく広がっているのを実感しています。一方で、予想外だったのは、投資判断の難しさです。将来性のある企業を見極めるのは、想像以上に複雑で奥が深いものでした。

佐藤私の場合、期待通りだったのは、意思決定のスピードの速さです。アイデアを即座に形にできる環境は、とてもエキサイティングです。予想外だったのは、リソースの制約の厳しさですね。大企業にいた時は当たり前のように使えていたものが、スタートアップでは自分たちで一からつくり出さないといけないことも多く、その分野での創意工夫が求められます。

──キャリアについて考える参加者にアドバイスをするなら、何を伝えますか?

南出自分の興味や情熱を大切にしてほしいと思います。30代は長い人生の中でも特に重要な時期です。安定を求めるのも一つの選択ですが、自分が本当にやりたいことに挑戦する勇気を持つことも大切だと思います。また、転職を考える際は、単に今の仕事の不満から逃げるのではなく、次のステップで何を得たいのか、どう成長したいのかをしっかり考えることが重要です。

佐藤ネットワークを大切にしてほしいと思います。転職やキャリアチェンジを考える際、周りの人々との対話から多くの気づきが得られます。また、実際に転職する際も、信頼できる人々のネットワークが大きな助けになります。そして、失敗を恐れずにチャレンジする姿勢を持ち続けることが大切です。失敗したとしても、そこから学べることは必ずあります。その経験が、次の成功につながっていくのだと思います。

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感じるリスクが「キャリア不安」から「事業のプレッシャー」に変わった

──ここからは、スタートアップキャリアにおけるリスクとリターンについて、より深く掘り下げていきたいと思います。村田さん、スタートアップ業界で長年キャリアを積まれてきた立場から、このテーマについてどのようにお考えですか?

村田スタートアップキャリアのリスクとリターンを考える上で重要なのは、時間軸だと思います。短期的に見れば、確かにリスクは高いです。給与や待遇面で大企業に及ばないこともありますし、会社の存続すら危ういケースもあります。

しかし、長期的に見ると、得られるものは計り知れないほど大きいと思います。新しい市場を作り出す可能性、自分のアイデアを形にする喜び、そして急成長する会社と共に自身も成長できる機会。これらは、お金には換えられない価値があります。

ただ一方で、失敗のリスクについても触れておきたいですね。スタートアップでの失敗は、大企業での失敗とは全く異なる意味を持ちます。ここでの失敗は、次の成功への貴重な学びとなり得るんです。

──砂川さんは、実際にスタートアップを立ち上げた経験から、このリスクとリターンについてどのようにお考えですか?

砂川私の経験から言えば、スタートアップのリスクは確かに高いですが、それ以上にリターンの可能性が大きいと感じています。

リスクとしては、まず経済的な不安定さがあります。起業直後は無給で働くこともありましたし、資金繰りに苦労した時期もありました。また、プライベートな時間を犠牲にすることも多々ありました。

しかし、リターンとしては、自分のビジョンを実現できる喜びがあります。社会に新しい価値を提供し、それが認められたときの達成感は何物にも代えがたいものです。また、困難を乗り越える過程で得られる経験や人脈は、その後のキャリアにおいても大きな資産となります。

重要なのは、このリスクとリターンのバランスを、自分自身でコントロールできる点です。スタートアップでは、自分の決断と行動が直接的に結果につながります。その責任は重いですが、同時にそれが大きなやりがいにもなるんです。

──南出さん、佐藤さんは、比較的最近キャリアチェンジをされた立場から、このリスクとリターンについてどのように感じていますか?

南出VCに転職して感じたのは、リスクの種類が変わったということです。大企業では組織の中での競争や、キャリアパスの限定性などがリスクでした。一方、VCでは、投資判断の責任や、常に新しい知識を吸収し続けなければならないプレッシャーがリスクだと感じています。

リターンとしては、多様な企業や起業家と接する中で、自分の視野が大きく広がったことが挙げられます。また、投資を通じて社会に新しい価値を生み出すプロセスに関われることは、大きなやりがいになっています。

佐藤私の場合、最大のリスクは、安定性を手放したことでした。銀行員時代の保証された昇進や給与体系から離れ、より流動的な環境に身を置くことには、確かに不安がありました。

しかし、リターンとしては、自分のアイデアを即座に形にできる環境に身を置けたことが大きいです。意思決定のスピードの速さや、自分の行動が直接的に会社の成長につながる実感は、これまでに経験したことのないものでした。

また、予想外のリターンとして、自分自身の可能性に気づけたことも挙げられます。大企業では気づかなかった自分の強みや、新たな才能を発見できたのは大きな収穫でした。

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安定を求めるよりも、「本当にやりたいこと」「社会に貢献できること」を

──ここまで、皆さまの貴重な経験や洞察をお聞きしてきました。ここからは、これから30代を迎える方々、あるいは30代でキャリアの岐路に立っている方々へのアドバイスをお聞きしたいと思います。まずは村田さん、スタートアップ業界で長年ご活躍されてきた立場から、アドバイスをお願いできますでしょうか。

村田30代は、自分の専門性を深めつつ、新しい分野にも挑戦できる絶好の時期だと思います。特に今の時代、技術の進化が速いからこそ、常に学び続ける姿勢が重要です。

具体的なアドバイスとしては、まず自分の興味ある分野で、どんな社会課題があるのかをしっかりと観察することです。その課題に対して、自分ならどんなソリューションを提供できるか、考えてみてください。そこからイノベーションが生まれる可能性があります。

また、失敗を恐れずにチャレンジすることも大切です。私自身、20代で起業して失敗した経験がありますが、その経験が今のキャリアにつながっています。30代は、まだリスクを取れる時期です。思い切ってチャレンジしてみてください。

──砂川さんはいかがでしょうか。

砂川私からは、ネットワークの重要性を強調したいと思います。30代は、同世代で起業している人や、各分野の専門家との出会いが多い時期です。積極的に異なる背景を持つ人々と交流し、視野を広げてください。

また、自分のビジョンを明確にすることも大切です。何を実現したいのか、どんな社会を作りたいのか。そのビジョンに向かって進むことで、日々の仕事にも意味が生まれてきます。

そして、技術トレンドにも敏感になってほしいですね。AI、ブロックチェーン、バイオテクノロジーなど、これからの10~20年を左右する技術を理解し、それらをどう活用できるか考えることが重要です。

──南出さん、佐藤さんは、30代の今まさにスタートアップキャリアを歩んでいる立場から、同世代へのアドバイスをお願いできますか。

南出私からは、「行動すること」の重要性をお伝えしたいです。考えているだけでは何も変わりません。実際に動いてみて、そこから学んでいくことが大切です。

私自身、VCに転職する際も、最初は不安がありました。でも、実際に飛び込んでみると、想像以上に多くの学びがありました。もし今、何かに迷っている人がいれば、まずは小さな一歩を踏み出してみることをお勧めします。

また、自分の市場価値を常に意識することも大切だと思います。スキルアップや新しい経験を積むことで、自分の可能性を広げていってください。

佐藤私からは、「多様な経験を積むこと」をお勧めします。30代は、まだまだ新しいことにチャレンジできる時期です。異なる業界や職種を経験することで、自分の強みや可能性に気づくことができます。

また、失敗を恐れないことも大切です。スタートアップの世界では、失敗は成功への近道と言えます。失敗から学び、次に活かす姿勢を持つことが重要です。

そして、自分のパッションを大切にしてください。本当にやりたいことを追求することで、困難を乗り越える力が生まれます。30代は、そのパッションを見つけ、追求するのに最適な時期だと思います。

──皆さま、貴重なアドバイスをありがとうございます。最後に、本日のイベントを通じて、参加者の皆さまに伝えたいメッセージがあればお願いします。

村田日本のスタートアップ業界には、まだまだ大きな可能性があります。皆さんの力が、この業界をさらに発展させ、日本の未来を変える原動力になると信じています。ぜひ、自分の可能性を信じて挑戦してください。

砂川30代は、自分の人生の方向性を決める重要な時期です。ただ安定を求めるのではなく、自分が本当にやりたいこと、社会に貢献できることを見つけ、それに向かって邁進してください。その過程で、私たちスタートアップエコシステムの人間が力になれることがあれば、いつでも相談してください。

こちらの記事は2024年09月13日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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