連載あの企業の“実は”ここがすごい

マイベスト、実は前代未聞の“データプラットフォーム企業”だった──「あの企業の“実は”ここがすごい」Vol.2

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スタートアップだけでなく大企業も含め数百社の経営戦略や事業戦略の現場を取材してきたFastGrow。その中で編集部が蓄積してきた情報とノウハウから、「そこまで知られていないけれど実はすごい秘密」を、取材・編集後記として考察するこの連載コラム。今回迫るのは、「インターネットで、“最高の選択体験”を実現する」をミッションに掲げるマイベストだ(運営する商品比較サービス『マイベスト』はこちら)。

昨今増え続けるSaaSスタートアップを中心に、100を超えるテックカンパニーを取材してきたFastGrow副編集長の田中。そんな中でマイベストの事業づくりについて聞けば聞くほど、驚嘆の念を禁じ得ない。「SEOとアフィリエイトをかけ合わせたメディアであり、昔からあるモデルのサービスでは?」という声も聞こえるようだが、そんな表面的な理解を今回、一蹴していきたいと思う。

とにかく、マイベストを「メディア企業」として見てしまっては、その本質を見逃してしまう。キーワードは何といっても「データ」。

GAFAMの再来を思わせるような「市場選定」。知名度がないのに3,000万ユーザーを抱えるという「イメージとのギャップ」。他のどの企業よりも精緻で独特な、消費活動マーケットの予測という競争優位性。

戦略面から現場の動きまで、まるでジェットコースターのようにその独自性を記録させてもらった。ほかのどのテックカンパニーよりもテックカンパニーらしい姿に、一緒に迫っていこう。

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「メディア企業」ではない。「前代未聞のデータ企業」だ。

GoogleやAmazon.com、LINEヤフー、楽天といった企業の共通点に、「データプラットフォーム」がある。特に違和感を覚える読者はいないだろう。それぞれ、検索エンジンやECモール、SNSといったtoCサービスを起点としてさまざまなデータを蓄積し、多方面に事業を拡張し、企業成長を続けてきた。

もしかするとあなたは、こうしたプラットフォーマーがこれ以上新たに生まれることはないと感じているのではないだろうか?特に、日本から生まれるというイメージは全く持っていないのではないだろうか?

そんな感覚を、この記事では打破していこうと思う。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

わかりやすいのは月間ユニークユーザー数(MAU)だろう。サービスの性質が全く異なるのであくまで参考値としての比較になるが、TikTok(2,700万)やメルカリ(2,200万)のような水準に達している。

商品数もケタ違いだ。某コスメ・美容総合情報サイトでは約40万ほどの商品が登録されているようだが、多領域にまたがるマイベストではそれを大きく超える680万の蓄積がある。

これだけでも「思っていたよりもかなり大きい」と感じる読者が多いのでは?

ただし、聡明なFastGrow読者諸君はここからさまざまな疑問を頭に浮かべるだろう。たとえば、

  • 本当にこんなに多いのか?身の回りでこれほどの存在感は感じないのだが、どういうことだろうか?
  • TikTokやメルカリと遜色ない規模となったスピード感はすごいが、となるとすでにメディアとしての限界値に近いのでは?さらに伸びていく余地は小さいのでは?
  • 比較サイトとして人気が高まっているのはわかったが、それだけでは?GoogleやAmazon.comとの比較に意味はある?

実は、この3つの疑問を軸に考察を進めると、まさに「データプラットフォーマーとしてのマイベスト」という姿が見えてくる。そう、もはやWebメディアではないのだ。

さあ、一つずつ確認していこう。

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もしかしたらあなたも“無意識”のうちに、マイベストのロイヤルユーザーになっているかも?

  • 本当にこんなに多いのか?身の回りでこれほどの存在感は感じないのだが、どういうことだろうか?

この問いへの答えとして、非常に示唆深いアンケート結果がある。無作為に集められた人たちへ認知度調査を実施した際、マイベストのサービスを実際に見て「知っている」と答えた割合は31%だったという。月間3,000万ものユーザーがいるにもかかわらず、70%近くがマイベストというサービスを認知していない。

これが何を意味するか?結論を断定するのは難しいが、「マイベストという商品比較サービスと認識せずに利用しているユーザーが多い」ということだ。

そして、これだけ多くの人が「知らないけれど使っている」という状態なのであれば、さらに多くのユーザーが増えていくのではないかと期待が膨らむ。ふとした瞬間に「え、この商材もあの商材も徹底検証されているの?じゃあもっと日常的にこのサイトを使おうかな。なるほど、『マイベスト』というサイトだったのか」といった具合に。

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ECモールよりもWebメディアよりも、広く深いユーザーコミュニケーションを実現

さあ次に、2つ目の疑問にフォーカスしよう。

  • TikTokやメルカリと遜色ない規模となったスピード感はすごいが、となるとすでにメディアとしての限界値に近いのでは?さらに伸びていく余地は小さいのでは?

ここではまず、人々が何かを“購入”するまでを、以下のようにファネルで捉え、見ていこう。マイベストが選定した市場は「選択」なのである。あまり聞いたことはないだろう。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

Googleのような検索エンジンやAmazon.comのようなECモールを、あなたもおそらく日常的に利用しているはず。そうしたサービスが提供しているのは、消費活動のファネルにおける、始めと終わりの部分だと言える。実はその中間地点に、人間の思考や行動を左右する広大なスペースがある。この部分を広く深く捉えたサービスが、マイベストなのだ。

現在のインターネットでは、いくら上手に検索をしてもたどりつくのは2パターンの結果のみ。「興味・関心を引き、一気に購入まで進んでもらうための、個別商品にフォーカスしたLP」もしくは「大量の商品が並んでいるECモール」だ。そんな現状に、世間の多くの人が満足できていない。

会社説明資料 / recruiting-guide-mybest>から転載

マイベストはあくまで「選択」のプラットフォームだ。そのため、オンラインで買うことだけが前提になるわけではない。マイベストで最適な商品を知ったら、それを近所の小売店で購入するというアクションも多く生まれている。つまり、ECモールのユーザー層以外にもアプローチできているのだ。

こうして、従来のECモールやWebメディアの守備範囲よりも広い範囲を対象にすることができている。老若男女さまざまな層がターゲットとなるため、まだまだユーザー数の伸びしろが大きいとわかるだろう。

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大きな成長ポテンシャルがある理由

そして、検索に満足できていない人々に、「選択」のための適切な情報を伝えられると、どうなるか?

「購入」につながるコンバージョンだけでなく、「興味を持ち、購入を検討し始めた」というフェーズから解像度高くそのアクションを追えるのである。しかも、「購入しなかった」という結果も含め、データを蓄積していけるのだ。

ここでようやく、「データプラットフォーム企業としての大きなポテンシャル」をはっきり伝えられそうだ。3つ目の疑問にも答えながら考察していこう。

  • 比較サイトとして人気が高まっているのはわかったが、それだけでは?GoogleやAmazon.comとの比較に意味はある?

たとえば2024年、日本酒の購入増加時期に例年との違いが明確に見て取れたという。その理由は、長引いた残暑だ。GoogleとYahoo!の検索結果と同様に確認できたのだという。

なぜなら、「日本酒の比較がそもそも読まれない」→「日本酒の比較が読まれ始めた(検索され始めた)けれど、購入にまで至らない」→「日本酒の比較が一気に読まれるようになり、購入に至るケースが一気に増えた」という時系列を、アクセスやアクションのつながりから観測しやすいためだ。なお、さらに言えば、「比較まではマイベスト、購入は地元の小売店」というユーザーも存在する。夏に売れやすいビールに関する変化も的確に確認できることで、市場予測の納得性をさらに高められる。

データの蓄積がどんどん進み、消費活動にまつわるさまざまな予測ができるようになってきた。今後はAIの活用で、その予測にさらにレバレッジがかかるだろう。これが、大きな事業成長ポテンシャルを有する理由だ。

ちなみに、ここまでの話は日本以外でも展開できる。すでにその手ごたえをつかみ始めているフェーズだ。

会社説明資料 / recruiting-guide-mybest>から転載

実際に比較する商品の選定や、検証・紹介の仕方については、もちろんローカライズが必要だ。だが、商品検証の考え方や具体的な方法については、日本で培ったノウハウを横展開していける。Web上で比較情報を得たいというニーズは世界共通である。すでに8の国と地域で展開が進んでいる。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

GoogleやYahoo!といった巨大検索プラットフォームでは、世界中で膨大な数のユーザーが広く情報収集をしている。そこからは減るとはいえ、やはり膨大な数のユーザーが、実際にAmazon.comや楽天市場で購入というアクションを起こしている。

この間をつなぐサービスとして、圧倒的強者になろうとしているのがマイベストなのだ。今のところ、ほかのサービスがこの立ち位置で勝負を仕掛けているという話はあまり聞かない。

そのために、データドリブンなサービスとして、網羅性と拡張性を追求している。ECサイトで購入できる商材以外、たとえば、オンライン上で購入できないサービスまでコンテンツ化しているのはそのためだ。意外に思うだろうが、オンラインで販売されるものではない「クレジットカードのおすすめ人気ランキング」や「マッチングアプリのおすすめ人気ランキング」といったコンテンツまで制作・公開しているのだ。

さらに、メーカーや販売店の目線でまとめた情報に加え、マイベスト独自の検証方法で客観的な比較情報を掲載している。こちらは拡張性というより深さという観点で、より強いデータを蓄積してきた。

こうして、ユーザー向けにも、将来の事業展開向けにも、Amazon.comやGoogleのような大きな価値を生み出そうとしているわけだ。

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マイベストが、新時代のテックカンパニーたるゆえん

3つの疑問を基に、マイベストが持つポテンシャルを考察してきた。どうだろうか。いささか抽象的だったかもしれないが、少なくとも「もはや、従来のメディア企業ではない」という点だけは伝わってきたのではないだろうか?

ここから「データプラットフォーム企業としての強み」を、現場の具体的な動きと共にお伝えしたい。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

一部は再掲となるが、数値で示せばこのような強みがある。「毎月約2,000ほどの独自の商品データベースが増え続けている」という様子を想像すれば、普通の会社では起き得ない動きだとまずわかるだろう。また、1.7万件以上もコンテンツを公開していながら、「検索サイトで3位以上」が86%にのぼるという点にも、もしあなたがSEOを少しでもかじったことがあれば驚嘆することだろう。

「良い記事が集まるメディアをつくろう」という意識でシンプルに取り組んでも、ここまでの規模にはなかなか至ることができないのではないかと思う。そうではなく、「他のどの企業も持っていないデータプラットフォームを構築し、より良い暮らしに貢献しよう」という大きなビジョンがあって初めて、ここまでの規模のサービスを運営できるのではないだろうか。

そんな姿勢が、会社説明資料のスライド一つひとつからも読み取れる。たとえば、マイベストは、データを“収集”するだけでなく、“生成”している。

商品をすべて調達し、社内外のプロフェッショナルメンバーたちが客観的な指標をじっくりと企画・検討したうえで、データベース化を進めている(画像の細かな部分は会社説明資料をご参照ください)

たとえばあなたの会社で活用しているデータとは、どういったものだろうか?「サービスを利用する際に、スマホやPCで入力された情報」を、後でまとめたようなものばかりではないだろうか?もちろんそうしたデータも重要だが、マイベストでは、より重要なデータを自らの手で生成し、蓄積しているのだ。その具体的な動きは、たとえば以下の通り。

焦げ付きにくさを計測するため、表面を傷つけてフライパンを使い古した状態にするための機械が社内にある。

扇風機の騒音を、床に置いた計測器で測ったけど……定点観測できてないな。ダメだ!各商品の送風部分と同じ高さで測り直そう!と話し合い、倉庫から扇風機を引っ張り出して実際に測り直した。

できるだけわかりやすく書いてみたのだが、どちらも、一度読んだだけでその情景を思い浮かべるのは難しいのではないだろうか。普通に生きていてはまず遭遇することのない場面の話だからだ。よくよく読んでようやく「え、そんなことやってるの?(笑)」と感じるエピソードだと言える。

マイベストのメンバーに話を聞くと、こうしたエピソードがいくつも出てくる。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

『マイベスト』のデータベースは、このようにとにかく“能動的”につくられているのだ。さまざまなメーカー/ブランドの商品にまたがり、新たな検証方法を開発することで、完全にオリジナルな情報を蓄積している。しかも、日常生活に関わるあらゆる商材を対象としている。

データ生成に使う大量の商品が、倉庫に整理されている(画像提供:株式会社マイベスト)

シャンプーについても、さまざまなメーカー/ブランドにまたがり、70~90ほどの商品を7つの観点から全く同じ条件で検証し、利活用可能なデータにまとめている。検証方法は、20~30代の女性モニターに実際に使用してもらったり、プレパラートに塗布したラードの落ち具合を1商品あたり5回繰り返したり。そうして収集したデータを、専門家と共に分析した(こちらのコンテンツを参照)。客観性の担保には余念がない。

マイベスト<市販シャンプーのおすすめ人気ランキング>から引用(2025年1月22日時点)

この“能動的”なデータ生成(検証や収集)には、血のにじむような泥臭い動きが不可欠だ。今この瞬間にも、新たな切り口から検証が行われ、新たな独自データを蓄積していっているはず。

SNSや検索エンジン、あるいはマルチプロダクトを展開するSaaS企業のような、すべてをデジタル完結させるプラットフォーム企業が、今は魅力的に映るかもしれない。だが、泥臭い手作業の検証を中心にデータベースをつくりあげるマイベストこそ、さまざまなコンパウンド的(*)な事業展開を可能とする、新時代のテックカンパニーといえるのではないか?

*……統一されたデータベースを基に、多方面への事業やプロダクトを同時並行で展開することで、中長期的な事業シナジーを実現していく経営戦略

検討されているさまざまな方面への事業展開。いずれも、“能動的”な独自データベースを有するからこそ、大きな成長ポテンシャルがあるといえる(会社説明資料から引用)

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ユーザーファーストな現場で、世界規模のデータプラットフォームに貢献しないか?

マイベストが単なるメディア企業ではないどころか、他に類を見ないデータプラットフォーム企業だという内実が、少しずつ伝わってきただろうか?

なお最後にどうしても伝えたいことがある。マイベストのメンバーから話を聞くと、“ユーザーファースト”という言葉が驚くほど多く出てくる。この点が、何よりも重要だ。「独自のデータを蓄積すれば、事業が成長する」と考えているわけでは決してない。それでは、手段と目的が逆転し、メディアとしても中途半端な立ち位置にとどまってしまうだろう。

そうではなく、あくまで徹底して「ユーザーの“選択”に資するデータとは?コンテンツとは?検証方法とは?」といった具合に、ユーザーファーストを何よりも重視して取り組んでいるのだ。

この言葉は、同社が定めるクレド(≒判断指針・判断基準)の一つ目に示されている。

同社代表吉川徹氏のnote<「社長isキング」ではビジョンは実現できない>から引用

マインドを浸透させるうえで何よりも大事な「メッセージング」が、このように明確になされている。九つあるクレドはいずれもシンプルでわかりやすいが、その中でも群を抜いてわかりやすく、『マイベスト』というサービスについて考える際に切っても切れない関係にある言葉だと誰もが想起しやすいものとなっているように思う。

だが、標語として掲げるだけならそれほど難しくない。難しいのは、社内の隅々にまで考えを浸透させ、一人ひとりの行動に落とし込むことである。これを、メンバーのだれもが通る「選考体験」の緻密な設計によって実現しているようだ。

取材内容等を基にFastGrowにて作成

実際に選考を経て入社したメンバーに聞いた。

説明会ではビジネスモデルや企業の変革の説明はもちろん、“ユーザーファースト”なカルチャーや仕事の進め方の話も多かった印象

選考の過程で、骨伝導イヤホンを四つ借り、聴き比べをした。自分のユーザーとしての感覚も大事にしながらの比較・検証をしてみて、実際にやりがいを感じる疑似体験ができた

オフィスツアーにて、社内の倉庫や検証設備、実際の検証現場をじっくりと見学させてもらえた

そのように振り返る様子が印象的だった。

CHROを務める品川智哉氏も常に、こうしたサービス思想への共感こそが重要だと強調している。

品川マイベストはバリュー経営を掲げており、「Integrity(誠実でいよう)」「Cooperation(協力しよう)」「Stoic(ストイックにやろう)」という3つのバリューに沿った運営を行っています。「Integrity(誠実でいよう)」は、ユーザーに向けたバリューです。

目先のキャリア開発に対する意志があることは否定しませんし、もちろん尊重しますが、その優先度が高すぎる方は価値観面でミスマッチが生じる可能性があります。

それよりも「ユーザーのために何をすべきか?」「マイベストというサービスをより良くしていくためにはどうすべきか?」を考え抜いて行動し続けることが、結果として魅力的なキャリアにつながっていますね。

さまざまな話をお聞きしてきた中で、CHRO品川氏がこう力を込める。グローバルなプラットフォーマーという姿に向け、引き続き採用も強化し続けているのだという。若手からマネジメントレイヤーまで、さまざまな挑戦の場がある。この記事の内容、そして品川氏の言葉に刺激を受けたあなたなら、きっと躍動できる魅力的な環境のはずだ。ぜひオウンドメディア『マイベ通信』をこの後、ご一読いただきたい。

編集後記

上述の「フライパン壊し器を備えている」という点が非常に印象的だったので、編集後記として書き残しておきたい。フライパンの徹底比較コンテンツをよく読めばわかるのだが、フライパン壊し器とは「振動機にへらを取り付けたもの」とのこと。検証においては「6,000回振動させてフライパンの焼き面を擦り、2年分の経年劣化を再現」させている。クスっと笑ってしまいそうなこのエピソード、ウケ狙いで取り上げているわけでは決してなく、まさにマイベストを象徴するものだと感じた。

該当コンテンツにおける実際の検証の様子。この機器による6,000回の振動で、フライパンの劣化を再現している(画像提供:株式会社マイベスト)

『マイベスト』は、「毎日の選択をサポートするサービス」を目指している。つまり“ユーザーファースト”とは、「毎日の選択が最良のものとなるために、必要な情報を過不足なくスムーズに伝えられるようにする」といった仕事論だと解釈できる。だから、フライパンの焦げ付きを客観的に同じ基準で何度も検証するため、新しいフライパンでもすぐに同じ程度に使い古されている状態をつくらなければならないのだ。

フライパンを例にとったが、同じかそれ以上に手間や工数がかかる検証がいくつも見られる。たとえば猫用自動トイレ(コンテンツはこちら)の検証では、猫のおしっこを再現するため「1回30ml分とし、90分おきに猫砂に垂らす」といった検証条件のもと、「1週間分(20回)のおしっこをかけた1週間後のにおい」「1日分(8時間後)の排泄物が溜まったダストボックスを開けた時のにおい」などをチェックしたという(他にも情景が浮かぶ記載があるので、気になればぜひコンテンツを直接確認してほしい)。

さまざまなスタートアップを取材する中で、起業家・創業者に対して狂気を感じる機会はたしかに少なからずある。だが、現場メンバーが「フライパン壊し器」の準備にこだわるほど、データ生成・検証に情熱を捧げているような狂気には出会ったことがなかった。何とも印象深い取材・編集となった。

こちらの記事は2025年01月31日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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