連載資金調達スタートアップのヨコガオ

電話DXを軸に、業務効率化・生産性向上。「コンパウンドAIシステム」の基盤構築で人手不足の課題解決を目指す。シリーズCで総額30億円(累計49.5億円)を調達──株式会社IVRy

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重要なのは、調達額の大きさ?バリュエーション?ラウンド?いやいや、スタートアップの資金調達とは、もっと奥深く、緻密で複雑なものである。

FastGrow編集部では、調達リリースを見るたび、その裏側について思いを巡らせ、その後のビジョンについて予測や仮説立てをしてきた。そのために知りたい情報を、ぜひ外部向けにも記事としてまとめてみよう──そんな想いで始まったこの連載。

今回は、2024年5月に資金調達を発表したIVRy(アイブリー)について、その「横顔」をまとめる。

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FastGrow編集部が注目するポイント

注目ポイント1

SMB中心に47都道府県・80業界で一気に導入進む

注目ポイント2

Google本社の自然言語理解チームの元テックリードを始め、メルカリ、プレイド、LayerX、エクサウィザーズ出身のハイクラスメンバーが集結

注目ポイント3

SMBから大企業まで、チャーンレートは1%以下

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代表を始めとした、同社のメンバーについて

(1)Founder & CEO 奥西 亮賀 氏

調達に際してのコメント

株式会社IVRy(アイブリー)は、対話型音声AI SaaSのIVRyの開発・運営を行っているAIスタートアップです。「電話」を起点としたAIプロダクトを展開しており、大企業から中小企業まで、規模や業種を問わず、ホリゾンタルに導入されており、現在は47都道府県・80業界以上・累計12,000以上のアカウントを発行し、累計1,900万着電を超えて利用されています。

今後の社会は必ずAIシフトが起こります。AI導入で生産性が上がるのは大企業や都会の企業で、中小企業とのテクノロジーの格差は広がる一方となり、AIが地方や中小企業に届くのはいつも10年後です。

日本の労働力不足を本質的に解決するためには、安価で誰でも使えるAIプロダクトを1日でも早く提供することが求められています。しかし、現在の導入数は全国500万以上ある事業所のまだ1%にも達しておらず、日本の社会問題を解決するためには、まだまだ課題が山積みでエンジニアやデザイナー・PdM、マーケター・セールス・カスタマーサクセス、HR・コーポレートなど、まだまだ人員が足りていません。

日本におけるAIの社会実装を実行し、日本の働き方の当たり前を一緒に作っていきませんか?

プロフィール

1991年兵庫県生まれ。同志社大学 理工学部・大学院情報工学科(博士課程前期)でコンピュータサイエンスを学ぶ。 新卒でリクルートで保険系新規事業・EC事業に従事した後、2019年3月に株式会社IVRy(旧 Peoplytics)を創業。

今後深刻化していく日本の人手不足に対して、様々なシーンでの法人コミュニケーションをソフトウェア/AIというソリューションの角度からスマート化。


(2)プリンシパルAIエンジニア 花木 健太郎 氏

プロフィール

ミシガン大学アナーバー校理論物理学PhD。ニューヨーク大学データサイエンス修士。 ニューヨーク大学在学中にGoldman Sachs、Facebook AI Researchなどで機械学習の研究インターンをして経験を積んだ後、ニューヨークのIBM T.J. Watson Research Centerにて機械学習エンジニアとして入社。機械翻訳や情報抽出の研究開発やソフトウェア開発に従事する。その後、Google本社に転職し、Google Assistantの自然言語理解チームでテックリードなどを務める。2023年7月IVRy入社。

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調達の概要

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000115.000056805.html
調達額
30億円(累計49.5億円)
ラウンド
シリーズC
主な使途
サービス・プロダクトの機能強化
サービス・プロダクトのプロモーション強化
採用強化
投資家からの評価
今回リード投資家となったALL STAR SAAS FUNDの前田ヒロ氏は、「非常に高い能力を持つ“ALL STAR(オールスター)”なメンバーが次々とIVRyに参画している状況は、まさに『人材のブラックホール』」であると評し、ARR100億円にとどまらず、1,000億円超を目指し、グローバル市場での成功を掴もうと邁進するIVRyを今後も全力でサポートしていく構えだ。
また、今回で3回目の投資となったフェムトパートナーズは、前回投資からの実績を振り返る度に圧倒的な成長に驚かされているとして、「今後も顧客のニーズに即した事業拡大していくだろう」と期待を寄せる。

関連ポスト

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主なサービス・プロダクト

対話型音声AI SaaS『IVRy』

フロントオフィスDXを推進する『IVRy』は、安価に誰でも利用できる対話型音声AI SaaS。「電話」を起点としたAIプロダクトを展開しており、大手企業から中小企業まで、規模や業種を問わず、ホリゾンタルに導入されており、2024年4月末時点で47都道府県・80業界以上・累計12,000以上のアカウントを発行し、累計1,900万着電を超えて利用されている。
IVRyの機能として電話応答の分岐を自由に設定でき、AI自動応答やSMS返信・電話転送・アプリ転送・顧客管理(CRM)など、フロントオフィスの業務を支える機能が幅広く利用可能。また、電話番号、業界、地域、企業名から検索ができる、電話番号検索サイトも運営。

サービスサイト

FastGrow編集部の注目ポイント

  • 業種や業界を問わない上、部門ごとに導入することも可能なホリゾンタルSaaS
  • 47都道府県・80業界以上・累計12,000以上のアカウントを発行済み。累計1,900万着電を超える
  • SMBから大手企業まで、導入企業のチャーンレートは1%以下
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こちらの記事は2024年05月28日に公開しており、
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