インサイドセールスとセールスの役割が変わる軸として、顧客企業規模があると思います。超エンタープライズ企業向けには、営業とISがタッグを組んで個社深耕を図るなどあると思いますが、みなさんはこのISの対応が変わる規模のラインはどこだと思いますか?(従業員数1000名以上など)またそれはなぜですか?
インサイドセールスとセールスの役割が変わる軸として、顧客企業規模があると思います。超エンタープライズ企業向けには、営業とISがタッグを組んで個社深耕を図るなどあると思いますが、みなさんはこのISの対応が変わる規模のラインはどこだと思いますか?(従業員数1000名以上など)またそれはなぜですか?
4件の回答
企業規模も関係しますが、商談期間が半年を超えるような場合はチームでアプローチをした方が良いと思います。半年を超える場合は高額商材を扱っているケースがほとんどだと思うので、登場人物も増え、やることも増えるので組織で戦うことをお勧めします。
前提として、売上に対して営業とインサイドセールスにどれぐらい投資できるかといったROI(投資対効果)の目線でラインを設けるのが良いと思います。製品やサービスのコスト構造にも依りますが、たとえば売上に対してマーケティング・営業全体に20%、そのうち半分(売上に対して10%)を営業・インサイドセールスの費用として投資できて、営業とインサイドセールスの人件費が合わせて1ヶ月あたり100万円であれば、1,000万円の売上が作れればOKです。
上記のケースで言えば1,000万円の売上を1社から頂ける可能性が高いのであれば、たとえ100名前後の企業でも個社深耕を図るべきで、結果としてその可能性が高いのが500名や1,000名以上の企業になるということだと思います。1ユーザー月額500円のSaaSであれば1,000名に20ヶ月利用してもらえれば1,000万円の売上になりますし、1ユーザー月額1,000円のSaaSであれば500名に20ヶ月利用してもらえれば1,000万円になりますので、どちらも個社深耕の対象にして良さそうです。
なお、顧客規模が小さくても事例として利用してもらいたい企業(たとえば影響力のあるスタートアップ企業、有名な中小企業など)については個社深耕の対象にすべきです。事例はマーケティングやPRの効果がありますので、その効果まで見据えてROIが見合うのであれば個社深耕するのが良いでしょう。
一般的には1,000名がラインだと言われていますが、200名以上であればチームでアプローチをする方が良いと思います。もちろん商材の単価によっても変わるところですが、会社の組織構造を考えるとわかりやすいです。だいたい200名を超えると、レポートラインが3階層になってくるので、マーケティングだけで新規開拓をする事は難しくなってきます。ABMとしてそれぞれ個社ごとにパワーチャートを作成しアプローチの仕方を変えていく必要があるので、200名をラインにチームを分けておくと良いのではないでしょうか。
例えばSalesforceでは、「反響型」と「新規開拓型」の2つでチームを分けています。前者はいわゆるSMB向けで、商談期間が比較的短く、マーケティング中心にリード獲得をしていきます。一方で、新規開拓型に関してはエンタープライズ規模となりリード獲得が困難になりますので、個社ごとにアプローチをインサイドセールスが構築するような組織体制を整えています。
結論としては、従業員数1,000名というのがラインにはなるのですが、その背景としては「拡大のポテンシャル」があるかどうかが大事になります。自社にとってそのお客様は、今後単価が上がっていくポテンシャルがあるのか。どんどん拡大していくのであれば、対応しなければいけないことも増えるので、その工数を負担できるだけのチームで取り組むべきです。ただ、この「拡大のポテンシャル」は一見すると外から判断するのが難しいケースが多いので、結果的に従業員数1,000名という線引きに落ち着いています。