「実際、支社と本社って“違い”がありますよね?」──新卒が抱く配属の悩み。電通総研・関西支社の答えが意外すぎた
Sponsored「支社は、本社よりも案件の規模が小さいですよね?」「支社勤務だとキャリア形成に影響はないの?」──。
こうした懸念の声を耳にすることが少なくない。確かに、支社の取り組みは本社に比べて注目が集まりにくいことが多く、実態が十分に理解されているとは言い難い。しかし、これはそもそもその実態を知る機会が少ないがゆえの、先入観ではないだろうか。では、実際の支社ではどのような取り組みが行われているのか。
この疑問を解くべく、FastGrowでは現在、電通総研と共に支社で働く若手社員の実態に迫る企画を進めている。電通総研といえば、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの3つの機能を連携させ、企業や社会の変革を支援するソリューションを提供している企業だ。東京品川に本社を構え、中部・豊田(愛知)、関西(大阪)、広島を拠点に事業を展開している。
前回の取材では、自動車産業の中核拠点である中部・豊田支社を訪問。世界的な自動車メーカーの近くで働く若手社員たちが、グローバルプロジェクトや大規模案件を担当し、全社表彰を受賞するなど、支社ならではのダイナミックな成長環境が明らかになった(取材記事はこちら「「支社 = チャンスがない」は誤解──全社表彰を連発する電通総研の中部・豊田支社。秘訣は“立地”と“組織構造”にあり」)
そして今回訪れた関西支社では、また異なる発見があった。関西支社には、本社と変わらない豊富なキャリアパスを歩める環境があり、そのコンパクトな組織規模を活かしたスピーディな意思決定や、部門を超えた密接なコミュニケーションが若手社員たちの活躍、成長を後押ししていた。
- TEXT BY YUKO YAMADA
- PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
- EDIT BY TAKUYA OHAMA
本社と比べて遜色なし。
豊富なキャリアオプション
「支社では限られた仕事しかできない」──。そんな先入観に対し、航空業界向けSaaSプロジェクトで技術PMを務める小寺澤 翔太氏(新卒4年目)は首を横に振る。
小寺澤私たち電通総研は、顧客企業の基幹システムや重要データを扱うため、プロジェクトの詳細を外部に発信することは多くありません。また、支社は物理的に本社と距離が離れているので、「どんな仕事をしているのか」「本社と同じような働き方なのか」という疑問を持たれがちです。しかし実際には、関西支社でも本社と同様にさまざまなプロジェクトを推進しており、幅広い業務を経験できる環境が整っています。
関西支社は、本社同様に、製造・金融など多数の事業領域のサービスを展開しており、顧客層は関西を拠点とする製造業をはじめ、電力、交通インフラといった基幹産業から、多様な業界の大手企業まで幅広い。
小寺澤関西支社の強みはこうした多様な事業領域を持っていることです。したがって、社員は自分に合ったキャリアを見つける機会を豊富に得られます。
例えば、入社時に「この分野で働きたい」と決めていても、同期との会話や社内研修での他の社員との交流を通じて他の領域の面白さに気づくことがよくあるんです。もちろん必ずしも希望が通るとは限りませんが、上長との面談では具体的なキャリアチェンジを相談できますし、関西支社は「新しい分野に挑戦したい」という想いを積極的にサポートしてくれる環境があります。
ここで本社と変わらぬキャリアパスの豊富さを示す事例として、関西支社の技術職のケースを紹介したい。
小寺澤関西支社の技術職の場合、基本的にプロジェクトの開発メンバーからキャリアをスタートし、その後マネジメント業務を中心に経営を目指す「組織マネジメント」か、専門職を極める「技術スペシャリスト」かの2つの道を選ぶことができます。
関西支社の良さは、それぞれのキャリアを歩む先輩が近くにいて、コミュニケーションが取りやすいことです。例えば経営側を目指す先輩に「私の年次の時、上長からマネジメント術の何を盗もうとしていましたか?」と聞いたり、技術スペシャリストを目指す先輩に「20代の頃はどんな専門書で学ぶのが良いでしょうか?」と聞いたり、こうした具体的な相談を日常的にできる環境があります。
私も1on1で「提案活動のスキルを身につけたい」と伝えたところ、新規顧客獲得に向けた提案プロジェクトを任せていただいたことがあります。加えて、関西支社では技術メンバーが少ない分、早い段階で責任ある立場が任されることがよくあると思います。そうした環境が成長を自然と後押ししてくれていると感じます。
もちろん、関西支社の営業職にも独自のキャリアパスがある。グループ経営ソリューション事業部を主軸にエンタープライズIT事業部も兼務する、新卒入社2年目の合田 健太郎氏はこう語る。
合田実は営業職も同じようにキャリアの選択肢が豊富なんです。例えば、お客様との関係づくりにおいて、特定の顧客に深く入り込んで長期的な関係を築く「アカウント営業」か、製品やサービスの知識を活かして幅広い顧客の課題解決を目指す「ソリューション営業」か、本社同様に自分の適性に合わせた道を選べる選択肢があると思っています。
合田私は今、幅広いお客様との接点を持ちながら、営業としての経験を積んでいる段階です。将来的には会社にとって重要なお客様を見つけ出し、その方々との関係を深めていきたいと考えています。
営業職の魅力は、上司から細かい指示を受けるのではなく、決められた予算に対して一定、自分で戦略を立てて実行できることですね。例えば、どのお客様にどんなアプローチをするのか、自分で考えて進められる自由度が与えられていると感じます。
このように、電通総研の関西支社は本社と変わらない豊富なキャリアの選択肢を持ちながら、関西支社ならではの密接なコミュニケーションと早期の責任ある立場が若手の成長を後押ししているようだ。
読者が気になる「働き方」や「待遇面」でも本社と同等
個人の志向を尊重し、柔軟なキャリア形成を支援するという関西支社。ではそこでの働き方を詳しく見ていこう。
HCM事業部で人事給与管理システムの導入コンサルタントとして活躍する梅本 千咲氏(新卒4年目)は、まさしく将来を見据えた柔軟な働き方を実践している。
梅本関西支社の良いところは、人数がコンパクトな分、一人ひとりがさまざまな役割を担う機会に恵まれていることだと思っています。
私の場合、統合HCM(Human Capital Management)ソリューションの導入コンサルタントとしてお客様との要件定義などの上流工程を担当しながら、並行して、通常は外部ベンダーに対応を依頼するプログラミング業務も自ら手がけています。
理由としては、いつか子どもを持ちたいと考えていまして、若手のうちからできる準備をしておきたいなと。
梅本その際、システムのコードを扱うスキル(コーディング)があれば、在宅でも対応できる業務の幅が広がります。小寺澤がお伝えしていたように、関西支社ではマネジメントを目指すだけが選択肢ではない分、自分のライフステージに合わせたキャリア相談ができることは魅力に感じますね。
過去の取材では、同社の女性社員が、妊娠・出産・育児といったライフイベントとキャリア両立に向けて、「より多くの選択肢を提供すべきだ」と訴え、その声をきっかけに不妊治療休業などの具体的な制度改善が実現した事例が紹介された。梅本氏もまた、将来のライフイベントを見据えながら、現在の業務経験を通じて自身の可能性を広げようとしている。電通総研では、本社〜支社を問わず、こうした社員一人ひとりの長期的なキャリアビジョンに応じた成長機会が用意されているのだ。
その他、働き方の観点で言えば、「将来的に関西で働きたい」と考え就職活動を行った、製造ソリューション事業部の片野田 直幸氏(新卒入社2年目)の話が参考になる。
片野田もともと技術職として関西で働きたいと思っていたので、関西支社で働くことができる可能性があることは大きな魅力でした。多くの大手IT企業では、技術開発の機能が本社に集中している傾向にあり、新卒採用も東京勤務がほとんどでした。その中で、電通総研は若手のうちから支社で働くことができる選択肢も用意している点が際立って見えました。
就活生にはさまざまな理由で「◯◯エリアで働きたい」と考える人もいると思いますので、勤務地が全国にいくつかあることはポイントになりますよね。
合田労働条件や待遇面においても電通総研は魅力的ですよね。その中でも特徴的なのが、「所定労働時間が法定より1時間短い7時間で、コアタイム無しのフレックス」であること。一見すると「仕事がラクなの?」と思われるかもしれませんが、実際は限られた時間で成果を出すことが求められるため、むしろ効率的で計画的な働き方が必要です。
もちろん、プロジェクトの進行状況に応じて残業することもありますが、よりプロフェッショナルな働き方が身につく環境だと感じています。また、給与水準がSI業界内でも高めに設定されており、生活が安定することで、仕事に専念できる環境が整っていると実感しています。
それぞれの話から、関西支社ではキャリアパスだけでなく、働き方や待遇においても本社同等の環境が整っており、社員一人ひとりの状況や志向に合わせて柔軟な働き方を実現できる風土があることが見えてきた。
「まずはやってみる」のカルチャーに、手厚いバックアップ体制
では、若手社員が「やってみたい」と新たな挑戦に手を挙げたとき、関西支社ではどの程度の裁量が与えられるのだろうか。電通総研では、若手社員の新しい挑戦を積極的に支援するカルチャーが根付いていることが、これまでの取材では明らかになっているが──。
その答えは、梅本氏と合田氏のエピソードによって明らかとなった。
HCM事業部の梅本氏は2023年9月、近畿大学の2年生向けキャリア教育イベントに登壇。普段は統合HCM(Human Capital Management)ソリューションの導入コンサルタントとして顧客と向き合う彼女が、なぜこのような機会を得ることができたのだろうか。
梅本日々の業務をきちんとやり遂げている前提ですが、上司との雑談の中で「こんな挑戦をしてみたいんです」と伝えてみると、その場ですぐに「自分の実になることなら、是非やっておいで」と背中を押してもらえたことがあります。
電通総研には全社的に「やりたい」と手を挙げた社員を応援するカルチャーがありますが、関西支社の場合は本社と比べて人数が少ない分、特に承認までのプロセスがよりスピーディーだと感じますね。
この挑戦を支えるカルチャーは、営業の最前線でも見てとれる。入社2年目の合田氏が手がけた基幹システムの保守ベンダー切り替え案件はその象徴的な例だ。既存のベンダーから乗り換えを検討する顧客に対し3社が競合。電通総研は価格面で劣勢に立たされていたとのことだが。
合田お客様からは「価格は他社の方が安い」と言われ、一時はお客様と連絡が3日間途絶える場面もありました。技術部門からも「この案件、大丈夫なの?」と心配の声が上がる中、正直、自分も不安でした。しかし、ここで手を引いてしまったら受注の可能性がゼロになってしまう。それだけは避けたかったんです。
そこで合田氏は、自身の判断で顧客に「15分でも30分でもいいのでお時間をいただけませんか」と直接会社訪問を行い、面談の場を設けた。
一見、大胆に見える決断だが、その背後には電通総研の確かな支援体制がある。提案プロセスでは技術部門と営業部門が連携して内容を磨き上げる。その後、部長による「レビューボード」でスケジュールや見積もりの妥当性、顧客の懸念事項への対応策、提案資料の完成度が厳密にチェックされた。
合田こうした準備のおかげで、お客様が重視されていた、「企業の経営判断を担う基幹システムの保守を任せられるのか」という不安を、支援事例を交えながら作業内容や見積の根拠を説明していくことで一つずつ解消していきました。それが最終的に受注につながったのだと思います。
小寺澤すごいよね。私は技術職だけれど2年目の頃はそこまでできなかったですから。一人で商談をまとめるなんて。
合田私の営業努力、と言いたいところですが(笑)、会社の体制、周囲のサポートがあってこその成果なんです。
1人でお客様と向き合う機会を与えられた当初は不安だらけでしたが、それが大きな気づきにつながりました。先輩と一緒だとカバーしてもらえる安心感がある反面、理解が曖昧なまま進んでしまうこともあったんです。
一方、1人で商談に臨むことで、「ここがわかりません」と、知ったかぶりをせず、お客様に素直に質問でき、そこで得たヒントから新たな提案につながることもあります。先輩からは「若手のうちでしか許されない質問もある」と言われていたため、1人で商談に行けることは成長のチャンスだと感じています。
このように、関西支社も電通総研ならではのカルチャーをふまえて若手社員の挑戦を支えていることがわかる。年次や経験に関係なく、社員一人ひとりが裁量を持ちながら実践を通じて成長できる環境が整っているのだ。
関西でファーストキャリアを築くなら、電通総研へ
関西支社では、本社と変わらないキャリアの可能性がありながら、支社ならではの独自の強みや働きやすさがある。このような環境で日々挑戦を続けるメンバーたちだが、まだまだその仲間は募集中だ。今回集まってもらった4名は、未来の仲間に向けてどのような期待を抱いているのか。最後に、彼らから読者に贈るメッセージを紹介しよう。
小寺澤私たちの仕事は日々新しい課題との出会いの連続です。複数のプロジェクトを同時に進めたり、予想外の事態に対応したり。そういった意味で、「刺激がほしい」「成長したい」という意欲的な人には最適な環境だと思います。特に変化を楽しめる人、新しいことに積極的に挑戦したい人と一緒に働けることを楽しみにしています。
片野田技術職の立場からすると、第一線のスペシャリストと共に大規模プロジェクトに携われる環境は本当に魅力的です。専門性の高い技術に興味がある人、経験豊富な先輩たちから学びながら成長したい人には、きっと充実した場所になると思います。
梅本先輩たちのキャリアを間近で見られることが、私にとって関西支社の大きな魅力です。マネジメントの道を選んだ人、技術を極めた人、新しい分野に挑戦した人など、多様なロールモデルがすぐそばにいる。将来のキャリアに悩んだり、迷ったりしている人にとって、こうした先輩たちと日常的に対話できる環境は、きっと大きな励みになると思います。
合田営業職の特徴は「自ら考え、行動する」機会が豊富にあることです。もちろん、OJTで先輩の丁寧な指導も受けられますが、自分で考えた戦略で新しい挑戦ができる。そんな主体的な行動を支援してくれる環境があります。自分のアイデアを形にしたい人、お客様と向き合いながら成長していきたい人と、ぜひ一緒に働けたらと思います。
最後に、学生が抱きがちな支社配属への疑問や懸念を、電通総研の関西支社を事例に整理した。その概要を以下の表にまとめたのでご覧いただきたい。
今回の取材を通じて、少なくとも、電通総研においては本社と同等の環境が整い、さらに支社ならではの“近さ”やフランクな雰囲気が社員一人ひとりの成長を支えていることがわかった。今回の取材が、支社配属に不安を抱く学生たちのイメージを少しでも更新するきっかけとなれば幸いだ。
次回は広島支社を訪問する。中部・豊田支社と同様、大手自動車メーカーのお膝元という立地には、どのような“地方都市の独自性”が息づいているのか。現地で若手社員たちの生の声を聞き、新たな発見をお届けする予定だ。こうご期待。
こちらの記事は2025年01月14日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
執筆
山田 優子
写真
藤田 慎一郎
編集
大浜 拓也
株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。
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