投資家への相談はどのタイミングがベストなのでしょうか?
投資家への相談はどのタイミングがベストなのでしょうか?
いくつかの業界に興味・仮説があるのですが、具体的なビジネスモデルまでは、まだあまりきちんとした納得できる仮説が立っていません。このような状況でも、投資家へ相談しても構わないのでしょうか。もちろん、事前のデスクトップリサーチ・最低限の想定ユーザー向けのインタビューは実施予定です。
9件の回答
僕個人としては資金調達するタイミングでいきなり相談をもらっても大丈夫です。付き合いのある期間の長さや知人の有無に影響されて投資判断することはあまりありません。
一方で、一般的に情報収集の手段や壁打ち相手として投資家を活用したい場合は早めに相談するのも良いと思います。はじめにショボいという印象を与えてしまったらもう投資してもらえないのではないか、と心配になる方もいるとは思いますが、あまり心配はいりません。投資家はどのくらいの期間でどのくらい起業家として成長しているかを見ています。営業と同じでナーチャリングを行うこともあるということです。しっかり起業家として成長している姿を見せられるのであれば、早めから相談するのが良いと思います。
ただ、僕個人としては資金調達する気がない場合でも目的をはっきりと伝えてくれたほうが助かりますね。起業家からするとなかなかストレートには伝えにくいと思いますが、何が目的かよくわからないコンタクトよりも、はっきりと情報収集や事業の相談が目的と言ってくれたほうが会いたいという気持ちになります。
調達には6ヶ月ほどかかるので、そこから逆算することが大切です。調達のタイミングで自分がアクセスしたい投資家に初めて会うよりは、早めにカジュアルな雑談でも良いのでコンタクトを取っておく方が良いと思います。ただ、そのときに良い印象を残しておくことはもちろん大切です。
良いインプレションの構成要素は2つあります。「なぜそのプロダクトつくっているのか」「ターゲットが明確か」の2つです。大きなリスクをとって起業している訳なので、起業家はそれぞれ独自のストーリーを必ず持っています。ですから「なぜ今」「あなたが」「このプロダクトをつくっているのか」というストーリーを一番知りたいですね。
また、ターゲティングの明確さも大事です。このセンス感は対話を重ねていけば分かるものなので、事前にしっかりとどのセグメントを狙うのか明確にしておくことが重要です。またモックも準備しておくのが良いと思います。パワーポイントで説明する人が多いですが、パワーポイントではなかなか伝わりません。手書きでもいいですし、ノーコードでも作成できるので準備しておかない手はないですね。
いつでもご相談頂いて大丈夫です。むしろ資金調達前の方に、ご相談頂いた方が正直嬉しいです。おっしゃる通り、想定ユーザーの声がある方が議論に深みが出るのでベターだと思います。
早いに越したことはないと思っています。最初のアイデアがしょぼくても、その後投資した会社は僕の経験でも何社もあります。有名な例だと、SmartHRですね。最初に会ったときはBtoBプロダクトの比較サイトをつくっており、あまりピンとこなかったし、正直イケてないなと思っていました。ですが、その後ピポッドの末にSmartHRに辿り着き、ローンチ寸前のタイミングで再会して、すぐに投資を決めました。他にも例はたくさんありますが、絶対にセカンドトライ・サードトライは諦めなければ回ってきます。なので早いタイミングで投資家に相談することをおすすめします。
もちろん問題ないと思います!
むしろ投資家との相性を一度のミーティングで判断することは難しいですし、事前に時間をかけて起業家側から選びに行くのがいいと思います。一度株主に入れたら、どんなにアドバイスが見当違いでも相性が悪くても投資家を”クビ”にはできませんし、その関係は何年も続きます。慎重に選ぶためにも早めに相談(という名のDDを)しましょう。
ただ、早すぎてもと思うので、例えばまだ起業を悩んでいる段階ならシード投資家に、シードの目処が立った/終わったならシリーズA/Bの投資家に、など一歩先の投資家に1-2年前くらい前から会うのがいいのではないでしょうか。
(DCMにも相談してくださいね!)
個人的にはなるべく早いタイミングで一度VCと会ってみて欲しいと考えています。多くの起業家が「他の誰かが検証済みの仮説」を再度検証してしまうというアンチパターンにハマっており、様々な歴史や過去事例を知っているVCと議論することでこれをショートカットできる可能性が高まると思います。お役に立てるか分かりませんが自分はもちろん時間を作りますので、ご連絡お待ちしています。
事業の壁打ちや投資相談であれば、タイミングはいつでも問題ないと思います。
100%の状態で相談に行きたいという方も多いと思いますが、あまり気にしない方がいいと思います。多少解像度が低い状態でもディスカッションは出来ますし、むしろ初回で話したことを受けて、どれだけアップデートできるかという「起業家としての成長スピード」の方が大事だったりします。ですので、最低限の情報として「なぜその領域で事業をやりたいのか?」という市場選定のアプローチの考え方や仕方だけ言語化しておいていただけたら、そこからは一緒に考えたいですね。
ただ、「起業しようか迷っている状態」の場合、話は変わります。経験則ですが、このケースの方は背中を押してもらいたいのだと思うのですが、だいたい起業しないので(笑)。
ビジネスモデルを一緒に考えることも投資家の仕事の一つだと思っているので、いつでもウェルカムというのが回答になります。むしろ、事業内容よりも「どのようにアプローチするか」の方が大事かもしれません。直接繋いでくれる方がいればその形が一番会いやすいだろうと思いますし、DMや直メールだったとしても「惹き」を作ることは重要です。例えば、新しいマーケットや事業を常に考えることも僕らの仕事の一つなので、「〇〇の領域に関して〇〇という仮説を持っているのですが、ディスカッションさせていただけないか?」と言われると、その領域に興味があればお話したいなと思いますよね。
ちなみに僕の場合は、事業内容やご相談いただくタイミング以上に「成長率」を見ています。初回にディスカッションした結果、2回目までにどれだけアウトプットを引き上げているか。その起業家としてのラーニングの姿勢を見ていますし、その成長率が投資の決め手になった事例も多いです。
起業を通じて解決したい「何か」があるのであれば、相談くださって構わないと思います。多くの投資家は、可能な限りそういった相談に乗ろうとしてくれますし、定期的に「壁打ち」や「メンタリングデー」を設けている投資家もいます。私としては、具体的なファイナンスのタイミングで初めて接点を持つより、利害関係が発生する以前に会える方が、相互理解を深めるうえで良いという考えを持っています。