連載LIFULL主催「LEAP」
アントレプレナーとイノベーターの祭典「LEAP」
主催LIFULLの狙いとは?
来る18年1月14日(日)、未来を担う学生のためのサミット「LEAP(LIFULL Entrepreneurs and Professionals)」が東京のLIFULL本社で開催される
豪華登壇者が集い、「未来の暮らし」「テクノロジー」「クリエイティブ」「社会起業」「教育」「働き方」などをテーマにしたセッションが複数実施されるというが、主催企業LIFULLの狙いは何なのだろうか。
- TEXT BY FastGrow Editorial
学生が刺激を受けられる場所がなかった
LIFULL社人事本部の井上氏はLEAP開催理由について、「社会人向けのミートアップやカンファレンスは充実してきているが、学生向けのものがほとんどない。成長意欲のある学生に刺激を与えて「跳躍」のきっかけをつくれないかと思いついたのがきっかけ」と話す。
「新経済サミット」に始まり、「IVS」「ICC」「Slush Tokyo」など社会人が著名人の講演を聞いたり、直に話したりすることを通じて「このままではいけない」と刺激を受けられる機会は増えてきている。
一方たしかに、学生はというと、著名人や起業家の話を聞ける機会は就活前後に固まっているのではないか。
企業が採用を目的とした社長講演や、就活支援企業が開催する大型のイベントでの基調講演が関の山だろう。
世界では中高生で起業して軌道に乗っている起業家も増え続ける中、「学生のように社会に出る前に多様な選択を自分でできる時期に真のアントレプレナー・イノベーターのオーラに触れる場」として生み出されたのがこの「LEAP」という訳だ。
登壇者もこれでもかというほど豪華な顔ぶれ。
株式会社リブセンス 代表取締役社長 村上氏、株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲氏、株式会社LITALICO 代表取締役 長谷川氏、500 Startups Japan マネージングパートナーの澤山氏など起業を目指す学生なら誰もがご存知の著名人に加え、俳優/映画監督を務める傍らリバースプロジェクト代表でもある伊勢谷 友介氏も登壇するという。
ここで1つ疑問に残るのは、なぜLIFULL社はこのような豪華サミットの開催に踏み切ったか、ということだ。
“100社設立・100カ国展開”のために必要な若き事業家人材
ご存知の方も多いと思うが、LIFULLは元々ネクストという社名で、不動産情報サイト「LIFULL HOME'S」を主軸として成長してきた企業だ。
しかし同社ではここ数年、子育てママの就労支援事業を行う株式会社LIFULL FaM、日本最大級の老人ホーム・高齢者向け住宅情報サイトを運営する株式会社LIFULL Seniorなど、LIFULLブランドでのグループ展開、スペインに拠点を置く世界最大級のアグリゲーションサービス運営企業、Trovit Search S.L.の買収など、事業領域を拡大している。。
同社が全社戦略として目標に掲げるのは、2025年までに“100社設立・100カ国展開”すること。
17年12月現在ではグループ合わせ15社57カ国に留まっているため、ここからハイスピードで事業立ち上げ、海外展開をしていく必要があり、そのためにはそれを担える起業家・事業家人材の獲得も急務だ。
もちろん、新規事業を立ち上げたい、経営者になりたい、と考えているような若手社会人や学生は同社として採用ターゲットになりうる。
しかしながら、「将来起業したい」「新規事業に関わりたい」と思う学生が現在思い浮かぶ企業は、リクルート、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エーのようなメガベンチャーと呼ばれる企業だろう。
知る人ぞ知るとおり、LIFULLも同様に、ITが勃興した1997年の設立から代表の井上氏が、不動産領域を皮切りに手広く事業開発してきた巨大コングロマリット、メガベンチャーである。
LIFULLが超豪華なアントレプレナー・イノベーターの祭典「LEAP」を開催する裏側には、「LIFULL自身がアントレプレナー・イノベーターが集う世界的企業になっていくんだ!」という強い意志が見て取れるのではないだろうか。
「どうせ会社に入るなら、これからどんどん事業を生み出すことのできる会社に入り、自分の手で社会を変えていきたい」
そう思う学生がいるならば、まずは「LEAP」に参加し、LIFULLの「本気」を確かめてくるのもよいかもしれない。
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こちらの記事は2017年12月28日に公開しており、
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執筆
FastGrow編集部
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