ファーストキャリアの選択は、戦略的投資──新卒向け・FastGrow取材記事まとめ8社
ファーストキャリアの選択は、戦略的投資だ。
最適な環境を選べば、20代の成長曲線は急激に跳ね上がる。 しかし、その判断には慎重な分析が必要である。
今回紹介するのは、FastGrowが過去に取材を実施してきた急成長ベンチャー / スタートアップ8社。 彼らは、若手人材の潜在能力を最大化する環境を提供している。
この企業群が織りなすエコシステムは、あなたの才能が開花する最適解を示唆することだろう。
各社の特徴を精査し、共鳴する企業文化を見出せば、詳細な取材記事で知見を深めよ。
ここに、あなたのキャリア戦略の礎がある──。
- PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
- EDIT BY TAKUYA OHAMA
突き抜けたくば、エネルギーレベルの高い環境に身を置くべし──ソルブレイン

「エネルギーレベルの高い環境に身を置くことで、人は成長する」。
ソルブレイン代表取締役の櫻庭 誠司氏は、若手のポテンシャルを最大限に引き出す環境作りについてこう語る。同社では、20代の若手が驚くほど大きな裁量と責任を持ち、ビジネスの最前線で活躍している。
その象徴が、入社わずか3年目で事業開発の中核を担う亀田 朋花氏だ。
亀田私のチームには、私より年上で経験豊富なメンバーたちがいます。その中で自分の決断が事業全体に影響を与える。この責任の重さと、成長のスピード感は他では味わえないと思います。
亀田氏は、BizDevとして広告運用から顧客管理まで幅広い業務を統括。彼女の決断が、数億円規模のプロジェクトの成否を左右することもある。
櫻庭氏は若手を育成する上で「エネルギーの総量」という概念を重視している。これは個人の表面的な能力評価を超え、内に秘められた成長力を引き出すことにフォーカスしている。
櫻庭エネルギーの総量が高い若手は、与えられた機会を最大限に活かし、急速に成長する能力を持っています。我々はそのポテンシャルを見抜き、適切な挑戦の場を提供することで、彼ら彼女らの成長を加速させているのです。
ビジネス経験が浅いにもかかわらず、最新のAIやデータ分析技術に対する理解やキャッチアップが早い若手が、短期間でソルブレインの事業成長を支えている事実がこれを裏付けている。
ソルブレインは若手がビジネスの中核を担い、リーダーシップを発揮できる場を積極的に提供している。この環境が、若手の潜在能力を引き出し、ビジネスの最前線で活躍する人材を育成しているのだ。エネルギーレベルの高い環境、それはすなわちソルブレインのような場所を指すのだろう。
櫻庭氏が考える、若手ビジネスリーダーに欠かせないマインドや実践論。同じく若手がオーナーシップを持ち事業を加速させているUPSIDERの代表・宮城氏との対談記事から、ぜひ学びとってほしい。
カオスを楽しめる人こそ、大きく飛躍できる──kubell

「カオスでぐちゃぐちゃなところに入るほうが自分にチャンスが回ってくる可能性が高い」。
kubellのCEO・山本 正喜氏は、若手社員の可能性についてこう語る。この言葉通り、kubellは新卒に驚くほど大きな裁量と責任を与え、急成長の機会を提供している。
その証左として、2022年入社の石井 勇輝氏の例がある。新卒1年目でインサイドセールス部門でトップの業績を上げ、2年目には早くも2023年入社の新卒社員の育成を担当するリーダーに抜擢された。
kubellの魅力は、経営層との近い距離感にもある。新卒社員は役員から毎月フィードバックを受ける機会があり、COOの福田 升二氏自らが若手の育成に積極的に関与。経営の視点を学びながら、質の高いPDCAサイクルを回せる環境がある。
「役員直下」「新規事業立ち上げ」「経営を学ぶ」。これらの重要な役割を、新卒や第二新卒が担う。3〜5年で事業の立ち上げや責任者を任されるスピード感は、他社では味わえないだろう。
読者もご存知『Chatwork』を軸に、BPaaS事業やAI事業など新規事業を次々と立ち上げるkubell。この多様な事業展開が、若手に幅広い挑戦の場を提供している。
「働くをもっと楽しく、創造的に」。このミッションの下、kubellは日本の中小企業のDXを実現し、社会課題の解決に挑む。年間売上高成長率+43.1%という急成長の中、自分の頭で考え、手を動かして素早く仮説検証を繰り返す。その過程で、正解へとたどりつく力が磨かれていく。
「世界をもっと良くしたい」。その想いを、kubellは若手の力で実現しようとしている。カオスを楽しみ、チャンスを掴み取る。そんな挑戦者たちが、ここで次々と誕生している。あなたも、その仲間に加わってみないか。
「全員一流」のマインドでFinTechに革新を──シンプレクス

「生意気な若者よ、10年で私を超えてみないか?」──。
これは、シンプレクス株式会社の共同COO助間 孝三氏による、若手への挑戦状だ。「日本発のイノベーションを世界へ向けて発信する」という理念を掲げるシンプレクスは、FinTechを基軸としたITコンサルティングファームとして業界をリードしている。
同社の特徴は、若手に大きな裁量と責任を与える文化にある。2017年新卒入社のU氏は、わずか入社2年目で開発プロジェクトのリーダーを任された。さらに驚くべきことに、20代の社員が数十億円規模のプロジェクトを任されるケースも珍しくない。
金子 英樹CEOは「全員が一流のプレイヤーであれ」という概念を掲げ、この価値観が社内に浸透している。新卒採用の段階から「5DNA」と呼ばれる行動規範を明確に伝え、「Mutual Respect」の精神に基づいた、社員同士が互いの才能を認め合い尊重し合う環境が整っている。
「Biz×TechでDXを支援」をミッションに掲げるシンプレクスは、ビジネスとテクノロジーの両面に精通したプロフェッショナル集団を目指している。この刺激的な環境で、あなたの可能性を最大限に引き出し、世界に向けたイノベーションの発信に貢献する準備はできているだろうか。
シンプレクスは、あなたの挑戦を待っている。
若手こそ、BtoBイノベーションの波に乗れ──LayerX

「若い人にこそBtoBのスタートアップへの就職を勧めたい」。
LayerX代表取締役CEO・福島 良典氏のこの言葉は、同社の姿勢を端的に表している。「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションを掲げるLayerXは、法人支出管理サービス『バクラク』を展開するSaaS+FinTechスタートアップだ。
福島 皆さんが"当たり前"に思っている体験は、BtoBの世界ではイノベーションと捉えられるものだが、十分に実装されていない。ここに、みなさんの感性でイノベーションを起こすチャンスがある。
LayerXの特徴は徹底した情報共有にあり、社内の意思決定に関するドキュメントは全て誰もがアクセス可能。いつでもどこでも学びや刺激を得られる状態となっている。
新卒採用責任者の一ノ宮 翔氏はこう述べる。
一ノ宮社内にあるノウハウを全部吸収できたら相当なビジネスパーソンになれる。とても有用な情報が常に流れているのは、LayerXならではです。
そしてもちろん、若手の抜擢も積極的だ。新卒エンジニアとして同社にジョインした白井 清貴氏は、入社後すぐにバクラクプロダクトの開発に携わり、新規プロダクト『バクラク請求書発行』の立ち上げにも参加。若手ならではの視点で顧客体験の改善に貢献している。
一ノ宮『できる/できない』で考えていても何も前に進まない。やってみるしかない。失敗から学び、次の成功につなげることが大切です。
LayerXは、BtoB、Fintech、SaaSといった最先端領域で挑戦を続け、若い感性を求めている。徹底した情報共有と失敗を恐れないチャレンジ精神。それがLayerXという場を特徴づけている。若手イノベーターに欠かせないマインドと実践の場を、ここに見出せるだろう。
社会を善くする。その意志を持つ若手が輝く──ユナイテッド

「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」このパーパスを掲げユナイテッド株式会社は、若手社員の可能性を最大限に引き出す独自の企業文化を持っている。
代表取締役の金子 陽三氏は若手社員への期待を次のように語る。
金子若手のみんなには、なるべく早いタイミングで、取締役や社長のステップを歩んでいってほしいです。
この言葉通り、ユナイテッドでは若手社員に大きな裁量と責任を与える。その代表例が、小畑 暁史氏だ。新卒2年目でグループ会社イノープの事業責任者に抜擢された小畑氏は、営業未経験ながら1ヶ月目で大型顧客を獲得。単月数百万円の売上を計上するという成果を上げた。
ユナイテッドの成長の秘訣は、独自の人材育成プログラムにある。新卒1〜2年目の社員を原則としてDXコンサルティング部門に配属し、高いビジネス戦闘力と人材マネジメントスキルを短期間で身につけさせる。さらに、2〜3年目の若手社員にグループ会社の事業責任者を任せるなど、早期から大きな挑戦の機会を提供。経営陣や先輩社員からの手厚いサポート体制も整っており、若手社員が安心してチャレンジできる環境が整備されている。
社会貢献への強い思いも、ユナイテッドの特徴だ。2020年に同社に新卒入社し、現在はグループ会社ココドルで事業責任者を務める星谷 友美氏は次のように語る。
星谷社会貢献したいという思いと事業をどう同期させていくかを日々考えながら仕事に取り組んでいます。
ユナイテッドは、若手の挑戦を全力で支援し、社会の善進を加速する。そんな環境で、あなたも自身の可能性を最大限に引き出してみないか?
若手の挑戦が産業を変える──ラクスル

ラクスル株式会社は、伝統産業にインターネットの風を吹き込み、産業構造の革新に挑む企業だ。「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンのもと、印刷、広告、物流といった分野で大胆な変革を推進している。
同社の特筆すべき点は、若手社員への大きな期待と権限委譲だ。代表取締役社長CEOの永見 世央氏は次のように語る。
永見兼ねてより、新卒メンバーが長くコミットし、活躍することで将来的にラクスルの幹になっていくはずだという仮説がありました。
この言葉通り、ラクスルでは若手に重要な役割が任されている。新卒社員を含む若手人材の成長と活躍を重視し、彼らに大きな機会を提供することで急成長を遂げている。
永見氏は「経営の打席に、早く多く立つべき」とも述べており、若手社員に早期から経営的な視点を持って仕事に取り組むことを奨励している。この環境下で、新卒社員は入社後すぐに重要なプロジェクトに携わり、大きな責任を任されることも珍しくない。
同社の元COO・福島 広造氏は、過去に新卒にとってのラクスルの魅力をこう語っていた。
福島年間の売上規模が数千万円のものから、60億円のものまで、小さなグロースの弾がたくさんある。事業の数が多いからこそ、ポテンシャルのある新卒の方にも、1つの事業全体を任せざるを得なくなるんです。
一方で、大きな産業をカテゴリーに選定しているので、どれも100億円規模の売上に伸びるポテンシャルを秘めています。若手でもBizDev(事業開発)のロールを一気通貫で担えて、大きなインパクトを出せる可能性のある、正直かなり恵まれた環境だと思いますね。
ラクスルは、若手の挑戦心と創造力を原動力に急成長を遂げている。あなたも、この環境で産業構造を変える大きな挑戦に参加し、自身の成長と社会へのインパクトを同時に実現できるかもしれない。
20代社員が億単位の商談を主導──Works Human Intelligence(WHI)

Works Human Intelligence(WHI)は、日本の働き方改革の最前線に立つHRテック企業である。大手企業向け統合人事システム『COMPANY』を提供し、テクノロジーを駆使して日本の「はたらく」を変革している。
WHIの魅力は、若手への大胆な権限委譲にある。社員の8割以上が20〜30代という若さあふれる組織で、入社間もない社員にも大きな裁量が与えられる。その成果は、入社2年目の社員が主導し、わずか3名のチームで総額1億円の受注を達成した事例に如実に表れている。
代表の安斎 富太郎氏は社員の成長意欲の高さを評価し、こう語る。
安斎社員の"成長意欲"が非常に高い。彼ら彼女らは、「私はこうしたい」という意志を持っているので、経営者としてはそのためのサポート環境を用意するだけで良いんです。
WHIの企業文化を特徴づけるのは「Fair Treatment & Equal Opportunity」の理念と「Work fun!」の価値観だ。前者は成長と成果の公正な評価と還元、そして平等な機会提供を意味し、後者は遊び心を持って仕事を楽しむ姿勢を表している。
そして新卒社員の挑戦機会も豊富だ。入社半年で大企業の管理職との商談を任されるなど、早期から重要な職務を担当。社歴に関わらず、難度の高い大規模プロジェクトへの参画も可能である。
WHIのミッションは「全てのビジネスパーソンが「はたらく」を楽しむことができる社会の実現」。この志のもと、日本を代表する大企業の人事システムを支え、働き方改革や人材戦略の革新に貢献している。
技術力と顧客基盤を強みに急成長を遂げるWHI。個人の成長と事業の拡大を両立させる環境が整っている。日本の「はたらく」を変革する最前線で、君の力を試してみないか。
世界を舞台に、新卒から挑戦者へ──テラチャージ

テラチャージは、電気自動車(EV)充電インフラサービスで「日本発、世界一」を目指す企業だ。グローバル市場での戦いを前提に創業され、若手社員に大きな裁量と挑戦の機会を提供している。創業者で代表取締役社長の徳重 徹氏は次のように語る。
徳重今こそ、日本全体がもう一度立ち上がる時です。テラチャージはその先頭に立ち、日本人の誇りを蘇らせます。
この言葉に象徴されるように、同社は若手の力を最大限に引き出す環境を整えている。その一例が、当時入社3年目で インドの現地法人COOに抜擢された中川 耕輔氏だ。中川氏は「今日の1日は来年100倍の価値がある」という言葉を胸に、圧倒的なスピード感で事業を推進している。
そんなテラチャージの特徴的な文化として、4つのvalueがある。
- Think from ideal / 理想から考える
- Challenge for innovation / イノベーションへの挑戦
- Immediate Action / 迅速なアクション
- Ownership & Commitment / オーナーシップをもってやり切る)
メガベンチャーになるべく、この独自の企業文化が急成長の原動力となっているのだ。また、「テラ小屋」と呼ばれる育成環境では、短期間で世界で戦える事業家を生み出すための修羅場体験を意図的に作り出している。
こうした環境のもと、新卒社員には早期から重要なプロジェクトに携わる機会が与えられる。挑戦に失敗は付きもの、という前提の上、試行錯誤や失敗を許容しているという。「前例のないビジネスで正解をつくっていくことが大切だ」という考えのもと、若手社員の活躍を後押ししているのだ。
テラチャージのビジョンは「日本発、世界一のメガベンチャーを創出」。新しい社会インフラの構築を目指している。徳重氏は目標をこう語る。
徳重普通だと考えられない"世界初"を成し遂げる会社をつくりたい。
世界を舞台に挑戦したい方にとって、テラチャージは理想的な環境だ。あなたも、日本発のグローバル企業で世界を変える挑戦者になってみないか。
こちらの記事は2024年10月03日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
写真
藤田 慎一郎
編集
大浜 拓也
株式会社スモールクリエイター代表。2010年立教大学在学中にWeb制作、メディア事業にて起業し、キャリア・エンタメ系クライアントを中心に業務支援を行う。2017年からは併行して人材紹介会社の創業メンバーとしてIT企業の採用支援に従事。現在はIT・人材・エンタメをキーワードにクライアントWebメディアのプロデュースや制作運営を担っている。ロック好きでギター歴20年。
おすすめの関連記事
現場にいる者こそが、意思決定者──年次も経験も関係ない!UPSIDERで非連続成長を担うのは「一次情報を最も知る者たち」だ
- 株式会社UPSIDER 執行役員 / VP of Growth
インターンわずか3ヶ月で、経営者に囲まれたプレゼンの舞台へ──アメリカ帰りの慶應生がスタートアップで掴んだ成長のきっかけ
- エクリプス・フーズ・ジャパン株式会社 代表取締役
急成長企業の5つの鉄則──隠れテック企業・出前館に見る、挑戦と革新の舞台裏
日本のビジネスパーソンも、自身の価値を「デューデリ」しよう──市場価値を最大化させる“投資家的”キャリア思考法を、日米の比較に学ぶ【対談:STUDIO ZERO仁科&渡辺千賀】
- 株式会社プレイド STUDIO ZERO 代表
「実際、支社と本社って“違い”がありますよね?」──新卒が抱く配属の悩み。電通総研・関西支社の答えが意外すぎた
- 株式会社電通総研 技術統括本部 エンタープライズ第二本部 エンタープライズ開発ユニット ITコンサルティング2部
「支社配属=密度の濃さ?!支社だからこその強みがここには実在する」──就活生が気にするキャリアプラン。電通総研・広島支社に聞いてみた
- 株式会社電通総研 技術統括本部 バリューチェーン本部 PLM第4ユニット
徹底的な「憑依力」でキャリアを拓く──エンプラセールスからデロイト、VCを経て起業。Matilda Books百野氏が実践する“自分自身の売り方”
- 株式会社Matilda Books 代表取締役
「修羅場に挑む。これが最短の成長ルート」──30代以降のキャリアを決定づける、“二度と手に入らない資産”の使い方
- 株式会社ソルブレイン