多くの起業家はIPOを目指すと思うのですが、本当はIPOしたいという気持ちもあったのでしょうか?また、多くの選択肢がある中でM&Aを選ばれた理由があれば知りたいです。
多くの起業家はIPOを目指すと思うのですが、本当はIPOしたいという気持ちもあったのでしょうか?また、多くの選択肢がある中でM&Aを選ばれた理由があれば知りたいです。
3件の回答
IPOをしたいという気持ちもありました。ただし、自分はせっかちであり今の事業ドメインとビジネスモデルだと時間がかかると感じていました。時間を買うという感覚でM&Aを選択しました。
僕らは49%出資いただいているという形なので、今後IPOの可能性も残っていますが、今回僕らが下した一番大きな意思決定は「IPOへのこだわりを捨てた」という点です。これまではエクイティで資金調達をして、IPOを一つのゴールにしていたところを、今後はIPO”だけ”にこだわることなく事業成長を目指していくということです。
究極的に僕らがやりたいことはビジョンの実現です。そしてそのためには「事業成長」は不可欠なので、そのために都度最善の選択をしていきます。
もちろん創業当時は目指していました。IPOはわかりやすい通過点の一つですし、パブリックになることで得られるメリットも大きいですから。
それでもパーソルグループに入るという意思決定をしたのは、プロダクト戦略上ベストな選択肢だったからです。企業の口コミサービス関連のマーケット動向を見ると、僕らのような情報コンテンツは、いわゆる転職媒体などのコンバージョン型コンテンツとの統合が進んでいます。リクルートが買収したIndeedやGlassdoorなどは、まさにそうですよね。
同領域の上場企業などを見ても、口コミ単体で戦うのは厳しい戦いになる気がしていたので、求人媒体を持つのは必然の選択肢でした。自前でつくってしまう選択もありましたが、僕らは時間を優先させました。もともとプロダクトをゴリゴリつくっていた組織なので、そんなチームが営業組織をつくるのには5年かかる。そう考えると、営業のナレッジも顧客基盤もあるパーソルグループでやるのが、一番良い選択でした。