3回答

日本のスタートアップは世界で通用すると思いますか?特にSaaSスタートアップの可能性について、具体的なハードルと合わせてお答えいただけると幸いです。

質問

日本のスタートアップは世界で通用すると思いますか?特にSaaSスタートアップの可能性について、具体的なハードルと合わせてお答えいただけると幸いです。

回答
回答掲載日
2021.02.08
前田 ヒロ

シードからグロースまでSaaSベンチャーに特化して投資と支援をする「ALL STAR SAAS FUND」マネージングパートナー。2010年、世界進出を目的としたスタートアップの育成プログラム「Open Network Lab」をデジタルガレージ、カカクコムと共同設立。その後、BEENOSのインキュベーション本部長として、国内外のスタートアップ支援・投資事業を統括。2015年には日本をはじめ、アメリカやインド、東南アジアを拠点とするスタートアップへの投資活動を行うグローバルファンド「BEENEXT」を設立。2016年には『Forbes Asia』が選ぶ「30 Under 30」のベンチャーキャピタル部門に選出される。

もちろん日本発スタートアップにも海外で成功するチャンスはあると思います。ただ、闇雲に挑戦するのは危険で、前提として海外展開しやすいSaaSと、しにくいSaaSの2種類があることを理解すると良いでしょう。

海外展開しやすいSaaSは、コミュニケーションツール・デザインツール・コラボレーションツールなど。ユニバーサルなユースケースのものは日本でも海外でも利用シーンがあまり変わらないため、比較的海外展開しやすいのではないかと思います。

一方で、その国の文化・ニュアンス・業界の構造によって提供するサービスが変化していくものに関しては、海外展開は難しいと感じています。例えば建設・建築業界などですね。日本とアメリカ、またブラジルとでは業界内の構造やパワーバランス、求められるニーズが大きく異なりますよね。他にもSmartHRは人事・労務に関するプロダクトですが、年末調整や社会保険の機能が海外でも使えるかというとそうではありません。商習慣の違いを考慮しなければなりません。ですので、このような業界特化型のプロダクトに関しては海外展開しづらいのではないかと思います。

回答の続きをみる

会員登録/ログインすると
以下の機能を利用することが可能です。