非線形の成長を続ける合言葉は「面白いことをやろう」──多様なケイパビリティを発揮し、大手企業とコラボレーションを生み出すSTUDIO ZEROの“楽しさ”に迫る
SponsoredCX(顧客体験)プラットフォーム『KARTE(カルテ)』を生み出し、2020年の上場を経て成長を続けるプレイド。その新たな一歩を象徴する存在として注目を集めているのが、2021年に立ち上げられた『STUDIO ZERO(スタジオゼロ)』である。大企業の内部に深く入り込み、変革の種や兆しを産み出すことを目指すSTUDIO ZEROは、いわばプレイドが目指す世界を実現するための“フェーズ2”を担う存在だ。
FastGrowは、これまで全3回にわたってSTUDIO ZEROの戦略を紐解いてきた。
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上記の記事をすでに読んだ読者の皆さんは、STUDIO ZEROに対して非常に戦略的かつソリッドな印象を持っているかもしれない。というのも、これまでの連載ではMVV、戦略といったテーマを扱ってきたからだ。
今回の記事では、現場で働く社員の視点でSTUDIO ZEROの魅力を探ってみよう。働き手として感じるSTUDIO ZEROの「楽しさ」と「多様性」をテーマに、仁科氏、久保田氏、新田氏にSTUDIO ZEROとはどんな組織で、働き手にとってどんな環境なのかを語ってもらった。
- TEXT BY YUKI YADORIGI
- PHOTO BY SHINICHIRO FUJITA
非線形の成長を続ける合言葉は「面白いことをやろう」
新田STUDIO ZEROが何をしているのか、はじめはいまいちわかっていませんでした。正直、私にはトゥーマッチな環境かな、とも感じていたんです。でも、異動決定前の面談で「新田さんはどうしたいですか?」と聞かれたことがとても印象的で、ここで新しいことにチャレンジしたいと思えたんです。
そう語るのは、KARTEのカスタマーサクセスからSTUDIO ZEROにジョインした新田 美弥氏。前職のデジタルマーケティング会社で培った営業経験と、プレイドで得たCX(顧客体験)向上の知見やカスタマーサクセスのスキルを活かして新たな一歩を踏み出すことになった。
久保田STUDIO ZEROとは。その答えを一言で表すのはたしかに難しいです。だからときどき失敗することもあるんですよ、うちっぽくない……つまり一般的なコンサルっぽいムーブをしてしまったりとか(笑)。でもその反省を次につなげつつ、お客様と楽しくコラボレーションする私たちらしさを確立していくようなスタンスでいこうと考えています。
久保田氏はアクセンチュアでコンサルティング業務を経験した後、STUDIO ZEROにジョインした。コンサルタントとして豊富な実績がある久保田氏が、今では“コンサルっぽい”ことをSTUDIO ZEROらしいプレイスタイルではないと考えている。これこそ、STUDIO ZEROの言い表しづらい魅力を導きだすヒントなのかもしれない。
久保田対外的には「事業開発組織」であると発信しています。ですが、その一言でまとめることには正直、伝わりづらさもあると思っていて。
私は事業開発がやりたいというよりも、自分の経験を活かして「お客様自身が主体的にできること」を増やしていきたいと思ってこの環境を選びました。デジタルマーケティング、サービスデザイン、グロース、カスタマーサクセス、コミュニケーション・プランニング、コーチング…そういったさまざまなケイパビリティを持つメンバーが、企業と何か面白いことにトライする、それがSTUDIO ZEROなんだと思います。
仁科STUDIO ZEROは「産業と社会の変革を加速させる」ために様々な活動を同時並行的に実施しているので、ZEROメンバーそれぞれが自分なりの解釈を持ってくれているのはすごく嬉しいことだと感じています。
コンサルタントとカスタマーサクセス、それぞれのバックグラウンドを活かしながらSTUDIO ZEROの一員として活躍する新田氏と久保田氏の視点から、その魅力を紐解いていこう。STUDIO ZEROとKARTEの関係性、あるいはプレイドを起点とする事業戦略的な魅力については、連載の過去記事をご覧いただきたい。
ちなみに、今までの記事で多角的にSTUDIO ZEROを語ってきた仁科氏は、今回の記事にも登場してくれる。あくまで今回の記事の主役は久保田氏と新田氏ではあるが、二人が語るSTUDIO ZEROの姿を補完する形で対談に参加してくれた。
仁科線形ではなく非線形の成長を目指しているからこそ、私たちは常に「いつも通り」に取り組んでしまう人を採用しません。自分の発想や方法論を適宜磨いていく想いで、非線形な成長を続けていける環境やスタンスをSTUDIO ZEROの中で貫いていくことが、私たちの唯一無二の強みにつながっていくと思います。
非線形な成長を続けていける環境とは、どのようなものなのか。そこではどんな「楽しさ」を体感できるのか。読者の皆さんも、ここからぜひご自身のキャリア開発を振り返りつつ、STUDIO ZEROの「らしさ」を読み解いてみてほしい。
「あなたはどうしたい?」と問うSTUDIO ZERO
まずは久保田氏と新田氏のこれまでキャリアを振り返り、何が決め手となってSTUDIO ZEROにジョインすることになったのか聞いていこう。
久保田新卒でTOTOに入社し、商品企画、市場調査など海外市場向けのマーケティングに携わっていました。その後アクセンチュアでサービスデザインやグロース支援を担い、リファラルでSTUDIO ZEROに転職しました。前職で感じたことは、コンサルティング会社は良くも悪くも「企業にとって、いなくなったら困る存在」になることを目指しているんだな、ということです。
強力な助っ人として会社のやりたいことをなんでも叶えるというのが、良い面。けれどその一方で、新しいことにトライするとき、まるっと外注に頼ってしまった企業が、次のフェーズから自走して困難に挑戦し続ける体制を作るのは、かなりハードルが高いと感じました。そうではなく、もっと企業のトライに並走するような、または一緒にトライするともっとできることが広がるような、ポジティブで楽しい関係を、お客様と築けたらいいのに……と思うようになりました。
新田私はIMJでデータに基づいたマーケティング支援やCXといった領域で主にWebサイト上の顧客戦略支援に携わってきました。私も紗代さん(久保田氏)と似ているのですが、支援すればするほどお客様が“自社でやらなくなっていく”ことに違和感を感じていました。
顧客視点を重視しようと言っている立場なのに、自分たちはお客様のためになることができているんだろうか……と。その頃、KARTEのセールス担当者がIMJに来て、話を聞く機会があったんです。企業側に顧客視点を植え付けるようなサービスがこの世にあるんだということに、感銘を受けました。それがプレイドに転職したきっかけです。
セールスやコンサルタントの仕事を通じ、顧客との関係性や提供価値について考えていた二人。新田氏が働いていたIMJが久保田氏の職場であるアクセンチュアに買収されるというエピソードも途中あり、二人のキャリアには偶然にも通ずるものがある。そんな二人は、STUDIO ZEROに対してはどのような印象を抱いていたのだろうか。
新田プレイドで3年ほどカスタマーサクセスとして働き、産休を取ることに。その復帰のタイミングでSTUDIO ZEROにジョインすることになりました。ちょうど社内で個々人のキャリア設計などを鑑みた組織再編をしているタイミングだったんですよね。提示された複数の選択肢のなかで、一番意外だったのがSTUDIO ZEROです。そもそも産休に入る前にはあまり仕事でご一緒したことがなかったので……(笑)。
立ち上がって間もない少数精鋭のチームで働くことは、自分にとってトゥーマッチな厳しい挑戦だとも感じました。でも「STUDIO ZEROはとにかく人がいいよ」と背中を押されて、とりあえず話を聞きに行くことに。そこで「STUDIO ZEROとしてどうこうというより、新田さんはどうしたいの?」と問われたんです。今までKARTEを起点に何をするべきか考えてきたので、自分自身の意志を訊かれたのが新鮮でした。そのとき、今までの経験を活かしつつ新しいことにチャレンジするならここが最適かもしれない、と思ったんです。
久保田私もSTUDIO ZEROの何に惹かれたかといえば、仕事や相手に対するスタンスなんですよね。プレイド自体もそうですが、STUDIO ZEROは顧客企業をパートナーとして捉えて、互いにどう成長していこうか共に考えるんです。お客様を支援しつつ、一緒に楽しいことをやろう。こういう考え方が組織に根付いているのがいいな、と思いました。
仁科氏ら立ち上げメンバーのスタンスは、それまで顧客企業との関係性に何かしらの課題を感じてきた二人の心を動かした。思い返せば、過去記事に登場した石井氏も「お客様が抱えている課題を真面目に解くのは当たり前なんですよ。それだけでは面白くない」と語っている。
相手を楽しませ、自分も楽しむ。当たり前の先に行くために、相手を知っていく。そんな姿勢が、お客様にも社内メンバーにも発揮されているのが、STUDIO ZEROの魅力なのかもしれない。
こうしてSTUDIO ZEROにジョインした二人が、新天地でそれぞれがどのように働いているのか、さらに深掘りしていこう。
顧客との関係性が変わって仕事が「圧倒的に楽しく」なった
STUDIO ZEROでの仕事について語る二人からは、たびたび「楽しい」「面白い」という言葉が出てくる。コンサルティングやセールス、カスタマーサクセスを経験してきた二人は、どのような仕事にその「楽しさ」を見出しているのだろうか。
久保田コンサルティング・ファームのようにすべてを巻き取るのではなく、「お客様がどうしたいか」を問いかけながらプロジェクトを進めるのが特徴です。そこで「そういう考え方もあったのか」と思ってもらえるよう支援することが、私たちの目指すところですね。
業務内容としては、顧客体験の改善や企業のグロースといった目標に向け、コミュニケーション改善やツール導入といった支援を通じて伴走していきます。内容そのものはコンサルティングファームと近しい部分もありますが、お客様との関係性が違うんですよね。だから継続的にお客様とお付き合いするときも「引き続きよろしく」ではなく、「次こんなことやりたいんだけど、一緒にやらない?」と声をかけていただくことが多くて。
お客様から「STUDIO ZEROの人と一緒にやると楽しい」と思ってもらえると嬉しいし、自分も楽しいです。
新田カスタマーサクセス時代は担当する企業数が多く、私自身がお客様に最大限向き合い切れていない、もどかしさを感じることも。解約危機が見えてから初めて不足を自覚して対処を始めるケースさえありました。それはお客様に本質的な価値提供ができていないということだし、自分としても悔しく感じていました。
その点、STUDIO ZEROでは腰を据えてお客様と関係性をつくっていけるので嬉しいです。お客様からもセールス担当者としてでなく、隣に座って考えてくれる仲間と捉えていただけるので、紗代さん(久保田氏)が言うように関わり方が今までと全然違うな、と感じています。
お客様との関わり方が変わったことが、二人の「楽しさ」の根本にあるようだ。過去記事で倉橋氏は、STUDIO ZEROが対峙する顧客との関係性について「横並びに座って話す」と表現していた。新田氏が語った「隣に座って」と表現が重なったのは、“STUDIO ZEROらしさ”の認識がしっかりと浸透している現れだろう。
クライアントビジネスにおいて、顧客と担当者の間にはどうしても利害のバランスゲームが生まれてしまう。ときにはそれが邪魔をして、本質的な課題解決ができないこともあるだろう。そこに葛藤を抱いている読者の方には、二人がSTUDIO ZEROで体感していることがまぶしく見えるのではないだろうか。本当の意味でお客様のためになることをできることこそ、仕事における「楽しさ」の源泉なのかもしれない。
一人でもできるけど、チームならもっとできる
加えて、二人は多様性ある強力なチームであることも魅力として教えてくれた。その魅力は、二人の働き方を変えるきっかけにもなっているという。
新田カスタマーサクセスはKARTE活用という前提があるので提供価値がある程度は標準化されています。サクセス担当者が十数社のクライアントを受け持ち、その売上責任も負います。その分、プレッシャーがあったことは事実で、「自分が頑張らなきゃ」という感覚が強かったと思います
一方、ZEROはそのサービス提供の特色上、クライアントの複雑で難解な課題を解決すること、あるいはクライアントのみでは発見できない本質的な課題を見つけることが求められます。これに対応するために、ZEROは多様な経験と知見とスキルを有するメンバーでチームを組みクライントに向き合います。
仲間がいるという安心感があるだけでなく、複数人の視点が入ると新しい気付きがあり、自分だけでは見えなかった視点からの提案もできます。カスタマーサクセスを続けていたらきっと出合っていなかったメンバーと、こうしてお互いの視点を交えながらお客様の課題解決に挑めることが、ほんとうに嬉しいです。
久保田実はフリーでもコンサルタントをやれるケイパビリティを持つメンバーが、チーム内にはたくさんいます。それでも個人ではなく、チームでやりたいことがあるから、きっとみんなSTUDIO ZEROを選んできたんでしょうね。
もちろん、コンサルティングファームもチームでお客様を支援します。でもコンサルティングファームの場合は、特定のスコープのケイパビリティを持つ人を組織表をもとにアサインして、お客様に満足していただいたら解散、というようなチームの組み方をすることが多いです。これがSTUDIO ZEROの場合だと「こんなことを提案してみようか」に始まり、「一緒に楽しいことができそう」という感覚でメンバーが集まるので、本当に“コラボレーション”という感覚なんですよね。こういうチームワークは、それぞれが、やったことないことにトライしたい、という意識が高いからこそできることだとも感じています。
個でも十分戦える人材が、自由にコラボレーションしながらお客様に価値提供していく。それがSTUDIO ZEROのユニークさであり、強みとも言えそうだ。そんな環境のなかだからこそ、二人は自由に自身のケイパビリティを発揮しながら活躍できているのかもしれない。
メンバーのモチベーションを維持する徹底した組織づくり
さて、ここで冒頭で説明した仁科氏の話を聞いていこう。新田氏や久保田氏が語ってくれた「楽しい」仕事ができるSTUDIO ZEROの組織は、どのような思想によって支えられているのだろうか。その背景を深く理解するために、組織設計にかける想いや採用・マネジメント領域の取り組みについて聞いた。
仁科たかが1~2時間の面接を複数回重ねても、相手がどんな人かなんて正直わかりません。だから「人としてあなたのここが好きです」と思えるものがあったら、まずはその人を採用します。
そして会話を重ねて、その人の僕なりの“取扱説明書”をつくります。何があったらテンションが上がるのか、逆に下がるのか。その取扱説明書を入社後は毎日見直して、Slackではこういうやりとりをしよう、このタイミングでこの案件にアサインしよう、と考えるわけです。SlackやZoomのコミュニケーションログとその取扱説明書は、現メンバー15名の貴重なデータベースです。
組織のトップに立つ人間が、これほどまで時間をかけて一人ひとりのメンバーと向き合っていることには単純に“すごい”としか言いようがない。仁科氏がこれほどメンバーの理解にこだわりを持つのは、成果を生み出す組織をつくる難しさを知っているからだ。
仁科入社するときは、誰もが新しい職場にワクワクするものですよね。その期待を入社後の体験がはるかに上回ることはめったにありません。だから私は「期待通り」ないし「ちょっとプラス」を目標に、メンバーが高いモチベーションで働き続けられるよう心がけています。
毎月1on1を実施し、周囲のメンバーも巻き込みながら各自が最適なタイミングで案件にコミットできるよう調整する。中期的な視点でモチベーションを管理する体制づくりには、こうして全員で取り組んでいます。
STUDIO ZEROを立ち上げていた頃は自分の時間の99.9%を顧客に割いていましたが、徐々にメンバーが参画してくれるようになってきて時間の使い方が大きく変わってきました。今は自分の時間の50〜75%を組織のために使うようになりました。それだけメンバーが力を発揮できる組織をつくるというのは、難しいことなんです。社員が偶然の積み重ねでハッピーに働けるなんて、そうそうありません。組織のエンゲージメントを高めるための工夫を重ねることが大切なんです。
特にSTUDIO ZEROには“ガチ”なメンバーが集まっているので、嬉しいときもつらいときも、同じ釜の飯を食っている仲間同士であるという感覚をつくることが重要です。それはベンチャーの勢いだけで生まれるものではありません。
メンバーのモチベーションには働く環境のほか、働き方も密接に関わってくる。STUDIO ZEROの働き方はどのようなものなのだろうか。ちなみに、新田氏は子育てと仕事を両立している。
新田子どもの習い事の送迎がある日は16時退勤という形で調整しています。もちろんお客様に迷惑をかけないだとか、他のメンバーと調整してだとか、そういった前提はありますが、相談したときは二つ返事で快諾してもらえました。でもこれは、子育てをしている私だけに限ったことではありません。
久保田男女問わず子どもを見送ってから出社するメンバーもいれば、毎週金曜の午後はいないメンバーもいますよね。別に彼らの稼働時間が短いという意味ではなくて、みんなそれぞれ調整しながらやっているというイメージが近いと思います。
仁科いい意味でプロジェクトが盛り上がって1〜2ヵ月集中的に忙しくなってしまうこともありますが、それも年に数回程度です。
1on1のなかで把握できるプライベートなスケジュールは、その後の案件のスケジュール調整に役立てています。例えば、毎年決まったタイミングで家族と過ごしたいメンバーがいた場合は、翌年もそこから逆算して案件や他メンバーの調整をかけます。そうすればお客様に迷惑がかかりませんし、私たちも収益を損ないません。それにメンバーも休暇を存分に楽しめるわけですから、みんなハッピーですよね。
むやみにプライベートを根掘り葉掘り聞くわけではありませんが、調整のための相談はいつでもどうぞ、というスタンスです。
ケイパビリティを発揮しやすい環境の裏側には、仁科氏が組織づくりにかける想いや、働きやすさに対するこだわりがあった。ここでもまたひとつ、STUDIO ZEROの魅力的な“スタンス”を知ることができた。
言葉にできないのは、非線形な成長のただ中にあるから
今回はこれまで公開された記事とはまったく異なる視点からこの組織の魅力を紐解いてきた。今回は事業戦略や競合優位性などにはまったく触れないと冒頭で宣言したが、それでも読者の皆さんは「つまりSTUDIO ZEROって?」と明確な答えを求めているかもしれない。今回の記事の意図を踏まえつつ、3人にSTUDIO ZEROを言語化してもらおう。
久保田「STUDIO ZEROとは」の答えはまだみんなで模索しているところですし、具体的に言いきることの重要性はそこまで感じていません。SOさん(仁科氏)はMVVや事業戦略を解像度高く描いている一方、KPIのようなものはあえて明言していないんです。
それぞれが実現したいことや、お客様にちゃんとわくわくしてもらっているかな、インパクトを与えられているかな、などを考えながら、「こっちがいいかも」と方向を定めて道を切り拓いていく。会社に不満があれば自分で変えていけばいいし、自分のやりたいことを抱きつつ、みんなが楽しく働けるようにしていけばいい。その道のりの結果が、STUDIO ZEROの「らしさ」になっていくはずです。とはいえ、こういう場で外部の皆さんに魅力をうまく伝えられないのは課題ですね……(笑)。
新田なかなか言葉にしづらいのは私も共感します。ただ、相手を尊重する組織であることは確かです。「この正解に相手を誘導しよう」というスタンスでコミュニケーションを取らず、相手のことを知るためにしっかり向き合い、答えを共に探していくことを面白がれるメンバーが集っています。
仁科線形ではなく非線形の成長を目指しているからこそ、STUDIO ZEROでは自分の発想や方法論に疑いを持つことなく、「いつも通り」でやってしまう人を採用しません。面接では多面的な視点から質問を投げかけて、自分の解を持っている、あるいは真剣に解を探している人を積極的に採用するようにしています。
STUDIO ZEROの「らしさ」については、プレイドのエッセンスを取り入れつつ、カスタマイズしていけばいいと思っています。今はまさに、“型”を磨いている最中ですね。そこにはいろいろな解があっていいと思います。
私たち自身がワクワクしながら、企業や自治体とともに、世の中にとって新しい事例をどんどん生み出していきたいと思っています。そして、当たり前ですが事業を展開してる主体者としてしっかりと事業成長も実現していく考えです。このような「想いの実現」と「事業の成長曲線」の双方の思考のバランスを取りながら、非線形な成長を続けていける環境やスタンスをSTUDIO ZEROとして貫いていくことが、私たちの唯一無二の強みにつながっていくと思います。
極めて高いケイパビリティを持つメンバーが集い、非線形な成長を重んじる組織の中で自由にコラボレーションしたら、どんなものが生まれるだろう。今、STUDIO ZEROはワクワクしながらその実験に全員で取り組んでいるのかもしれない。そしてそこから生まれるものを想像以上のものにしていくのは、これからジョインするメンバーだ。今回の対談で見えてきたSTUDIO ZEROの一面に惹かれた方は、ぜひ「あなたは、将来何をしたいですか?」という問いの自分なりの仮説を胸に抱き、門を叩いてほしい。
こちらの記事は2023年10月25日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。
執筆
宿木 雪樹
写真
藤田 慎一郎
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