10億人の暮らしを変える!eKYCのTRUSTDOCKや、40億円調達のみんなのマーケットが登壇──FastGrow Pitchレポート
「イノベーターの成長を支援し、未来社会を共創する」をミッションに掲げるFastGrowが、「この会社、将来大きなイノベーション興しそうだ!」と注目するスタートアップをお呼びして、毎週木曜朝7時にオンライン開催する「FastGrow Pitch」。
登壇するスタートアップが目指すビジョンや事業内容、創業ストーリー、どんな仲間を探しているのかなどをピッチ形式で語るイベントだ。
本記事では、ピッチの模様をダイジェスト形式でお届けする。登壇したのは、フラミンゴ、いえらぶGROUP、CoinOtaku、みんなのマーケット、TRUSTDOCKの5社(登壇順)だ。
株式会社フラミンゴ:CtoCプラットフォームを軸に多様な語学学習サービスを展開
最初に登壇したのは、「外国人にやさしい社会をつくる」をミッションに掲げるフラミンゴ代表の金村容典氏。同社は、CtoC事業として外国語を教える人と学びたい人のマッチングプラットフォーム『フラミンゴ』を、BtoB事業として法人向けの語学研修サービスを提供している。
同社の最大の強みは、CtoCとBtoBそれぞれの事業をうまく連携させながら、サービスの質を高く保っている点だ。語学研修サービスでは、『フラミンゴ』で高い評価を得た講師だけを厳選して紹介しており、海外事業に携わるビジネスパーソンやエグゼクティブ層などからも高評価を得ている。また、『フラミンゴ』に登録している講師の数は7,700人を超え、現在も毎月100人ほどの講師がリファラルで新規登録し続けているという。
金村氏は、インターンとしてディー・エヌ・エーの新規事業『Anyca』に従事した経験を持つ。立命館大学大学院法学研究科に在学していた2015年6月、留学生たちの苦しい生活をより良くしたいとの想いから、フラミンゴを創業した。
金村事業全体では毎年2倍ほどの成長を続けており、今後よりアグレッシブな挑戦をしていくために、複数ポジションで採用を強化しています。
採用において最も重視しているのは、外国人に対して貢献したいという気持ちがあるかどうかです。外国人にとって本当に良いサービスをつくる意志を持った方とともに、フラミンゴを成長させていきたいと考えています。
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株式会社いえらぶGROUP:不動産会社の日常業務をサポートするSaaSを提供
続いて登壇したのは、不動産業界のIT化やDX推進に貢献すべく、複数の事業を展開するいえらぶGROUP商品開発本部部長の松木健人氏。全国で12,000社以上が利用する日常業務支援クラウドサービス『いえらぶCLOUD』に加え、導入社数が累計4,000社を超えたクラウド型賃貸管理システム『らくらく賃貸管理(らくちん)』など、不動産事業者と消費者向けにさまざまなサービスを運営している。
松木氏は、新卒でいえらぶGROUPへ入社。新規事業の法人化に成功し、新卒2年目からはグループ会社のいえらぶコミュニケーションズ代表を5年間務めた。現在は、いえらぶGROUP本社の商品開発部部長と内勤部署の統括、商品企画の責任者を兼任し、さまざまな角度から事業成長に力を注いでいる。
内定者時代に新規事業の立ち上げを経験した松木氏は、悪戦苦闘しながらも、行動量を武器に成功へつなげたという。2年目でグループ会社代表を務めることになった際も、新規事業立ち上げ時の泥臭い成功体験が自信となり、積極的なチャレンジを重ねたそうだ。
松木私たちは、350人規模の現在から、さらなる急成長を目指していきます。だからこそ、スタートアップならではの急成長を経験したい人には、今のうちに私たちの門を叩いて欲しいです。
全職種において積極採用中ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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株式会社CoinOtaku:メディア、サロン、ウォレットなど仮想通貨事業を幅広く展開
続いて登壇したのは、「信頼できるサービスで、仮想通貨の発展を加速させる」をミッションに掲げるCoinOtaku代表の木田陽介氏。同社は月間150万PVの仮想通貨メディア『CoinPartner(旧CoinOtaku)』の運営をはじめ、YouTubeチャンネル運営、仮想通貨オンラインサロン運営、SNSと連動した仮想通貨ウォレット事業などを行っている。
仮想通貨が流行の兆しを見せはじめた一方で、誤った情報も多く流通していた2017年、「仮想通貨に詳しい“オタク”として、正しい情報を提供しよう」という創業者の想いのもと、CoinOtakuは設立された。その後はユーザーの成長過程に沿ったサービスへ舵を切るなどの試行錯誤が功を奏し、着実に複数のサービスを成長させてきた。
木田氏は、2018年にインターンとしてCoinOtakuに入社し、ニュース事業部長を担当。その後同年6月に、創業者の下山明彦氏からバトンを受け継ぎ、代表取締役に就任した。
木田CoinOtakuの組織としての特徴は、メンバーのほとんどを学生が占めていること。成長意欲の高い学生や、自ら裁量を持って事業づくりに挑みたい学生にとっては、最適な環境だと思います。
今後は年末までにメディアの月間PV数を200万、サロンの会員数を1万人まで引き上げるとともに、ウォレット事業にも注力していく予定です。我こそはという学生の方がいれば、ぜひ気軽にご連絡ください。
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みんなのマーケット株式会社:出張・訪問サービスのマーケットプレイス『くらしのマーケット』運営
4社目で登壇したのは、生活関連の出張・訪問サービスを中心としたマーケットプレイス『くらしのマーケット』を運営するみんなのマーケットCFOの吉岡正氏。同サービスは、ハウスクリーニングや家事代行など、200を超えるカテゴリの出張・訪問サービスの比較検討から予約までをオンライン上で行える点が特徴であり、累計の出店登録店舗数は4万超に及ぶという。
同社は『くらしのマーケット』の提供を通し、サービス市場における事業者とユーザー双方にさまざまな価値を提供している。事業者に対しては、集客負担の軽減や自身の作業の質の可視化などを実現。ユーザーに対しては、比較検討に必要な情報やより多くの選択肢からサービスを選べる仕組みなどを届けている。
吉岡氏は、日系金融機関での勤務の後、外資系のプライベート・エクイティ・ファンドに入社。同社で複数のバイアウト投資案件に携わったのち、2018年にみんなのマーケットへ入社した。現在はCFOとして財務経理や人事、内部統制などの管理部門を管掌する。
吉岡「正直者が馬鹿を見ない世界をつくる」が私たちのビジョンです。出店者の良いサービスが評価を受け、ユーザーがより良い体験をできるよう、マーケットを成長させながら、サービス市場に変革を起こしたいと考えています。
採用に関しては、フルリモート勤務も含め地域を問わず、全職種を積極採用中です。8月20日に採用説明会も実施しますので、気になる方はぜひご参加ください。
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株式会社TRUSTDOCK:「本人確認」のデジタルシフトに挑む
最後に登壇したのは、eKYC(electronic Know Your Customerの略、「KYC」は企業が顧客の身元を確認するプロセスを指す)身分証アプリ『TRUSTDOCK』を手掛けるTRUSTDOCK代表の千葉孝浩氏。同社はアプリだけでなく、「KYCのAPI商社」として事業者向けのさまざまなAPI構築も行っている。
千葉氏によれば、世界の10億人以上がID(身分証明)を携帯できていない状態だという。同社は、タイを皮切りとしたグローバル展開も見据えながら、eKYCの社会実装に向けた取り組みを着々と進めている。事業の詳細や千葉氏がかける想いについては、FastGrowのインタビュー記事をぜひご一読いただきたい。
千葉氏は、前職のガイアックスでR&D「シェアリングエコノミー×ブロックチェーン」でのデジタルID研究の結果を基に、eKYC事業の展開を開始。その後、同社のカーブアウト制度を活用し、事業会社としてTRUSTDOCKを独立させた。
千葉事業の拡大に伴い、今年から採用も積極化させています。私たちが求めているのは、「アベンジャーズ」のように個性が強く、確かな実力を兼ね備えたメンバーです。
ビジネスサイドは、行政と直接関わりながら仕事をする機会が多く、スタートアップとしては特異な面白さを感じられるはずです。エンジニアも、日々の仕事を通してオープンソースへの貢献はもちろん、技術仕様の策定にも参画できる点が、他社にはない魅力だと思っています。
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過去記事:DXブームの水面下で進む、「本人確認」のデジタルシフト。 “デジタルにおける基本的人権”に取り組むTRUSTDOCK
第7回目となったFastGrow Pitchも、語学学習から仮想通貨、本人確認のデジタル化まで、それぞれ特色のある事業をつくる5社が集結した。なかでもみんなのマーケットは、1月に40億円の資金調達を実施したばかりであり、今後の急成長に期待がかかる。
今後も毎週木曜朝7時の「FastGrow Pitch」では、注目スタートアップが登壇し、自ら事業や組織について語る機会をお届けしていく。ぜひ、チェックしてもらいたい。
こちらの記事は2020年08月12日に公開しており、
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