連載資金調達の週報
AI活用のバスケ上達サービスやイヤホン型会話デバイスなど──押さえておきたい資金調達ニュース【〜7月22日】
資金調達が活況となり、日々のニュースが溢れている。
全てを追いきれない読者のために、FastGrowでは週次で国内外スタートアップの資金調達ニュースを紹介。
今週も日本から3社、海外から2社をピックアップした。
2018年7月16日〜2018年7月22日分過去の週報はこちら
- TEXT BY MASUMI OSAKI
- EDIT BY KAZUYUKI KOYAMA
BONX: ヒアラブルデバイスを活用した会話サービス
資金調達概要
調達額 |
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4.5億円 |
調達先 |
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リコー |
サービス概要
独自開発のイヤホン型デバイスとアプリケーションを組み合わせたコミュニケーションサービス「BONX」。
スマホにBluetoothを接続する仕組みで携帯電波の入るところであれば、遠距離や悪天候でも会話ができる。人の声だけを高精度で検知する機能や、接続が切れても自動的に再接続処理を行う機能を搭載。もともと「スノーボード中に仲間と話したい」というニーズから生まれたサービスのため、アクティビティ中の使用にも向いている。
2017年12月にはビジネス用途での会話サービス「BONX for BUSINESS」もリリースした。
TECHFUND: ブロックチェーンアプリの開発支援ツール
資金調達概要
調達額 |
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1.2億円 |
調達先 |
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野村ホールディングスのCVC |
ユナイテッド |
インフォテリア |
西川 潔氏 |
竹内 秀行氏 |
個人投資家数名(第三者割当増資) |
西武信用金庫 |
日本政策金融公庫(融資) |
サービス概要
エンジニア向けのブロックチェーンアプリケーションの開発支援ツール「ACCEL BaaS」を提供する『TECHFUND』。
ACCEL BaaSではAPIを通じてウォレット作成や残高確認、送金を始めとしたブロックチェーンアプリケーションの基本となる機能を簡単に実装できる環境を提供。よく使われるスマートコントラクトをテンプレート化することで、開発の敷居を下げる。
同サービスはブロックチェーンへの期待が高まる一方で、実装難易度や学習コストが高いためにアプリケーションの開発が進んでいない状況を改善するために開発されたもの。運営元のTECHFUNDはもともと、お金の代わりに技術を投資する「技術投資」によってスタートアップを支援する技術投資ファンドとしてスタートした企業だ。
Next Branders: リラックススタイルを提案するD2Cブランド
資金調達概要
調達額 |
---|
5000万円 |
調達先 |
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ANRI |
有安伸宏氏 |
佐藤裕介氏(第三者割当増資) |
日本政策金融公庫(融資) |
サービス概要
肌へのストレスを徹底的に排除したパジャマやウェアなどを扱うライフスタイルブランド「Foo Tokyo」を展開する『Next Branders』
世界的ブランドから愛用される日本のテキスタイル工場、実績のある縫製工場とタッグを組み、商品の企画から販売までを自社で手がけるD2C(Direct to Consumer)モデルを採用。
実店舗の運用コストや在庫コストなどを排除することで、高級ブランドに比べて低価格で良質な商品を届けることを目指している。
Viz.ai(アメリカ) : 脳卒中の兆候を見つけるAIヘルスケアサービス
資金調達概要
調達額 |
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2100万ドル(5,500万ドル) |
調達先 |
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Kleiner Perkins |
GV |
サービス概要
AIで患者の画像を分析し、病気の兆候を診断するソフトウェアを開発するヘルスケアスタートアップの『Viz.ai』。
同社が最初に開発したプロダクトは患者の脳画像を分析し、脳卒中の病態となるものを発見した場合に自動で専門医へ通知を送るというもの。
従来より早く専門医が治療に移れるようにすることで、患者の生存率を高めることが期待されている。
NEX Team(アメリカ): AI活用のバスケ上達サービス
資金調達概要
調達額 |
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400万ドル |
調達先 |
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Charmides Capital |
Mandra Capital |
Steve Nash |
Jeremy Lin |
Sam Hinkie |
Mark Cuban |
Dani Reiss |
サービス概要
バスケットボールのシュートフォームを撮影することで、さまざまなデータをトラッキングして上達につながるためのフィードバックをくれるアプリ「HomeCourt」。
このアプリで必要なのはiPhoneだけ。
特殊なセンサー等は不要で、シュートのシーンを撮影して起きさえすれば、シュートを打った位置や軌道、ジャンプの高さ、体の位置、ゴールの成否などを自動でトラッキングしてデータを割り出す。
今週は計5社の調達状況を紹介した。今後も、FastGrowでは週次で調達状況を発信していく。
こちらの記事は2018年07月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
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執筆
大崎 真澄
編集者。大学卒業後、建築設計事務所、デザインコンサル会社の編集ディレクター / PMを経て、weavingを創業。デザイン領域の情報発信支援・メディア運営・コンサルティング・コンテンツ制作を通し、デザインとビジネスの距離を近づける編集に従事する。デザインビジネスマガジン「designing」編集長。inquire所属。
1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。
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