事業アイデアや構想が「イケる」と思った瞬間はいつですか?
事業アイデアや構想が「イケる」と思った瞬間はいつですか?
5件の回答
前提として、仮説を立て先ずやってみることが重要です。やりながら常に修正して創っていく、という方が事業開発スタイルとしては強いからです。
弊社の例でいうと、創業から4ヶ月目で単月黒字まで持っていけたのは事業の狙いどころとして間違っていなかったのではという感触を強化するファクトにはなりました。2年目には会社・事業全体として通期でしっかり黒字化し、ちょうど3年経過した現在も売上/利益が順調に伸び人材採用に投資が出来ています。ミッションが壮大で、いまだに「イケる」という感覚にはなり辛いのですがが、これまで色々ありつつも総論として順調であり、ただそこに満足はできないし、常に「より良くする」仮説検証をしているというイメージです。
私自身が割とリスクに敏感な方であり、上手く行っている時に並行して警戒心が強くなるので、「機会とリスクは何か」と常に思っています。私自身の性質もありますが、ミッション実現を真剣に捉えたら純粋にそうあるべきではないかと考えていますし、会社の代表であり、色んな人を巻き込んでいる以上、簡単に楽観視はできないですね。
タイミーは100個の事業アイデアの中でも、自身の原体験に紐づいていることもあって構想段階からイケそうだと感じていました。先輩起業家に相談へいった際「このサービスは世界を変える可能性がある」と言っていただけたことが大きな自信につながりましたね。はじめは必要最低限の機能でリリースし、ワーカーさんの反応を見ながら必要な機能は後から追加しました。
実は最初からうまくいくとも思っていましたし、逆に今でも不安があります。これは情緒不安定なのではなく、マーケットが常に変化し続けるものだから。「イケる」というのは、一般的にはPMFが近い感覚なのだと思いますが、例えば今日プロダクトがマーケットにハマったとしても、1年後にはマーケットが変化しているからもうPMFしていないよね、ということもあり得るわけです。また僕らは「調達のスタンダードを刷新し続ける」というように、「し続ける」ことをミッションにしているので、そういう意味では、「イケる」と「不安」を交互に繰り返しているという回答になるかもしれません。
前提として、私の中で「イケる」というラインが5段階に分かれています。時価総額はあくまで株式価値という1つの指標ですが、今回は簡便化して時価総額で表現します。
- 時価総額1兆円を超える企業になれる(国内トップ100クラス)
- freeeやラクスさん等の、時価総額3,000億円を超える、成長性の高い企業になれる
- 時価総額1,000億円を超える、ユニコーン企業になれる
- M&AでExitできる価値のある企業になれる
- 何者にもなれない
そしてこの一番下の「何者にもなれない」をようやく脱したのが、ここ2ヶ月くらいの話です(笑)。とある商社系の会社様にご導入いただいたことがきっかけでした。もともと投資家の方からも言われており、自分でも一つの壁だなと思っていたことが、経営管理業務におけるペインにお金を払う企業が国内にどれだけいるのか、ということ。しっかりと数字を扱い、さらに、報告をしなければいけないという経営環境でなければ使ってくれないのではないかと。ここの課題がクリアではなかったのですが、その商社系企業にご導入いただいたことで、「同じような課題を持たれている会社様にあと100社ご導入頂けたら少なくとも上場はできるな」と明確になりました。
インサイトが明確にあると思った瞬間と、事業として可能性があると思った瞬間の2つがあり、まず前者はアフリカのウガンダで感じました。Airbnbで滞在していたのですが、現地のホストがわざわざオウンドの予約サイトをつくっていたんです。Airbnbというポータルサイトがあるにも関わらず、自分でサイトを持っていたので、原始的に強い欲求があるのだと気付きましたね。
またプロトタイプをつくる中で、まずはあまり関係値のない方々にインスタでDMを送ってみたら、その反応がすごく良かったんです。だいたい20%ほどの割合でしっかりお返事をいただけて、このときにプロダクトとしての可能性があると確信しました。