特別連載UEP:事業が連続的に生まれ成長できる仕組み

「ビジネスのトップランナーと壁打ちすることは、必ず自分の糧になる」
ユナイテッドの事業家育成プログラム「U-PRODUCE」、選抜者の心境に迫る

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インタビュイー
関 秀真

早稲田大学在学中。現在、会社設立の準備を進めており、起業家としての第一歩を歩み始めている。

守友 暁寛

大阪大学を4年次で休学し単身で上京。都内のスタートアップ2社でインターン生として働く。

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現状の自分では達成できそうもないミッションを、死に物狂いで乗り越える──「修羅場」はビジネスパーソンを成長させ、基盤を築いてくれる。

ユナイテッド株式会社が「誰でも事業プロデューサーとして成長するための修羅場を用意する」と豪語する育成プログラムをスタートさせた。社員や学生を対象とした新規事業創出プログラム「U-PRODUCE」だ。

FastGrowでは以前「U-PRODUCE」の立ち上げの中心人物である関根佑介氏、第1回の「U-PRODUCE」で育成対象に選出され、新規事業『FLAPJACK』をリリースした佐藤優歩氏に話を伺っている。(参考記事:「ビジコンで社内事業家は増やせない」日本に若手事業プロデューサーを増やすべく誕生した、ユナイテッド役員総出の育成プログラムとは

記事の公開を皮切りに、第2回「U-PRODUCE」のエントリーがスタート。2週間と短い募集期間にも関わらず、定員に対し、35倍もの応募が集まった。そして面接を経て、社員と学生から3名が選考を勝ち抜いた。FastGrowは、これから選抜者の成長を追いかけていく。初回は選考を勝ち抜いた3名の精鋭に「U-PRODUCE」に応募した経緯や、8月から始まるプログラムへの意気込みを訊いた。

  • TEXT BY MONTARO HANZO
  • PHOTO BY AYAMI KAWASHIMA
  • EDIT BY MASAKI KOIKE
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「起業家、事業家への一歩を踏み出す機会になる」見た瞬間、応募すべきと直感した

まずは、候補者3名を順に紹介していこう。

1人目は、ユナイテッドに新卒で入社し、今年で3年目となる玉置幸一氏。現在はアドテクノロジー事業のメンバーとして活躍中だ。第1回の「U-PRODUCE」にも応募した玉置氏はこれまで、社内外問わず、自身がブレイクスルーできる「成長機会」を伺ってきた。

玉置新卒1年目の主な業務は、広告代理店に対する自社DSPの営業。2年目からは部署を異動し、自社SSPをメディアに提供する営業をしていました。営業を経験したあとは役割が企画・分析に変わり、事業部全体の数値をまとめて改善策を提示するなど、ビジネスサイドと開発サイドの橋渡しをしていました。

業務には全力で打ち込む一方で、興味のあるセミナーに通ったり、ビジネス書を読んだりしてはいました。しかし、インプット偏重になってしまい、アウトプットに繋げることができず、いまいち成長が実感できませんでした。いろんな社内プログラムにも手を挙げてきましたが、多忙な業務のかたわら、新規事業の立ち上げを進めていくのは難しいと感じていました。

そんなときに目にしたのが「U-PRODUCE」の募集です。このプログラムは期間中、会社の業務をストップさせて「自分の成長」にコミットできるだけでなく、役員が壁打ち相手となってくれる。ユナイテッド社員として、これ以上の「成長機会」は存在しないと直感し、すぐさま応募しましたね。

2人目の選抜者は、早稲田大学3年生の関秀真氏。現在、会社設立の準備を進めており、起業家としての第一歩を歩み始めている関氏は、自身の課題として感じている「人を巻き込む力」を養うために応募を決めたと語る。

起業を決断したのは、今年の3月ごろ。就職活動に向けた動きが始まり、やりたいことを模索する中で出会ったとある起業家に「君には起業できない(笑)」と言われ、悔しくて、自分も会社をやってやろうと思ったのがきっかけです。

はじめは何も決まっていなかったのですが、起業を目指すことでやりたい事業が明確になっていきました。いまは自分の好きな「旅行」をテーマに、あらたな旅行体験を届ける事業を手掛けようとしているところです。

「U-PRODUCE」を知ったのは、大学の先輩がきっかけです。やりたいことが明確になったタイミングで、次のステップとして「人を巻き込む力」を身につけるべきだと感じていて。

U-PRODUCEは実際に人を巻きこんで事業を立ち上げてきた方から、その方法を学べるチャンスだと思いました。

3人目の選抜者も、関氏と同じ大学生。大阪大学を4年次で休学し、単身で上京してきた守友暁寛氏だ。理学部の学生である守友氏は、「これまでに見たことのない世界を見てみたい」という知的好奇心から、都内のスタートアップ2社でインターン生として働いていた。そんな中、ふと発見した「U-PRODUCE」に興味を惹かれ、応募を決断した。

守友もともと研究が大好きで、2年生のときから「世界の、まだだれも知らない事を見つけ出す」ことを目標に、研究に打ち込んでいました。大学3年生のときには賞をもらうこともできたのですが、さまざまな人と出会うなかで「研究以外の世界にも触れてみたい」と思うようになって。研究は好きでしたが、それ以上に社会のことを知りたいと感じ、1年間、東京で暮らすことを決めました。

東京に出てきて、一番衝撃を受けたのが「起業家」との出会い。多くの会社員が苦しそうな顔をして会社に向かうなか、どうしてこんなに目をキラキラさせながら仕事をしているんだろう…。そんな知的好奇心から、自分の好きな領域で事業を興すことに興味を持つようになったんです。

自分が事業を興すなら、これまで打ち込んできた「研究」の世界をもっと変えたいと思うようになっていきました。研究に打ち込んでいた頃から「学問領域と一般社会の乖離」に課題意識を持っていたので、もっと研究に対する理解が深まる社会にしてたいと思うようになっていったのです。

「U-PRODUCE」はシェアハウスの同居人から教えてもらったのですが、起業家としての経験を積める場所だと感じ、応募を決めましたね。

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「決め手は熱量とロジカルさ」面接担当者が語る選抜理由とは

「U-PRODUCE」の発起人であり、応募者の選考も行なった関根佑介氏は、3名を選んだ決め手を2点指摘する。1つ目は、「圧倒的な熱量」。「U-PRODUCE」にかける想いはもちろん、キャリア選択に「軸」を持ち、ビジョンに対する行動を既に起こせているかが、重要な観点となった。

第一回目のU-PRODUCEの選考では落選したにも関わらず、落選者のなかで唯一再挑戦した玉置氏はもちろん、大学生の2人も「この2カ月間はUPRODUCEにフルコミットして成長する」と断言するほどの熱量の高さが、何よりの決め手となった。

2つ目は「答えのない問題に対して、ロジカルな結論を示す能力」。面接では、突如として出される答えのない問題に対して短時間で仮説をたて、論理的に説明できるかが、選考の基準になっていた。

「多くの応募者がたじろいでしまう予想だにしない質問に対し、選抜者の3名は毅然と仮説を披露した姿勢が、加点に繋がった」と関根氏は語る。

関根今回選抜した3名は、「軸」をしっかり持ち、すでに行動を起こしていることが何よりの強みだと感じました。

玉置さんは「とにかく成長したい」想いから社内外の成長機会に飛び込んでいます。関さんは言わずもがな、すでに起業に向けて行動を起こしている。守友さんは「自分の知らない世界を見てみたい」一心で、単身上京しています。機会が与えられるまでじっと待っているのではなく、「軸」を持ちアクションを起こしていることが、強い熱量を持っていることの何よりの証拠です。

こうした熱量は会社が求めてもなかなか出てくるものではないので、面接で実際に話してみて、熱量のあった3名の評価は高かったですね。

「U-PRODUCE」の大きな特徴の1つが、育成した人材を必ずしも採用に導く意図がない点だ。関根氏、佐藤氏に話を伺ったインタビューに詳細は譲るが、「採用」という近視眼的なアプローチに固執しないのは、CEOである早川氏の意向に依るところが大きい。見返りを求めず、成長を指向する若手に機会を与えることが将来的なモメンタム創出に繋がると、信じて疑わないカルチャーがあるのだ。

成長後の進路には縛りがないため、応募動機も様々だ。特に印象的だったのは、大学生でありながら既に起業準備中である関氏と、同じく大学生でも大学で研究に没頭していた守友氏のマインドセットが対照的な点だ。

自分の成長に寄与すると感じたなら、応募を躊躇する理由がないですよね。大学3年生になると就職活動にシフトする流れがありますが、「U-PRODUCE」はそういった人たちに用意されたものではありません。

起業している人も応募が可能だったため、「レールから外れる」といった意識はなく、やりたいこともやりながら自分のビジョンを叶えるための成長機会があると感じ、飛び込みました。

守友関さんと違い、僕は躊躇していたタイプなんですよね(笑)。もともと研究室に籠っていたこともあり、アルバイトの面接ですら、行く前は緊張して何も手がつかなくなってしまうようなタイプでした。

ただ、東京に来てはじめてインターンをしてみたら、とても楽しくて、それと同時に自分が知らなかっただけでビジネスの世界にはすごい人たちがいるとわかって。それを知ったらU-PRODUCEのような機会に躊躇している場合じゃないと感じて応募しました。

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フィードバックは、思考の「過程」から。ビジコンでは得られない経験が、ここにある

今年5月から活動を追いかけてきた第2回「U-PRODUCE」はいよいよ、8月からスタートする。何者でもない若者たちが、徹底的に事業の作り方を学び、ビジネスの現場のトップランナーたちと壁打ちし、ときには大きな修羅場を与えられることで、一人前の事業家に成長していくのだ。

関根氏はこれから始まるプログラムについて「事業は必ずしも決められた期間で結果が出るとは限らない。3人の事業プランが10月の最終審査に通過しなくても、事業家としての成長を実現し、将来にポジティブなビジョンを持てていることが理想だ」と展望を語る。

最後に、これからはじまる「U-PRODUCE」への意気込みと、将来への展望を聞いた。

玉置一番期待しているのは事業家としてのスキルの向上です。前参加者からは、市場分析、マーケティング、デザイン、プレゼンなど、事業作りに関わる幅広い内容を学べると聞いています。前参加者の佐藤のように、市場にサービスを出せるところまでできたら最高ですね。

「U-PRODUCE」が既存のビジネスコンテストと決定的に違うのは、自分の頭の中にある“構想”の段階でフィードバックを得られること。自ら事業を立ち上げてきた人たちが普段どのように事業と向き合っているのか、その思考プロセスを直に学ぶことができるのは、「U-PRODUCE」にしかできないことだと思っています。

何より、悩んだり迷ったりする「空白期間」がなく、迷ったら相談し、常に手を動かすことができるのがいいですよね。その分大変なこともあると思いますが(笑)、自分の成長のために、誰よりも濃い夏を過ごしてやろうと思っています。

また、このプログラムが終わったら、「今はまだ何者でもない私」に機会を与えてくれたユナイテッドに、恩返しをしたいとも強く思っているんです。もし「U-PRODUCE」で事業を興すことができたなら、事業の責任者として、ユナイテッドに貢献したい。そのために、とにかく自分の成長にコミットしていきたいですね。

リアルなビジネスの現場で事業を考えられる機会にワクワクしています。ビジネスコンテストのような「完成品」を評価されるのではなく、事業を考える過程からフィードバックを得ることができる。そんな環境で自分がどのような結果を出せるのかも楽しみですが、何より役員の方々の考えを少しでも吸収し、成長していきたいと思っています。

守友僕はあまり将来の展望を持っていません。しかし、ビジネスの現場でトップランナーとして奔走する人びとと対峙して、「世界をどう見ているのか」を学ぶことは、絶対に自分の糧になってくれると確信しています。

これは僕の指針ですが、「1年後の自分には楽観視しつつ、1ヶ月後の自分に危機感を抱いていたい」と思っていて。とにかく、1ヶ月後の自分が成長していたり、より楽しく仕事ができている環境に身を置くことが僕のテーマです。その意味では、「U-PRODUCE」は最高の環境になると期待しています。

FastGrowでは、10月に開催される事業プランの発表会までに、3名のプログラムでの動きや成長を随時発信していく。「事業を創りたい」、「短期間で圧倒的に成長したい」、3名の成長に興味を持った読者は要チェックだ。

こちらの記事は2019年07月31日に公開しており、
記載されている情報が現在と異なる場合がございます。

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姓は半蔵、名は門太郎。1998年、長野県佐久市生まれ。千葉大学文学部在学中(専攻は哲学)。ビジネスからキャリア、テクノロジーまでバクバク食べる雑食系ライター。

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川島 彩水

編集

小池 真幸

編集者・ライター(モメンタム・ホース所属)。『CAIXA』副編集長、『FastGrow』編集パートナー、グロービス・キャピタル・パートナーズ編集パートナーなど。 関心領域:イノベーション論、メディア論、情報社会論、アカデミズム論、政治思想、社会思想などを行き来。

デスクチェック

長谷川 賢人

1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒。 「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」を経て、2016年よりフリーランスに転向。 ライター/エディターとして、執筆、編集、企画、メディア運営、モデレーター、音声配信など活動中。

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