「経営理念の実現」と「社員のキャリアビジョンの実現」の二兎を追うLIFULL senior。若手鼎談から垣間見える、“ビジョン共感”と“優秀さ”を兼ね備えた若手人材のアトラクト術

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髙橋 直暉
  • 株式会社LIFULL senior 

2019年に新卒一期生としてLIFULL seniorに入社。LIFULL 介護事業の営業担当として業務にあたりながら、入社1年目から積極的に新規事業提案制度『SWITCH』に挑戦。その姿勢と営業部での実績が認められ、2022年4月からは新規事業開発室で事業企画に携わる。

濱田 虎太郎
  • 株式会社LIFULL senior 

2020年新卒入社。入社3か月目で主幹事業であるLIFULL 介護のWEB広告運用担当に抜擢され、わずか半年で費用対効果を大幅に改善してMVPを受賞。現在はLIFULL 介護のマーケティング業務と並行して、『みんなの遺品整理』のWEBマーケティング・事業企画も担当。

石村 耀
  • 株式会社LIFULL senior 

2022年SEOコンサルのベンチャー企業を経てLIFULL seniorへ中途入社。SEOを始めとしたコンテンツマーケティング・ディレクションの実績が豊富で、その経験を活かしLIFULL seniorでも事業全体のコンテンツSEOに横断的に携わる。

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LIFULLグループの社是でもある「利他主義」というキーワード。自身の利益よりも他人の利益を優先するこの考え方は、同社を象徴する価値観でもあり、同社の全ての意思決定の根底にあるという。

「目の前にいる人をHAPPYにすることで自分もHAPPYになれる」という真っすぐな言葉には、ビジネスの酸いも甘いも経験してきたベテランメンバーが語ることでこそ説得力が生まれる──。

つまり、「成長に貪欲な若手メンバーは、果たしてこの「利他主義」に腹落ちしているのか」という疑問を持った読者も多いのではないだろうか?

そこで今回は、LIFULL seniorで活躍する若手メンバー3名にフォーカスした。見えてきたのは、LIFULLグループにおける利他主義は「とにかく他者を優先し、他者に優しく接しよう」という画一的なルールでは決してないということだ。「利他主義」の解釈は人によって様々で、「組織が最も効率的に作用するための合理的な考え方こそが利他主義であり、巡り巡って自分のためになるのだから、ある意味利己的ですらあるのではないか」という言葉まで飛び出した。

話を聞かせてくれたのは、新卒一期生で現在は新規事業開発に携わる髙橋氏と、同じく新卒入社で、マーケティンググループでのWEB広告運用業務とサービス企画を担当する濱田氏。そして、中途入社としてLIFULL seniorのコンテンツマーケティングを担当する石村氏だ。

LIFULL seniorで活躍する若手は「利他主義」という言葉を実際のところどう捉えているのか、この会社では一体どんな環境でどんなチャンスが得られるのか、余すところなく紐解いていこう。

  • TEXT BY HANAKO IKEDA
  • PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
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若手メンバーから見て、「利他主義」はある意味で合理的?その解釈は三者三様

そもそも、LIFULL seniorにおける「利他主義」とはどんな価値観なのか、改めて正面から尋ねてみた。すると、その言葉の解釈は人によって異なることが見えてきたのである。

濱田私個人は、あくまでも利己的なんです。自分が個人としてやりたいこと、実現したいことが先にあります。ただ、相互の助けあいを意識して働くことは、組織として望ましいことであり、それが巡り巡って自分のためにもなると感じています。LIFULL seniorで働いている方々は、皆自然と助け合っている印象ですね。

「社是として利他主義があるから助け合いましょう」ではなく、そうした相互扶助が望ましいと感じている方が多いことが、自然と「利他」的な雰囲気を醸成しているのだと私自身は考えています。

石村分かります。組織としての全体最適を考えたときに、利他主義はとても合理的なものとも言える。だから実践しているんだ、という解釈もできると思います。

そもそも、利他主義が必要とされる場面って、誰かが課題を抱えていたり、悩んでいたりする状況だと思うんですね。そんな状況にいる仲間に手を差し伸べないでいると、問題解決により多くの時間がかかってしまい、結果、組織の事業成長のスピードも鈍化してしまいます。

例えば、隣のチームメンバーに聞けば1秒で解決するような問題を聞けずに5分10分悩んでしまっていたら、それはもう時間のロスじゃないですか。

だったら、困っている人を周囲の誰かがすぐに手助けした方がいい。これを全員が意識的にやれば、やがて大きな時間の創出となり、組織として本当にやるべきことに集中でき、効率的に物事を進められます。

そうすれば、LIFULL seniorが目指す「老後の不安をゼロにする」というビジョンに、もっと早く到達できるはずです。

濱田目指す先が異なると、足を引っ張り合ったり、個人の利益のみに傾倒する状況が正当化されたりしてしまう。そういう状況が抑制されて相互扶助が成り立つ根幹が「ビジョンへの共感」なのだと思います。

LIFULL seniorのメンバーは、“相互の助けあい”こそが組織や事業を成長させるキードライバーであることを身をもって理解している。だからこそ「社是として利他主義があるから」ではなく、自然と困っている人を手助けする雰囲気が醸成されているのだ。

また、髙橋氏に至っては、「そもそも利他主義という言葉の意味だけを考えることに、何か意味があるのだろうか?」と、逆に取材陣に問いかけてくれた。

髙橋利他主義とは何か?を考えることは大事だと思うんですが、個人的にはその言葉の意味を考えすぎてもあまり意味がないように思っています。なぜなら、そんな簡単に一言で表現できるものではないかなと。まずはいったん自分個人の私利私欲は置いておいて、目の前で起きていることに対するベストな対処方法を考えることが大事。その結果が「困っている人がいたら助ける」で、結果的にそれが利他主義なんじゃないかと私は思います。

「利他主義」というひとつのキーワードをとっても、その解釈は三者三様。画一的な会社から決められたルールとしての「利他主義」は存在していないことが分かった。

確かに、カルチャー浸透、MVVへの共感は大切だが、メンバーの同質性が生まれすぎるのも良くない、とはよく言われること。LIFULL seniorも多様性を重視し、社是である「利他主義」も各メンバーがそれぞれ自分なりの解釈をし、納得したうえで実践しているのだ。

介護領域という社会性の高い事業領域に取り組んでいるLIFULL seniorは、ともすれば「ビジネスより社会貢献を重視している」という見方をされがちだ。しかし、蓋を開けてみれば、優秀な若いビジネスパーソンが、組織としてのビジョンとビジネスに真剣に向き合っていた。

同時に、会社としては個人のキャリアビジョンを重視し、人材育成に相当力を入れているのも大きな特徴である。このユニークな環境で得られるチャンスについては、この後の章でさらに深く掘り下げていく。

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口説き落とすことは決してない。
それでも自然と「良心のレベルが高い」人が集まる

LIFULL seniorには、画一的に押し付けられた「利他主義」の定義というものはない。だが、インタビューした3名ともに組織の共通項として「人間としての成熟度が高い人が多い」と語っていたのが印象的だ。

髙橋社是として「利他主義」を掲げていることは間違いなく組織のカルチャーを形作る大きな要素です。またLIFULLグループとしての様々な共有もあるので、事業開発やキャリア構築の面でありがたいなと感じることは多いですね。

ただし、先ほど濱田さんも言及した通り、LIFULL seniorの助け合いのカルチャーの根源は「社是として『利他主義』があるから」「会社の制度として設けられているから」ではないんです。そもそも、前提としてLIFULL seniorには人間としての成熟度が高い人が多いんです。

濱田私個人としても、会社としての制度というより、個々の人の良心に助けられてきたなという印象の方が実は強いです。組織としての不文律というか…LIFULL seniorって、一人ひとりの“良心のレベル”が高いんですよ。

何気ない会話の中で、自分がやってみたいことに対してすごく真摯なアドバイスをもらえたりとか。普段の業務の中でも、とにかく困っていたら助けてくれる方が多いので、それに助けられている部分は大きいです。

石村私がLIFULL seniorに入社して強く感じたこと、それは“お節介”を歓迎するメンバーが多いということです。人のために尽くす人が、決して損しないような雰囲気が醸成されているんです。

私が入社したのはちょうど1年前ごろでして、「とりあえずなんでもやってみよう」と意気込んでいたものの、やはり新しい組織だということもあり不安を隠しきれずにいました。

その様子に濱田さんがすぐさま気づいてくれて、誰かから言われたわけでもなく自らものすごく真摯にアドバイスをくれたんです。

人格者が多い組織であることも、困っているメンバーがいたら自然と助けるという文化が根付いている理由の一つなのかもしれない。

ここで、「そもそも、なぜそんなに人間的に成熟した人ばかりが集まるのか?」「それとも、LIFULL seniorに入社すると人格者になっていくのか?」と疑問に感じる読者もいるかもしれない。これには、LIFULL seniorの採用スタイルが大いに関係している。同社では採用の過程で候補者を口説くことを絶対にしないというのだ。

髙橋就活の過程でLIFULL seniorの方々から「とにかくうちに来てくれ」と口説かれたことは一度もありませんでした。そればかりか「うち以外の会社も見た方がいいんじゃないですか?」と人事の方から言われて、その懐の深さにも魅力を感じて入社しました。

濱田「この会社に入社してその人が幸せになれるかどうかが一番大事」。これは、LIFULL seniorの人事担当の方が常日頃から言っていることです。その前提で、LIFULL seniorで挑戦できることや、組織のカルチャーを伝えて、良いと思ってくれた人に入社して欲しいという絶対的なスタンスがあります。

私も髙橋さん同様、口説き落とされたからではなく、自分自身で心から「LIFULL seniorがいい」と思ったから入社を決めました。このような採用方針を徹底しているからこそ、会社のビジョンやカルチャーに心底共感している人しか入社しないのだと感じます。だから、結果的に「いい人しかいない」という組織が自然と出来上がってきたのでしょう。

今回は同社の人事担当にも話を伺う機会があったが、やはり人事としても新卒も中途関わらず、採用においてはカルチャーフィットを最も重要視しているという。「利他主義」と言われなくても自然と実践できる、石村氏も言及した通りある意味で「お節介な人」が歓迎される文化があるというのも、ぶれない採用スタイルがあるからこそなのかもしれないと思わされた。

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経験や年齢といった“ラベル”よりも、「自分は何をしたいのか」で仕事が決まる

ここで、今回インタビューに答えてくれた3名のキャリアについて紹介しよう。現在は新規事業開発に携わる髙橋氏は、LIFULL seniorの新卒一期生。『LIFULL 介護』の営業からキャリアをスタートし、新卒1年目にはLIFULLグループ全体の新規事業提案制度『SWITCH』にも挑戦した。入社4年目の4月からは新規事業開発室に抜擢され、現在は入社5年目ながら新規事業の企画から営業までを手がける。

髙橋実は、私がLIFULL seniorに入社したときは新規事業開発室はありませんでした。直近で新しい事業をやる予定も全くなさそうだったんです。

でも自分個人としては新規事業をやってみたかったので、それを上司を始め周囲の人にも伝えていましたし、実際に『SWITCH』にも応募して、行動でも示していました。

熱量を伝え続け、かつ仕事でも信頼を獲得した結果、次第に社内の皆さんが「あいつなら本気で新規事業に取り組みそうだ」と思ってくださって。代表の泉さんからも背中を押していただき、新規事業開発室に異動することができました。

『LIFULL 介護』の営業担当だったころは、決まったパッケージをどう売ってどれだけ数字を積んでいくか、そのプロセスをまず経験させてもらいました。今は事業企画担当として、自分で営業し、その反響を見ながらパッケージ自体を作り変えるところまで試行錯誤できているので、すごく面白いですね。

続いては、同じく新卒入社の濱田氏。2020年、コロナ禍の最中に入社した4年目社員だ。全くの未経験ながら、1年目から主幹事業である『LIFULL 介護』のWEBマーケティング担当に大抜擢。最初の半年間でWEB広告の費用対効果を大幅に改善するという実績が評価され、社内MVPも受賞している。現在は新規事業である『みんなの遺品整理』のWEBマーケティングに加え、事業企画まで担う注目の若手社員である。

濱田最初は営業配属の予定だったのですが、コロナの影響で急遽1年目からWEBマーケティング担当を任せていただけることになりました。

元々、将来的には事業全体を見られるようになりたいと人事の方や泉さんにお伝えしており、マーケティングはその過程で挑戦したい領域でした。それを汲んでいただき、意図せず初年度から機会をいただけた形です。

結果的に、入社して最初の半年間でWEB広告の費用対効果を大幅に改善することに成功し、社内のMVPをいただくことができました。

また、『みんなの遺品整理』のWEBマーケティングを任せていただいてからも、広告経由の問い合わせ件数を3倍ほどに伸ばすことができました。今後は自分が手掛けられる領域を広げ、上流設計とサービス改善の両方の一貫性をもって事業を拡大させられる人間になりたいと考えています。

自らのキャリアビジョンや意思を社内で公言し、実際そのチャンスを掴み、大車輪の活躍をする髙橋氏・濱田氏。石村氏も2022年7月に中途したばかりではあるものの、髙橋氏・濱田氏と同様に「興味があることを周囲にオープンに伝えたことがきっかけで、仕事の幅が広がる」という同社のカルチャーを肌で感じている。

石村前職がコンサルだったということもあり、SEOを起点にあらゆる業界のコンテンツマーケティングを経験してきました。ですので、『みんなの遺品整理』という事業のコンテンツ担当というポジションでのオファーをいただいたんですが、今は「コンテンツSEOのトピックは、石村なら何かわかるかもしれない」ということで、社内の至るところから相談いただける立ち位置になりました。

というのも、私は「コンテンツに関係することであれば全部やりたい!」という気持ちが強く、カジュアル面談でも入社直後から上長の方にお伝えしていたんです。私の想いをすぐさま実際の仕事にも反映していただき、「LIFULL 介護でこういう企画をもやってみない?」「LIFULL本体からコンテンツマーケティングについてこんな打診があるけどどう ?」という具合に、色んな機会を与えてもらって今に至っています。

LIFULL seniorにおいては、新卒か中途か、経験や年齢といったラベルよりも、「自分は何をしたいのか、どうなりたいのか」を強く持っていることが重要ということなのかもしれない。自分の確たる意思を持って発信していることが、仕事でのチャンスに繋がりやすいという環境は間違いなくあるのだろう。

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マネジメントでもプロフェッショナルでも、自分がなりたい姿へのロードマップを描ける

1on1や普段の会話を通して何気なく伝えていたことが、業務での大きなチャンスとなって返ってくるのは、LIFULL seniorでは珍しくないことのようだ。さらに、調査結果が経営戦略にも反映される「組織サーベイ」、記名式で評価相手にオープンにされる「360°FB」など、ユニークな評価制度は過去の記事でも紹介した通りだ。このように、個々の社員のキャリアビジョンを実現するためのサポートも充実しているという。

石村キャリアビジョンは描きやすいなと思います。というのも、まず自分のキャリアをマネジメントコースとプロフェッショナルコースから選べる仕組みになっているんです。

マネジメントをやりたい人も、プロフェッショナルとして生きていきたい人も、どちらも自分が目指す将来像のため、1年後、5年後、10年後は何をするか?を具体的に考える仕組みがあって、それに対するフィードバックももらえる。これはありがたいですね。

例えば、私は将来的にはコンテンツマーケティングの分野で第一想起される人間になりたいと思っています。今はSEOが一番の自分の武器ですが、5年後10年後は第二・第三の武器を持てるようになっていたい、そのためには…というように、なりたい将来像のために必要なアクションをマップに落とし込んでいくんです。

濱田キャリアビジョンを開示することで、自然と自分がやりたいことを周囲にアピールすることができますよね。LIFULL seniorでは、そうして発信したり、行動で示したことを、周囲の人が自然とフォローしてくれる環境があると思います。

髙橋「声をあげていれば機会を得られる」というカルチャーはありますよね。LIFULL seniorは、特にLIFULL本体と比べるとまだまだ余白がある組織。私が入社して5年目で、社員数も入社当時から倍以上に増えましたが、それでもまだやれることはたくさんあります。この余白を埋めるチャンスはたくさん転がっていると思いますね。

2015年に創業したLIFULL seniorは、今年で9期目。主幹事業であるLIFULL 介護は日本最大級の介護施設情報サイトへと成長したが、『老後の不安をゼロにする』というビジョン実現のためには、まだまだ道半ばということだろう。だからこそ、意思を持った若手メンバーが挑戦できる機会も数多く存在するのだ。

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誰も正解がわからないマーケット、失敗なんて当たり前

事業としても組織としても、まだまだ多くのチャンスが眠っているというLIFULL senior。しかし、若手が入社1年目から積極的に声を上げ、全く経験のないことでもチャレンジできる環境は当たり前ではないはずだ。それを可能にしているのが、「この組織でなら、たとえ失敗しても大丈夫」という安心感なのだという。

石村ベテランの方が、我々若手のメンバーにも対等に接してくれることに最初は驚きました。どんなに経験豊富な方でも、若手だろうが新卒だろうが積極的に意見を求めてくれます。

あとは例えば、Slackで何か情報提供したことに対して、メンバーが大量のスタンプを押して反応してくれるのも嬉しいですね。情報発信した人を称える雰囲気があるので、もっともっと自分から発信したくなりますし、それが次の仕事のチャンスにも繋がっていくのでとても良いカルチャーだと思います。

濱田心理的安全性は高いと感じます。新卒1年目から企画、提案をする場面が多くありましたが、周囲の方々はいずれも好意的な反応と助言をしてくれました。

仮に施策が成功しなかった場合も、責めるようなことはなく次回の改善に向けた助言をいただけますし、逆に他の方の取り組みに対して意見を伝えても受け入れられる雰囲気もあります。

先程の話にも通じますが、組織で働く意味って相互に足りない部分を補い合えることだと思いますし、そうした建設的なチームワークの土台があることは、とても恵まれていると感じます。

若手人材の活躍が光る組織を語る上で、「若手の失敗を責める人がいない」という要素は欠かすことができない。その点LIFULL seniorにおいては、むしろ「自分たちも何度も失敗を重ね成長してきたのだから、若手はどんどん失敗を恐れずチャレンジすべき」という組織風土が培われているという。

そして、このカルチャーは介護領域というまだ“圧倒的な勝者”がいないマーケットで挑戦し続けるLIFULL seniorだからこそのものだろう。思い返せば、過去の記事において『LIFULL 介護』の事業責任者を務める原田氏の口からも、定石が通じない“日本で最後“の市場である介護領域で事業を行う難しさと、だからこそ組織には“失敗への寛容性”が重要だと語られていた。

シニアマーケットは、世の中が“当たり前”と思っているやり方だけでは上手くいかない「なんてユニークなマーケットなんだ…」と実感しました。事実、シニアマーケットには代表となるwebメディアがあまり存在していないですからね。

〜中略〜

全員で課題に挑戦して、失敗して、それを次に生かす。LIFULL seniorなら、まだ正解がないシニアマーケットにも挑戦できると確信したんです。

──FastGrow『「定石が通じない“日本で最後“の市場、だから惹かれた」──LIFULL seniorのマネージャー対談にみる、シニアマーケットに“今”プロフェッショナル人材が集うワケ』より引用

年次や経験に関係なくフラットにコミュニケーションをとり、チャレンジした人を称えるカルチャーは、このように介護という事業領域の特性からも生まれたものなのかもしれない。

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新規事業と主幹事業のバランス、リソース配分が目下の課題

ここまでLIFULL seniorという組織やカルチャーの魅力にスポットライトを当ててきたが、成長を続ける組織である以上、もちろん課題もあることだろう。

実は今回、インタビューの席にはLIFULL seniorの人事責任者も同席。取材陣が組織の課題について切り込んだところで一瞬ためらいを見せたインタビュー3名に対して、「何でも思ったことは好きに話して欲しい」と促してくれた。そんな人事責任者の後押しもあってか、今の同社が抱える課題について、若手の目線からとは思えない、驚くほどの解像度で答えが返ってきた。

濱田LIFULL seniorはLIFULL 介護』という事業から始まった会社ですが、『みんなの遺品整理』や『買い物コネクト』など、次なる事業がどんどん立ち上がっています。

これらの事業は社会的なインパクトも大きく、会社としてもより力を入れていくのが良いのではと個人的には思うのですが、私の担当している『みんなの遺品整理』の領域では、事業を大きく動かしていけないことに正直歯がゆさを感じることもあります。

チームメンバーの間で実現したいアイデアは沢山あるのですが、主に人員の要素が理由で着手できていないことが山積みの状態です。

一方で、全社的にはそのような“リソース配分の最適化”が必要なことも理解しています。その視点も意識しながら、ある一つの事業を個別最適化しただけでは解決できない全社的な問題にも取り組む必要性は感じますね。

髙橋LIFULL seniorの事業は「介護の現場で困っている人のために、こんなサービスがあったら役に立つよね」という世界観が起点になっているので、その考えはすごく良いなと思います。一方で、実現したい世界観と事業上の数字を連動させていくことは大きなチャレンジ。

事業として継続していくためには業績達成することは必須なので、それと「今まさに困っている人の助けになること」を両立していくのはやりがいもあり、難しさもあると思いますね。

石村私も基本的にはお二人と同じですが、特に感じるのは現場のリソース確保でしょうか。やりたいことはたくさん出てきますし、声をあげやすい雰囲気があるのはとてもありがたいんです。

でも、例えば「やりたいことを実行するためのエンジニアリソースをどう確保しようか?」という具体的な壁にぶちあたることもある。せっかく若手も発言しやすい雰囲気があるので、そういう壁を突破して、実行までもっていけるだけの仲間をいかに増やすか、やりきれるだけの力をつけるかが大事だと感じます。

3名とも入社5年以内の若手メンバーとは思えないほど、組織課題に対する解像度が高い。また、課題意識が強いだけでなく、組織や事業の課題に対して自分ができることを真摯に考えているのも、同社の若手タレントの豊富さの裏付けであろう。

濱田現場の問題を突き詰めていくと、最終的には組織と戦略の話に行き着くことが多いと思います。しかし、決して組織や戦略のせいにするのではなく、現場の人間としてできること、つまり我々だからこそよく見える問題の提起や提案に取り組むべきですよね。

自分に決裁権がなくともできることはありますし、どうすれば全体が良くなるかを考えて動く人間が増えれば、組織としてはより良い方向に行くと思います。このように、私はひとりの人間として自分の思う「正しい動き」をしていきたいと思っています。

髙橋私自身の考えとしては、全社として今一度顧客としっかり向き合うことが必要なのかなと思っています。特に『LIFULL 介護』は主幹事業だからこそ、事業としては数字は大事です。

ただ、自分が新規事業に関わったからこそ大切にし続けたい視点だと感じていることとして、改めてなぜこの事業をはじめたのか、誰のどんな助けになりたかったんだろうかと立ち返って考えてみることが必要なのではと思っています。

課題意識について口にする際、3名とも「その課題に対して、自分自身はどう行動できるか」を真剣に考えていたことが印象的だ。若手が組織としての課題や戦略についてここまで自分ごと化して動くことができるのも、大きな裁量を持って仕事を任されているという実感があるからなのかもしれない。

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自身のキャリアビジョン、日本の社会課題、この両者に本気で向き合いたい

社是である「利他主義」であってもその解釈は人によって異なることを良しとする柔軟さ。年次や経験に関わらず自ら「やりたいこと」を発信するメンバーには、大きな裁量をもってチャレンジの機会が与えられる挑戦的なカルチャー。

とはいえ、先ほど3名の口から語られた通り、「優秀であればどんな人でもウェルカム」というわけではなさそうだ。どんな人材であれば、3名のようにLIFULL seniorで活躍の機会を掴み取ることができるのだろうか。

髙橋LIFULL seniorのビジョンは『老後の不安をゼロにする』ですが、このビジョンを実現するためにアプローチしていくのは決して高齢者だけではないんです。その周囲の家族、高齢者の子ども・孫といった若い世代の“老後”にまつわる困りごとも、我々の事業を通して解決していきたい。となると、必然的に介護領域以外の新しい事業も必要になってきますし、立ち上げていく必要がある。

グループ全体の新規事業提案制度『SWITCH』をはじめ、社内のどんなメンバーも自分のアイデアを事業として発信できる仕組みもある。やりたいことを発信していればチャンスが降ってきますし、周囲の人も助けてくれる環境があります。ビジョンに共感した上で、この環境でチャレンジしてみたいという人は私は大歓迎です。

濱田重ねてになりますが、「本当にLIFULL seniorに入社してお互い幸せになれるのか?」はやはり重要な視点だと思います。人がいい、裁量権が大きいとだけ聞けば「やりたいことをやらせてくれる場所」のように聞こえてしまうように思いますが、そうではありません。

裁量権の裏返しは責任であり、自分の業務領域でないようにも思われる、組織や事業の問題解決に対する主体性が強く求められる場面も多々あります。

ですから、あくまで「事実」として当社の現状や社風を知っていただいた上で、最終的にお互い「合う」と感じられる方に入社していただけることが大切だと思いますし、当社らしい採用のあり方だと思います。

事業拡大に応じて慢性的に人手不足に陥るスタートアップ・ベンチャー企業では、優秀な人材をどうアトラクトするかどうかは事業の明暗を分ける非常に重要なファクターだ。時には、どうしてもジョインしてほしい候補者を口説き落とすことが必要な場面もあるだろう。

だが、LIFULL seniorではそれは絶対にしないという。あくまで候補者自身の意思を尊重したいというその姿勢は潔く、とても誠実な採用スタイルだと感じざるを得ない。

とはいえ、同社は決して“高飛車”というわけではない。先述した通り、「利他主義」への多様な理解を受け入れ、若手には「失敗の機会」を許容する。優秀な若手人材を惹きつけるべく、魅力的な組織作りのために努力を怠ることはないのだ。

それを象徴するように、同社の企業文化や組織制度は全て「経営理念の実現」と、「社員のキャリアビジョンの実現」の“両立”のために設計されているという。どちらか一方がおざなりになってしまう企業も多い中、LIFULL seniorではこれら二つの両立を目指し、社内に明文化しているのだ。自分のキャリアビジョン、そして日本の社会課題、この両者に本気で向き合いたい若手ビジネスパーソンにとってはうってつけの環境と言えそうだ。

こちらの記事は2023年08月30日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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執筆

池田 華子

写真

藤田 慎一郎

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