「VALU」「The Chain Museum」などを次々に生み出すPARTYの意思決定とは | STARTUP DB MEDIA | 日々進化する、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム
経営者は「決断が仕事」であると表現されることがある。決断の専門職、という意味だ。ところが、世の中には、ほかにも「決断することが仕事」とされる職業があるように思う。 ひとつは、クリエイティブディレクターと呼ばれる仕事だ。今回、STARTUP DBでお話を伺った、PARTY創業者の中村洋基氏も、自身の仕事は決断だと語る。 それでは、決断を仕事にする人物は、どのように日頃の意思決定と向き合い、あらゆる決断を下すのか。意思決定のヒントとなるようなお話を、今回は、見ていこう。 意思決定の始まり、とは? ■中村洋基(なかむら・ひろき) (株)電通にて、斬新なアプローチのバナー広告を次々と発表し、やがてデジタルキャンペーン全体を手がけるようになる。2011年独立、4人のメンバーとPARTY設立。エンジニア出身であることから、プログラミングや、データが持つ面白さと、SNSなどのコミュニケーションを利用したアイデアを組み合わせてつくる、新しいエンターテイメントを模索している。カンヌ国際広告祭、One Show、D&AD、NYADC、ロンドン広告賞、Adfest、文化庁メディア芸術祭など、内外300以上の広告賞を受賞、審査員歴多数。電通デジタルの客員ECD、株式会社VALU取締役、TOKYOFM「澤本・権八のすぐに終わりますから」司会・パーソナリティ。 ーー中村さん、もともとは電通の出身ですよね。経歴を拝見して、今はPARTYを設立して、本当にいろいろな取り組みをなさってらっしゃるなと思って。 中村氏(以下、中村)「はい。自分の"価値"を売買できるSNS『VALU』を立ち上げたり、ホリエモンや医師らと行なっている『予防医療普及協会』の理事メンバー、表参道の『TINTO COFFEE』のオーナー、最近では、古巣の電通とスタートアップをつなぐ『GRASSHOPPER』という登竜門イベントを作っています」 ーー多いですね……。そもそもですが、どうしてそんなにたくさんのプロジェクトに関わろうと思ったのでしょう。 中村「前職の電通を辞めて『なんでもやってみよう』と決めたからです」 ーーというと?…