「起業家かどうかは問題じゃない。世の中の変革にコミットする」会社のリソースをHackする、イントレプレナーの生き方
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次世代リーダー候補の圧倒的な成長機会の提供を目的とし、創業期の台湾事業でサービス企画から実装までを体験してもらいます。プログラミング研修、滞在費などすべてNPで負担して、みなさまにお届けする極上のコンテンツ。その舞台となる台湾事業の若手事業リーダーにお話を伺った。
台湾事業の成功要因と「リーダーシップ」の在り方
直近約1年半で、海外視察・進出国の決定・支社立ち上げ・サービスローンチまで走り続けてきているかと思いますが、現在の台湾事業の状況を教えてください。
角元様々な検証が一通り終わり、台湾の大手EC企業への導入も数多く決まってきていたり、ユーザーのリアクションや支払い状況的にも、事業をスケールさせられるイメージをすごく持てて来ています。ここからはさらに投下リソースを増やして、本格的に事業と組織の拡大に向けて動いていこうと考えています。
とんとん拍子で進んでいるんですね!成功要因はなんだったんでしょうか。
角元まずは、リソース面が豊富なことですね。お金、優秀人材、国内の既存事業を通じて得たノウハウや知見が集まりやすいのは大きいと思います。事業創造の経験を持つ経営陣たちと普段からコミュニケーションがとれることも、とてもありがたいです。
あとは、自分も含めた海外事業メンバーが想像以上に成長していることですかね。本社からは信頼され完全に任せてもらえているため、自分たちしかいない、自分たちでやるしかない環境です。だからこそ、メンバー間で知恵を持ち寄り、考えながら行動することができます。熱量の高いメンバーと一緒に走れていることが一番大きいと思います。
日本企業の海外進出でうまくいかないケースも多いと思います。ネットプロテクションズ(以下、NP)が台湾進出でうまくいっているのはなぜでしょうか。
角元海外進出でうまくいかないケースって、本社側が自分たちのやり方を押し付けているケースがあるのかもしれません。
あるいは、逆に現地のやり方に合わせすぎて、自分たちの持つ本来の理念やポリシーを失ってしまうケースもあるのかも。NPは、自社の思想を持ちつつも現地に合わせる、というバランスが良い感じなんじゃないかと思います。台湾市場においては後払いサービスが存在しないので、現地メンバーの意見を取り入れつつ、進めています。
なるほど。本社で意思決定しすぎるとうまくいかないというケースは想像にたやすいですね。NP台湾支社と本社側(とくに経営陣)はどんな関係性なんでしょうか。
角元意思決定はかなり任せてもらっています。ありのままの情報をすべてオープンに伝えているため、意思決定時には同じような結論に至りやすいですし、何かが漏れていた場合でも、それをすり合わせて修正できるので、とてもやりやすいです。本社の経営陣たち自身が、周囲から無理と言われた事業を創り上げた経験があるため、メンバーの気持ちがわかるということがあるんじゃないかと思います。
角元さん自身がメンバーに関わる上で、意識していることはありますか。
角元「リーダー」として、気を張るようなことはとくに何もしていないです。人によって強み弱みは違うので、協力し合えるチームにしたいと考えていて、自分自身もなんというか、自然体でいます(笑)。素が出せているのは、立場や国籍などでコミュニケーションの仕方などを区別しない、フラットな組織文化があるからだと思います。
事業を進める上での中心メンバーは必要ですが、誰か一人がリーダーである必要性はないと思います。むしろ、一人が中心となって意思決定をしていくのは観点も偏って危険なことが多いと考えます。立ち上げ初期は、僕含めた数人でゴリゴリ進めていた部分もありましたが、採用・セールス・システム開発など、どの領域でも必ず複数人が関わることが大事でした。今はメンバーも20人近くまで増えてきましたが、それぞれが各分野をリードしつつも協力しあって物事を進められています。
利益と慈善性、両方大事にしたい
NPのビジネスモデルの面白さや意義はどこに感じますか?
角元決済領域で、しかも「後払い」というのは、一見地味に感じます。ですが、自分たちでリスクを取り、性善説でデータを集め、物事を円滑にするという姿勢、それができることによって生まれる価値。これって決済というよりは、「信用」を創り出すことだと思っていて、ここに魅力を感じています。独特な考え方、独特なやり方、ストック型のビジネスモデル、このあたりがそろっているのがすごく面白いなあと思います。
リスクが高い「後払い」ビジネスで、まずは全員信じてみる、なんて普通やらない。でも、常識にとらわれずにやってみると、そのリスクの線引きが少しずつわかってくる。そして、諦めずに取り組み続けることで、だれも生み出せなかった「信用」を創り出せるようになった。これはすごく意義が大きいことだと思います。
今後は、例えば金融領域にも展開していきたいと考えていますが、既存のビジネス構造を見ているとサービス提供者が「お金を得る」ための構造に寄り過ぎていると感じることがあります。利益を稼ぐだけがビジネスの目的ではないんじゃないかな。利益も慈善性も両方とも大事にしてやっていきたいです。
面白いですね。そのあたりもう少し深掘りしたいです。そもそもビジネスの意義を何だと考えていますか。
角元ビジネスの意義は、ビジネスを通じてそこから生み出される価値を大きくしていけることだと考えます。資本は、価値創造の手段。一方で、人が自分や家族を養うためにお金を稼ぐように、より関係者が多い企業が利益をより重視することは、当然なことだとも感じます。ただそれが行き過ぎると、例えば「晴れた日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」みたいなビジネスになってしまう。そういうビジネスはかっこよくないと思っています。雨の日にこそ傘を渡してほしいし、渡したいと思っています。
お金を稼ぐのがかっこいいと思っているのであれば、それもいいと思います。誰でも根源的に自分の立場を確保したいという欲求やパワーを得たい欲求とかがあると思います。ただ一定そこへの自信が持てれば、それだけじゃないものを求めようとする人もいるんじゃないかな。
最近だと、お金を稼ぐのも大事だが、自分のやりたいことをやる人が増えていたりする。そういった人が多い組織が増えてくると、時代的な変化が起きてくるのかも。絶対に達成したいという志をもった人が輝ける環境がNPにはあると思います。
「働く」とは世の中にコミットすること
少し達観したような仕事観を持たれているように感じます。就職活動時から、社会的意義の高い事業に携わりたいと考えていたのですか。
角元就活を始めた頃は、とくに何も考えていませんでした。僕は理系院生だったので、周りはほとんど研究室の推薦で就職をしていく人ばかりでした。そんな中、たまたま参加したサマーインターンで自分の知らない世界を知ってからは、情報集めが大事だと考え、いろんな人に会って話を聞き始めました。
その中で仕事に求めるものとしてイメージできたのが、部活やバイト、サークルと似た感覚です。自分が熱中できて充実感を味わえる、そんな仕事を探したいと思いました。結果、事業づくりがしたいという結論に行き着き、それができる会社を探していました。いわゆる、成長ベンチャーで裁量が大きく風通しが良くて等といった軸だけでなく、大企業のように使えるリソースが潤沢かといった観点でも見ていました。
もう一つ、「意義」も大事で、企業としてなにを大事にして何を目指しているかも重要視していました。NPに出会った時、すぐに第一志望になりましたね。
社内起業家・角元さんから見て、NPの経営陣はどんな存在ですか。VC的な存在なんですかね?
角元意義のあるものをつくりたい、という思いがひしひし伝わってきます。その思いにはすごく共感するし、だからこそ台湾事業もすごく応援されているようにも感じます。経営陣の言動は一致していますし、だからこそ信頼もできます。まあ僕からしたら、自分の人生を投下してるわけなので、それに足る会社なのかどうかはしっかり見させてもらっています(笑)。
自分たちの目の前にコミットしたいものがあって、信頼できる経営陣やメンバーがそこにいて、シンプルにやりたいことを一緒にやっている、というそんな感じです。一緒に世の中にコミットする、良きパートナーですね。
そして、僕らが台湾で採用している時もそういう目線で採用しています。その人の人生をかける場所として、本当にいい場所なのか。お互いに幸せになれる人しか採用したくないですからね。採用にかけるここの思いの強さは、他社と比較してもユニークなんじゃないかな。
世の中にコミットする、本質的に「働く」とはそういうことかもしれませんね。その意義を最大化できるのが、たまたま今の環境だったんでしょうね。それって、最高に幸せなことですね。
NPの事業・価値観を世界に広げていくことの意義
今後の事業展開について、なにか考えていることがあれば教えてください。
角元自分たちが描く理想やビジョンが世界でどれぐらい通用するのか試していきたいですね。そのうち、ネットワークや知見など、いろんな国でサービス提供しているからこそ出せるシナジーが生まれてくると思います。例えば、「信用がないからできない」ということがたくさんありそうな国をまたぐ事業、貿易や旅行領域などでもやれることがたくさんありそうですね。組織面においても、NPの価値観を世界に広げていきたいと考えています。
NPの価値観が世界に広がっていくと、世界にはどんな好影響がありそうですか。
角元「性善説で、ヒトを疑うことなくポテンシャルを信じて、フラットな組織構造で可能性を最大化する」。これは、何もNPだけが特別に持っている価値観ではなく、同じようなことを考えている人は世界にも一定数いるのではないかと考えます。
事業面以外で言うと、それに共感してくれる人たちが幸せに働ける場をつくるのは意義がありそうですね。人間の本質的なところを大事にしているからこそ、国内外問わずきっと仲間がいるんじゃないかなと思います。少なくとも台湾にはいました(笑)。冒険的な楽しさがありますね、海外に出るということには。
世界中で果たして、どれぐらいの人が共感するのかは分かりませんが、少なくとも僕らがいいなと思っているこの価値観を広げていきたいです。これって、後払いの決済にも近い気がして、「クレカでいいじゃん」じゃなくて、「後払い使いたい人もいるよね」と。たとえマジョリティじゃなくても、必要とする人がいるのであれば、そこを満たしにいきたい。そういう人も生きやすい世の中にしていきたいです。
そのあたりは結構NPの特徴的な考え方なのかもしれないですね。海外進出する企業って、面を抑えにいくことを普通狙うと思います。一方で、NPは良い価値観だから実験的に広げてみていいと思ってくれる人に使ってもらおう!というスタイルなのかもしれませんね。
偶然性が可能性を広げる
日本での経験は、海外事業立ち上げに対してどういった影響を与えていますか。また、特定の領域やポジションに留まることなく、社内起業家として行動され続けている角元さんは、どのようにご自身の経験を選択されているんですか?
角元日本での新規事業立ち上げの経験は、0から作る時の勘所や自信という意味で今にすごく活きています。採用、研修とかは入社時は全くやろうと思っていなかった領域でしたが、先輩に誘われてやってみて、結果的にすごくよかったです。この経験がなかったら、きっと海外での組織づくりはもっと苦労したと思います。
何かを選択するとき、8割は自分の中でやろうと思うことは決めています。残りの2割は、偶然性を意図的に選択に入れていますね。採用、研修も偶然。台湾という進出先も偶然から見つけられました。
偶然のチャンスをつかむことは、一定の余裕というか、遊びがないと出来ない気がします。8割方は自分が考えて自信を持って選択しますが、残りの2割にこそ自分の知らない世界があったりするので、僕はその可能性を広げることを楽しみたいですね。今後の事業やキャリアも描いているものはありますが、想定外の出会いや機会を楽しみつつ、自分自身の可能性を広げていきたいです。
最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?また、台湾インターンにくる学生に一言お願いいたします。
角元ヒト・モノにちゃんと向き合って影響を与えられる人、そして、またその結果と向きあって自分自身を変えていける素直さを持った人と一緒に働きたいですね。
台湾に存在しない市場をつくっていくプロセスなので、かなり不確実性は高いです。そんな環境だからこそ得られることがたくさんあります。面白いと思うことをぜひ一緒にやりましょう。あまり考えすぎずに、ちょっとでも心が動いたらすぐに応募してほしいなと思います。
こちらの記事は2019年06月13日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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