少数精鋭。これが必然的な裁量を生む──ISIDのAI・データサイエンス集団“AITC”にみる、若手が自走する組織カルチャーとは

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インタビュイー
太田 真人
  • 株式会社電通総研 X(クロス)イノベーション本部 AIトランスフォーメーションセンター 製品開発グループ 

2021年新卒入社。AIの信頼性の研究開発、需要予測や異常検知の受託案件、機械学習ソフトウェア開発業務に取り組む。

矢作 銀平
  • 株式会社電通総研 X(クロス)イノベーション本部 AIトランスフォーメーションセンター 製品開発グループ 

2021年新卒入社。需要予測や異常検知の受託案件、ソフトウェア開発業務に取り組む。

山田 侑樹
  • 株式会社電通総研 X(クロス)イノベーション本部 AIトランスフォーメーションセンター 製品開発グループ 

2021年新卒入社。自然言語処理技術を中心としたAI関連技術の研究開発、受託案件、アジャイルでのソフトウェア開発業務に取り組む。

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就職・転職クチコミサイト『OpenWork』が4月に発表した、「新卒入社してよかった会社ランキング2022」。「この企業への就職・転職をどの程度家族や友人に勧めたいと思うか」という項目について、20代の新卒入社社員に限定し集計したこのランキングには、グーグル、三井不動産、マッキンゼーと、就職活動における超人気企業が名を連ねる。

その中で、本記事で取り上げたいのは、このランキングの10位にランクインする電通国際情報サービス(以下、ISID)だ。ISIDとは、電通と米・GEの合弁会社として1975年に創業したITソリューション企業。業界内の他の企業に比べると、会社としての規模はそれほど大きくはないものの、電通グループの一員としてユニークな存在感を持ち、ランキングでは同ジャンル企業内で首位に立った。

また、2020年2月には、AIに特化した全社横断プロジェクトチーム『AITC(AIトランスメーションセンター)』を発足。ビジネスと研究開発を両輪で回していけるといった特徴が、この領域の優秀な人材を惹きつけている。

ISIDの職場としての魅力はどこにあるのか。2021年に新卒入社し、AITCのメンバーとして活躍する若手データサイエンティスト3名に、話を伺った。

  • TEXT BY MARIKO FUJITA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
  • EDIT BY TAKUYA OHAMA
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ビジネスと研究開発の両立。
若手データサイエンティストを惹きつけるISIDの組織体制

今回お話を伺ったのは、AITCの製品開発グループに所属する太田 真人氏、矢作 銀平氏、山田 侑樹氏のお三方。AITCとは、AI領域に特化したISID内のプロジェクトチームであり、その業務は大まかに、“コンサルティング”と“製品開発”の2つに分かれる。

コンサルティングでは、実際のデータを基にクライアントの課題解決に伴走する。一方、製品開発では、コンサルティングの中で見えてきた共通の課題を抽出し、AI技術を用いた独自の研究・開発を行う。多くのお客様がより早く、確実に自社のビジネスを促進できるようにするためだ。具体的には論文の執筆や大学との共同研究を行うなど、アカデミックな要素もしっかりと併せ持っているのだ。

AITCの特徴の1つは、この“コンサルティング”と“製品開発”を軸として、ビジネスにおけるフィードバックと最新の研究成果を相互に活かし合うためのサイクルが構築されていることである。

そのため、コンサルティングと製品開発は役職としてはっきりと分かれているわけではなく、全員がその両方に携わっている。どちらにどの程度携わるかは、本人の希望をベースに決まっていくのだという。

太田いまの業務割合は、コンサルティングと製品開発が、だいたい6:4くらいです。

最初に「このデータ分析をやってみない?」と社内で声をかけられ、そのまま1年ぐらい担当させていただいているコンサルティングの案件もありますし、製品開発の方で生まれた技術を「このお客さまになら使っていただけるかも」とクライアントに提案して、そのままコンサルティングの案件につながったものもあります。

太田もう少し研究開発をやりたい気持ちもあるのですが、その過程で新たなコンサルティング案件が生まれるケースもあるので、いまは6:4の割合に落ち着いています。

山田私の場合は9割5分が製品開発ですね。コンサルティング案件で生まれた新たな技術や見えてきたニーズをもとに、他のユーザーの方にも使っていただけるような製品に落とし込む作業を行っています。

より具体的には、ペルソナ作成やユーザーインタビューの実施といった市場調査、製品のプロトタイプの開発をしているほか、全文検索エンジンをはじめとする自然言語処理の研究開発をしています。

コンサルティングの案件と製品開発をどのように並行して進めているのかといえば、月曜日と火曜日はクライアントのデータ分析、水曜日と木曜日は研究や製品開発、論文執筆、金曜日は社内勉強会やブログの執筆といった具合に、曜日ごとに取り組む内容が分かれているのだそうだ。

コンサルティングと製品開発とで部門が完全に分かれ、1つの案件に2~3年は取り組むという企業も多い中、ISIDのような柔軟な組織構成は、冒頭にも記した通り「ビジネスと学術的な研究開発の両方に興味がある」という優秀な人材を魅了している。

実際、今回取材した3人も、学生のうちからデータサイエンスやAI領域の研究開発に取り組んでおり、その中で自然とISIDに出会っている。次章では同社との出会いについてみていこう。

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ISIDに決めた理由は、“確実に”、そして“領域に固執せず”データに触れるから

矢作大学院の時に共同研究という形でISIDにお世話になっていました。そのつながりで長期インターンをさせていただき、何社かインターンした企業の中で一番居心地がいいと感じたので、入社を決めました。

社員の方と実際に案件を進めていく中で、ストレスや不安を全く感じなかったので、ここなら自分に合いそうだと思ったんです。

山田私が所属していたのはソフトウェア系の研究室だったのですが、大学院進学後から新しくAI領域の研究開発をすることになり、ISIDとは1年ほど共同研究をしていました。所属研究室の教授はAIが専門ではなかったので、研究室のOBの方にISIDの方々とつないでもらい、今に至ります。

太田私の場合は、学会後に先輩とISIDの社員の方々と、食事に行く機会があって。研究開発の話をしているうちに意気投合しました。この日のことがきっかけで、後にどんな人がいるのかよくわからない会社に行くくらいだったら、「この人がいる会社で働きたい」と思い、ISIDへの入社を決めました。

共同研究や長期インターン、社員との交流など、入社前にじっくりISIDの企業文化や人に触れる機会があったことで、不安なく入社の意思決定ができたという3人。

しかし、「人がいい」「風通しがいい」と言われる会社は世の中で他にもある。何が一番の入社の決め手になったのだろうか?この問いに対し太田氏と山田氏は、「確実にデータ分析に関わることができるかどうか」というデータサイエンティストならではの観点を挙げる。

太田以前は研究開発の道に進もうと思っていたんです。でも、大学院に行っている間に、単に研究開発するだけではなく、「AIで人の役に立つものをつくりたい」と思うようになり、就職活動を始めました。

企業選びの軸は「確実にデータ分析に関われるか」と「さまざまな種類のデータを触れるか」の2つ。その上で、特にAITCという専門のプロジェクトチームがあったことで、配属部署のイメージがつきやすかったですね。ISIDならさまざまな業界のクライアントを持ち、幅広いデータ分析ができそうだと、魅力的に感じました。

山田最終的には「自分の技術を活かすことができるか?」という点を重視しました。他の会社に行っていたら、現在のようなデータ分析はできていなかったと思うので、この領域の研究開発に携わろうと思ったら、ほかに選択肢はなかったと思います。

また、知識や技術力を身につけ、データサイエンティストとして成長していくための環境が整っていることも、ISIDの魅力の1つだ。その具体的な中身として、矢作氏は優秀な社員の存在を、山田氏は7時間労働制をそれぞれ挙げる。

矢作入社前に何人か社員の方と面談させていただいたのですが、なかには博士課程を終了し、AI関連の書籍を何冊も執筆しているような方もいました。そこに当社のレベルの高さを感じ、「この人たちと一緒に働けば、確実に成長できるのではないか」と思ったんです。

山田もともと我々のようなITソリューション企業と言えば、収入は安定しているがその分労働時間も長いというイメージがありました。しかしISIDにおいては所定労働時間が7時間だったのは意外に嬉しいポイントでしたね。

業務時間が短い分、集中して業務に臨めますし、激務過ぎて自己投資の時間が取れないということも発生しにくい。若手が成長する環境としてはメリットがあると思います。

ちなみに、所定労働時間が短いからといって、その分残業が多いというわけではない。業務を自分でコントロールしやすいため、まったく残業がない日も多く、する場合でも1~2時間以内の残業時間に収まっているそうだ。

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“超”少数精鋭だからこそ実現できる、ありあまる裁量

共同研究や長期インターンを通じて、以前からISIDとの接点を持っていたことで、3人ともある程度働くイメージはついていた。しかし、入社前と入社後でイメージのギャップがまったくなかったというわけではない。

研修が終わって各プロジェクトに配属された後、まず最初に3人が共通して実感したのは、“若手の裁量権の大きさ”だ。

たとえば太田氏は、入社1年目のうちからデータ分析・報告書の作成・クライアントコミュニケーション等を一人で推進している。もちろんプロジェクト全体はPM(プロジェクトマネジャー)らと共にチームで推進するものの、既に自らがオーナーシップを持って動かす役割を幅広く任されている。

太田去年の11月から、大手家電メーカーの需要予測案件を担当しているのですが、アルゴリズムの開発だけでなく、報告書の作成やクライアントとのやりとりまで私が対応しています。

先日は、先方からデータ分析の精度に関する相談があったので、お客様との認識齟齬をなくすために、PMの方と二人で大阪まで出張し、担当の方とミーティングを行いました。

AITCとはいわば、データ分析やAIに関する超少数精鋭のプロ集団。とはいえ社会人としての経験をほとんど積んでいない1年目からどんどん現場に出ることに、ストレスなどはないのだろうか。

太田継続受注が取れるかどうかも私にかかっているので、責任やプレッシャーがないわけではありません。しかし、特段ネガティブなストレスはないですね。できることを積み重ねているうちに、気づいたら1人で全部やっていたという感じです。

データ分析や報告内容のクオリティはもちろん、先輩の細かなチェックがありますし、スケジュールなどの管理にはPMの先輩も付いてくれています。

わからないことがあればすぐにアドバイスを求められる仲間がたくさんいます。それでも、自分が直接クライアントから話を聞いて対応を考えながら開発しているからこそ、品質や開発工程を適切にコントロールできているとも感じています。

この意見に山田氏も、「人数が少ないからこそ、各自がオーナーシップを持って仕事を進められる」と同意する。

山田AITCは少人数でやっているので、1人あたりの仕事の範囲は自然と大きくなります。一見すると大変に感じられるかもしれませんが、人数が少ないからこそ、それぞれの仕事の範囲が明確になり、各自が自分の裁量でコントロールをしながら業務を進めることができます。

その他、人が多いことによる余分なコミュニケーションコストも発生しませんし、プロジェクトの中心にいる人と密に連携できているなと感じます。

そして、太田氏とその密な連携を取りながら、彼が開発した需要予測モデルの製品化を担当したのが、山田氏だ。

「データ分析というより、つくったモデルを動かすための基盤の設計をやってみたい。そういう案件があったら自分に振ってほしい」と上司に面談で伝えていたところ、「やってみないか」と打診されたのだという。

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裁量の“大きさ”だけでなく、個人の“意思”も掛け合わせたアサイン

山田氏のミッションは、太田氏が開発した需要予測モデルを“使える製品”に落とし込むこと。そしてここにも、ISIDならではの“裁量権の大きさ”が反映されている。

山田データサイエンティストが学習に使用するための環境をそのまま製品化しても、莫大な計算リソースが必要になり、一般のユーザーは使いこなすことができません。

そのため、製品開発においては、プロダクトとしての品質と、高いスキルが無くてもユーザーが “使える製品”にする必要があります。

山田また、いくら性能がよくても、あまりに高くては誰も使えないので、コスト面もシビアに検討する必要があります。

通常、そうした性能とコストのバランスはビジネスサイドで検討する場合が多いのですが、「自分の手を離れた後でも使ってもらえる製品にしたい」という想いがあり、この製品に関しては私の方で、コストの面まで含めた提案を作成しました。

個人の意思を尊重し、やりたい人にはどんどん仕事を任せる──これが、AITCのカルチャーだ。しかしそれは、「1人でやってね」と会社から突き放されるという意味ではない。「まずはしっかり経験を積みたい」という場合は、当然ながらその意向を尊重した案件にアサインされるのだ。

矢作私の場合、研修後の最初の案件は、勤怠ログの情報を使って社員のストレス状態を予測するという、HR領域の社内案件でした。

他のメンバーが取り組むコンサルティング案件と違って外部のクライアントがいるわけではないので、外からのプレッシャーというものはなく、純粋にデータ分析に集中することができました。それでも、入社してはじめての仕事だったので、気は張っていましたが(笑)。

矢作もちろんコンサルティング案件で売上に貢献することはAITCの重要なミッションの1つです。しかし、AITCは、AIやデータサイエンス領域において、ISIDのCoE(Center of Excellence)としての役割もあるため、社内案件の存在もAITCに課せられた重要なミッションであります。

ISIDの各事業部では実施できないような研究開発を行ったり、個別案件の支援をすることもAITCの重要な役割です。なので、「いきなりお客さんの前に出るのはちょっと…」という人が活躍したり、経験を積んだりするための場所も十分あるんだという事は伝えたいですね。

山田チャレンジしたいという人はすぐに現場に立たせますけど、そうでない人には、適切なアサインをしてくれます。「みんなで足並みを揃えよう」ではなく、「伸ばせるところを伸ばそう」というスタンスがウチにはありますよね。

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組織全体で若手の自走をサポートする、ISIDの育成カルチャー

「若手の声に周囲が耳を傾けてくれる」「若手のアイデアを実現しようと、先輩が手を貸してくれる」──これらは、“裁量権の大きさ”に並んで3人から寄せられた、AITCを特徴づけるカルチャーだ。

山田氏と矢作氏は、はじめてこのカルチャーに触れたときの所感を、次のように語る。

山田AITCではみな、価値提供に前のめりで、仲間の話をよく聞いてくれる人が多いと感じます。「やりたい」と意思表示したことに対しては、きちんと向き合い汲み取ってくれるカルチャーがあります。

こちらが投げた発信に対して、周囲が即座にリアクションしてくれたり、実現に向けて誘導してくれたりする土壌があると感じますね。

矢作社内の他の部署でもインターンさせていただく機会があったのですが、AITCは特に積極性や自分の意見を求められる職場だと感じます。最初の頃は「若いうちから、そんなにちゃんとした意見を持つことが求められるのか」と驚きました。

また太田氏は、その具体的事例として、自らの発案がきっかけとなり、人工知能学会へのスポンサー出展が実現したことを挙げる。

太田私が学生時代から参加していた、人工知能学会という学会があります。ISIDとして既にその学会で発表する予定はあったのですが、そこでブースを出せばISIDの研究開発や活動が外部からどのように見られているのか反応を集めることができるし、学生たちが何に興味を持っているのかヒアリングできると思い、出展を提案しました。

先輩と議論した結果、DJN(電通ジャパンネットワーク)として出展できた方が良いよねという話になり、電通と電通デジタルを含めた3社合同出展に至りました。

太田この出展はやる意味がどれ程あるのか、いざやってみるまでわからない部分もありました。しかし、実際に出展してみるとブースには多くの方々が集まり、学生のリクルーティングに繋がるなど満足のいく結果を得ることができたんです。

以下、AITCリンク

学会参加報告:https://isid-ai.jp/column/column25.html

太田氏の学会発表内容:https://isid-ai.jp/column/column23.html

規模の大小こそあれ、こうして若手が手を挙げプロジェクトが進んでいく光景は、ISIDでは日常茶飯事。そのため、この進行を傍から見ていた二人にも、特に驚きはなかったそうだ。山田氏は、若手のアイデアが実現していくときの雰囲気について、こう表現する。

山田何かのアイデアを発案したからといって、「自分で言い出したんだから最後まで自分でやれよ」みたいなプレッシャーはないんです。

若手が出したアイデアに対しては、「みんなで取り組んでいこう」という共創の空気感が自然に生まれるんですよね。こうした雰囲気づくりは若手にとってとても頼もしく映ります。

また、ISIDにおける若手の声の大きさと風通しのよさは、社内の読書会をめぐるこんなエピソードにも現れている。

山田若手のメンバーの間で「もう少しみんなで、統一的なデータ分析のフローを身につけたり、ディスカッションしたいよね」という話になり、太田さんの発案で読書会を企画したんです。

山田企画についてチーム内で報告したところ、先輩からも「参加したい」という声が上がったのですが、この時は敢えてお断りました。太田さんからも「これは若手だけでやることに意味があるんです。会の記録は後でチーム内に公開するけれども、これは自分たちだけで取り組ませてほしい」と。もちろん、今は別の形で先輩も交えて議論する機会があります。

最近では“心理的安全性”という言葉がマネジメントにおける1つのキーワードになっているが、若手がここまで率直に先輩に「NO」を言える組織は、間違いなくこの心理的安全性が高い組織と言えるだろう。

若手が安心して、のびのびとチャレンジできる環境を整えることで、人材が育ち、組織全体が活性化する。ISIDにはそんな好循環が生まれているように思われる。

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様々な業種、業態のビジネスに貢献するデータサイエンスを目指すなら、AITCが最短ルート

ビジネスと研究開発、2つの領域にバランスよく関わることができ、個人の希望に合わせて柔軟に案件やキャリアパスを調整してくれる組織。

若手の声の通りやすさと風通しのよさ、優秀なメンバーの存在、IT業界の中では珍しい7時間労働制と働きやすさ──データサイエンスやAI領域のキャリアを目指す学生にとって、これほどまでに条件の揃っている企業は他にないのではと感じるが、逆にISIDに抱く課題感や、同社に“向かない人”などは存在するのだろうか。

この問いに対し山田氏はまず、扱うデータの種類の幅広さについて言及する。

山田一口に“AI”・“データ分析”と言っても、いろいろな種類があります。ISIDでは、様々な業種、業態のデータに“広く浅く”触れることになるので、「絶対にこの領域のデータを扱いたい」「この領域の専門性を極めたい」というものがはっきりと決まっている人には合わないかもしれません。もちろん「こういう案件をやりたい」と手を挙げることはできますが、いつも条件に合う案件があるとは限りませんから。

逆に、いろんなことに興味を持っている人や、これまでの経験に囚われず、変化したり、改善するのが好きな人は向いていると思います。新しい取り組みにチャレンジする際、手厚い協力を得られる点がISIDの魅力です。

続いて、太田氏は“主体性”というキーワードを挙げ、「上から降ってくるのを待っている人は合わないかも」と指摘する。

太田自らどんどん学習したり、やりたいことを主張するメンバーが多いので、やりたいことが何もなかったり、指示が降ってくるのをただ待っているだけだと取り残されたように感じるかもしれません。

一方、製品開発に関する知識は、入社時点では不要。私もシステムインテグレーションや開発の知識はゼロの状態からのスタートでしたから。

スキル的には自分で考える力を持っている人、マインド的には主体性があって、自分から積極的に発言したり、行動を起こせる人は、AITCで活躍できるんじゃないかと思います。

一方、矢作氏は「入社時点でやりたいことが決まっていなくても大丈夫」と、自らの経験を語る。

矢作AI技術、開発技術にそれぞれに優れた技術を有している2人に比べると、私自身はつい最近までやりたいことが見えていなかったんです。

開発者としては中途半端な自分に、いったい何ができるのか。突き詰めて考えたときに、彼らのような開発者がのびのびと活躍できるようなチームをつくる、というマネジメントの領域に興味が出てきました。

その取り組みの一環として、最近はチームのみんなでプロジェクトを振り返るためのワークを設計したり、PMの仕事を一部肩代わりする、PM補佐のポジションも担っています。

ISIDには本当にさまざまな案件がありますし、周りのメンバーが「やりたい」と言って生まれるプロジェクトもたくさんあるので、最初はそこに参加する形で、徐々に自分の興味があることを見つけていくこともできると思います。

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裁量よし、キャリアの自由度よし、扱えるデータの幅よし。あとは自身の行動あるのみ

改めて、新卒入社2年目とは思えないほどしっかりとした考えを持ち、それぞれの領域で着々と実力を身につけている3人。まだそのキャリアは始まったばかりだが、これからどのような方向に向かっていくのか。最後に、今後の目標について3名に伺った。

矢作まずは製品開発グループの一員としてしっかり開発スキルを身につけ、自立した開発者になることが第一の目標です。

一方で、開発はチーム単位での仕事が基本。なので、メンバーのみんながストレスなく、楽しく働けるような環境をつくれるよう、マネジメントのスキルも磨いていきたいですね。

山田引き続き、製品開発のスキルを伸ばしていきたいです。AITCでは、既にいくつか製品をリリースしてきているんですが、やはりまだまだ改善点や、もっと新しい技術を用いればこの課題を解決できるんじゃないか、と感じる場面は多々あります。ですので、向こう5〜10年は、そうした部分にしっかり応えられるだけのスキルを磨いていきたいと考えています。

太田AI技術を使って、社会の役に立つものをつくって世に出す。私のやりたいことは入社時から変わっていません。

そのために、案件を通じてお客さんがどういうものを求めているのかを知りつつ、AIの技術を学んで、製品開発に結びつけていきたいですね。嬉しいことに、ISIDにはさまざまな業界のクライアントがいて、多様な製品をつくっているので、その人たちの声を聞きながら、どんどん製品を世に出していきたいです。

少数精鋭でやっているからこそ、入社後早いうちからオーナーシップを持って、主体的にプロジェクトを推進できるISID。

一方で、ただ単に責任や裁量が大きいというわけではなく、個人の意思を尊重し、最適な案件をアサインしてくれる柔軟性や風通しのよさは、ISIDのユニークな魅力。まさに、若手データサイエンティストとして突き抜けるには最適な環境と言えるのではないだろうか。

ぜひ、「我こそは」という成長意欲のある学生に、その門戸を叩いてもらいたい。

こちらの記事は2022年08月26日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

藤田マリ子

写真

藤田 慎一郎

編集

大浜 拓也

株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。

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