マーケット選定において、「勝てる領域」と「好きな領域」のどちらを選択するべきでしょうか?市場自体の成長性や自身のキャリアバックグラウンドなどを考慮して、勝つことができそうな領域を狙うのがセオリーでしょうか。
マーケット選定において、「勝てる領域」と「好きな領域」のどちらを選択するべきでしょうか?市場自体の成長性や自身のキャリアバックグラウンドなどを考慮して、勝つことができそうな領域を狙うのがセオリーでしょうか。
8件の回答
最初の起業であれば「勝てる領域」を選択するのが良いと思います。結果が出ないと意味がないので。失敗するための起業は存在しません。「勝てそう」ではなく「勝てる」領域なのであれば、いくら小さく見える事業であっても立ち上げると良いと思います。一見小さく見えた市場もやっているうちに巨大なことがわかってくることもありますし、立ち上げているうちにもっと大きな事業アイデアが出てくることもあります。また、小さくても事業を成立させて利益を出す、キャッシュフローを生み出す、という経験は大きい財産になるはずです。
逆に、2回目以降であれば「好きな領域」を選ぶのが良いです。人生は長いので、ライフワークとしてずっと続けていける領域を選ぶほうが意味があると思います。
間違いなく「好きな領域」です。好きな領域でないと続けられないからです。ある市場でNo.1を獲ることを勝てると定義するならば、時間がかかり、難易度も高いのは当然です。続けられなければ勝つことはできないので、好きな領域を選択する方が良いと思います。
顧客や競合環境により変わるとは思いますが、一般的には起業家の方の経験や知見のある「勝てる領域」からはじめることが良いと思います。但し、「勝てる領域だけどモチベーションが維持できなそう」ともし思われるならば、「好きな領域」を選ぶこともアリだと思います。
「好きな領域」からはじめ、それを「勝てる領域」にするのが良いと思います。スタートアップの0→1において、一番の競合優位性はなんといっても起業家の持つ熱量です。一番熱量を持ってお客さんに寄り添い、事業に取り組んでいる人が勝つのがスタートアップ。なので自分が誰よりも熱量を持っている領域を選ぶのが良いと思います。そして、だいたいその選択が勝てる領域に繋がっていくものなんですよね。経営はマラソンなので、好きじゃない領域だといずれはバーンアウトしますし、結局勝てないと思います。
好きな領域7:勝てる領域3くらいの感覚ではないでしょうか。勝てると思えないなら微妙かもしれませんが、好きだと思えないのはその何倍も微妙です。
勝つためには誰よりも詳しく、誰よりも粘り強くやる必要があります。そのためには好きな領域であることは絶対です。やめたら成功しません。好きでないならちょっとうまくいかないと多分やめますし、24時間そのことを考えたりしなくなります。
また何より、5年後に「勝てる領域」を当てることはとても難しいと思います。確率10%もないくらい。ただ「自分が好きな領域」を当てることはそんなに難しくないですよね。確率的に考えて「好きな領域」からスタートしたほうがいいです。
こういった類の相談に対しては、「魂の声を聞くべき」といつも回答させてもらうのですが、「起業という行為を通じて自らがどんな状態になりたいのか」を創業時に突き詰めて考えておくことが重要だと思います。形にこだわらず成功したい、という話であれば上記でいう勝てる領域を選ぶことになるでしょうし、自分がストレスなく楽しく働けるかどうかを重視するのであれば好きな領域、ということになるのかもしれません。実際は二者択一でなくグラデーションで、その間のどこかでバランスを取ることになると思いますが。そして往々にして魂の声は時間とともに変化もします。その中で都度自分と対話し、選択していくことこそがある意味「起業する」ということなのかもしれないですね。
その上で、エクイティファイナンスの性質が自分の起業の目的と合致しているのか、ということはよく考えた方が良いと思います。ここがズレてしまって起業家、VCともに不幸になるケースは非常に多いです。
もちろん好きな領域×勝てる領域が理想ですが、個人的には好きな領域で挑戦している方への投資が多いと思います。ただ前提として、どちらでも問題ないです。
好きな領域のメリットは、長い時間軸で取り組み続けられること。ビジネスの世界は当然簡単には勝てないですし、経営をしていると事業面も組織面もいろいろなハードシングスがあります。勝てそうだと思って参入していると、その領域では勝てないとわかった時点で心が折れてしまうことが多いんですよね。逆に想いがあって、好きでやっていると無条件で続けることができる。これは起業する上では大きなアドバンテージだと思います。
結論としてはどちらでも良いと思っています。正解はないです。ただもちろん理想なのは「勝てる」と「好き」が重なっているところですし、先日アンリさんがstand.fmでも言っていましたが、実力がある人は「好き」を「勝てる」ところまで持っていくことができます。
またこれは経験則ですが、勝てる領域で伸びる事業をしていると結果的に好きになっているケースは多いと思います。事業成長が起業家自身の成長をつくる、という議論もありますし、伸びる事業に取り組むのは当然ですが大事だと思います。