連載急成長スタートアップを探せ!

【Vol.1:SecureNavi】T2D3を見据えられる急成長を遂げながら「未来のスタートアップ組織のデファクトスタンダード」を体現するようなカルチャー

インタビュイー
井崎 友博
  • SecureNavi株式会社 代表取締役CEO 

神戸大学卒。セキュリティコンサルティング企業にて、大手から中小企業まで、数多くの情報セキュリティ体制構築プロジェクトを手掛ける。その後、テック系スタートアップ企業にて、Webエンジニアとしてプロダクト開発を行う傍ら、新規事業開発やアライアンスなどの幅広い業務を経験し、2020年にSecureNavi株式会社を創業。ISOの国内小委員会(SC 27/WG 1)の委員も務める。

久高 拓海
  • SecureNavi株式会社 COO 

人材紹介サービスやHRスタートアップでの法人営業や商品企画を経験後、国内最大級のプログラミングスクールの法人研修サービス立ち上げに従事。事業計画の策定、法人へのカスタマイズ商品設計、マーケティング、法人営業に加え、自治体へのサービス提案、外部とのアライアンスなど幅広く経験。2021年6月に1人目社員として入社。2023年1月よりCOOとして、マーケティング部・営業部・カスタマーサクセス部・事業開発を管掌。

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「まだあまり知られてはいないが、急成長しているスタートアップやベンチャーがどこか知りたい」「なぜ急成長しているのか、少しでも秘訣を知って自社に活かしたい」

スタートアップやベンチャーに関わるビジネスパーソンであれば、一度はこのような想いを抱いたことがあるのではないだろうか?

そんな期待にお応えすべく、「まだ知名度が高いとはいえないが、急成長がゆえに、これから注目を集めていく」ホットなスタートアップをFastGrowが厳選して紹介する特集「急成長スタートアップを探せ!」。(掲載希望企業・情報提供はこちらから)

連載1回目で取り上げるスタートアップは、多くのFastGrow読者に馴染みが薄いかもしれない、セキュリティ領域で急成長を遂げているSecureNavi

セキュリティスタートアップってエンジニアしか必要なさそうだし自分には関係なさそう……高度なAIや予測技術を使ったセキュリティ対策とかよくわからないな……

そんな読者の声も聞こえてきそうではあるが、SecureNaviという会社のミッション、ビジョン、ビジネスモデルは、そのような印象からは一線を画する「文系のセキュリティ」を推し進めるものである。

そしてその「20年以上もDXが進んでいない未開の領域」で、「前年度比成長率は200%以上」(※2024年1月時点)を実現しているというから、文字通りの「急成長スタートアップ」だ。

そしてFastGrowが注目したのは、その急成長の背景を支えるSecureNaviの「人と組織の常識をアップデートするような」カルチャーである。

そんな同社の実態を、わかりやすく拝借したスライドも多く活用させていただきながら把握していこう。

そしてその急成長の背景や要因について、CEOである井崎氏、COO久高氏の取材からも紐解いていく。

  • TEXT BY YUSUKE JOHNNY NISHIKAWA
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【2分解説】DXが未浸透のセキュリティ領域で「Salesforceを目指す」。スライドでわかるSecureNaviとは?

COO久高氏が強調するには、「スタートアップとして誇れる急成長を続けている」とのこと。2022年から2024年の間で導入社数は5倍に拡大、そんな勢いの源泉をまずは探っていく。

「起業する気も、自分が会社を経営できる器だとも思っていなかった」というCEOの井崎氏が2020年に週末起業して誕生したのがSecureNavi。「文系のセキュリティ」スタートアップを標榜する彼らの主力・創業プロダクトは、ISMS・Pマークの構築・運用を効率化し、誰でも・簡単にISMS・Pマークの認証取得・運用ができるクラウドサービス『SecureNavi』だ。

事業全体を管掌するCOO久高氏いわく、「2021年ごろからPMFの手応えを持ち、そこからうまくSecureNaviらしい採用や組織づくりが進んだことが成長の要因。今ではエンタープライズ企業での導入も増えている」。

「悲しいニュースや出来事に対してすごくセンシティブに捉えてしまう性格の持ち主」(noteから引用)と自らを評する井崎氏が中心となり掲げる同社のビジョンは「悲報をなくす」。マイナスをゼロに、といった特徴的なビジョンであるが、井崎氏の社内外の人や社会に対する優しい想いが詰まったビジョンである。

SecureNaviを象徴するキーワードは「文系のセキュリティ」。CEO井崎氏、COO久高氏が話す際の頻出キーワードでもある。「文系」というからには、ファイアウォールやウイルス対策などの技術的なセキュリティ(理系のセキュリティ)を指してはいない。SecureNaviは、これまで数十年変わらずワードやエクセルで管理されていた社内規程の整備やリスクアセスメント、監査や第三者認証の取得といった「ドキュメントベースの仕組み」「コンサルティングという人間による支援が必須だった領域」を、デジタルに管理する(DXする)ことでアップデートしようというもの。

「世の中のセキュリティ事故の多くが、ウイルス対策ソフトやファイアウォールの未導入が原因になるものではなく、むしろそういった対策をした上での設定ミスや情報の持ち出し、マネジメントの失敗など、人の行動が原因で起こることが非常に多い」ということに着目した課題解決アプローチなのだ。

「ニッチすぎてスケールしないのでは?」と思った読者の皆様、侮るなかれ。今後はセキュリティに関わるデータを起点にしながら、他領域への展開に注力し領域を拡張していく計画だ。2024年11月時点で社員数は前年比の3倍ほどにあたる70名を超えたが、それは1人目社員のCOO久高氏が感じたように「セキュリティ業務におけるSalesforceのようなプロダクト、そして、事業ノウハウやデータを活用したコンパウンドスタートアップへ進化するという経営陣の強い意志」がゆえ。現在も新規事業室は代表の井崎氏が管轄する。

急成長していながらも、「育児や介護など、仕事以外で時間調整が必要な方でも相当柔軟に働きやすい環境が整っている」のがSecureNaviだ(フルリモート、徹底したドキュメント文化、立場によらない情報の透明性の担保など)。2024年8月にCEO自ら主導し見直したバリュー(noteを参照)や制度にも、「意志がある人がなにかの条件や制約によってやりたいことを躊躇したり、活動を制限されたりするのは社会にとっても損失なのではないか?」という井崎氏の意志が垣間見れる。余談だが、CEO井崎氏もCOO久高氏も、子育てに奮闘中のパパである。

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「マネーフォワードやSmartHRのようなプロダクトを、セキュリティ領域で浸透させている」。CEO井崎氏、COO久高氏に訊く、SecureNaviが急成長できたワケ

多くの読者が、ここまでで意外に感じているのではないだろうか。

「ものすごい先端技術でセキュリティを変えるわけじゃないのか」
「でも文系のセキュリティって、聞き慣れないけれど面白い造語だな」

と。

その心象の通り、「国内に自社の競合プロダクトはないし、そうした新規性も成長のドライバーになっている」のだと、事業をリードするCOO久高氏は今後の企業成長にも自信を覗かせる。

SecureNavi株式会社 COO 久高 拓海氏

久高この「文系のセキュリティ」という領域は、海外では急成長する同領域のスタートアップも複数存在しているのですが、日本には競合がいません。とはいえこれまでも、セキュリティ認証の取得や運用に必要な取り組みをワードやエクセルで独自に作成、管理する企業もいましたし、それらの作業支援やアドバイスを行うコンサルティングファームが多く存在したりしていました。

いずれにしてもアナログで手作業の多い業務ですが、これらを日本で初めて「SaaSでDXし効率化しよう」と試みたのがSecureNavi。2022年に導入社数が100社を超えてから、セキュリティ領域だけではなく、セールスやCSなどの領域に知見あるメンバーが続々ジョインしてくださり、組織としても強くなれた結果、(2022年から2024年という)2年間で導入社数5倍という急成長を実現することができました。

CEOの井崎氏も「文系のセキュリティって聞き慣れないと思うんですが、無限の可能性がありまして…」と、静かに加わり、同社の未来についての話が盛り上がる。

SecureNavi株式会社 代表取締役CEO 井崎 友博氏

井崎こう考えてみてください。総務・労務・人事の領域におけるSmartHR、会計の領域におけるマネーフォーワードやfreeeが実現したことを、セキュリティの領域で実現できたら、無限の可能性がありそうじゃないですか?今のSecureNaviは、産業DXをリードするスタートアップの先輩たちの急成長フェーズと同じ状況にあるんです。

久高これからSecureNaviは、「セキュリティ領域におけるSalesforce」のような存在を目指していきます。SecureNaviには顧客のセキュリティ思想や管理手法などの「セキュリティの最上位である情報」が蓄積されていくんです。そうしたデータを外部の企業やプロダクトと連携することで顧客の利便性を高めたり、隣接するセキュリティ関連のペインを解決するプロダクト開発でコンパウンド化していったりしながら、ビジョンである「悲報をなくす」を実現するスタートアップとして、さらに成長スピードを上げるフェーズに突入していけるはずだと確信しています。

日本においても、そうした「SaaSを活用してDXできる競合のいない領域」が残されていたのか。その領域を見つけられた起業家は、相当な執念を持ちホワイトスペースをリサーチし、同領域を見つけ出したのではないか──。

そう思ってCEOの井崎氏に問いかけると、「申し訳ないながらそもそも起業したかったわけでもない」と一掃された。

井崎僕は全くもって社長になりたかったタイプの起業家ではありません。たまたまサービス、プロダクトを作れるエンジニアだったということ、そして社会人として経験したセキュリティのコンサルティング領域で「これってプロダクト化したほうが社会は良くなるんじゃないか?」と、形にしてみたい衝動に駆られた、というだけなんです(苦笑)。いわばプロダクトアウトの発想で、自分が必要そうだ、と思ったものを開発し、週末起業しただけです。

しかしそのプロダクトが少しずつお客様に活用され、喜んでいただける中で「文系のセキュリティ」領域のDXは、自分だからこそやり遂げられる使命なのではないか?と思うようになり、いわゆるスタートアップとしてプロダクトをグロースさせ、会社・組織も大きくすることを決めました。2020年6月のことです。

多くの起業家、そして起業したい者が、自分だからこそできることと、社会のニーズをどう昇華させ、起業テーマを見つけるかに腐心する。しかしエンジニアだった井崎氏のもとには、誰も言葉にしたことがなかったであろう「文系のセキュリティ領域をDXする」という社会ニーズと自分ならではのテーマが、まさに「急転直下、天から降りてきた」のだ。

井崎自分が起業して、スタートアップの経営をして上手くいく自信なんて全く無かったんです。けれど、これまで20年、30年変わっていない領域を変えるのであれば、自分のような会社を大きくする自信のない人間が、これまでの業界の慣習、経営の王道のようなものに縛られずにトライしないといけないのではないか?自分のような人間だからこそ、この領域にイノベーションを起こせるのではないか?そうした想いが日に日に強くなってきまして、もうこれは、産業を変えるために会社を大きくする決意をしないといけないなと思ったのです。

「いわゆる輝かしいキャリアを積んできた、情報感度の高い人じゃないとスタートアップや社会変革に関われない世の中では嫌だ」という想いから、イノベーション創出に向け、多様なメンバーを巻き込んできた。

初期メンバーであり、SecureNaviへの入社をきっかけにPdM(プロダクトマネジャー)へとキャリアチェンジした下田氏、新卒1年目の年にSecureNaviに入社し1年足らずで新規事業を担う山本氏は、井崎氏・久高氏の両名も「バリューを体現しながら活躍しているメンバーだ」とイチオシする。

事業開発担当の山本 陽祐氏(左)、PdMの下田 祐太朗氏(右)

「下田さんはPdMこそ未経験でしたが、僕も面接する中で、下田さんがPdMになってくれたら組織力を活かした、チーム一丸でのプロダクト開発や課題解決が強く推進されるのではないか?と仮説がたった」がゆえに、プロダクトマネジャーという役割を打診したという。

新規事業を担う山本氏は「社内でも一目置かれるほどの熱量で、事業や組織をリードしてくれていて頼りがいがある存在」だ。「若手であることをいつもつい忘れてしまいます」と井崎氏・久高氏も嬉しそうに話す。

そうした多様な才能を、SecureNaviらしく最適にアサインし続けてきた創業から4年。「文系のセキュリティ」という競合プロダクトもない領域で顧客を獲得し続け、着実に急成長を続ける同社。

と、ここで「要するにプロダクトの新規性と採用が成長の要因か」とだけ思った読者は早計である。このSecureNaviというスタートアップの強さは、CEO井崎氏の「常識にとらわれず、むしろ理想を追い求めて抗う精神」が反映された「カルチャーや組織づくり」にあるからだ。

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「自分に誰かを雇う資格などないのではないか?」カルチャー・組織づくりのカギとなるCEO井崎氏の「視点の多様性」と「利他の精神」

「顧客の成功と同様に従業員の成功も重要、と社内外のステークホルダーにも明言しています」

「高学歴な方に限らず、どんな人にもスタートアップに挑戦し活躍する切符をお渡ししたい」

「自分のような人間がせっかく経営をさせてもらうのであれば、とことん従業員の皆さんのことだけ考えれば会社って成長するんだろうか?という研究のフィールドとしてSecureNaviを捉えて見ようと思ったんです」

これらはいずれも、取材中の井崎氏の発言だ。「主語が自分や会社ではなく、チーム全体や社会全体」である発言がとにかく多いのに加え「今『これで良い』とされている常識は、もっと良くできるのではないか?」という思考が随所に垣間見れるのが特徴である。

繰り返しだが、2024年8月刷新された6つのVALUEと31個のDoにも、個人の尊重に関わるものと、組織の尊重に関わるもの。それらがバランスよく盛り込まれている。

井崎僕はそもそも、八方美人な性格なんです。「誰からも嫌われたくない」んですよね。「社員を採用する」という行為にも、今でも心理的なハードルを感じています(苦笑)。社員や採用候補者、顧客やサービスの利用ユーザーの皆さんに対して「思っていたのと違う、がっかりした」という感情を、とにかく抱いてほしくないからです。

そうした僕が、「この会社で働けてよかった」と思えるスタートアップとは、どういうカルチャーやバリュー、制度・仕組みを持つ会社なのだろう?これまでの経営や組織づくりのセオリーは参考にしながらも、もっといいやり方はないのだろうか?そうした思考をメンバーや投資家などの皆さんとし続けながら作り上げてきたのが、今のSecureNaviなんです。

そうした井崎氏の発言に、COOの久高氏も笑顔を見せる。

久高3年前に僕が1人目社員として入社して以来、井崎さんは本当にいつも「顧客も大事だが、まずは従業員の幸福を優先する」って言い続けているCEOですからね。採用の観点では「入社後に想定外を起こしたくない」一心で、オファーレターには短期と中長期、それぞれの役割を今分かる範囲で全力で明記していますし。もちろん、一人ひとり、毎回個別の長文を記載してます。

「文系のセキュリティ」スタートアップらしく、会社からの期待役割を「入社前に文章で明記してすり合わせる」のもSecureNaviのカルチャーということだ。たしかにそのほうが、入社後の「悲報」も減る。見事にビジョンとアラインしたカルチャーである。

「もちろん文章だけですり合わせるわけじゃないですよ」と久高氏。「最近でも将来はマネジャーやリーダーになっていきたい、という候補者の方と話しているとき、未来の組織図を一緒に見ながら『希望した方が必ずリーダーになれるという約束はできませんが、リーダーになれる機会は豊富にあります』と正直に伝えました。確定していないことを良いように伝えるだけではなく、正直に誠実に伝えることがすり合わせになると思っています」。

井崎こうした人と人、人と組織における「期待のすり合わせ」ってものすごい重要だと思うんですよね。SecureNaviという会社として個人に提供できること、そして個人が会社に求めること。そうした期待役割を、時間軸をいれて揃えていくことさえできれば、今の社会よりももっと多様なバックグラウンドや境遇、志向性を持つ方々に対してスタートアップで活躍するチャンスが提供できるのでは、と思っています。

僕自身も、子育てをしているとき「社長もっと働いてよ」と社員から思われてしまっているのではないか?という不安を抱えたことがあります。もちろん、そんなものは妄想だったわけですが(笑)、今後も病気や介護など、いつ誰にどんなことが起こるかわかりません。そうした不安を抱えていると業務でもチャレンジしづらいし、その人のポテンシャルも最大限発揮できないのでは?と思うようになりました。

そこからですね、「とにかくCEOである自分は、従業員の皆さんのことだけ考えていたほうが会社は成長するんじゃないだろうか?そういう会社としてSecureNaviを経営していってみよう」と思ったのは。

ただしもちろん、「社員はわがままを言いたい放題言っていい」というわけではもちろんない。急成長を続けるスタートアップであるSecureNaviに、今もこれからもフィットする人材とは「会社の利と個人の利、どちらも追求できる人」だ。

井崎成長志向が強い人、サポート気質がある人。プロフェッショナリズムを発揮して貢献したい人、これまでと異なる領域にチャレンジしたい人。多様な人材や才能を活かしながら「セキュリティ」の領域にイノベーションを起こしていきたいわけですが、会社の方向性と個人の3〜5年後の方向性がフィットしない、どうしても擦り合わない場合には、「ミスマッチ」と判断させていただいています。あと、多様性は重視したい大前提で「組織のOS」である「バリューフィット」は重要視しています。

久高「不合格・落選」でなく「ミスマッチ」と表現するのもSecureNaviのカルチャーです。たまたまお互いの期待と提供できることが今はフィットしなさそう、というだけで、「会社側が人を良い・悪いと判断するのはおかしい」という井崎さんの想いからずっとこだわってきていますよね。

井崎そのような表現へのこだわりは多い会社です。人事制度における昇進や降格といった言葉もSecureNaviでは使っておらず、それぞれを「チャレンジ」「リバランス」と表現するようにしています。

どうであろうか。井崎氏、久高氏をはじめ、SecureNaviのメンバーと複数回会話していく中で、「これほど社内外の人や組織を配慮・尊重し、表現やカルチャー・仕組みにまで落とし込んでいるスタートアップはそう多くないのかもしれない」と感じざるを得なかった。

もちろん「すごいニッチですねとも言われますが、ニッチで終わらせる気など毛頭ない」。

久高僕たちは「ニッチトップを獲得した、良いカルチャーの会社」で終わる気は全くありません。日本社会に「セキュリティ」という文化・カルチャーを根付かせていける土台が整ってきているからです。セキュリティに向き合う時間って、なんとなく「事業外のサイドプロジェクト」という印象があると思うのですが、僕たちはそれに違和感を感じていて。なぜならセキュリティとは、事業や企業の存続、顧客との信頼獲得に関わる「経営イシューのど真ん中」に位置する重要事項ですから。

井崎僕たちは、セキュリティ産業を変え、日本のセキュリティの考え方、基準をかえていくのが使命だと思って日々仕事をしています。将来的にはセキュリティから派生して、法人内で起こる様々な事故が減り、結果として「悲報」が減れば、社会はより良くなるんじゃないかなと心から信じています。

それに続けて「私が事業を伸ばしてあげますという、プロフェッショナルで経験豊富な方のチャレンジもお待ちしています!」と、井崎氏と久高氏は笑顔で締めてくれた。

こんな井崎氏と久高氏が中心となって、多様な才能が気持ちよく活躍し続けている限り、SecureNaviは会社組織も事業も、成長を続けられるのではないか。そしてSecureNaviが成長を続けていった先には、本当に「悲報」はなくなるんではないか、と心が和やかになる。

そして、SecureNaviという会社は、「悲報をなくす」だけではなく、働く人やステークホルダーの「吉報をふやす」力があるくらい、「優しさやフェアネス」を体現した、「次世代のスタートアップのあるべき姿を探索している組織」のように思えたのだった。

これからのSecureNaviが、どのようなカルチャーを体現しながら、T2D3を超えるような急成長を続けていくのか。FastGrowとしても注目したい。


*本記事は取材時点のFastGrowの主観による情報です。登場する企業の掲載日以降の成長や可能性を保証するものではございません。

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こちらの記事は2024年12月02日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

西川 ジョニー 雄介

モバイルファクトリーに新卒入社。2012年12月、社員数3名のアッションに入社。A/BテストツールVWOを活用したWebコンサル事業を立ち上げ、同ツール開発インド企業との国内独占提携を実現。15年7月よりスローガンに参画後は、学生向けセミナー講師、外資コンサル特化の就活メディアFactLogicの立ち上げを行う。17年2月よりFastGrowを構想し、現在は事業責任者兼編集長を務める。その事業の一環として、テクノロジー領域で活躍中の起業家・経営層と、若手経営人材をつなぐコミュニティマネジャーとしても活動中

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1記事 | 最終更新 2024.12.02

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